Daily Oregraph: 正月特集 400万画素への道
せっかくの正月特集だから、おまけとして、ぼくがこれまで使った 35万画素から 400万画素までのデジカメ画像をご紹介しよう。
どうして400万画素までかというと、ああ、これだけ画素数があればもう十分、あとは白飛び問題などを改善してくれれば文句はないと考えていたのに、画素数増加の傾向がいまだにつづいているからだ。つまり画素数にはとっくに興味がなくなったのである。
さて購入してわずか数ヶ月で釧路港の藻屑と消えた DS-20 はとても満足できるカメラではなかったが、いったんデジカメを使いはじめると、やはりなければ不便を感じるものだ。
そこで買ったのが80万画素の EPSON CP-500 であった。やはり型落ちだから安かった。
なにしろ画素数が35万画素の倍以上だから、おおいに期待したのだが、ごらんのとおり、中途半端に画面サイズが大きくなったため、かえってアラが目立つのである(1998年8月18日撮影)。
色も冴えないし、ガッカリして長く使う気にはとてもなれなかった。
前回同様アサヒカメラ増刊号から山田久美夫さんの解説記事を引用してみよう。
画質も良好で、解像力もかなり高く、
色再現も派手さこそないが、素直で十
分に美しい。
うまいことをお書きになるものである(笑)。こういう文章を読み慣れると、雑誌の商品紹介文を解読するツボがだんだんわかってくるものだ。
いよいよメガピクセル時代がはじまった(写真は1999年2月5日撮影)。
やはり EPSON の CP-600 である。これまた型落ちで安いという理由のみで入手した(コンパクトデジカメに関しては、型落ち主義はいまも変わらない)。
80万画素と120万画素ではたいしてちがいはないようにも思えるが、かなり画質は向上していた。色彩も CP-500 よりもぐっとあざやかである。
しかし写真をよく見ると、雑誌のタイトルはさすがに読めるものの、活字が一段小さくなるともうダメ、読めそうで読めないから隔靴掻痒の感がある。これではまだまだメモ用には使えない、フィルムにはとてもかなわないなと思ったのもこの頃である。
ついでにこちらはやはりメガピクセル機のオリンパス C900Z で撮ったもの(1999年6月21日撮影)。
このカメラは職場で使用していたものだが、発色に独特のクセがあり、ズームレンズはありがたかったけれど、ぼく好みではなかった。
EPSON にせよオリンパスにせよ、120万画素時代はまだまだデジカメはオモチャだったと思う。
ついに200万画素。この時期からは画素数がぐんぐん増えはじめ、なんとなくリッチな気分になったものだ。
ぼくが入手したのは KODAK の DC280、たしか 30-60ミリ相当のズームレンズつきであった。
写真は2000年5月21日撮影。
このレンズはなかなか優秀だったし、色彩も痛快なくらいに派手、画面の比率もコンパクトにしてはめずらしく 3:2 という、実におもしろいカメラだった。
しかし電源スイッチを切るたびに露出補正値がデフォルトに戻ってしまうという大欠点があり、派手に白飛びする写真を量産したから、だんだん使うのが面倒になってきたのである。
画素数が増えて実用性は多少高まったものの、まだメモ用として使うには解像度が足りないことも不満だった。
そんなこともあって、つくづくデジカメに嫌気がさし、ふたたびフィルム一眼レフを手にしたのが 2000年の7月だった。それ以降デジカメへの興味は急速に冷めてしまった。
DC280 を手放したあとは、 Nikon の E800 という200万画素機をときどき使っていた。
ときどきというのは、2001年から2002年にかけては、写真の9割をフィルムカメラで撮っていたからである。
E800 は画像のシャープさが売り物で、それなりに人気のあるカメラだった。
色彩はひどく地味なものだったが、モノクロで撮ると渋い味わいがある。
この写真は2006年4月26日に撮影したもの(なんとこのカメラ、2003年から2006年までは、本棚の隅に眠っていたのである)。
ぼくのデジカメ氷河期にふたたび春がめぐってきたのは2003年の4月のことであった。
またしても型落ちで購入したのはキヤノンの IXY 320 digital 、遅まきながら300万画素機を手に入れたわけである。
このカメラはいつも持ち歩いて、もっぱら仕事に活用したが、300万画素ともなると、さすがにメモ用として使えると思った。2000年以後の数年間に、デジカメはずいぶん改良されていたのである(写真は2004年11月19日撮影)。
しかしもう少し足りないものがあり、溝に落ちたネジに手が届きそうで届かないといったもどかしさが残っていることもたしかだった。
-お客さん、どうです、あと100万出しませんか?
100万円ならとても工面できないが、100万画素ならたやすい話だというので、翌2004年2月に購入したのが400万画素のキヤノン A80 である。
しょうもない写真(2005年5月17日撮影)で申し訳ないが、これを見て猛烈に焼肉を食べたくなったので……(笑)
はじめてデジカメを買ってからわずか6年にして400万長者になり、欲の深い男もやっと納得することができたのであった。
ここまで写ればまず文句はない。いくら細かい欠点はあろうとも、工夫次第では十分いける。これからはカメラを磨くのではなく、腕を磨かなければならない……そう思ったのである。
今やコンパクトデジカメも1000万画素時代だし、ぼくが現在使用中のものも800万画素機である。しかし400万画素では写真が撮れぬというなら、2000万画素だって撮れやしないだろう。
カタログを捨てよ、焼肉屋へ、いや、マチへ出よう。


Comments
はじめまして。高橋和己の提示版から気ましたgatayanです。
私は50近くなる今日まで、カメラらしいものを自分のものとした経験がありませんでした。いつも写ルンですで間に合わせでした。
かなり遅いタイミングで携帯電話を持たねばならぬハメになりその関係で電話に就いたカメラを・・・60万画素でしたか。続いて購入した携帯電話が300万画素。そして、ブログを始めるようになりデジカメが欲しくなり、携帯を買い換える時期でもあり、どうするか考えて、500万画素つきの携帯を最近購入。
でも、私の技術では300万画素とあんまり変わらない名あってのが実感です。
Posted by: gatayan | January 05, 2009 at 20:20
>gatayan さん
ようこそ。
あれほど好きだった小説が最近ではすっかり苦手になり、いや小説だけではなく、活字全般、長文を読み通す気力が失せてしまったのですから、自分でも驚いております。
ときどきリハビリを試みてはいるのですが、どうもいけません。時間がかかりそうです。
そんなわけで下手の横好きであるカメラをぶら下げてうろつき回っており、まことにおはずかしいかぎりです。
さて今や携帯でも500万画素以上の時代になったのですね。ブログに小さい画像を掲載する程度でしたら、300万画素もあればたっぷりおつりがくると思います。
gatayan さんのブログをいまちょっとだけ拝見させていただきました。古典をお読みになっているとは、ほんとうに頭が下がります。明日から少しずつ読ませていただきたいと存じます。
どうかこれからもよろしくお願いいたします。
Posted by: 薄氷堂 | January 06, 2009 at 00:15