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January 08, 2012

Daily Oregraph: 阿寒を望む

 正月の縁起物として(?)、先日も米町公園から雌阿寒連峰を撮ったのだが、標準ズームを使ったため、今ひとつ山容が不明瞭であった。そこで今日は望遠端300mm(450mm相当)のズームレンズと(めずらしく)三脚を用意して、ふたたび米町公園へ向かった。

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 上天気だったけれど空気は前回ほど澄んでおらず、しかも安レンズの悲しさで、シャープさに欠けるうえに、色乗りは悪いしコントラストは低いし、どうにも散々の出来であった。年に数回しか使わぬ望遠レンズに投資する気はさらさらないから、レタッチしてごまかしたものの、モトが悪いと化粧にも限界がある(失礼)ことを痛感させられた。

 不出来なところはご勘弁願うとして、左端が阿寒富士(1,476m)、その右隣にあって噴煙らしきものが立ち上っているのは雌阿寒岳(1,499m)。ふたつの山の向こうにはオンネトーがある。少し離れて右端に見えるのは、地図によればフップシ岳(1,225m)である。

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 半分工場の煙に隠れているけれど、こちらが雄阿寒岳(1,371m)。雌阿寒岳からは直線距離にして十数キロ離れている。見るからにずんぐりしているため、雌阿寒の美しさには遠く及ばず、こっちを雄にしたのは妥当な判断だと思う。

 雌阿寒・雄阿寒ともにもう少し近くにあればとは思うが、山はやはり距離をおいて見るのがいい。たとえ富士山だって、斜面を登りながら見る分には、ただのごつごつした荒れ地に過ぎないからだ。

 距離が意味を持つのは山だけではない。夜空の星々もまた遠くからながめるところに値打ちがある。かつてアメリカの宇宙飛行士が月面に降り立って、現場の映像が送られてきたとき、月面の正体があばかれて「夢が壊れた」などという人々が多かったのには驚いた。

 はんかくさいことをいうものかな。間近に見るのと遠くから望むのとでは印象がちがうことは、わかりきった話である。下山してふたたび遠くからながめる富士はあいかわらず美しく、地上から見る月はやはり神秘的なままだというのに。

【1月9日付記】

 三友亭さんのコメントに関連して、2003年9月15日に阿寒湖畔で撮影した雄阿寒岳の写真を追加しておく。もっとマシな写真はないかと思ったが(笑)、これしかみつからなかったのでご容赦いただきたい。

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Comments

阿寒湖のところの温泉から湖越しに見えるのは・・・雌阿寒だったでしょうか今から7,8年前でしょうか。女満別に降り立った私たち家族は、美幌峠を越え屈斜路湖沿いに南へと進み、摩周湖のやや南あたりで阿寒湖をめざし、ほとりの温泉宿に泊まりました。その時に湖越しに見えた山が印象的だったのですが、オスやらメスやら定かではなく・・・

翌日は摩周湖から北へ北へ、網走へと進みました。そのころもし薄氷堂さんを知っていたならば、南へ南へと向かい釧路あたりで一泊となったのでしょうが・・・残念です。

Posted by: 三友亭主人 | January 09, 2012 at 08:41

>三友亭さん

 阿寒湖畔温泉街のホテルの窓から湖越しに見えたとすれば、雄阿寒岳にちがいありません。

 当社は迅速なる読者サービスがモットーですから、写真を追加しておきました。

 なお阿寒湖畔からですと、摩周湖を経て網走方面というのは、家族サービスとしてはたいへん順当なコースだと思います。

 でももしひと味ちがった旅をお望みでしたら、釧路市から北太平洋シーサイドラインをドライブするというのもお勧めです。いつでもおつきあいしますから、旅行資金を貯めておいてくださいね(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | January 09, 2012 at 09:57

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