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December 03, 2011

Daily Oregraph: 荒野にて

 今日はひどく寒かった。最低気温は-7.8度(05時58分)とさほどでもなかったけれど、最高気温が20時で4.1度というから、いかに日中の気温が低かったかがわかる。屋外も家の中も等しく冷え冷えとして、なにをしようにも気力が湧いてこないのである。

 これじゃいかんというので、買い物にいったついでにお神酒を仕入れ、昼間から熱燗を一杯。といっても高級酒じゃない。分をわきまえて買った特売品の沢の鶴が、意外にもなかなかうまく、五体にしみ渡った。

 体がポカポカ温まったのはありがたかったけれど、もちろんそれから外出して一日一枚なんてとんでもない話である。そこで昨日撮った写真でお茶を濁すことにした。

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 二年間放置した荒れ放題の裏庭。見て見ぬふりをしてきたのだが、そろそろ虫もいないだろうし、天気はよし、思い切って行ってみると……ササが階段をふさぎ、行く手をはばんでいた。

 雨月物語だよ、これは。

 
庭は葎(むぐら)に埋(うずも)れて(『浅茅が宿』)、いかさまにも人のいきき絶えたると見えて、去年(こぞ)ふみわけし道ぞとも思はれず(『青頭巾』)。

 あまりの情けなさに袖を濡らし、しばし立ちつくしていたが、雪が積もれば手の入れようがなくなるから、とりあえず通路を確保するため、気を取りなおしてササを刈り取ったのであった。

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 先日裏通りから見たとき気づいたバラの枝はごらんのとおり。伸びに伸びて通行を妨害している。バラ戦争再燃である。このやろうとばかり、めった斬りにしたことは申し上げるまでもない。

 夢かとぞ思ふ思ひきや、まさに猫の額ほどの土地ではあるが、かつてここは父がきれいに耕し、野菜を作っていたのである。もはや畑は見る影もないが、いまでも季節になれば、フクジュソウ、ニリンソウ、ウラホロイチゲ、カタクリ、オオバナノエンレイソウなどが顔を出してくれる。

 狭いながらも、回りにはエゾヤマザクラ、チシマザクラ、ユスラウメ、ナナカマド、そしてヤマモミジの木があって目を楽しませてくれる。しかしこれらの木も枝が伸び放題になっていて、そろそろ手を入れなくてはいけない。

 これから雪が積もれば、春先まではこの惨状を見ずにすむけれど、積もった雪は必ず融ける。ああ、どうしたらいいだろうと途方に暮れつつ、青空を仰いだのであった。

【追記】

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   23時39分撮影

 たったいま本日の一日一枚が撮れたので追加しておく。部屋の窓を開けてシャッターを切っただけのしょうもない写真だが。

 午後降り出した雨の音がしなくなったと思ったら、いつの間にか雪に変わっていた。

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