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October 22, 2011

Daily Oregraph: 襟裳岬へ

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 10月20日。雲一つない上天気である。

 この写真は広尾へ行く途中にある一本の木。かつて頻繁に十勝港まで仕事に通っていたとき、ああ、またここまで来たか、と一種の目印にしていた木である。取り立てて美しいというわけでも、堂々たる大木というわけでもないけれど、不思議な存在感がある。

 牧草地の所有者にもこの木の放つ磁力は伝わっているとみえて、大切に残している様子がうかがわれる。

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 広尾の町はずれから襟裳方面を望む。海岸の切り立った断崖に沿ってつづくのが、いわゆる黄金道路である。

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 フンベの滝。崖の途中からいきなり水が噴出しているのはたしかに珍しい。しかしそれよりもおもしろいのが、ビックリマークの標識。落石注意ではなく落氷注意なのである。

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 このあたりから覆道・隧道・トンネルが連続し、莫大な資金を投じたために黄金道路といわれる理由がよくわかる。これほどの難所によく道路を建設したものだと感心するほかないが、現在も黄金はばらまかれつつある。

 あちこちで道路工事がつづいているのだ。道路が補修されているだけではなく、新しいトンネルも建設中なのである。

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 快適なドライブをつづけ、12時50分ころ襟裳岬に到着。ここに来るのは十数年ぶりである。前回はろくに見物しなかったので、この日はゆっくり歩くつもりであった。

 観光シーズンもそろそろ終わりのせいか、駐車場には車が10台ほどしか見あたらず、観光客の姿もさほど多くはなかった。森進一の歌なんぞがやかましく流れていたらイヤだなと思っていたのだが(笑)、幸いあたりは静寂そのものであった。

 この前ここを訪れたときには、(記憶ちがいでなければ)レストハウスしかなかったと思うが、もう一軒食堂兼みやげ物屋が増えていた。えりもラーメンとやらには興味がないので、昼食は途中浦幌の道の駅で買ったうまいパン。

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 ここは遊歩道も整備されているし、きれいなトイレも完備しているし、灯台もなかなかシャレている。万事プリミティブな尻羽岬とはえらいちがいである。

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 ああ、こんなところにも集落があるのだ、と感心する。

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 年中吹き荒れる強風をもって知られる襟裳岬だが、この日は風もほとんどなく、海も穏やかであった。よほどの幸運に恵まれたにちがいない。

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 しかし花に嵐のたとえもあるぞ。世の中よいことばかりはつづかない。ラッキーだったのはそこまでであった。

 せっかくの天気だから、岬の突端まで行ってみようと歩き出してまもなく悲劇は起こったのである。

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Comments

なになに、何があったのぉ~??? どんな悲劇?

 数年前、ここに行きましたよ。車で瀬棚町へ向かう途中、立ち寄り、お土産を買い込みました。風が強かったです。

Posted by: ありす | October 22, 2011 at 16:49

はてさて・・・何があったことやら・・・

ところで一番上の一本だけの木の写真・・・いいですよね。あんな感じで一本だけ立っている木って好きでね・・・

纏向遺跡のすぐそばにもあって・・・2世紀末か3世紀初めの頃の古墳の上に生えているんですが・・・毎日帰宅途中の車から夕日の中のシルエットを楽しんでいます。

Posted by: 三友亭主人 | October 22, 2011 at 19:58

>ありすさん

 ご心配をおかけして申し訳ありません。

 なあに、単純につまずいて転倒し、石段に頭をぶつけたのですが、フンベの滝みたいに側頭部から血が噴き出して、石段の上に飛び散ったのにはビックリしました。

 そのほか右膝に擦り傷、右小指打撲による炎症。

 幸い頭の出血もすぐに止まり、事なきを得ました。

>三友亭さん

 「木石に非ず」という表現がありますけれど、木と石とではずいぶんちがいます。石には生命を感じにくいですが、木はまさに生きているという感じがしますね。

 古墳の上に立つ木とはすてきじゃありませんか。写真をお撮りになってはいかがでしょう。

Posted by: 薄氷堂 | October 22, 2011 at 22:22

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