Daily Oregraph: 歳末港湾パトロール
今日は北埠頭から南新埠頭方面を撮影後、副港(漁港区)へちょっと立ち寄ってみた。上に掲げた釧路港東区(通称東港)の略図をごらんいただければ、場所は大体の見当がつくと思う。
なお当ブログ左サイドの SITESEEING の「釧路港略図」をクリックしていただくと、港の全体図が表示される。かつて外国人船員のために作成したものに、ちょっとだけ手を加えてある。自分でいうのもなんだが、なにかと便利なので、ぜひご自由に利用いただければ幸いである。
-まずは中央埠頭から見た北埠頭。う~む、上天気だなあ。ではパトロール開始。
-パトロールって、あんた、頼まれもせんとそんなアホなことようやりますな。
-でもね、月光仮面だって、だれに頼まれたわけでもないのに、オートバイに乗ってあちこちパトロールしてるじゃありませんか。港の平和を守るのは、正義の味方のつとめなのです。
いまどき月光仮面をご存じの方なんてあまりいないんじゃないかと思うけど(笑)、ほかに適当な人物が思い浮かばないのは悲しい。
-月光仮面? それ、なんですの?
-財務省にアジトをかまえて消費税を上げようとたくらむサタンの爪一味に、拳銃を構えて敢然と立ち向かう白覆面黒眼鏡のおじさんが月光仮面なんだから、よく覚えておいてね。
-へえ、えらいカッコええけど、それテロリストとちゃうの?
-それをいっちゃ、怪傑ハリマオだってテロリストにされちゃうだろうが。
-え、怪傑ハリマオってだれですの?
-ちぇっ、もういい。
テロリストとは失礼千万だが、どうみても月光仮面ほどカッコよくないおじさんは、北埠頭の突端をめざすのであった。
こうして見ると、日通の倉庫もなかなか風格がある。ぼくが日活の監督ならロケにお借りしたいところである。
半逆光気味でちょっと見づらいけれど、東から入舟岸壁、南新埠頭、そして南埠頭。『臨鉄60年の軌跡』にもたびたび登場する場所である。
北埠頭から見た副港。副港はかなり大規模な漁港区で、いずれ詳しくご紹介する機会もあると思う。
釧路港は昭和44年(1969年)から昭和52年(1977年)までの連続9年間、そして昭和54年(1979年)から平成3年(1991年)までの連続13年間に渡って、水揚量日本一の記録を誇ったほどの大漁港である。
しかしその後次第に水揚量は低下し、特に今年は、
道東沖のサンマは豊漁だったが、秋サケやシシャモの記録的不漁に見舞われた1年。(2011年12月28日 北海道新聞夕刊 くしろ版)
であった。漁業の不振が市勢低迷の一因をなしていることはまちがいない。こればかりは魚が相手だけに運任せだけれど、昔のにぎわいよもう一度と願わずにはいられないのである。
まずは平穏な年の暮れに一安心して、港湾パトロールを終えることができたのはなによりであった。
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Comments
年末のこんな時期までのパトロール、ご苦労さんでした。
釧路の海辺は大和からは想像もできないような寒さでしょうね。
あったかいイモ焼酎のお湯割りでも飲みながら・・・ゆっくり暖をお取りください。
Posted by: 三友亭主人 | December 30, 2011 23:05
>三友亭さん
どうもありがとうございます。
パトロールとは名ばかり、徘徊老人ですね。
幸い今日の日中はおだやかな天気でした。夜は雪。いま細かい雪が降っています。
ただいま芋焼酎のお湯割りではなく、日本酒を冷やで一杯(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | December 31, 2011 00:00
あと数時間ですねぇ・・・
もうすぐ震災以後加入しましたTVJapanで今年から日米同時放送とやらの紅白歌合戦が始まります。
このクソ(失礼!)忙しいときに・・・(こちらはまだ明けて31日午前1時過ぎ)。
こんなもの見ている場合じゃないよ!と思いつつも、なんか「紅白だ!見なくちゃ!」という自分がいたりします。懐かしい感覚です。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
(一足遅れで追っかけまする~)
Posted by: りら | December 31, 2011 18:15
>りらさん
どうもありがとうございます。
へえ、紅白歌合戦は日米同時放送なんですか。すごい世の中になりましたね。
ぼくはさきほどから日本酒をやって、すっかり出来上がっています。日本国が先の戦争以来最悪の不幸に見舞われたこの一年、とてもシラフでは越せません。
来年はよい年にしなくちゃいけませんね。
では、一足お先に新年を迎えることにいたします。
Posted by: 薄氷堂 | December 31, 2011 20:11