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January 28, 2011

Daily Oregraph: 2011-01-28 寒き世に

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 寒いねえ、どうも。まあ、こっちへお上がり。饂飩でも食べてあったまっておくれ……写真だけどさ(笑)。

 
一条通馬代東入西白梅町千成餅のたぬきうどん ¥380。私の冬の定番です。 -当社S京都通信員

 饂飩といえば讃岐や大阪が有名だけれど、京饂飩は実にうまい。大阪の饂飩はよく知らぬが、ぼくは讃岐より京都を選ぶ。出前持ちとして饂飩屋に奉公したぼくがいうのだからまちがいない。あまりのうまさに、一生ここで暮らそうかしらと思ったほどなのだ(笑)。

 ……と、通信員の写真でごまかしたぼくは、昨日から今日にかけて虚子の『子規居士と余』、『漱石氏と私』を読了。体質的に古いほうが合っているらしく、最近の芥川賞や直木賞作品をはじめ、新しい小説にはてんで興味がないから、青空文庫にはすっかりお世話になっている。

 昼食に饂飩を食って、押入なしの三畳間に戻り、万年床に寝そべって昔の小説に読みふける。むろん学校にも行かなければ働きもしないのである。金はないがヒマはある。ふしぎなことに死なない程度には生きていける(笑)……それこそ下等遊民の生活、ぼくのめざす境地なのである。

 一国の首相が国民に向かって最小不幸社会などとたわけたことをいう世の中である。みなさん、幸福などという幻想を抱いてはいけませぬ、この世の大前提は不幸にほかなりませんというのだから、政治センスはゼロ、世界史上稀に見る暗愚の宰相にちがいない。

 首相が首相なら大臣も大臣、どうかすれば九十歳まで生きられようという奇跡の長寿社会(いつの間にか十年も寿命が延びてしまった(笑))、歯が抜け落ちようと足腰が弱ろうと、七十過ぎまではなんとか現役で働けるはず、ハッキリいって死ぬまで働きなさい……というのだが、君ボケたまふことなかれ、そんなことをいえとお祖母さんは教えしか。

 たとえ消費税を上げたところで年金支給は遅れると宣言しているのだから、要するにやらずぶったくり、老人が職場に居座れば若者の職はかぎられるし、前途には絶望だけが待っている。これでは少子化は憂うべきことどころか必然というものであろう。それとも子供を増やして非正規低賃金労働者を大量生産しようとでもいうのだろうか。

 どこをどう叩いても希望というものが転がり出ないというのは、もう無茶苦茶である。このままではいずれヒトラー待望論が澎湃として湧き起こるか、軍事クーデターが起こるか、どうせろくなことにはならないような気がする。

 ああ、いやだ、いやだ……と思ったところで、ハッと目がさめた。なんだ、夢だったのか。煎餅布団の上で本を読んでいるうちにウトウトと眠ってしまったらしい。

 腹が減ったから晩飯も饂飩にしようかと財布をあらためると、残金わずかに350円。これでは千成餅のたぬきうどんも食えぬから、チキンラーメンかマルちゃんの赤いきつねでも買うとしようか。じいさんが政府に反旗を翻して労働をこばむのはいいが、下等遊民の道というのもなかなかきびしいようである。

(Panasonic DMC-FX37)

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Comments

>京饂飩は実にうまい

私は長く関西に住んでいながら、京都には余り足を踏み入れたことはなく・・・そう、この京饂飩なるものを口にしたことはなく、最近国道沿いに目立ちはじめている讃岐饂飩のお店で、二玉380円の大盛りに、カウンターに並んでいる100円前後の天ぷらを幾つか載せて満足しています。

Posted by: 三友亭主人 | January 29, 2011 at 07:57

>三友亭さん

 もちろんお店によって当たりはずれはあるかと思いますが、京都の饂飩はうまいです。少なくともぼくが数ヶ月お世話になった饂飩屋さんのは絶品でした。

 北海道はもちろんソバ文化圏ですから、うまい饂飩を食わせる店はまず皆無といっていいでしょう。饂飩なんて馬子が食うものだと信じていたのですから、京饂飩のうまさを知ったときはカルチャー・ショックを受けました。

Posted by: 薄氷堂 | January 29, 2011 at 12:40

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