« Daily Oregraph: 2011-03-19 秋田へ | Main | Daily Oregraph: 2011-03-24 赤い雪 »

March 23, 2011

Daily Oregraph: 2011-03-23 忘れたころに

1958kushiro
 亡父が1958年に撮影した釧路川河畔。幣舞橋の近くだろう。漁船の上を歩いて向こう岸に渡れるんじゃないかと思うほどの混雑ぶりは、ぼくも記憶している。いまとなっては夢のような話である。

 おとといからは写真を撮ろうなどという意欲がさっぱり湧かず、ボンヤリ写真のファイルを眺めていたら、この一枚に目がとまったのである。津波に流される漁船の映像が意識に残っていたせいかもしれない。

 海は繁栄をもたらしもすれば災害をもたらしもする……そんなあたりまえのことを忘れかけていたぼくたちに、
このたびの大津波はビンタをくらわせた。しかも天災に加えて原発の大事故とはやりきれない。

 天災を忘れてはいけないのはもちろんだが、原発の事故は絶対にうやむやにしてはいけないだろう。東電の計画停電には、電力不足を理由に原発を存続させようという意図が見え隠れしているけれど、事ここに至ってはすべて廃炉にしなければ、天災とともに必ずどこかでまた事故は起こるにちがいない。

 天災は防ぎようがない。しかも「しっかりと万全を期す」などというのはたわごとにすぎず、人間は必ずミスを犯すし、事故は必ず起こる。せめて事故を限定的な範囲にとどめるために、巨大災害を招きかねない施設は作らないというのが最良の策ではないだろうか。

|

« Daily Oregraph: 2011-03-19 秋田へ | Main | Daily Oregraph: 2011-03-24 赤い雪 »

Comments

>人間は必ずミスを犯すし、事故は必ず起こる

まことに持って同感。そしてその後に続く一文に対しても揺るぐ事なき賛意を示すものであります・・・あれ、なんか軍国調になってきたぞ・・・

前政権の党派のもと、推し進められてきた政策の結果がこの有様・・・その対処の仕方に疑問符は付さざるを得ないにしても事の発端は前政権の政策に由来するもの・・・現政権においてはとんだ尻ぬぐいとしか思えないような事件でしょう。いまごろ、どこぞの首相は「なんで俺がこんな事をしなきゃあならないんだ・・」などと臍を噛んでいるのでは・・・

原子力のもたらすところの経済的な繁栄と、本当の意味での着実な進歩とを選び損なった結果がそこにあるのでしょうか・・・

Posted by: 三友亭主人 | March 23, 2011 at 22:23

>三友亭さん

 危機「対応」ということばはありえても、危機「管理」なんてありえませんね。いったいどうコントロールできるというんでしょうか?

 以前だれかもいってましたが、管理できるようならそもそも危機なんかではないわけです。

 保険を引き合いに出さなくとも、世の中事故は必ず起こるものだというのは暗黙の前提のはずです。

 このたびの事故でわかったように、原発による災害はあまりにも影響が大きすぎます。これほどの教訓を無視して、なおも原発を擁護する人がいるとは信じられませんね。

Posted by: 薄氷堂 | March 24, 2011 at 18:05

同感。統一地方選挙のスピーチで「防災あんの見直し」って言っている人は、つまりは推進派。はっきりと「脱原発」って言わない知事を支持しないぞ!!

Posted by: ありす | March 24, 2011 at 21:30

>ありすさん

 これほどの事故があった以上、原発の廃炉しか選択肢はないと思います。

 防災案を見直すのは勝手ですが、防災など不可能なことがはっきりしたというのに、なにをどう見直すというのでしょうか。

 もういっぺん大事故が起こらないとわからないのかなあ。

Posted by: 薄氷堂 | March 25, 2011 at 19:44

The comments to this entry are closed.

« Daily Oregraph: 2011-03-19 秋田へ | Main | Daily Oregraph: 2011-03-24 赤い雪 »