
いったんは観察終了を宣言したけれど、ここ数日の凍てついた道路を見ているうちに、どうしてもイヌホオズキのその後を確かめたくなった。それを物好きというのは身もふたもない話であって、自分でいうのもなんだが(笑)、あっぱれ科学的精神の発露とほめていただきたいところである。
絶世の美女だっていつかは必ず梅干し婆さんになるように、西港のイヌホオズキもこんなさびしい姿になってしまった。葉も茎も実もすべて褐色に変じ、濃淡にいささかのちがいが認められるだけである。
しかし美はどこにひそんでいるかわからないものだ。注意深く観察する人はきっと報われる。
Comments
まあ、学問なんて言うものはもともと身もふたもないもんで・・・学生時分の恩師の一人には「行こう」「食べよう」の「・・・う」(いわゆる水量の助動詞「う」)を専門として一生をかけている先生もいらっしゃったし、かつての同僚の理科系人間は蝦蛄の胃袋の働きを追いかけ続けていて、これまで何万匹の蝦蛄の命を奪ったのか計り知れないと語っておりました。せめてその解剖の残骸だけでも茹でてくれればと思うのですが・・・・
Posted by: 三友亭主人 | December 15, 2011 22:51
>三友亭さん
うううううっ……助動詞「う」なんて考えたこともありませんでした(笑)。古語の「む」に相当するんでしょうか?
胃袋については、まさか人間の胃を何万例も観察するわけにはいかないから、シャコを選んだのでしょうね。
そういう浮世離れした研究をつづける学者を大事にするかどうかで、一国の文化程度がわかります。
ですからイヌホオズキ写真家も大事にしなくちゃいけないのです。わかりますね?
Posted by: 薄氷堂 | December 16, 2011 23:21