Daily Oregraph: 雨のあと
明け方まで強い風が吹き荒れ、トタン屋根に叩きつけるスコールのような雨に何度か夢を破られた。
夕方港町から入舟のあたりを歩くと、あちこちに大きな水たまりができていた。
-写真ですか?
と声をかけてきたのは、自転車に乗る男性である。どうもぼくが夕日を撮りにきたのだと思ったらしい。
-先日もそこ(港町岸壁)で夕日を撮る人がいましたよ。
-はあ、そうですか。
最近釧路の夕日を売り込もうと熱心に活動中の人々がいらっしゃるから、きっとそのお一人だったのだと思う。
-いい写真を撮ってくださいね。じゃあ。
いい写真! せっかくそういってくださったのだから、ありがとうございますと返事はしたものの、とてもご期待には応えられそうにない。第一に、ぼくはヘンな写真が専門なのだし(笑)、第二に、夕日を撮りにきたのではないからである。
それにこの空模様では夕日は無理だから、このあとヘンな写真をいくつか撮って帰宅したのであった。
ヘンな写真の見本を見せろって?……ますます評判を落としそうだから(笑)、掲載するのはやめておこう。
The comments to this entry are closed.
Comments
私なんか人に写真を撮っている姿を見られるのが嫌で隠し撮り専門(笑)なもんで、声をかけてくれる人は、まずいないですね・・・
けれど・・・観光にいらっしゃった
老夫婦(私もあと少しで仲間入り)やら
若いカップル(もうそんなふうには呼ばれなくなっちゃった)
から写真を撮るのをよくたのまれます。よほど暇そうに歩いているんでしょうね・・・
Posted by: 三友亭主人 | October 16, 2011 07:40
>三友亭さん
写真を撮っている最中ではなく、小さなカメラを手に持っているところに声をかけられたのでビックリしたんです。しかもこちとら、見るからに冴えない格好のおじさんなのにね(笑)。
なお地元の方のブログによると、予想に反してこのあと見事な夕焼けになったそうです。気が短いと損をしますね。
> 写真を撮るのをよくたのまれます。よほど暇そうに歩いているんでしょうね・・・
ヒマそうに見えるからではなく、この人なら安心して頼めるという雰囲気をお持ちだからでしょう。怪しい人物にはふつう頼みませんから(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | October 16, 2011 11:21