« Daily Oregraph: 気嵐の候のご挨拶 | Main | Daily Oregraph: 嵐の前 »

December 20, 2011

Daily Oregraph: モノ増大の法則

111220videocs
 掃除をせずに放っておくと部屋は必ずゴチャゴチャになり、しまいには居場所もなくなりかねないというのは、実は物理学の大法則でもあるらしい。

 コーヒーにクリームを入れてかきまぜたが最後、元の状態には決して戻らないという例を読んで、ぼくはなるほどと感心した。ゴミは捨てられるじゃないかとおっしゃる方もおいでだろうが、それは拾って捨てられるほど大きいゴミに限られるわけで、クリームの分子をひとつずつつまんで分離するのは到底無理な注文である。

 たとえゴミをためなくとも、生活する以上は家具や電化製品も必要だし、いくら学問ぎらいの鈍才といえども書物なしには暮らせまい。だからなにをどうしたって、室内空間は確実にせばまってくるわけだ。

 せめて不要のものを捨てようたって、なにしろ物理法則に逆らっての難事業だから、できればやりたくない。しかしゴミ屋敷の評判が立つのも体裁が悪いので、本日午前、ぼくは断然重い腰を上げたのである。

 えいやっとばかり、録りためたビデオカセット百数十本をほとんどすべてゴミ袋に押しこんだ。これまでにもビデオカセットは少しずつ処分してきたから、以前は二百本近くあったのではないだろうか。もうテープの時代は終わったのだし、どうせ再生して見ることもないのだから、せいせいした。

 ついでに雑誌・文庫本、パソコン関係の教科書なども少し処分したが、やはり本は捨てるのがつらい。読みもしないくせに、捨てるのがイヤなのである。だからこれまでずいぶん処分してきたつもりでも、さっぱり減っていないように思われる。そういえばLPレコードもそっくり残ったままだが、こいつばかりはどうしても捨てられない。

 かくして捨てても捨てても一向に空間は広がらず、貧しき家はモノであふれかえる一方なのだが、どんな法則にも例外はある、というよりも第二法則というのが適切だろうか。

 モノが増えるにしたがって預金は減る。決して元の状態には戻らないのが悲しい。消費税率をアップしようというのは、可能なかぎりモノを買うな、というお上の親心のあらわれであろうか。

|

« Daily Oregraph: 気嵐の候のご挨拶 | Main | Daily Oregraph: 嵐の前 »

Comments

ちょっと前には断・捨・離(だったかな?)なんて言葉が流行ってましたが、それだけみんなものが増えすぎて困っているってことなんでしょうね。

私もたんすは中年以降のメタボ化が原因の若いころのスーツに占拠されて・・・今の着ているやつはたんすの外にぶら下げている始末。いつか大えってに成功して、このたんすの中のやつを着てやる・・・なんて悪い夢をもったりして・・・捨てられないんだなあこれが・・・

Posted by: 三友亭主人 | December 21, 2011 at 05:52

>三友亭さん

 まずひとつ訂正しておきます。預金に関しても、

 「金を使わなければ」貯まる一方である

ということですから、第一法則だけで間に合いそうですね。

 体重増加もそうですが、この世にあるかぎり、物理法則からはしょせん逃れられないようです。

 昔のスーツは……余計なお世話ですが、お捨てになったほうがいいのでは(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | December 21, 2011 at 10:01

あああああ、耳が痛い耳が痛い~!!
自分の物だけでもてんやわんやですのに、物を捨てない輩が他に3人もいると、もう何処をどうしてよいのやら・・です。
しかし、頑張ろう!!っと思えてきました。

Posted by: りら | December 21, 2011 at 18:57

>りらさん

 ははあ、お着物のコレクションですね。それは捨てられませんよね。

 ぼくなんかも、昔無理をして買ったLPレコード数百枚、場所ふさぎなんですけど、どうしても捨てられません。

 しかしなんといっても一番捨てにくいのは自分でしょうか(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | December 21, 2011 at 21:04

いえ・・・自分はとっくに捨ててるんです。はい。
なぁどと、潔く覚悟決まっているわけでもありませんのにねぇ。

Posted by: りら | December 23, 2011 at 15:00

The comments to this entry are closed.

« Daily Oregraph: 気嵐の候のご挨拶 | Main | Daily Oregraph: 嵐の前 »