Daily Oregraph: 京都通信員 桜井市を歩く (1)
桜井駅。なぜこんな写真があるのか、ビックリされた方が、少なくともお一人はいらっしゃるだろう。
2009年から2010年にかけて当社の京都通信員S君が送ってくれた写真は、大部分が未整理のままだったけれど、少し余裕ができたので、さきほど2010年のものを、メモを参照しながら見直してみた。
するとS君が2010年1月1日に(物好きにも)橿原・桜井方面を歩いたときの写真が大量にあることがわかった。以前ざっと目を通してはいたのだが、メモと対照しなかったので気づかなかったのである。
S君はこちらで初詣をすませたというのだが、まるで人影が見えない。渋い選択である(笑)。
神様のお導きであろうか、彼はここで大発見をしている。以下メモを引用しよう。
本年最初の大発見。なにがすごいか、藤四郎にははかりがたいであろうが、「住所を表示するホーロー看板」として私が知りうるかぎり、4例目の物件なのである。
もちろん第一は仁丹、これは京都には佃煮にするほどある。第二は伏見で散見されるメンソレータム。あからさまに「心身爽快になるクスリ」として対抗し、覇を競っている。ほかに「仁丹歯磨」なるヴァリエーションが、奈良・大阪に確認できるが、それ以外では鳴川越のふもとでみつけた一例のみ。
琺瑯製の看板は、その丈夫さから長年の風雪によく耐え、往時の輝きを今に伝える風景の重要なアクセントである。しかも「なんとか保存会」が囲い込んでいるのではなく、ごく自然に残っているのを奇貨とする。
こういうのを求めて元日から苦行しているのである。言い忘れたが、今日も猛烈に寒い。
その後(どこにあるかは知らないが)小西橋を渡って、一番上の写真に見える駅にたどり着いたらしい。
桜井市の商店街を撮った写真もあるので、せっかくだから明日にもご紹介したいと思う。
それにしても……マスコミの取り上げようとしないテーマを追求する当社の取材力はたいしたものだと、われながら感心するほかない(笑)。
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Comments
いやあ、我が地元の紹介をありがとうございます。
一番上にビルらしきものが見えますが・・・あれがわが町では最も高い高層建築。
二番目の写真にある神社は三輪神社・・・実は大神神社も地元では三輪神社と呼ぶことが多いんですが、その分社なのか市内にはあちらこちらに三輪神社ってのがあります。春日神社が全国的にあるのと一緒なのかもしれません。
・・・そういえば、前に北海道に行ったとき、北見の蕎麦に三輪ってところがあったような・・・
Posted by: 三友亭主人 | February 10, 2012 20:27
>三友亭さん
いや、驚きましたよ。桜井市内の写真がぼくの手元にたくさんあったなんて。
わが通信員の評価によれば、初瀬街道は桜井市に琺瑯看板が存在することによって、日本三大名街道のひとつなのだそうです(笑)。
もしいい加減なことを書いていましたら、どうかご指摘ください。
北見の三輪というのは知りませんけど、道内各地に本州の地名が散在しているだろうと思います。
Posted by: 薄氷堂 | February 10, 2012 23:25