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January 27, 2011

Daily Oregraph: 2011-01-27 夢は北海道を……

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 昨夜は早く寝るつもりだったのに、ネットに掲載されたバイク乗りの方の北海道ツーリング・レポートなどを、ついつい夜中近くまで読んでしまった。

 ぼくは肩のこらない旅行記風の読み物が好きなので、ときどきこの手のサイトにおじゃましている。文章は上手下手さまざまだけれど(失礼)、プロじゃないのだから、それは当然。しかし喜怒哀楽が素直に表現されているせいか、たいていは腹の足しにもならぬ文学部の論文などよりずっとおもしろく(笑)、一杯やりながら楽しませていただいている。

 それにみなさん北海道が心底お好きらしく、毎年のように貴重な休暇のすべてを充てて道内を走り回っているのだから、道民のひとりとしてはうれしくもあり、ありがたくもある。どうかこれからもごひいきに。

 ネット上で北海道旅行の記録を発表しているのはバイク乗りだけではない。自転車乗りや徒歩旅行者のサイトもある。おもしろいのはそれぞれの通称である。バイク乗りがライダーなのはあたりまえだけれど、自転車乗りはチャリダー、徒歩旅行者はトホダーというらしい。

 そういえば、昔谷啓さんが「谷だー!」というギャグを放っていたと記憶している。「チャリだー」や「徒歩だー」もその系列かと思うけれど(?)、英語風味が混じっている点では、野球の和製英語「ナイター」に近いのかもしれない。もっとも秀逸な造語は「トホダー」だとぼくは思っている。トボトボと歩きながら、ときには雨に打たれたりして途方に暮れ、トホホ……という語感がすばらしい。

 バイク、自転車、徒歩のどれもが雨風に直接身をさらしての旅だけに、旅行者の間に一種の連帯感が生まれるのはもっともだと思うし、彼らの多くがいわゆる「ふれあい」志向なのも納得できる。

 その点自動車の旅は風雨をものともしない分だけ軟弱でもあるし、場合によっては、起きてから寝るまで閉ざされた空間内ですべてが間に合ってしまう。必要以上に他人と交渉するのが苦手な人向きといえるかもしれない。外界と鉄板一枚隔てて走り回るせいか、やや波乱に乏しいから、率直にいってドライブ派の旅日記には読ませるものが案外と少ない。感動を伝えるためには、一層の文章力が要求されるのではないだろうか。

 ぼくはバイクには乗れないし、自転車をこぐ体力はすでに衰えてしまったし、歩いて北海道を一周するなど夢のまた夢、残された手段といえばもはや自動車しかない。しかし軟弱でもいいから(笑)、道内を車で一回りしたいものだ。北海道に生まれ育ちながら、まだ訪れていない場所がずいぶん多いのである。

 ぼくに残された時間はそう多くはない。うかうかしているとトホダーどころか、酒の飲み過ぎでおらは死んじまったダー。

(RICOH CX2)

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Comments

>自転車乗りはチャリダー、徒歩旅行者はトホダーというらしい。

そうすると、さしずめ私は「ノミダー」・・・「ノムダー」?。
その点はもしや薄氷堂さんもお仲間(笑)

しかしまあ・・・いろんなサイトがあるものですね。
北海道には何度か行ったけど、いっつも車ですね。家族と一緒だし、日数も限られているし・・・「トホダー」なんて悠長なことは言っていられません。

けど、釧路はまだなんですよね。
いつか行きたいな。
・・・それまでは生きていてもらわないと・・・

Posted by: 三友亭主人 | January 27, 2011 at 22:12

>三友亭さん

 おもしろきことのない世をおもしろく過ごすには、酒の力を借りるのが一番。最小不幸社会を実現する妙薬ですね。おれも飲むダー。

 釧路ですか? ぜひいらっしゃい。貧乏下等遊民といえども(笑)、車であちこちご案内してさしあげますから、どうかご遠慮なく。

Posted by: 薄氷堂 | January 28, 2011 at 22:58

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