Daily Oregraph: ドジョウ風邪
しつこい風邪である。治りそうで治らないというこの執拗さは……そうだなあ、不退転の決意で人に取り憑く疫病神のごときドジョウ風邪とでも名づけるとしようか。いや、ちゃんと根拠はあるのだ。現にさきほどTVのニュースでドジョウの顔を見たとたんにクシャミが出た。しゃくにさわるから、すぐにチャンネルを切り替えたことは申し上げるまでもない。
われわれはドジョウと戦う。タンボでも戦う。鍋を囲んでも戦う。われわれは二本の箸をにぎりしめ、ビール、日本酒、焼酎をぐいぐい飲みながら戦う。We shall never surrender.
結局ほぼ一週間を棒に振ってしまったことになる。根岸さんは60度のパイチューを飲めとおっしゃるのだが、もう九分九厘まで回復していることだし、パイチューを服用しても効き目がなければもうほかに頼るべきものはないのだから、気分転換を兼ねて温泉療法を採用することにした。
ひさしぶりの山花温泉リフレ。平日だというのに、多くの無職のおじさんが湯につかっているのには一驚した。この分だと、あと十年もすればおじさんだらけになるのではないだろうか。
もう道路の雪はすっかり消えているけれど、山花の牧草地はまだ雪に埋もれていた。わびしいといえばわびしいのだが、美的見地からいえば、枯草だらけの景色よりはずっとましかもしれない。
露天風呂の中で屈伸運動もしたことだし、明日の朝には生まれ変わったフレッシュな自分がいるはずである……たぶん(笑)。
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Comments
>平日だというのに、多くの無職のおじさんが湯につかっている
私もあと10年もせぬうちにこの仲間入り・・・・の予定ですが、それで生まれ変われるならば・・・毎日でも通って、せめて30代ぐらいまでは遡ってみたいもの・・・
Posted by: 三友亭主人 | March 30, 2012 22:24
こんばんは。
風邪をひくときついことがありますね。
しかもそれは、人それぞれで、その人に合わせて(?)
としか思えない感じで来ますよね。
乙山の場合、鼻と喉で受け止めるので、
後々まで咳と痰が止まりません。
これが半月続くこともあるのです。年末年始がそうでした。
おっしゃる通り、本当にしつこい感じです。
お大事になさってくださいね。
Posted by: 只野乙山 | March 30, 2012 23:21
東電管内の場合、電気代の値上げで鋳物工場を初め
多くの中小企業の倒産が予測されます。
その上、消費税の値上げでさらに追い打ちの企業倒産が予想されます。
だっから東電は一度潰して送電部門を分離させればよかったのに。
バラマキ政策のツケは予想できたのに
マスコミに乗せられて素人集団に政治をさせるとこんなことになる。
沖縄県民としては海兵隊の抑止力も知らなかった素人総理に始まり、
素人防衛大臣に泣かされっぱなしです。
財務省に洗脳されたドジョウ、どうしてくれようか。
あ、すみません。言い忘れました。
パイチューは知性も消毒してしまう危険があります。
要注意です。
Posted by: 根岸冬生 | March 31, 2012 00:35
>三友亭さん
> せめて30代ぐらいまでは遡ってみたいもの・・・
消費税だって上がる一方なのに(笑)、そんな都合のいい願い事は、三輪山の神様がおゆるしになりませんよ。
Posted by: 薄氷堂 | March 31, 2012 09:58
>只野乙山さん
どうもありがとうございます。
ぼくはめったに風邪を引かないんですけど、いったん引くと長引くんですよ。
熱は出ないのですが(もう熱源が枯渇したという説も有力)、いつまでも鼻がぐずつくんですね。
まだ本調子ではないのですが、今日からは読書を再開しようと思っています。
Posted by: 薄氷堂 | March 31, 2012 10:02
>根岸冬生さん
消費税を上げれば景気が低迷することなど、ドジョウ氏は百も承知しているでしょうし、公約してもいないことは絶対にやっちゃいかん、ということだって、選挙前には自らハッキリ演説しています。
まっとうな人間なら恥ずかしくてお天道様の下を歩けないはずなのですが、まあドジョウじゃしょうがないか。どうせ彼自身はしょぼい御輿にすぎないのでしょうが、いったいだれに操られているのやら。
Posted by: 薄氷堂 | March 31, 2012 10:30
いつも楽しく拝見しています。
風邪は万病の元 気をつけて下さい
古い写真があったのでスキャンしました
http://blog-imgs-15.fc2.com/g/o/l/goldriverroad/1965.jpg
40年以上前の春採です(父親が金星ハイヤーの裏山から撮ったと思います)
何かの資料に
Posted by: tantan | April 01, 2012 12:48
>tantanさん
どうもありがとうございます。おかげさまで、ほぼ調子はもとに戻りました。
四月になりましたので、カメラをぶら下げてあちこち歩きたいと思っています。
春採の貴重な写真、拝見いたしました。こういう写真は年月とともに値打ちが出てきますね。
場所がわかるかどうか、そのうちぼくも行ってみるつもりです。
Posted by: 薄氷堂 | April 01, 2012 20:56