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January 06, 2011

Daily Oregraph: 2011-01-06 たそがれ

110106kitaodori
 え、どこがたそがれだって? いや、これは失礼。実はたそがれの写真を撮る予定だったのだが、仕事をしているうちにいつの間にか外はたそがれどころか真っ暗闇になってしまったのである。やむをえず、今日のたった一枚を意味もなく掲載した次第。

 昨日のタイトルが「晩年」だから、ほんとうなら今日は「グッド・バイ」(まさか「人間失格」だなんていわないでね)にすべきところだけれど、それでは夢も希望もない。あんまりというものだ。

 -ばかやろう、なにをいってやがる。まだこれからじゃないか!

 しかしですね、あなた、書類を抱えて年金事務所へ行くようになっちゃ、人間たそがれを迎えたことはまちがいありませぬ。いや、たそがれならまだいいのです。

 戸籍謄本や住民票などをかき集め、銀行に寄って書類にペタリとハンコを押してもらい、年金事務所へ出頭したって、敵もさるもの、いろいろしかけがありましてね、わずかの年金なるもの、当分はいただけそうにないのですから、

  
うしろすがたのしぐれてゆくか  山頭火

 時雨ですよ、あなた、時雨に打たれちゃかなわない。たそがれのほのかな光さえ奪われた爺は、悄然として凍った道路をよろよろ歩くのでした。

 まあ、納得できないところもあるとはいえ、あらかじめ予想していたことだからそれはいい。実際は面倒な手続きが一度で済んでホッとしているのである。

 そもそも一期の月影かたぶきて、余算の山の端に近し(≒一生も終わりに近づき、余命も尽きようとしている)。たちまちに三途の闇に向はむとす。何のわざをかかこたむとする(≒じきにくたばろうという今になって、なにをぐちるつもりなのだ)。(『方丈記』)

 なるほどまさに賢者の言というべし。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

(Canon IXY 30S)

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