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May 31, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-31 酔っ払い温根内へ行く

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 昨日の夕方、またしても幣舞橋を渡った。あまりにも寒いので気温を確認したら 5度。おまけに少し風があったため、よけい寒く感じたのだろう。

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 お通しはハマグリ。ビールのあとは、男三人で芋焼酎をぐいぐいやった。まるで長生きを拒否するかのように、水のごとくガブガブ飲むのだから、早くも世紀末の空気が漂っている。

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 これはなんという料理かわからないけれど、みんなが撮れ撮れというからパチリ。ぼくは食べなかったから味のほどはなんともいえぬが、焼酎をがぶ飲みするおじさんが注文するにはちとシャレすぎた一品ではないかと思う。

 二次会ではバーボン。帰宅したらもう日が変わっていた。

 めざめれば宿酔の一歩手前。昨日とは大ちがいの上天気で、気温もまずまずなのだが、気分上々とはいいかねる。

 昨夜と同じメンバーで市内をあちこち回って仕事をすませ、まだ時間はたっぷりあるから、相談の結果温根内へ行くことにした。

 え、そんなことをしていいのかって? いいんだよ。  All work and no play makes Jack a dull boy. まあ、dull はそのまま「ダルい」と考えればいいだろう。頭がだるくなるのである。もっとも遊んでばかりいてもバカになるけどね。

 温根内の駐車場には先客の車が一台きり。そりゃそうだろう。平日だし、百花繚乱の季節にはまだちょっと早い。しかもビジター・センターは休館日だったから、観光バスもこなかったのだと思う。

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 ぼくも温根内を訪れるのは今年はじめて。ミツガシワが咲きそろうのはもう少し先だけれど、早熟な連中がいくつか開花していた。

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 エゾオオサクラソウがいつもの場所に咲いていた。

 今日は時間の都合上短いコースをたどったのだが、草原は緑が優勢になりつつあり、あと一二週間もすれば景色は一変するだろう。やっといい季節が巡ってきたんだから、二日酔いになっている場合じゃない。

(Canon IXY 30S)

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May 29, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-29 レタッチソフトのお勉強

 Photoshop Elements 5.0 に慣れようと、今日は朝からネット上の講座で勉強してみた。Elements はスキャナなどのおまけについてきたCDが手元に3枚もあり、これまでにも試したことはあるのだが、なんとなく使いにくく感じて、どれもすぐにアンインストールしてしまったのである。

 Version 5.0 も例外ではなく、以前一度試用しただけで、気が短いからさっさとアンインストールしたのであった。しかし新しいPCでは慣れ親しんだソフトが使えないので、やむをえずインストールし、短気を起こさずに(笑)基礎から学んだわけ。

 もちろん当面必要な部分だけに的を絞ったのだが、コツがわかってみると案外使いやすいことがわかった。旧バージョンにあった使い勝手の悪さも大幅に改善されている。これならいけそうだ。

 これまでは面倒だからほとんどいじったことのないレイヤーも、試してみるとずいぶん効果があるのには驚いた。特に明暗差の大きい画像の処理には有効だと思う。なにごとも基礎を勉強しなくてははじまらないようだ。

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 これは 2002年9月22日京都野仏庵にて撮影したもの(Nikon New FM2 + AF 50mm F1.4D)。なにぶんにも素人のことだから出来のほどは疑問だが(ちょっとやりすぎ?)、処理後のもの(右)はまるで別物である。

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 こちらは 1998年7月4日に 30万画素機の FUJIFILM DS-20 で撮影したオリジナル。竜安寺商店街だと思う。

 これを処理してみると、

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 まあ、30万画素の絵をどういじっても限界はあるけれど、雲の陰影や黒くつぶれた日陰の描写は明らかに改善され、全体として少しレンジが広がったような印象を受ける。

 そんなわけで、今日も活字リハビリはおあずけ。これから少しだけやるつもりである。ウィスキーのグラスを片手にね。

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May 27, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-26 今日も霧の中

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 結局新しい PC が手元にやってきたので、現在環境づくりに四苦八苦している。あと数日はかかるのではないかと思う。とにかく値段は安いし、これまでよりもずっと高速だし、文句はないかというとそうでもないから世の中はうまくいかぬものだ。

 同じ OS でもマシンが変わるとインストールできないアプリのあることは、これまでにも何度か経験しているけれど、問題がソフト的なものなのかハード的なものなのかはわからない。

 今度のPCには長年愛用してきたレタッチソフトがインストールできないのには弱った。ディスプレイの見えぐあいもちがうし、またしても写真の調整にてこずりそうである。

 苦労の末ブラウザとメーラーの設定、それに過去のすべてのメールは完全に移行できたし(これはわれながら上出来)、何度も認証に失敗しつつも OED をインストールできたのはめでたいけれど(途中で癇癪を起こしかけたのはないしょ)、ああ、臨終の日を迎えるまで試行錯誤がつづくのだろうか。

 そんなわけで、今日の写真も霧の中。

(RICOH CX2)

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May 24, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-24 アリは砂糖に、人は金に……

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 ジャパン・タイムズ 5月22日の記事から。

 過去30年間、日本は年間平均1.5基の原子炉を建設してきたが、これは世界でもっとも速いペースである。原子力はこの国の電力需要のわずか28パーセントを占めるにすぎないというのにである。原子力は日本経済安定のかなめであると政府は主張するが、大事なのは原発の建設であって、エネルギー生産ではない。エネルギーの生産が主として電力会社に利益をもたらすのに対し、(原発)建設は政治家や官僚を潤すからである。

 そういうことだよなあ。表ではエネルギーの安定供給などと立派なことをいいながら、裏ではペロリと舌を出しているわけ。だからお上の展開するもっともらしい宣伝には注意したほうがいい。あやしいのはほかにいくつもあるから、うっかりだまされてはいけないと思う。

 浜岡原発停止によって、日本に54基ある原発のうち現在運転されているのはわずか18基。停止しているうちの一基は福井県のもんじゅで、ここは1995年以来事実上運転されていないのだが、一日あたり5,500万円の維持費用がかかっている。もんじゅが日本のエネルギー需要に寄与していないからには、せめてその金が地元住民を幸福にしていることを願おうではないか。

 実に切れ味の鋭い記事だと感心した。

(RICOH CX2)

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May 19, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-19 大町で花見

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 けっしてサクラを撮るためにサボったわけではない。たまたま仕事で市内大町に来たついでに一枚パチリ。

 晴れた空、そよぐ風。釧路ではめずらしい体のとろけるような陽気であった。もちろん吉野の花にはとても及ばないけれど、こういう花見も悪くないと思う。

(RICOH CX2)

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May 18, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-18 こんにちは!

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 某ホテルで開かれる会合に出席するために裏通りを歩いていると、向こうからやってきたかわいらしい小学生の女の子がぼくの目の前で立ち止まり、満面に笑みをたたえて、

 -こんにちは!

 しかも見よ。彼女は膝に手を当てて、深々とお辞儀したではないか。ああ、これほど作法にかなった挨拶を目にしたのは何年ぶりのことだろうか。

 このところ金に魂を売り渡した人相の悪い連中にうんざりしていたぼくは、この奇跡のような美少女に出会って、日本もまだまだ捨てたものじゃないと思った。

 すっかりどぎまぎしてしまい、小さな声で挨拶を返したおじさんは、実にみっともなかったにちがいない。ごめんね。

(Canon IXY 30S)

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May 12, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-12 キツネられて

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 -え、ホントかよ!

 OED を起動するたびに、単語がランダムに表示されるのだが、なんと今朝は fox だったから驚いた。

 いや、作り話ではなくホントのことなのである(ただし上の画像は再現したもの)。昨日の記事でキタキツネを取り上げたばかりだから、偶然とはいえ、お稲荷さんの力はすごいものだと感心した。

 ただし表示されたのは名詞ではなく動詞。「ズルをする」とか「~を酔わせる」という意味らしいが、わが国の民話には、キツネがお百姓さんをだまして酒(実は小便)を飲ませるなんて話があるから、まさにピッタンコ、キツネに関しては日英同盟を結んでもいいようだ。

 もちろんみすぼらしいキタキツネにそんな妖力があるとはとても思われない。北海道は人もキツネも純朴だから、悪さをするとしたら本州のこすっからいキツネにちがいない。

 英語では fox を名詞としても動詞としても使うというのはおもしろい。無理に日本語に翻訳すれば、ふつうはサ行変格活用にして「きつねする」とでもするところだろうが、それでは芸がない。ぼくなら「きつねる」と下一段活用にしたい。

 人をきつねず、人をきつねて、人をきつねる、人をきつねれば……というふうに使うわけ。広辞苑の第11版あたりには収録されるかもしれない。

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 今日は幣舞橋を渡って、きつねられてしまった。そりゃそうだ。シラフでこんなアホなことを書くわけがないじゃないか。

(RICOH CX2)

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May 11, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-11 悲しきキタキツネ

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 夕方ちょっとだけ近所を散歩したら……おやおや、あいつはキタキツネじゃないか。西港では一二度みかけたことがあるけれど、わが家の近くで目にするのははじめてだから驚いた。

 宿なしの境遇にもかかわらず野犬のような獰猛さはまるでなく、おどおどと上目づかいにこちらを見るさまは哀れを誘う。しかしこいつはエキノコックスを媒介するから用心しなくてはいけない。うっかり同情してエサを与えるなど、もってのほかなのである。

 北海道ではあちこちでキタキツネに出くわすが、エサをもらえないせいか、どいつもこいつも例外なくやせこけている。 町中のキタキツネは、もし獲物にありつけなければ、カラスやカモメのように生ゴミあさりをするのだろうか。

 夕暮れ時分に見るキタキツネはことに悲しげである。

(Nikon D200 + Ai 35mm F2S)

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May 04, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-03 帯広 日甜周辺 (2)

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 以前みつからなかったというのは、これである。目立たないものだから、なんだかわからないかもしれないが……

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   日甜神社跡
           昭和10年~平成18年


 いくら鳥居や祠を探してもみつからないはずであった。日甜神社は平成18年に姿を消していたのである。ぼくの持っている北海道道路地図には鳥居のマークが記載されているけれど、平成18年10月発行のものだからおそらく前年のデータを用いていたのだろう。

 神社を取り壊すにあたって関係者の胸には複雑な思いが行き来したはずで、その思いがこの石碑を作らせたにちがいない。

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 緑地内を歩いているうちに、石碑がもうひとつあることに気づいた。

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 日甜1号宿舎跡。工場をはじめた頃の社員のみなさまの苦労が伝わってくるようだ。

 こちらも平成18年に取り壊されたのか。どんなに風格ある建築物だったかと思うと、写真に収められなかったのが残念でならない。

 日本甜菜製糖(株)の沿革によれば、帯広工場が完成したのは大正9年だが、昭和52年には帯広製糖所は廃止され、現在この地には総合研究所と配合飼料工場がある。

 平成元年にはビート資料館が作られ、それはぼくも知っているのだが、残念ながら日曜祝日は閉館されているため、まだ入館の機会を得ていない。日甜ファンとしては、ぜひとも平日に訪れて見学したいと思っている。

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 美しく豊かな緑地を歩かせていただいたお礼と、勝手に構内を通行したお詫びをかねて、同社の砂糖をちょっぴり宣伝しておきたい。こんなマイナーなブログで宣伝してもほとんど効果がないのは悲しいけれど……

(Nikon D200 + Tamron A16 & Canon IXY 30S)

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May 03, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-03 帯広 日甜周辺 (1)

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 わざわざ帯広まで出かけて撮るような写真じゃないけれど、まあ、天気がよかったことだけはおわかりいただけると思う。

 少々風はあったが、帯広はやはり暖かい。イトーヨーカドーの駐車場に車を停めて、稲田町のあたりをぶらぶら歩いてみた。ぼくは日甜(日本甜菜製糖株式会社)周辺の雰囲気が好きなのである。

 いまや住宅や大型スーパーなどが立ち並ぶこのあたりは、古くからある日甜(現在ここには製糖所はない)を除けば、比較的最近開けた土地らしい。たぶん日甜の社有地なのだろうが、豊かな緑地も広がっており、ちょっとした林の間には小川も流れているし、なかなか気分のよいところなのである。

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 今日はうかつにも日甜の構内を貫く道路に迷いこんでしまった。途中でどうも妙だなとは思ったのだが、「関係者以外の通行はご遠慮下さい」という看板に気づいたのは出口に着いたときであった。もちろん道路を通行しただけだったし、悪気はなかったとはいえ、まことに申し訳ないことをした。

 実はぼくにはこの日ひとつの目的があったのだ。以前探してみつからなかった場所をどうしてもこの目で確認したかったのである。

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 そしてその場所はみつかった。このすばらしい緑地の片隅に、それはひっそりと眠っていたのである。

 ひっぱるつもりはないけれど……次回につづく。

(Nikon D200 + Tamron A16)

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May 01, 2011

Daily Oregraph: 2011-05-01 酩酊、いや May Day

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 五月最初の日は雨。これでは花どころじゃないから、ちょっとだけ釧路重工近くの岸壁を歩いたのだが、寒いのなんの。おまけに傘はじゃまだし、気分が乗らず、さっさと帰宅した。

 雨の日は読書でもしようと、ずっと以前に買ったまま本棚の隅に眠っていた『科学最前線』という本(1992年出版だから、もはや最前線ではないが……)を開いてみたら、暗黒物質 (dark matter) なることばに惹きつけられた。

 全宇宙の物質の90%がこの暗黒物質だというから、光と闇の戦いは勝負あったり……ああ、やっぱりこの世は闇なのかと、妙に納得してしまった(なんだかちがうような気もするけど……)。

(Nikon D200 + Tamron A16)

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