Daily Oregraph: 街角美術館
これは本日のテーマとは無関係。今朝部屋の窓を開けようとしたら凍りついていたので、シャクにさわってシャッターを切ったのである。窓は……いまもなお開かない。
こういう日には、ちょっとお遊びというのも悪くないだろう。
2月11日撮影。真冬だというのに、なぜかメキシコを連想してしまった。行ったことはないけど、こんな感じじゃないかと勝手に想像したのである。
え、ちがうって? う~む、それならメキシコでなくてもOK。ぼくのイメージでは、角を曲がったところで、おっさんが犬をけとばしながら、ビールの小瓶をラッパ飲みしていたりするのである。
2月11日撮影。これは今回一番のまともなアート作品。唯一批評に耐える写真かもしれない。本人がいうんだからウソじゃない、ほんとだよ(笑)。
これは破綻のない均一さはつまらないという、一種の教訓である。少なくともどこか一箇所破れたところがなければ鑑賞にたえないというのは、人間も同じ。『徒然草』にでも出てきそうな写真である(またいいかげんなことを)。
2月16日撮影。これは日本画の世界。まちがいなし。ぼくなどはちょっとできすぎていると思うのだが、人によっては、「なにさ、これ、あんたバカじゃないの」といって、鼻で笑うかもしれない(笑)。
2月16日撮影。これは特に意味はない。壁ばかり見せられるのはウンザリだろうから、いわばお口直し。
2月16日撮影。これはヘンな写真系だけれど、実物をそっくり美術館に持ち込んで、モダンアートだといいはれば通用するかもしれない。わからないのはあんたに見る目がないからだ、とねばるのである(やっぱり無理があるか)。それにしてもビッグポテトなんて焼酎、まるで記憶にないのだが。
実は壁を撮った写真、まだほかにもあるのだが、もともと芳しからぬ評判が地に堕ちるのは目に見えているから、今日はこのへんにしておこう。
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Comments
二番目の写真が換気扇口の割れた部分と気がつくのにしばし時間がかかりました。
アートですね。
Posted by: ミキタカ08 | February 25, 2012 22:22
>ミキタカ08さん
どうもありがとうございます。
マチの魅力とは、思いがけぬ拾いものに出会えるところにあるのでないでしょうか。名画一点数億円の世界とはほど遠いものがありますけれど。
Posted by: 薄氷堂 | February 25, 2012 23:22
ビッグポテト・・・ちらっと見たときは、ポテトチップス化なんか、北海道特産のジャガイモを使ったお菓子かと思ったのですが、焼酎なんですね。
三楽焼酎なんて会社は知りませんが、ひょっとしたらじゃが芋澱粉を材料にした焼酎?・・・そういえばじゃが芋の焼酎にはお目にかかったことがないなあ。
Posted by: 三友亭主人 | February 26, 2012 09:27
追記
失礼しました。調べてみると三楽焼酎ってのはかなり大きな会社で、甲類焼酎・合成清酒の売り上げでは国内一の規模を誇るところらしく、今はキリンに完全子会社化されてそのブランド名のみが残っているようです。例のメルシャンなんてのもここのブランド名みたいです。
それで、ビッグポテトってのはここが発売していた(している?)製品らしく、思っていた通りじゃが芋を主原料にした焼酎だそうです。
Posted by: 三友亭主人 | February 26, 2012 10:57
>三友亭さん
会社名は知っているんですけど、「ビッグポテト」は初耳(初目?)でした。たぶん甲類焼酎のペットボトルじゃないかと思うんですが、名前からはフライドポテトの大入り袋を連想しますよね(笑)。
ジャガイモを原料にした本格焼酎(乙類)なら、道内では清里町のものが有名ですよ。そのほかにもあったと記憶していますが、いま名前が出てきません。
Posted by: 薄氷堂 | February 26, 2012 14:49
いやあ、すごい。
日常の中にこれだけアートを発見できるのは。
僕なんか横着だから立ち止まってシャッターを押すだけにしてくれと思っちゃいます。
でも、街角で大の大人が真剣に壁に向かってカメラを構えていると
何者かと思われそうですね。うふふ。
Posted by: 根岸冬生 | February 26, 2012 19:36
>根岸冬生さん
壁を撮るのは昔からクセになっていまして、十年前に京都西陣付近で壁にレンズを向けていたら、近所の奥さんにいわれましたよ。
-なに撮ってはりますの?
善良なる市民から見たら、たしかに怪しい人物にちがいありません。まさか警察に通報されやしないとは思いますが(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | February 26, 2012 21:50
こんばんは!
朝、窓を開けようとすると凍りついて開かない、
などという体験をしたことがないのです。
やはりその地ならではのこと、なのでしょうか。
こちらでは結露しているなあ、などと思うだけなのですが、
北海道はそれだけでは済まないということなのでしょうね。
三枚目の写真、なにかのCDのアルバムジャケットになってもいいくらいですよ。
Posted by: 只野乙山 | February 28, 2012 23:36
>只野乙山さん
氷が融ければ開くのは承知しているのですが、それまでの間はなんとなく独房に閉じこめられたような気分がします。出所できたのはなによりでした。
壁の写真ですが、マチをぶらついていると、たまに「アッ、これだ」と思うときがあってシャッターを切るんですけど、たいていは悲しいことにひとりよがり、あとで見ると、な~んだとガッカリするのがオチですね。
われながらヘンな趣味だと思います。
Posted by: 薄氷堂 | February 29, 2012 17:30