Daily Oregraph: 市内200円の旅 駅裏徘徊
10月30日。
いつもなら鉄北センターへ直行するのだが、この日は進路を西に取ってしばらく歩いてみた。正直いって、この辺の地理には詳しくないので、白金歓楽街というのは知らなかった。
どこに歓楽街があるんだろうとキョロキョロしたけれど、看板ばかりでお店が見あたらない。ビルの中なのだろうが、それらしい入口がみつからないのだ。バカバカしいからじっくり調べはしなかったが、どうも釧路の駅裏一帯はふしぎな場所である。
白金町から通りをへだてて、こちらは共栄大通・若松町のあたり。古くから開けた地域だけあって、この閉ざされた喫茶店にも一種の風格がそなわっている。
ドアのまんまえに咲く花が、ここはもう営業していないことを告げているのはシャレている。鉢植なども置かれているけれど、どなたかまだここに住んでいて、裏口から出入りしているのだろうか。
こういうのをみかけるとついシャッターを切ってしまうのは一種の病気である。ほかにも何枚かあるのだが、正気を疑われかねないから(笑)、ここまでにしておこう。
看板の「鉄北地区」という文字にお気づきだろうか。鉄道の北だから鉄北というのだろうが、鉄南という呼び方を聞いたことはない。鉄北といっても駅の北口近辺だけを指しているようで、この一帯には昔から独特の雰囲気がある。
正直いって非常に雑然としているだけに、いわゆる高級感とは縁遠いし、安心感漂う末広とはちがって、お上品な人々だとちょっと近づきにくい空気を感じるかもしれない。しかしそれがそのまま魅力になっていることもたしかである。
ひさしぶりに来てみると、やはり景色には変化があった。たとえばここもそうである。
あちこちでたらめに歩いているので位置はしかとわからぬが、写真の一角の東の外れは若松町のこのあたりである。
さてふたたび通りを渡って、鉄北センターへ向かおう。
10時16分、いよいよ鉄北センターにもぐりこむ。
鉄北センターには少数ながら物好きな、いや熱心なファン(笑)がいて、tantan さんも同じころここに来て写真をお撮りになったらしい。ぼくの姿を目撃したとお書きになっているが、こちらは tantan さんらしき方のお姿には気づかなかった。
長くなるので、このつづきは次回にて。
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