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December 09, 2011

Daily Oregraph: 終末の晩餐

 一夜明けて……二日酔いにならなかったのはありがたい。結局は酒量が減った、つまり飲めなくなったせいなのだろう。

 より少ない酒で酔うのは経済的だし、アル中への道をまっしぐらに歩むよりはマシなのだから、もちろん悲しむには及ばない。

 食事だってそうだ。いつの間にかたくさん食べられなくなってくるのである。昔は無芸大食といって自嘲したものだが、最近では大食は自慢すべきことらしく、そちら系のブログをたくさん見かける。

 みなさんほれぼれするような食べっぷりだけど、野坂昭如の
終末のタンゴじゃないが、

 
どんな大食にも 必ず終わりはくる

わけだから、肉体の衰えに直面しても狼狽せぬよう、いまから心の準備を怠らぬようおすすめしたい。

 ではもとヤセの大食い、いまはグルメ失格のぼくが、昨夜の料理をご紹介しよう。

111208sashimi

 さよう、年を取るとね、刺身もこれが適量なんだよ。大皿に山盛りというのは豪華なれど、余はそんなにいりませぬ。

Img_1950

 茶碗蒸しはうまいものだが、写真には撮りにくい。熱いうちにふたを開ければ、湯気が立ってマシに見えたかもしれない。まあ、これをうまそうに撮るのがプロというものなのであろう。

 とても上手に撮れそうもないから、ぼくはさっさと食べてしまった。

111208anago

 アナゴの天ぷら。これも適量、上品なものである。

111208babagarei

 ババガレイの煮つけ。ババガレイはたいていもっと大きく、身も分厚いのだが、腹が膨れぬよう配慮して、小ぶりなものを選んだのは店主の見識である。

 このサイズでも食べ応えは十分、大型のをドンと出されたら持てあましたにちがいない。

111208ankimo

 アンキモ。酒の肴としては極上である。これもちょっぴりいただくのがいい。これを丼いっぱい出されたら、せっかくうまいものもまずく見えるにちがいない。

 このあと握り鮨がたしか六貫ほどと赤出汁一椀。握りもシャリの量は少な目だったから、すべて食べ終わって腹八分目。料理のほかに酒も飲むわけだし、足し算すればちょうどいい分量であった。

 なお味についてあれこれ書かなかったのは、見た目は写真で間に合うとしても、味を伝えるのは至難のわざだからである。ああ、うまかった、ごちそうさま、といっておこう。

 料理も上品なら、客もお上品(笑)、まずは上出来の忘年会であった。

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Comments

すっかりご無沙汰しており、失礼いたしました。
っと伺ったら・・・・いきなりこの記事!!
っひ~!!悶絶です。
食べ物は言葉で伝えるよりも、巧い画像ですねぇ。
(私は食べ物画像が全く駄目で・・・)

ところで、お刺身の上の方の赤身に脂が乗っているのはまぐろなんですか?

Posted by: りら | December 10, 2011 at 06:43

どれもこれも・・・大和にあってはよだれの出そうな魚たちばかりですね。

とくにババガレイ、宮城ではナメタカレイと呼んでいるやつです。これの煮つけはお正月には欠かせないものなんですが、大和では全くといって見当たりません。

最近は冬に帰郷することもなかったので、もう何年食べていないでしょうか・・・・

Posted by: 三友亭主人 | December 10, 2011 at 07:52

>りらさん

 いらっしゃいませ。お元気そうでなによりです。こちらこそご無礼しております。

 食べ物の描写はほんとにむずかしいですよね。ぼくもダメ。能書きはいいから本物を食わせろよ(笑)といいたくなることがあります。

 マグロの刺身ですが、どの部位か聞いておけばよかったですね。あんた、どこの山出しなの、とバカにされたら恥ずかしいので、つい聞きそびれました。愚かですね。反省。

>三友亭さん

 奈良ホテルのご馳走はどうでしたか?

 宮城県ではお正月にババガレイ(ナメタガレイ)の煮つけというのは、おもしろい風習ですね。釧路では聞いたことがありません。

 大和の国には海がありませんからね。お気の毒です。

Posted by: 薄氷堂 | December 10, 2011 at 09:36

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