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April 20, 2011

Daily Oregraph: 2011-04-20 スリーマイルは14年

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 4月19日付けニューヨーク・タイムズの記事に、スリーマイル島原発事故の処理にたずさわった技術者のことばが紹介されている。

  it was a walk in the park compared to what they've got

 現在行われている福島原発事故の処理にくらべれば、スリーマイルのそれは a walk in the park だった、というのである。不勉強で知らなかったのだが、 a walk in the park というのは、OED によれば、

 colloq. (orig. U.S.). a walk in the park: (the type of) something easy, effortless, or pleasant.

という意味だから、「楽勝だった」ぐらいのところだろうか。

 で、そのスリーマイル原発事故の処理には14年を要したのである。これだけでも今回の事故の重大さがわかろうというものだ。詳しくは(もし元気があれば)原文を参照していただきたい。

 もうひとつご紹介したいのは、毎日jp の巨大地震の衝撃・日本よ! 哲学者・梅原猛さんという記事。梅原さんは左翼じゃないのにと珍しがられても、一貫して原発には反対の立場を取ってこられたのだが、

 でも、原発反対は、もうひとつ強く叫べなかったんですよ。私が初代所長を務めた国際日本文化研究センターに関連する財団が設立されたとき、当時の関電社長に理事長になっていただいたり、東電の社長とも親しかったのでね。多少、遠慮したんです。それを後悔してるんです。

と語る。さすが哲学者である。黙っていたっていいものを、なんと正直なお方だろうか、とぼくはかえって感心した。もちろん日本だけの話ではないだろうが、大人のつきあいネットワークの恐ろしさがよくわかる。人が世の中を渡っていくということは、ほんとうにむずかしいものだ。

 一方ではさんざんウソを撒き散らした挙句これほどの事故を起こしたというのに、まったく責任を認めず、後悔していない連中がいるというのは驚きである。

(2005年3月6日撮影。Nikon D70 + Tamron A09)

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Comments

>人が世の中を渡っていくということは、ほんとうにむずかしいものだ

いやあ、漱石じゃあありませんが、本当にむずかしいもんですなあ・・・
それにしても、梅原猛が仙台だったって事を久しぶりに思い出しました。ただ、彼の母親が石巻の渡波だったとはね・・・なじみのある場所です。いつも鱈子を送ってもらってた加工場があったんですけどね・・・

もう跡形もありません。

Posted by: 三友亭主人 | April 20, 2011 at 22:13

本当に人付き合いって・・・です。

 今日、ひと回り以上も年上の知人(ボランティア仲間)が電話してきて、任意団体の昨年度予算を見たら私が随分お金を貰っているように見える(そんな事実は一度もないのに)ので、3月○日付けの領収書を切れと命令口調でおっしゃる。
 この時点で何のことだか判らなかったため「私はこの数年、ボランティアで協力をしたことはあるが、そんな大きな金額をいただいた覚えはない」と言うと、
「今年度、すぐにまわしたい金がある。ついてはウラ金を作るからお前が貰ったことにしろ~」などと、いつもやっている当たり前のことのようにおっしゃる。
 領収書を切るにも印紙が必要なほど大きい金額をたった一度今年だけ貰ったということにしたとして、さかのぼって過去に、そういうことがあったかどうかなどと痛くももない腹を探られたとき、もしも、万が一、団体の誰かが勝手に私の名を借りて金銭を云々していたとしたら、言いたかないけど「搾取」した罪は私に塗りつけられる可能性があるのに、いい人ぶって「いいですよ」なんて即座に答えられる訳がないでしょうに・・・! 更には、さかのぼったとき、脱税していたの?なんてことになりかねないのに、ただの知人なのに簡単に人を利用しようとするなんて・・・!
「書けない」といった途端、彼はお前は遣えない奴だとでも言いたげに「あ、そう、じゃいいや」ガチャン、と電話を切ったのでした。えっツ??? 何、それ? どぉして私にキレるわけ? 怒りたいのはこっちのほうなのに! 馬鹿にすんなよ!失礼なっ!と言いたかった~~! 女性だから舐められているのです。完全に! 
 ワシ俗との付き合いは普通の人づきあいよりも、更に面倒くさいです。ガッカリ、です。

Posted by: ありす | April 20, 2011 at 23:20

>三友亭さん

 大人のつきあいも世の中の潤滑剤として必要なのですが、ときとして大事な問題についての判断を鈍らせる場合がありますから、ほんとにむずかしいと思います。

 現役を引退してしがらみの少なくなった団塊の世代には、ぜひ No! といってほしいものです。いまさらいい子になったってしょうがないでしょう。

>ありすさん

 ボランティアが空の領収書を切って裏金づくりといいますと、補助金かなにかがあるということなのでしょうか? それは不正行為ですよね。

 ぼくはボランティア=タダ論はまちがっていると思います。行政はボランティアをうまく利用しようとしていますが、もちろん報酬はゼロでいいにしても、最低の実費は支給すべきです。そうすればもっと参加者が増えることでしょう。

 自己完結でボランティアなどというのは、お金と時間に余裕のある人でなければできっこありませんからね。

 しかし不正はいけませんね。ありすさんがお断りしたのは正しいと思いますよ。

Posted by: 薄氷堂 | April 21, 2011 at 20:22

そうなんです。不正は解りきってやっているのでしょう。人んちの名前を勝手に使って、どうやらこれまでも、やってきたんでしょう。今回、会計係りが代わったことで、それが露見しただけでなく、私のことを横領の仲間だと思っているところが一層、腹立たしいのです。ご自分のことを何様と思っているのか、私が拒否するのが間違っているとでも言うようにガチャンと電話を切るあたり、本当に馬鹿にしています。そんな非礼を受けたことが無い私なので、本当に腹がたちました。
行政もボランティアの名を借りて人材をタダで使おうとするし、昨日のような輩は、隙間を縫ってこんな偏狭の地方自治体から金を引き出そうとしているなんて・・・私のような正義の人は、そういう存在を知るだけでも「ドラマみたい~これって現実?」と思ってしまいます。本当にそういうことって、あるんですね。

Posted by: ありす | April 21, 2011 at 20:46

>ありすさん

 いろいろご苦労がおありのようですね。

 ぼくがあまり団体に関わらないのは、もともとあまり社交的でないこともありますが、余計な気苦労を背負いたくないからなんです。

 そうはいっても、世の中なかなかノンキに暮らすことをゆるしてはくれません。結局アルコール依存症になってしまったんですね(笑)。

Posted by: 薄氷堂 | April 22, 2011 at 20:34

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