Daily Oregraph: 東京 羽田路地編
まったく期待していなかっただけに、羽田界隈の迷宮のような路地には驚いた。裏通り派としては、思わぬご馳走にあずかった気分である。
2011年9月15日、稲荷巡りのついでに撮った写真を適当に選んでみた。気楽に路地歩きの気分を味わっていただければ幸いである。
まずはホテル前の通りを穴守稲荷方面へ向かって出発。ひどく暑い。
テクテク歩いているうちに、どうやら京急の穴守稲荷駅を見過ごしてしまったらしい。
裏通りへ入ると、釣船の看板に出くわした。軌道修正するためにいったん川へ向かうことにする。
この川は海老取川というらしく、少し先で多摩川に合流する。コンクリートで固められてはいるけれど、漁業集落の面影は残っているようだ。
地図を確認すると、やはり穴守稲荷前をとっくに通り越している。
穴守稲荷前の通り。このあたりから路地の迷宮に足を踏み入れる。
路地の複雑さに気づいたのはごのあたりである。
鴎稲荷神社前。羽田小学校へ通う小学生たちだと思う。
それにしても朝から尋常の暑さではない。これほどの汗は釧路ではついぞかいたことがない。行き倒れになりたくはないから、近くの自動販売機で飲み物を買って一気に飲む。
おばさんのあとについてこの通りを抜け、
バス通りへ出ると、白魚稲荷神社はもう間近である。
白魚稲荷を見物して、ふたたび海老取川沿いの道に出る。ムクゲが咲いていた。
汗を一升五合ほどかいてホテルにもどると、シャツはぐっしょりと濡れ、バケツに漬けた雑巾のようになっていた。
朝風呂に入って下着を取り替え、ミネラルウォーターをごくごく飲んで、やっと人心地がついたけれど、もう年なんだからね、こんな無茶をしてはいけない。みなさまもどうか真似をなさいませぬように……といったって、路地歩きはやめられないか。
The comments to this entry are closed.
Comments
東京の方もまだまだ使ったでしょうね。
それにしてもなかなか風情のある路地ではありませんか。
カメラをもって、いそいそと歩いている薄氷堂さんの姿が思い浮かぶようです。
それにしても、東京って奥が深いですね。
いろんな顔を持っている・・・
Posted by: 三友亭主人 | September 18, 2011 22:51
どのエントリか忘れましたが、一度、コメント書き込んだ者です。興津の写真を見たいとか書いたかな・・・、東京にいらしてたんですか!金曜以降なら涼しいですよ。羽田、はじめて見ました。こういう裏通りがお気に入りでしたら、今度、南千住へ行かれてはどうでしょうか。ドヤ街なんですけど、こういう雰囲気です。あしたのジョーの舞台で、少し歩けば吉原もあります。
涼しくなったらまたいらしてください!
Posted by: 佐々木 | September 19, 2011 04:11
>三友亭さん
「いそいそと」ではなく「ヨタヨタと」歩いておりました。朝からあの暑さですからね、とてもたまりません。
しかし東京へはなかなか行けませんから、暑かろうが二日酔いだろうが(笑)、限られた時間をムダにするわけにはまいりません。
>佐々木さん
ぼくは根っからの裏通り派なんです。今回も仕事では行きましたけど、丸の内なんかは大の苦手ですね。場違いもいいところ(笑)。
南千住ですか。おもしろそうですね。北千住でしたら40年近く前に行ったことがありますけど、当時はカメラなんぞ持ち歩きませんでしたから、どんなところかすっかり忘れてしまいました。
東京はいろんな意味で刺激的なマチですので、機会さえあれば、あちこち歩いてみたいと思っています。
Posted by: 薄氷堂 | September 19, 2011 09:10