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January 19, 2012

Daily Oregraph: 千代ノ浦冬景色

 千代ノ浦漁港が整備され面目を一新したことは、当ブログでもすでに何度か触れた。毎度申し上げるとおり、悲しいことにこの国では再開発はほとんど常に風景の劣化を意味する。

 しかし没個性だ、無趣味だと、悲しんでいるばかりでは芸がないから、まだちょっぴり残っている昭和の風味を求めて浜を歩いてみた。

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 う~む、やっぱりむずかしい。顔を洗って出直して……来てもダメだろうなあ。

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 お口直しに春採川のカモをどうぞ。連中、こんなところにいたんだなあ。見ればみんな丸々肥えているから、ちゃんと食事はしているらしい。無事冬を乗り切ってくれよ。

 さて今日の古新聞記事は2011年2月13日のものだから、だんだん古くなってきた(笑)。マイクル・ホフマンというお方が日本のポップカルチャーの歴史について書いた、大長編記事である。

 ホフマンさんによると、日本のポップカルチャーの元祖・ゴッドマザーは出雲の阿国である。阿国の舞台の様子からはじまって、江戸時代に花開いた出版文化とその背景、そしてもちろん江戸文学作品についても、漫画の元祖たる黄表紙・洒落本のたぐいから西鶴・近松まで詳しく解説している。ものすごい博学ぶりから察するに、ホフマンさんは奇特にも江戸文学を専攻されたのだろう。

 『昨日は今日の物語』や『浮世物語』、『遊子方言』や『江戸生浮気蒲焼』についても詳述しているから、たいていの日本人よりははるかに広く深く研究されていることはまちがいない。日本人たるもの負けちゃいられないね。

 ただし『江戸生浮気蒲焼』などは、いかに好意的に解釈しても、京伝の才能の空費ともいうべきくだらない作品だから、いくら日本人だって、わざわざ読むほどの値打ちはないとぼくは思っている。これから読むのなら、やはり西鶴、近松あたりだろうか。

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Comments

私、この地に居りまして何人か日本の文化について研究している方々に出会いました。
で、江戸時代の気風や意気(粋)ということについて、本当にこの人たちに解るんだろうか?と、学識高い方々相手に失礼ながら感じてしまいます。
「侘び寂び」は解り易い気がするんです、こちらの人にも。
でも、出汁の味の分からない人たちに粋が分かるとは思えない・・・なぁどと・・・えへへへへ
あ、尤も、私も含めて、昨今は日本人とて出しの味は分かるけど粋は分からぬ!ではありますね。

ところで、カモさんたちは羽に空気溜めて丸々見えているのとは違いますか?

Posted by: りら | January 20, 2012 at 02:35

こんにちわ。今回も千代の浦の写真アップ、懐かしく拝見させて頂いております。正に、風景の劣化ですね。釧路を離れて、その後始めて港ができている千代の浦を見たときは、驚きと、がっかりしたのを覚えています。

千代の浦の浜は中学生の時に付き合っていた彼女とよく一緒に歩いた懐かしの浜辺だったのですが。。。もう30年前ですね…
私のような若輩者が言うのもなんですが、月日が流れるのは本当に早いものです。あのころは自分が40歳になるなんて想像もしてませんでした。

でも本当に寒そうですね。
写真から伝わってきます。
こちらは今日も30度前後で、会社近くの港湾局(PSA)の大型キャンティーンで昼食して帰ってくると、汗がタラタラです。

Posted by: 川中 | January 20, 2012 at 13:47

>たいていの日本人よりははるかに広く深く研究されている

何を隠そう・・・私の学生の頃の「方言学」の先生はベルギー人。今は亡き伊賀上野市界隈の方言について詳細の調査のレクチャーを受けた記憶があります。日本人がなんでベルギー人になんて思いましたが、

なんせ5が国語がペラペラで読むだけだったらあと2か国語はプラスできるような方でしたし・・・・なんてったて、私が生まれる前から日本に住んでいらっしゃったようで・・・こりゃあかなわんって感じでした。

グロータースさんって言ってたかな。

Posted by: 三友亭主人 | January 20, 2012 at 19:55

>りらさん

 ぼくは野暮が売り物ですので(笑)、どうも江戸文学はわかりにくいですね。ひょっとしたらホフマンさんのほうが粋だったりして。

 それにしても英米のライターはすごいですよ。とにかく徹底的に勉強していますし、第一あの筆力(体力も?)には脱帽です。見ならうべき点だと思います。

 あ、そういえば、カモですが、空気をためこんで着ぶくれしているとは知りませんでした。カモ鍋にしたらうまかろう、などとこっそり考えていたのですが、反省しております。

>川中さん

 ほんとうに千代ノ浦にはがっかりですが、今の季節、なかなか遠くへ出かける気にもなれず、近いところですませた次第です。

> 昼食して帰ってくると、汗がタラタラです。

 あまりにもお気の毒なので、今日(20日)はたっぷり氷の写真を撮ってきましたよ。

>三友亭さん

 伊賀上野方言に通じたベルギー人というのはすごいですね。初めて聞きました。

 欧州の人ならだれでも数カ国語ペラペラかというと、そうでもないですね。やはり環境にもよれば、生まれつきの才能もあるみたいです。

 ドイツ訛りやフランス訛りの英語を聞いたことがありますけど、すさまじいものでしたよ(笑)。そういうのを聞くと、日本訛りのどこが悪いといいたくなりますね。

Posted by: 薄氷堂 | January 20, 2012 at 22:02

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