Daily Oregraph: 温根内
ひさしぶりの温根内はすっかり秋景色であった。花もたいてい枯れてしまったけれど、本日の目的は……
ゴキヅルの実。あちこちにぶら下がっているこのひょうきんものを見逃すわけにはいかないのである。
ひとつだけ失敬して中身を確認するのが、いつのまにか年に一度の儀式となった。撮影後はもちろん湿原にもどしてやる。
果実といえば、左はコウライテンナンショウ、右がヒメカイウ。どちらもサトイモ科だけあってよく似ている。
咲き残ったミヤマアキノキリンソウ(キク科)。高山型と湿原型があって、これはもちろん湿原型。
花の乏しいこの時期にたくさん咲いているのがウメバチソウ(ユキノシタ科)。ツボミもいっしょに撮影できたのはこれが初めてである。
今日は午前10時を回っていたから、途中大勢の人たちとすれちがった。駐車場もなかなか盛況であった。
ゴキヅルはまだしばらくは鑑賞できるだろう。おもしろい実だから、こどもたちにぜひさわらせてあげるといい。昔の自分を反省していうのだが、日本のこどもたちは野生の植物について無知すぎると思うのである。
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