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May 31, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-31 酔っ払い温根内へ行く

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 昨日の夕方、またしても幣舞橋を渡った。あまりにも寒いので気温を確認したら 5度。おまけに少し風があったため、よけい寒く感じたのだろう。

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 お通しはハマグリ。ビールのあとは、男三人で芋焼酎をぐいぐいやった。まるで長生きを拒否するかのように、水のごとくガブガブ飲むのだから、早くも世紀末の空気が漂っている。

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 これはなんという料理かわからないけれど、みんなが撮れ撮れというからパチリ。ぼくは食べなかったから味のほどはなんともいえぬが、焼酎をがぶ飲みするおじさんが注文するにはちとシャレすぎた一品ではないかと思う。

 二次会ではバーボン。帰宅したらもう日が変わっていた。

 めざめれば宿酔の一歩手前。昨日とは大ちがいの上天気で、気温もまずまずなのだが、気分上々とはいいかねる。

 昨夜と同じメンバーで市内をあちこち回って仕事をすませ、まだ時間はたっぷりあるから、相談の結果温根内へ行くことにした。

 え、そんなことをしていいのかって? いいんだよ。  All work and no play makes Jack a dull boy. まあ、dull はそのまま「ダルい」と考えればいいだろう。頭がだるくなるのである。もっとも遊んでばかりいてもバカになるけどね。

 温根内の駐車場には先客の車が一台きり。そりゃそうだろう。平日だし、百花繚乱の季節にはまだちょっと早い。しかもビジター・センターは休館日だったから、観光バスもこなかったのだと思う。

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 ぼくも温根内を訪れるのは今年はじめて。ミツガシワが咲きそろうのはもう少し先だけれど、早熟な連中がいくつか開花していた。

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 エゾオオサクラソウがいつもの場所に咲いていた。

 今日は時間の都合上短いコースをたどったのだが、草原は緑が優勢になりつつあり、あと一二週間もすれば景色は一変するだろう。やっといい季節が巡ってきたんだから、二日酔いになっている場合じゃない。

(Canon IXY 30S)

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May 29, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-29 レタッチソフトのお勉強

 Photoshop Elements 5.0 に慣れようと、今日は朝からネット上の講座で勉強してみた。Elements はスキャナなどのおまけについてきたCDが手元に3枚もあり、これまでにも試したことはあるのだが、なんとなく使いにくく感じて、どれもすぐにアンインストールしてしまったのである。

 Version 5.0 も例外ではなく、以前一度試用しただけで、気が短いからさっさとアンインストールしたのであった。しかし新しいPCでは慣れ親しんだソフトが使えないので、やむをえずインストールし、短気を起こさずに(笑)基礎から学んだわけ。

 もちろん当面必要な部分だけに的を絞ったのだが、コツがわかってみると案外使いやすいことがわかった。旧バージョンにあった使い勝手の悪さも大幅に改善されている。これならいけそうだ。

 これまでは面倒だからほとんどいじったことのないレイヤーも、試してみるとずいぶん効果があるのには驚いた。特に明暗差の大きい画像の処理には有効だと思う。なにごとも基礎を勉強しなくてははじまらないようだ。

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 これは 2002年9月22日京都野仏庵にて撮影したもの(Nikon New FM2 + AF 50mm F1.4D)。なにぶんにも素人のことだから出来のほどは疑問だが(ちょっとやりすぎ?)、処理後のもの(右)はまるで別物である。

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 こちらは 1998年7月4日に 30万画素機の FUJIFILM DS-20 で撮影したオリジナル。竜安寺商店街だと思う。

 これを処理してみると、

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 まあ、30万画素の絵をどういじっても限界はあるけれど、雲の陰影や黒くつぶれた日陰の描写は明らかに改善され、全体として少しレンジが広がったような印象を受ける。

 そんなわけで、今日も活字リハビリはおあずけ。これから少しだけやるつもりである。ウィスキーのグラスを片手にね。

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May 28, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-28 気分は資産家

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 せっかくいい季節になったというのに天気が悪い。朝からの霧雨が夜には雨となり、窓の外からはピチャピチャいう音が聞こえてくる。

 写真は昨日撮影した裏庭のチシマザクラ。この木は枝振りがよくないというか、全体の姿はほめられたものではないのだが、花はぼく好みである。エゾヤマザクラよりも品があるんじゃないかと思う。

 数年前まではカメラを水平に向けて撮れたのに、いつのまにか背丈が伸びて、いまではレンズを上に向けなければならない。生長してくれるのはうれしいけれど、いつかは枝を払わなくてはならないだろう。

 雑草は生い茂る、サクラやヤマモミジ、ナナカマドはむやみに枝を伸ばす、板塀は傷んでくる。出入りの植木屋さんがいるほどの旦那様ならともかく、懐のさびしいおじさんにとっては頭の痛い話である。

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 やっと新しいパソコンの環境が整い、一息ついたところである。各種アプリのインストールとオプション設定、通信関係の諸設定、フォルダの共有設定などなど……ほんとうに時間がかかる。ハードとしてのパソコンはウソのように安価になったけれど、ユーザーの労働を時給で計算すれば(笑)、運用費用はあいかわらず高くついているのではないだろうか。

 さて Windows 7 にはまだ若干不安定な部分が残っているようだ。たとえばデスクトップをあれこれいじっていると、たまにアイコンが勝手に変わったりするのは納得できない。

 Windows 7 の売り物らしいガジェットだとかエアロなんとかという機能はかえってわずらわしいから、フリーソフトを探して機能を解除した。コントロールパネルも明らかに XP にくらべて使いにくくなったと思う。やりたいことを探すのがますます面倒になったのである。どうでもいいみてくれの機能を追加するよりも、もっとユーザーインターフェイスを改善するのがまっとうな進歩だと思うのだが。

 一通り設定が終わったところで、忘れずにシステムをバックアップする。かなり安定している XP でさえ、過去に数度システムのバックアップ・ファイルをリストアして救われたことがあるからだ。ハードディスクをまるごとバックアップするには、いくつかフリーウェアもあるので、ぜひみなさまにもおすすめしたい。

 もちろんパソコン自体が故障したらそれも役に立たないかもしれないけれど、せめて文書や写真のデータだけでもバックアップしておこう。データさえ残れば、パソコン本体を買い換えればなんの問題もないからだ。

 過去のデータを再利用する可能性があるかどうかはまた別の話だが、失われたデータはいくら金を積んでも絶対に戻らない。だから貧乏人のデータといえども、潜在的には値段のつけようがないほどの価値があることはまちがいない。

 そう考えれば、いくら裏庭が荒れていたって、なんだか資産家になったような気分になる。いい気分になったところで一杯やって、明日からはまた活字リハビリを再開することにしよう。

(Nikon D80 + Tamron 172E)

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Daily Oregraph: 2011-05-27 どちらも桜色

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 左チシマザクラ、右エゾヤマザクラ。いずれもわが裏庭のものである。(ちょっとレタッチして強調してはいるけれど)並べてみるとこれほど色にちがいがあるのには、あらためて驚いた。ぼくはメンデル先生じゃないからやらないけど、交配させたらどうなるのだろうか。

 俗に酒を飲むと桜色になるというのは、エゾヤマザクラのほうだろう。色白のチシマザクラはクールそのものだから、禁酒家、いや、貧乏な長屋の花見に適していると思う。もっともこいつを鑑賞しながら白ワインを一杯やろうてな風流人がいるかもしれないけど。

 チシマザクラの木はエゾヤマザクラよりもずっと小ぶりなのだが、ここ数年でずいぶん生長した。老化しつつある主人は萎縮する一方だというのに……

(Nikon D80 + Tamron 172E)

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May 27, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-26 今日も霧の中

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 結局新しい PC が手元にやってきたので、現在環境づくりに四苦八苦している。あと数日はかかるのではないかと思う。とにかく値段は安いし、これまでよりもずっと高速だし、文句はないかというとそうでもないから世の中はうまくいかぬものだ。

 同じ OS でもマシンが変わるとインストールできないアプリのあることは、これまでにも何度か経験しているけれど、問題がソフト的なものなのかハード的なものなのかはわからない。

 今度のPCには長年愛用してきたレタッチソフトがインストールできないのには弱った。ディスプレイの見えぐあいもちがうし、またしても写真の調整にてこずりそうである。

 苦労の末ブラウザとメーラーの設定、それに過去のすべてのメールは完全に移行できたし(これはわれながら上出来)、何度も認証に失敗しつつも OED をインストールできたのはめでたいけれど(途中で癇癪を起こしかけたのはないしょ)、ああ、臨終の日を迎えるまで試行錯誤がつづくのだろうか。

 そんなわけで、今日の写真も霧の中。

(RICOH CX2)

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May 24, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-24 アリは砂糖に、人は金に……

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 ジャパン・タイムズ 5月22日の記事から。

 過去30年間、日本は年間平均1.5基の原子炉を建設してきたが、これは世界でもっとも速いペースである。原子力はこの国の電力需要のわずか28パーセントを占めるにすぎないというのにである。原子力は日本経済安定のかなめであると政府は主張するが、大事なのは原発の建設であって、エネルギー生産ではない。エネルギーの生産が主として電力会社に利益をもたらすのに対し、(原発)建設は政治家や官僚を潤すからである。

 そういうことだよなあ。表ではエネルギーの安定供給などと立派なことをいいながら、裏ではペロリと舌を出しているわけ。だからお上の展開するもっともらしい宣伝には注意したほうがいい。あやしいのはほかにいくつもあるから、うっかりだまされてはいけないと思う。

 浜岡原発停止によって、日本に54基ある原発のうち現在運転されているのはわずか18基。停止しているうちの一基は福井県のもんじゅで、ここは1995年以来事実上運転されていないのだが、一日あたり5,500万円の維持費用がかかっている。もんじゅが日本のエネルギー需要に寄与していないからには、せめてその金が地元住民を幸福にしていることを願おうではないか。

 実に切れ味の鋭い記事だと感心した。

(RICOH CX2)

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May 23, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-23 ヘンなおじさん

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 今日の船上セキュリティ・チェックポイント。ヒゲのおにいさんのオレンジ色のツナギがあざやかである。

 本船は何度も入港しているのだが、やはり撮らずにはいられない。もはや病気である。船員のほうでは、きっとヘンなおじさんだと思っているにちがいない。

 しかしヘンなおじさんの撮るヘンな写真といえども、枚数が多くなればヘンさかげんには質的変化がみられるはずだから、バカにしてはいけない。来年あたりニューヨークで個展を開いてもいいのだが、話はエージェントを通してからにしてほしい。

 ひょっとしたら、質的変化を起こしたのは病気のほうかもしれないけれど……

(Canon IXY 30S)

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May 22, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-22 淋しき花見

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 今日も天気がパッとしない。春採湖畔のバーベキュー・コーナーでみかけた団体はひとつだけ。

 毎年のこととはいえ、ここのサクラはボリュームに乏しく、花見にしてはちと不景気な感じがしないでもない。湖畔一帯ではようやく緑が濃くなりはじめたばかりで、まだ枯れ枝がちなせいもあると思う。

 ぼくなどはむしろ6月上旬に咲くエゾノウワミズザクラのほうに豊かさを感じる。周囲の緑とのバランスがいいからだ。

 そこでおなじみの木をチェックしてみると……

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 5月14日の写真とくらべていただければ一目瞭然だが、わずか一週間で見ちがえるようになった。6月が楽しみである。

 今朝は写真を撮らなかったけれど、オオバナノエンレイソウが見ごろを迎えた。ニリンソウはあと一週間で花盛りだろうか。アズマイチゲやエゾエンゴサクもまだ鑑賞できる。

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 こちらはわが裏庭のニリンソウ。サクラもいい、オオバナノエンレイソウもいい。しかしぼくの好みはアズマイチゲやニリンソウの仲間。花はもちろん、つぼみがまた可憐なのである。

(Nikon D200 + Ai Micro 55mm F2.8S)

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May 21, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-21 求む小作人

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 雨がぱらつくあいにくの天気であった。

 気温がやや低いので恐る恐る裏庭へ行ってみると、今年も無事エゾヤマザクラが咲いていた。チシマザクラはまだつぼみのままだから、写真を撮れるのはあと数日後だろうか。

 荒れ果てた庭がはなやぐのは今月いっぱい。夏になれば雑草生い茂り、とても足を踏み入れる気分にはなれない。この荒れ地を開墾するにはどうしたらよいのか、途方に暮れてしまうのである。

 枯草を集めて燃やしてしまえばラクなのだが、いまどきそんなことをしたら、たちまち消防署に通報されてしまうだろう。味気ない世の中になってしまったものだ。

 猫の額ほどの土地にトラクターを入れるわけにもいかぬから、鋤鍬をふるって耕さなくてはいけない。鉛筆より重いものを持ったことのないぼくにできるものかどうか、まるで自信がない。

 そこで小作人を求めているので、ご希望の方はぜひメールをいただきたいと思う。四公六民? とんでもない! ネギの一本、イモの五六個もいただければ文句はいいませんとも。

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 無粋な板塀なんぞお見せしたくはないけれど、今年はオオバナノエンレイソウの花が去年の倍以上にも増えたので、あえて掲載した次第。

 その下にちらちら見える小さい花はニリンソウである。これも数が増えた。畑としての価値が低下した分だけ自然公園としての値打ちは増したようだ。

 この豊かな自然の中で畑仕事に汗を流そうという奇特な方はぜひ……

(Nikon D80 + Tamron 172E)

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May 19, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-19 大町で花見

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 けっしてサクラを撮るためにサボったわけではない。たまたま仕事で市内大町に来たついでに一枚パチリ。

 晴れた空、そよぐ風。釧路ではめずらしい体のとろけるような陽気であった。もちろん吉野の花にはとても及ばないけれど、こういう花見も悪くないと思う。

(RICOH CX2)

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May 18, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-18 こんにちは!

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 某ホテルで開かれる会合に出席するために裏通りを歩いていると、向こうからやってきたかわいらしい小学生の女の子がぼくの目の前で立ち止まり、満面に笑みをたたえて、

 -こんにちは!

 しかも見よ。彼女は膝に手を当てて、深々とお辞儀したではないか。ああ、これほど作法にかなった挨拶を目にしたのは何年ぶりのことだろうか。

 このところ金に魂を売り渡した人相の悪い連中にうんざりしていたぼくは、この奇跡のような美少女に出会って、日本もまだまだ捨てたものじゃないと思った。

 すっかりどぎまぎしてしまい、小さな声で挨拶を返したおじさんは、実にみっともなかったにちがいない。ごめんね。

(Canon IXY 30S)

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May 16, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-16 リハビリはノートパソコンで

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 人間十年間以上も遊びほうけていると頭が廃虚と化し、若いうちなら簡単に取り返しもつくけれど、この年になると次第に回復が困難になるものだ。もうあとがない。

 そこで一念発起して、先週から活字をたくさん読むリハビリを開始した。ようやく軌道に乗りつつある。これを三ヶ月つづけられれば、真人間(?)に戻れるかもしれない。

 さて故障したデスクトップ・パソコンはリチウム電池を交換してもダメ。これが今日の bad news である。5年以上酷使したのだからあきらめることにしよう。デスクトップ2台態勢は維持したいのだが、パソコンの環境整備には時間も手間もかかるので、購入は消費税の上がる時期をみきわめてからにするつもりだ。

 Good news はUSBメモリ版リーダーズ英和辞典(第2版)をノートパソコンにやっとインストールできたこと。いろいろ調べてみたら、インストールできない場合は Visual C++ のランタイムを更新せよというのだが、そのためのプログラムにはバージョンがいくつかあって、適当なものをみつけるのに苦労したのである。

 そういう苦労もあるけれど、いまや辞書はパソコンで利用するにかぎる。重量1.2キロほどの小型ノートパソコンに分厚い辞書を何冊も収録できるのだから、昔を思えばウソのような話である。

 たとえばぼくの持っているリーダーズ英和の初版(1984年)などは、実にコンパクトなサイズなのに重量は1キロを軽く超えるし、広辞苑はもちろんそれより重い。ランダムハウス英和はたいへんすぐれた辞書だけれど、なにぶん重すぎるので、とても寝転がって本を読みながら引こうという気にはなれない。OEDに至っては、全巻そろえれば百科事典並みだから、気軽に引くどころか、ふつうなら本棚の飾りで終わってしまうにちがいない。

 もちろん電子辞書という手もあるが、テキストやインターネットとの連携を望めないし、キーボードが小さすぎて使いにくい。あれこれ考えると、複数の辞書を参照するには、やはりB5サイズのノートパソコンが最強ではないだろうか。

 辞書を詰めこんだノートパソコンをかたわらに置いて、カリントウを食べながら、あるいはアルコールを味わいながら活字を追いかけることが、ほんとうにリハビリと呼べるのかどうかはいささか疑問だけれど……

(Canon IXY 30S)

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May 14, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-14 春採湖畔

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 早朝港町岸壁へ行ってみると、昨日の雨で大きな水たまりができていた。うっすら霧がかかり、寒い。

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 やがて空がウソのように晴れ渡ったので、春採湖畔をブラブラしてきた。一応カメラはぶら下げているが、たまにはノンビリ歩こうと思ったのである。

 相変わらず走っている人が多い。彼らの元気はうやましいけれど、こちとらキツネにお金をもらったって走るのはごめんだから、なるほど人の趣味は説明がつかぬものだと、あらためて感じ入った。

 42キロを平気で走る人もいれば、400メートルで息が切れる男もいる。原発利権でぬくぬく暮らす人もいれば、嚢中乏しきがゆえに安酒をあおってふて寝する男もいる。ああ、人間とはかくも不平等な存在なのである。

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 ニリンソウが咲きはじめていた。こいつはやはり記録しておかなければならない。花が開ききっていたのはこの一輪のみであった。ぼくはあくまでも記録写真派だから、花・茎・葉の三拍子が揃わなくては満足できないのだが、まあしかたがないか。

 ふと気がつくと、立派な望遠レンズを手にした鳥屋さんらしきおじさんが(こっちもおじさんだけどさ……)ニコニコ顔で、

 -おお、マクロですか。

 -ええ、古いレンズですけど。

 -いや、いいじゃありませんか。

 このおじさん、なかなかの貫禄。ひょっとしたら名のあるお方なのかもしれない。

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 まだまだ枯れ枝が幅をきかせているけれど、エゾノウワミズザクラの青葉がみごとであった。この木とは長いつきあいなのである。

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 トンボの池にて。なにをすくっているのかは知らないが、こどもたちの遊ぶ姿を見るのはうれしいものだ。勉強も大切だけどさ、御用学者や利権政治家だけはめざさないでくれよ。

 ……とまあ、せっかくノンビリした気分になれたのに、午後からはパソコンが一台ヘソを曲げ、BIOS も起動しなくなったのには閉口。ひょっとしたらマザーボードがいかれたのかもしれない。明日はダメもとでリチウム電池を交換してみよう。

(Nikon D200 + Ai 35mm F2S & Ai Micro 55mm F2.8S)

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May 12, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-12 キツネられて

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 -え、ホントかよ!

 OED を起動するたびに、単語がランダムに表示されるのだが、なんと今朝は fox だったから驚いた。

 いや、作り話ではなくホントのことなのである(ただし上の画像は再現したもの)。昨日の記事でキタキツネを取り上げたばかりだから、偶然とはいえ、お稲荷さんの力はすごいものだと感心した。

 ただし表示されたのは名詞ではなく動詞。「ズルをする」とか「~を酔わせる」という意味らしいが、わが国の民話には、キツネがお百姓さんをだまして酒(実は小便)を飲ませるなんて話があるから、まさにピッタンコ、キツネに関しては日英同盟を結んでもいいようだ。

 もちろんみすぼらしいキタキツネにそんな妖力があるとはとても思われない。北海道は人もキツネも純朴だから、悪さをするとしたら本州のこすっからいキツネにちがいない。

 英語では fox を名詞としても動詞としても使うというのはおもしろい。無理に日本語に翻訳すれば、ふつうはサ行変格活用にして「きつねする」とでもするところだろうが、それでは芸がない。ぼくなら「きつねる」と下一段活用にしたい。

 人をきつねず、人をきつねて、人をきつねる、人をきつねれば……というふうに使うわけ。広辞苑の第11版あたりには収録されるかもしれない。

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 今日は幣舞橋を渡って、きつねられてしまった。そりゃそうだ。シラフでこんなアホなことを書くわけがないじゃないか。

(RICOH CX2)

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May 11, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-11 悲しきキタキツネ

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 夕方ちょっとだけ近所を散歩したら……おやおや、あいつはキタキツネじゃないか。西港では一二度みかけたことがあるけれど、わが家の近くで目にするのははじめてだから驚いた。

 宿なしの境遇にもかかわらず野犬のような獰猛さはまるでなく、おどおどと上目づかいにこちらを見るさまは哀れを誘う。しかしこいつはエキノコックスを媒介するから用心しなくてはいけない。うっかり同情してエサを与えるなど、もってのほかなのである。

 北海道ではあちこちでキタキツネに出くわすが、エサをもらえないせいか、どいつもこいつも例外なくやせこけている。 町中のキタキツネは、もし獲物にありつけなければ、カラスやカモメのように生ゴミあさりをするのだろうか。

 夕暮れ時分に見るキタキツネはことに悲しげである。

(Nikon D200 + Ai 35mm F2S)

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May 10, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-10 釣りする人

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 なにごとも自分でやってみなければわからないものだ……と承知はしているのだが、それにしても不思議なのは釣り師の心境である。

 短気な人間は釣りに向いているというのはウソだと思う。ぼくみたいな男が釣りなんぞをしたら、しまいには発狂するにちがいない。

 釣りをしている人の時間の流れ方は周囲とはあまりにもちがいすぎるから、いわゆる浦島効果というやつが日常的に起こるんじゃないだろうか。

 -おい、いま帰ったよ。

 -あら、あなた、どなたですか?

 ぼくの愛読している引用文集におもしろい戯詩があったのでご紹介したい。

    
A canny young fisher named Fisher
    (魚釣り名人サカナくん)
    
Once fished on the edge of a fissure
    (魚ヶ淵に釣り糸チャプン)
    
A fish with a grin
    (魚はニンマリ)
    
Pulled the fisherman in --
    (釣り糸引っぱり)
    
Now they're fishing the fissure for Fisher
    (淵から釣られるサカナくん)

(2011年5月9日撮影 Canon IXY 30S)

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May 08, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-08 霧中遊行

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 釧路名物の濃霧。幻想的といえないこともないけれど、前がよく見えないのは怖いものである。

 このところ日本中に霧がかかっているような気がしないでもない。前が見えないのは、まさかマスコミのせいばかりでもないだろうが……

 やがて霧は消え、空はすっきり晴れ渡ったけれど、散歩しようという気力がちっとも湧いてこないのには弱った。まあ、こういう日もあるさ。

 そこで昼間っから一杯やって、納戸の奥から発掘した藤子・F・不二雄さんの『SF全短編』を読むことにした。全三巻である。マンガを読むのはひさしぶりだが、なかなか楽しめた。元ネタのわかる作品もあったが、ひとひねりしているところはさすがだと思った。これだけのアイディアがひらめくのは並の才能ではない。

 おれなんてネタ切れもいいところだからなあ。やはり霧から抜け出すためには、もっとインプットが必要か。酒をくらってばかりいてはダメだと反省させられたのだから、漫画家の力は偉大である。

(RICOH CX2)

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May 07, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-07 暗い日に

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 細かい雨の粒が空中を漂っている。本降りにならぬうちに港町岸壁へ行ってきたが、寒い。指先が少しかじかんでくるほどだ。

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 天気のせいか、どうも気がめいる。放射性物質は放射性というからにはもちろん暗黒物質ではないのだが、人間の目に見えぬだけに dark な感じがしてならない。暗いことを考えたくはないけれど、ついあれこれ考えてしまうのである。

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 仮定の話ではなく現実に世界を震撼させた大事故が起こっているというのに、なおも原発を温存しようという人々のいることには呆れるしかない。浜岡原発を停止するのに、さし迫った危険が予測されるからという以外に、いまさらなんの理由がいるというのだろうか。原発利権とはそんなにうまみのあるものなのか。

 年間20ミリシーベルトも被曝すればこどもの200人にひとり、2年つづけて浴びれば100人にひとりがガンを発病する危険があるという(アメリカの PSR 「社会的責任のための医師の会」の声明による)。まさかその程度のリスクはやむをえないとでもいうのだろうか。

 はるみちゃん、泊原発も段階を踏んで廃炉にしてはいかが。日本一安全な土地として、北海道の価値が上昇することまちがいなし。それに万一泊原発で大事故が発生すれば、札幌市も無事ではすまない。あなたに責任を負い切れますか? ぼくたちはあなたに命まで預けたわけではないことをお忘れなく。

(Nikon D200 + Ai 35mm F2S)

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May 05, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-05 春採湖畔

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 昨日は昼過ぎからしばらく雪が降った。さすがに積もりはしなかったし、釧路市内ではこれが最後の雪だろうと思う。

 しかし今日ラジオを聞いていたら、道内の峠の中にはまだ路面が凍結しているところもあるという。五月の連休が終わるまでノーマル・タイヤに交換しない人がいるのはそのためである。

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 今朝は曇りがちであったが、ときおり薄日が射し、まずまずの天気だったから春採湖畔へ。

 左はツルネコノメソウ、右はチシマネコノメ。オシベが黄色でなければまるで目立たないから、きっと見落としてしまうだろう。

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 エゾエンゴサクはあいかわらずたくさん咲いている。しゃがみこんで目を近づけなければ、この花の美しさを十分に味わうことはできない。

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 アズマイチゲはしょんぼりとうなだれ、待ち人来たらずといった風情だったが、それでも絵になるのだから美人はトクである。もうそろそろ盛りを過ぎようとしているので、見ごろは今度の土日までだろう。

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 エゾムラサキツツジだと思う。これは自生ではなく、散歩道の両側に植えられたもの。そのせいもあってか野の花とはいいにくく、『春採湖畔花ごよみ』(2007年 釧路市立博物館友の会編)に収録されていないのも納得できる。

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 幣舞中学校の生徒諸君が走っていた。休日に集まっているから運動部なのかもしれないけれど、それにしては人数が多いような気もする。走る気力も体力もないおじさんとしては、うらやましいかぎり。

(Canon IXY 30S & Nikon D200 + Ai Micro 55mm F2.8S)

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May 04, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-03 帯広 日甜周辺 (2)

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 以前みつからなかったというのは、これである。目立たないものだから、なんだかわからないかもしれないが……

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   日甜神社跡
           昭和10年~平成18年


 いくら鳥居や祠を探してもみつからないはずであった。日甜神社は平成18年に姿を消していたのである。ぼくの持っている北海道道路地図には鳥居のマークが記載されているけれど、平成18年10月発行のものだからおそらく前年のデータを用いていたのだろう。

 神社を取り壊すにあたって関係者の胸には複雑な思いが行き来したはずで、その思いがこの石碑を作らせたにちがいない。

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 緑地内を歩いているうちに、石碑がもうひとつあることに気づいた。

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 日甜1号宿舎跡。工場をはじめた頃の社員のみなさまの苦労が伝わってくるようだ。

 こちらも平成18年に取り壊されたのか。どんなに風格ある建築物だったかと思うと、写真に収められなかったのが残念でならない。

 日本甜菜製糖(株)の沿革によれば、帯広工場が完成したのは大正9年だが、昭和52年には帯広製糖所は廃止され、現在この地には総合研究所と配合飼料工場がある。

 平成元年にはビート資料館が作られ、それはぼくも知っているのだが、残念ながら日曜祝日は閉館されているため、まだ入館の機会を得ていない。日甜ファンとしては、ぜひとも平日に訪れて見学したいと思っている。

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 美しく豊かな緑地を歩かせていただいたお礼と、勝手に構内を通行したお詫びをかねて、同社の砂糖をちょっぴり宣伝しておきたい。こんなマイナーなブログで宣伝してもほとんど効果がないのは悲しいけれど……

(Nikon D200 + Tamron A16 & Canon IXY 30S)

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May 03, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-03 帯広 日甜周辺 (1)

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 わざわざ帯広まで出かけて撮るような写真じゃないけれど、まあ、天気がよかったことだけはおわかりいただけると思う。

 少々風はあったが、帯広はやはり暖かい。イトーヨーカドーの駐車場に車を停めて、稲田町のあたりをぶらぶら歩いてみた。ぼくは日甜(日本甜菜製糖株式会社)周辺の雰囲気が好きなのである。

 いまや住宅や大型スーパーなどが立ち並ぶこのあたりは、古くからある日甜(現在ここには製糖所はない)を除けば、比較的最近開けた土地らしい。たぶん日甜の社有地なのだろうが、豊かな緑地も広がっており、ちょっとした林の間には小川も流れているし、なかなか気分のよいところなのである。

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 今日はうかつにも日甜の構内を貫く道路に迷いこんでしまった。途中でどうも妙だなとは思ったのだが、「関係者以外の通行はご遠慮下さい」という看板に気づいたのは出口に着いたときであった。もちろん道路を通行しただけだったし、悪気はなかったとはいえ、まことに申し訳ないことをした。

 実はぼくにはこの日ひとつの目的があったのだ。以前探してみつからなかった場所をどうしてもこの目で確認したかったのである。

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 そしてその場所はみつかった。このすばらしい緑地の片隅に、それはひっそりと眠っていたのである。

 ひっぱるつもりはないけれど……次回につづく。

(Nikon D200 + Tamron A16)

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May 01, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-01 酩酊、いや May Day

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 五月最初の日は雨。これでは花どころじゃないから、ちょっとだけ釧路重工近くの岸壁を歩いたのだが、寒いのなんの。おまけに傘はじゃまだし、気分が乗らず、さっさと帰宅した。

 雨の日は読書でもしようと、ずっと以前に買ったまま本棚の隅に眠っていた『科学最前線』という本(1992年出版だから、もはや最前線ではないが……)を開いてみたら、暗黒物質 (dark matter) なることばに惹きつけられた。

 全宇宙の物質の90%がこの暗黒物質だというから、光と闇の戦いは勝負あったり……ああ、やっぱりこの世は闇なのかと、妙に納得してしまった(なんだかちがうような気もするけど……)。

(Nikon D200 + Tamron A16)

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