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December 31, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-31 宝船

081231itsukushima 大晦日は上天気になり、まずはめでたい。

 厳島神社の鳥居に招福宝船が取りつけられたという新聞記事を読んだので、どんなものかと見物にやってきた。

 今まで不勉強で知らなかったのだが、道新の記事によれば、この神社の主祭神は宮島の厳島神社の御分霊である市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。

081231itsukushima1_2

 
 

  
 茅の輪は毎年目にしているけれど、宝船は今年はじめて登場したものである。

 船首を恵方(東)に向けて、鳥居から釣糸で吊してあるとのこと。1月15日まで設置するらしい。





  

081231itsukushima2_2 恵方である東に船首を向けているということは、この写真では右側が船首。

 茅の輪を礼拝してくぐったら、もう一度宝船の下で手を合わせるのが作法だという。不作法の段ひらにご容赦のほど。

 宝船に乗っているのは七福神ではなく松の枝。不信心者のぼくでもなんとなくめでたい気分になるところが日本人のあかしなのだろう。
 

081231accessdata 宝船のご利益かどうかはしらないが、不況の年の暮れにもかかわらず、当ブログのアクセス数がこの数日急上昇した。

 超マイナーな当ブログとしては驚天動地のできごとゆえ(笑)、ふしぎに思って調べてみると、ぼくの一眼レフ ストラップの取りつけかたという記事を、奇特な方が価格コムの掲示板に紹介してくださったのである。

 もちろん一過性の現象だから、今日あたりからもとにもどるはずだが、ありがたいことにはちがいない。田舎の小さな神社の賽銭箱にある日どっさり銭が投げ込まれていたようなものである。

 この一年アクセスしてくださったみなさまには厚くお礼申し上げるとともに、神主のぼくが輝かしい新年を保証させていただこう。汝ゆめ疑うことなかれ。

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December 30, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-30 煙突はいま? (2)

081230fujimizaka 物好きにも朝一番に富士見坂へ出かけたのは、もちろん昨日掲載した写真の場所を確認し、50年後の景色を撮影するためである。

 超ローカル紙ならではの好企画と自画自賛しておこう(笑)。

 釧路の達人ともなれば、どこからカメラを向けたかは一目でわかる。○印の位置から矢印の方向を撮影したことはまちがいない。

081230fujimizaka2 しかしなんたること! これでは50年前の写真とは比べようがないではないか。

 実際にはもっと右手に移動して撮らねばならぬのだが、それでは木の枝がじゃまして写真にならない。

 ときおり雪のちらつく陰鬱な空の下、ガッカリしながらも、よくよく考えてみれば、画面中央のマンションが建ったのはもうずいぶん昔のことである。

 建物が視界をさえぎって、まともな写真にならぬことは最初からわかりきっていたはずなのに、釧路の達人とはとんでもない。古い写真に影響されたのだろう、遠くまで見通せるような錯覚に陥っていた。

 このマンションが建つ前はS医院があって、そこの息子は高校の同級生だったから、よく遊びに行ったものだ。あるとき風邪をひいたら、S君がうちに寄っていけというのでおじゃましたところ、お父上が注射してくださったことを思い出した。

 保険証を所持していなかったのに、無料で診察していただいたのであった。もう時効が成立しているから(笑)書いてもさしつかえないだろう。古きよき時代の話である。

081230empire さて肝腎のエンパイアー・クリーニングが見えなくてはお話にならないから、支庁坂を下って工場の建物を撮る。

 かつての大煙突は姿を消して、ずいぶんコンパクトになっている。

 意外だったのは建物である。屋根のトタンは葺き替えてあるし、外壁も補修されているが、建物自体は50年前のままなのだ。隠れた文化財といっていいかもしれない。

081230empire2 ついでにエンパイアー・クリーニングの向かいにある路地を記録しておく。

 ここをまっすぐ進んで突きあたるのが相生坂(旧日赤坂)である。

 相生坂というのはいつだれがつけたのか知らないけれど、どうも老人施設の名称みたいでおもしろくない。

 古くからの住民にとっては、日赤坂のほうがなつかしいのである。


 
081230minamiodori エンパイアー・クリーニングの店舗。

 正面南大通、右が支庁坂である。

 釧路は幣舞橋の南側から開けた都市だから、このあたりもかつてはにぎやかなマチだったのだ。

 年の瀬にさびしき街を歩きけり、というところだろうか。なんとなく熱燗一杯しみじみと味わいたい気分である。

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December 29, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-29 煙突はいま? (1)

Minamiodori_2 机の引き出しを片づけていたら、こんな写真が出てきた。

 印画紙のサイズは実測 9.2 cm × 13 cm だから、いわゆる手札判くらいの小さなものである。

 たぶん父が通勤途中に富士見坂からカメラを米町方向へ向けて撮ったものだろうと思う。

 撮影時期は不明だけれど、TVアンテナらしきものの数が極端に少ないから、1950年代後半あたりではないだろうか。季節は明らかに冬。

 エンパイアー・クリーニングは今でも同じ場所にあるが、煙突はもうなかったような気がする(記憶のあてにならぬことかくのごとし)。

 煙突の右手奥に見える望楼風の建物はなんだろうか? さらにその右側に霞んで見える南大通の商店街は、ほんの一部しか写っていないが、ぼくにはなんとなく当時のにぎわいが伝わってくるように思える。

 なにげなく撮られたメモ風の一枚だが、こういうのをじっくりながめるのも写真の楽しみのひとつにちがいない。

 エンパイアーの煙突を確かめる必要もあるし、さっそく明日取材に行かなくてはなるまい(笑)。

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December 28, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-28 歳末パトロール

081228nikkor35mm 寒い。冷たい風が容赦なく吹きつけてくる。

 しかし行かねばならぬ。

 頼まれもしないのに、奇妙な義務感に駆られ、MF単焦点レンズ一本取りつけたカメラを片手に、歳末の北大通パトロールに出かけたのだが……

 寒い。冬が寒いのはあたりまえにしても、寒い。手袋をはめているのに、だんだん指がしびれてくるのである。

081228kitaodori01 歳末パトロールをしているのはぼくだけではなかった(笑)。

 なにげなく撮った一枚だが、よく見ると北大通の現状があらわれているように思う。

 とうとう北大通に出現したコンビニ。ホテルだらけになったマチ。あちこちでみかける貸物件や貸室の看板やビラ。
 
081228kitaodori02 本日のパトロールの目的は、ブログのネタさがしというより、古くからあるお店の記録である。

 ここ数年、いつのまにか姿を消してしまう商店が少なくないため、意識的に記録する必要を感じているのだ。

 お断りするまでもなく、いくら北大通がさびれたとはいっても、営業中のお店はこれだけではなく、ほんの一部を掲載したにすぎない。

 どこにどのお店があったのか、今となってはなかなか思い出せないが、北大通は来るたびに櫛の歯が抜けたようにさびしくなっており、鼻水を垂らしながら、なぜか言水の
(こがらし)の果はありけり海の音という句を思い出した。

081228kitaodori03_2 東京のように人が多すぎるのは疲れるけれど、こうも人影まばらではさっぱり元気が湧いてこない。

 正月の飾りつけがすんだ釧路駅に着いたときには、正直ホッとした。

 駅舎内は帰省客らしい人々でにぎわっており、閑散とした北大通を歩いてきた男にとっては、単純にうれしいのであった。

 駅はこうでなくちゃなあ。

 ドーナツのチェーン店が撤退したあとのスペースでは「SL & 沿線物産展示会」なる催しが行われていたので、見物しながら冷えた体を温め、ふたたび寒さの中へ。
 
081228kitaodori04 車を停めてある港文館近くの駐車場めざして戻る途中、行きとは反対側の通りの商店をカメラにおさめたのだが、なにしろ記録写真だからおもしろみに欠け、いちいちお目にかけるのはよしておこう。

 せっかく来たのだから、忘れずに定点撮影。

 この寒さである。マネキンのおねえさんたちも完全武装していた。
 

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December 27, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-27

081227shopping_2  年末の買い物につきあうのは法律を超越した義務だから、言論の自由がどうの、思想・信条の自由がどうのと、こどもじみた理屈をこねている場合じゃない。

 -ハイハイ、行きますとも。

 この義務を果たさなければ、ぼくの生存権は保証されないのである。

 この時期魚屋さんでは、タラバガニと並んで真ダコの脚なんぞを売っているが、これがなかなか結構なお値段である。

 そういえば釧路では年末年始にタコを食べることが多いようだけれど、脚が八本で末広がりだから縁起をかついでいるのだろうか。

 たかが脚一本といえども値段相応のボリュームがあり、薄くスライスして刺身にすれば、とても一度では食べ切れまいと思う。

 タコに関しては、ぼくはあれば食うなければ食わないという中立的な立場を貫いているから、ただながめるだけ。そのせいか大枚を投じてタコの脚を買った記憶というのはないけれど、正月にタコの刺身を食べることがよくあるのは、たぶんどなたかからいただいたものだろう。

 もちろんカニであれタコであれ、くださるのであれば喜んでちょうだいするつもりだから念のため。芋焼酎を用意してお待ちしている(笑)。

081227shopping2 今日はスーパーを三軒も回ったのだが、どのお店もふだんの土曜日よりレジが空いていた。

 不景気の影響なのか、それとも年越しの買い物は明日にしようと考えている人が多いのかどうかはわからない。

 景気が悪いとかえって縁起物が売れるかもしれないなどと思いつつ、例年どおり一枚パチリ。

 このたびの大不況の影響が深く広く及ぶのは来年以降じゃないかという、いやな予感がするけれど、とりあえず正月はめでたいということにしておこう。そうでなければやりきれない。

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December 26, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-26

081226sake 尾道市は備南酒造の原酒(なぜか銘柄は不明)。

 会社にある神棚のお神酒としていただいたものなのだが、お神酒はすでに用意してあったため、ぼくの手に渡ったのである。

 わが家には神棚はないし、ぼくは年中正月みたいにめでたい男だから、正月を待たずにさっそく味わうことにした。

 人間一歩先は闇、明日はどうなるか知れたものではない。悔いを残して死ぬほど愚かなことはないから、お酒をちょうだいしたら ASAP (できるだけ早く)消費するのが正しい道だと思う。

 おお、コクがあってうまいじゃないか。夕べに酒を飲めば朝に死すとも可なり、だね。

 バックに写っているのは、たまたま食卓にあったもの……吾輩は煮物である。名前はまだない。

 ほんとうになんというのだろうか? 高野豆腐、ニンジン、コンニャク、椎茸、鶏肉などを煮た(関西風にいえば、焚いた)もので、日本酒との相性は悪くない。

 さて、明日は外で写真を撮れるだろうか?

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December 25, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-25

081225shishamo 今日こそはブログを休もうと思ったのだが……スコップさんが広尾でシシャモを買ってきてくださったのでパチリ(三脚を使えばよかった……)。

 ネタに困ったときはスコップさんが頼りなのである(笑)。いつもながらご協力に感謝。

 伝統的な干し方なのでほんの少し固めだけれど、そこがいいのだ。さっと干したものとは別の味わいがあってとてもなつかしく、上等の酒の肴である。

081225kinpira せっかく二階からカメラを持ってきたんだから、ついでに食卓に並んでいたキンピラゴボウを撮る。

 これもね、酒の肴として悪くないんだ。すりゴマをふりかけて食べるとなかなかよろしい。

 シシャモにキンピラはいかにも健康によさそうな取り合わせだが、問題はアルコールだな。引き算をしたらゼロになりそうな気がする(笑)。

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December 24, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-24

081224msky  船をみつめていた
  ハマのキャバレーにいた
  風のうわさはリル……


 残念ながら、リルなどいやしなかった(笑)。

 昔は船乗りなじみのバーのおねえさんが岸壁に並んでさかんに手を振る光景をたまにみかけたのだが、今やまことにつまらなき世の中、外航船の岸壁には関係者以外は立入禁止だから、船を見送ったのは例によってぼくひとりだけであった。

  
誰かリルを知らないか?

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December 23, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-23

081223fukko 今朝も気嵐(けあらし)が立った。

 出社の途中、副港で一枚シャッターを切ったのだが、どうも気が乗らない。

 結局今日はこの一枚だけ。低調である。

 こういう日は外出を控え、年賀状づくりに専念することにした。

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December 22, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-22

081222shochu 芋焼酎とレバニラ炒め。

 このお店のレバニラ炒めは実にうまい。ぜひ食べなければならない。食べるからには飲まなければいけない。

 酒飲みの神聖なる義務なのだ。

 
   
081222suehiro 散々飲んで、帰りがけに一枚。

 人が少ない?

 いや、新橋とくらべてはいけない。今夜はこれでもなかなかの人出なのである。

 雪の少ない釧路だが、いつのまにか雪景色になっていた。

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December 21, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-21

081220msky1 午前6時26分。

 今日の日の出は6時50分だから、まだかなり暗い。

 これが夏だったらとても早起きとはいえないけれど、今の時期だと人の倍働いているような錯覚に陥る(あくまでも錯覚ね(笑))。

 

081220msky2

 今日は綱取りボートの活躍をご紹介したい。

 地味な作業船だけれど、スムーズに船を着けるうえで大きな役割を果たしている。

 綱取りボートのない小さな港では、もっぱらサンドレッドのお世話になるわけだが、当然作業の手間は余計にかかる。

 毎晩高級ホテルのバーに通っているえらいさんはこういう場面を見ることなどないだろうから、えらくないぼくが撮影してお目にかけるわけである。
 
 
081220msky3 
 オモテ(船首)のロープを取り終えるとボートはトモ(船尾)へ向かう。

 この作業は、いつもながらついみとれてしまうのである。

 

 
 

081220msky4 
  

 かくして船は無事に接岸し、今日もセキュリティ・チェックポイントを撮影することができた。

 みなさん朝早くからほんとうにお疲れさま。

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December 20, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-20

081220gsplendour

 

 
 揚荷終了直前、ハッチ仕舞いのため待機する乗組員。

 
 
 
 

081220gsplendour2

 
 

 
 荷役が無事終わり、ドラフトサーベイの結果を真剣にチェックする船長と一等航海士。

 
 
 
 
 

081220gsplendour3 そして出港(UFOみたいに写っているのはカモメ)。

 というわけで、今夜はドキュメンタリ・タッチにしてみた。

 明日は早出だから、これから一杯やって寝るつもりだが……そちらの写真はいらないよね。

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December 19, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-19 東京パトロール (3) 神田疲労編

081209kanda1_2 雨が降る前にどこかJRの駅にたどり着こうと、ひたすら歩きつづけた甲斐あって、やがて目の前に神田駅が現れたときにはホッとした。

 まだ天気がもちそうなので、最後の元気を奮い起こして駅の周辺をパトロール。

 この駅はよく見るとクラシックな建物で、実に味わいが深い。

 かつて一面に政治ビラが貼られていたはずの壁面には、失踪したネコの情報を求める貼り紙一枚だけ。時代は大きく変わった……今さらながらそう思う。
 
081209kanda2 なんといったらよいか、駅周辺の異様なゴチャゴチャ感には、裏通り派の血が騒ぐのであった。

 ここもまた再訪する値打ちがあるなと胸に刻みつつ、なおも疲れた足を引きずって歩く。

 昼間歩いてもこれほどおもしろいのだから、夜間パトロールはどんなに愉快だろうか(笑)。
 
081209kanda3
 ここには人の匂いがぷんぷん漂っている。

 マチが姿を消した釧路からやってきた男にとっては、まるで夢の世界といってもよく、軽いめまいさえ覚えるのであった。

 
081209kanda4 ああ、ここなら朝から晩までいてもいいなと思ったけれど、さすがに疲労困憊、涙を飲んで駅前の喫茶店ルノアールに撤退し、30分ほど休憩した。

 この喫茶店はあちこちにあるけれど、昔品川駅近くのルノアールによく行ったことなどを思い出しながらコーヒーを啜る。


081209kanda5 やがて客がだんだん増えて、店内はほぼ満席。

 今どき喫茶店がいっぱいになるとはさすが大都会だなと思って店を出たら、雨が降っていた。雨宿りの客が多かったのだろう。

 傘の用意はあったのだが、ぼくは大の傘ぎらいだから今回のパトロールはこれにて打ち切り。雨さえ降らなければ、もうひと回りしていただろう。

 次回のパトロールは……浅草で買った宝くじが当たってからだな(笑)。

 (2008年12月9日撮影)

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December 18, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-18 ひと休み

081209kaminarimon 東京パトロール神田編は明日以降ということにして、本日はひと休み。

 フィルムカメラからデジタルカメラに替わっても、庶民にとって写真とはふつう記念写真を指すことに変わりはない。

 商品写真でもないのに焼酎のビンを撮ったり(笑)、せっかくのスープが冷めるのにパチリとシャッターを切ったり、地べたに膝をついて植物を撮ったり、一文にもならぬのにまったくご苦労なことである。

 ごらんなさい、楽しそうに写真を撮りあう、この女学生たちを。これだよ、これですよ。

 ああ、ぼくも仲間に入れてほしかった。

 -ダメ、やっぱり?

(2008年12月9日撮影)

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December 17, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-17 「抜き」の話

081217kashiwanuki 以前ちょっと触れたことがあるけれど……ご存じ竹老園のかしわ抜き。これはたいへんうまいスープである。

 かしわソバから「かしわ」ではなく「ソバ」を抜くのだから「ソバ抜き」じゃないかという疑問を、ぼくは長年抱いていた。

 解決したってなんの足しにもならぬ疑問ではあるが(笑)、この「抜き」という表現は、「肝腎のものを抜いてすませる」という意味で昔から使われていたらしいことがわかったのでご報告したい。

 博覧強記の見本みたいな三田村鳶魚(えんぎょ)翁の「ぬき」という小文(中公文庫『江戸人物談義 鳶魚江戸文庫20』所収)には、
 
  
 「抜」といふのは、餅を入れない汁粉、蕎麦を入
  れない花巻玉子とぢの類


とあり、蕎麦の例はまさにかしわ抜きにぴったり(結局はかしわソバのソバ抜きということ)。ほかに例として、

  
 鳥鍋の「抜」は葱計(ばかり)を煮、花見の「抜」
  は、団子も喰ふべからず、戯場(しばゐ)の「抜」

  は看板で事が済み、娼妓の「抜」は素見(ひやか
  し)で帰る云々


いずれも給料袋の中身が空だったというくらい、大いに不満の残りそうな話である。

 竹老園も通になると、かしわ抜きなどとはいわず、ただ「抜き」とだけいうのだが、先日ある方が通ぶって、

 -おねえさん、「抜き」をひとつ。

と注文したところ、運ばれてきた「抜き」のふたを開けると、ただネギが浮かんでいるばかりなので、おねえさんをにらみつけると、

 -かしわも抜いておきました。

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December 16, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-16

081213chairs_3  本日の東京パトロールは休載。

 -そりゃ勝手だけど、なんだいこのテーブルと椅子は?

 -田舎者はいやだね、ほんと。君ね、道立釧路芸術館へ行ったことはないのか?

 なんてね……実はぼくも13日に初めて芸術館へ入ったのである(笑)。日ごろ芸術とは縁遠いことかくのごとし。

 棟方志功展開催中だったけれど、この日の目的は柴瑞恵さんのピアノリサイタル。ひさびさにピアノの豊かな響きを味わった。

 モンポウ(Mompou)という作曲家の曲を初めて聴くことができた。いつでもどこでもCDが手に入る有名どころもいいけれど、めったに聴けない作品を紹介してくださる選曲のすばらしさに感心。こういうセンスが釧路には必要なのだと思う。

 センスのないぼくは、今夜は一杯やって早めに寝ることにしたのである。

 -なんだ、また芋焼酎かよ?

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December 15, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-15 東京パトロール (3) 食事編

 「東京ラーメン」という看板にひかれて、ついフラフラと店内に入ったのだが、実はたいして期待してはいなかった。

 しかし看板を見るたびに入ればよかったと後悔するよりはマシだし、経験上まずくて食えないラーメンはめったにないから、深手を負うことはあるまいと踏んだのである。

081208lunch 予感的中して、うまいかというとうまくはないものの、まずいかといえばひどくまずくもなく、よくまあこれほど平凡な味にできたものだと妙な感心をした。

 昔東京の某所で食べたラーメンもそうだったけれど、サヤエンドウがぷかぷか浮いているのはおもしろい。これが東京風なのだろうか。

 縮れのない細めの麺はまるで冷麦のようで、釧路人の嗜好にはあまり合わないと思う。だがこのへんは人によって好みの分かれるところかもしれない。

 結局のところ、こんな答案じゃ合格点はつけにくいが、落第させるのも気の毒だからCをつけておこうかという大学の先生みたいな気分で食べ終えたのであった。

 セットになっていたチャーハンは残念ながら赤点。これね、チャーハンじゃないよ。でも平らげたけどね(笑)。

081208mimiu1 東京ラーメンの不満を解消すべく、夕食はこういうしゃれたお店でうどんすき。

 一介の東京パトロール隊員には分不相応の食事であるが、日ごろの勤務態度がいいからありつけるわけである。

 この晩は勤務態度抜群の隊員がほかにも数名(笑)あい集ったのであった。

081208mimiu2_2 このお店の売り物は凍結酒。少しずつ融けたところを飲むのである。

 北海道の厳寒期には日本酒がシャーベット状に凍ることがあるけれど、このお酒は最初から-20℃で凍結保存するらしい。

 バックに写っている渋い隊員は同僚のY氏。ぼくにカメラを向けられたのが因果とあきらめていただきたい(笑)。

 コンパクトデジカメはボケないから、ご本人のプライバシーを尊重し、レタッチ・ソフトで全体をぼかしておいた。男前であることがわかる絶妙のボケぐあいにとどめたのはぼくの手際である。

(以上 2008年12月8日撮影)

081209lunch_2 さてパトロール中にゼイタクは禁物である。

 グルメ指向や食べ過ぎなどはもってのほか、ささいなことも見逃さぬ観察力を保つためには、禁欲的であることが要求されるのだ。

 とまあ、えらそうなことをいったけれど、実はこの日は午後から雨の予報だったので、時間が惜しかったのである。

 銀杏岡八幡神社という、浅草橋にある小さな神社の境内で石段に腰かけ、はらはらと舞い落ちるイチョウの葉をながめながら食べたカレーパン、いや、なかなかうまかった。

(2008年12月9日撮影)

 話のもっていきようではあと3回くらい記事を書けるのだが、人間あまり楽をしてはいけないから、次回の神田編でこのシリーズをおしまいにしようと思う。

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December 14, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-14 東京パトロール (2) 新橋徘徊

081208shinbashi1 徘徊とは人聞きの悪い、パトロールだよ、パトロール。

 この夜は新橋で会食の予定だったのだが、おまえ、先に行って取材でもしていろ、という隊長の指示があったのである。

 待ってましたとばかり出動したのは、忠実なる部下としてはけだし当然であろう。
 
081208shinbashi2 駅前広場には電飾を施された蒸気機関車が……はてな、クリスマスにSLを飾るとは?

 帰りがけにその話をしたら、

 -ええとですね、ここは鉄道発祥の地じゃありませんか。

 -汽笛一声……という歌もあるじゃないですか。

 ああ、そうだった!

 -すいません。田舎から出てきたばかりなものですから。

 いやはや散々であった。薄氷堂、老いたり。

081208shinbashi3_2 駅前の通りをうろつき回る。

 8年前に上京したときは夜の新宿をふらふらと歩いたのだが、ここはここでおもしろい街である。

 人にあふれた夜の街というのは釧路ではめったに経験できないから、ぼくたちがこういう場所をうろつくことには、東京人が癒しを求めて釧路湿原を訪れるのとちょうど逆の意味があると思う。

 毎日なら願い下げだけれど、たまには靴底をすり減らして疲れるのもいいものだ。
 
081208shinbashi4_2 

 
 
 歩いているといろいろなたべものの匂いが入りまじって漂ってくる。

 ホルモン、やきとん、サンタクロース。
 
 
 
 

  
 

081208shinbashi5  いちいち写真は掲載しないけれど、路地という路地をくまなくパトロールし、ネオンとサラリーマンとを観察した結果、いずれここは再訪せねばなるまいと思った。

 遊びにくるのかって?

 ノン。

 ぼくはジャーナリストだからね、仕事だよ、仕事(笑)。

  
 
081208shinbashi6 あれれ、油断したせいかひどくブレていた。この昭和風の立ち飲みのお店、気に入ったのだが……

 次にここを訪れるときには、手ぶれ補正のよく効くコンパクト・デジカメを用意しなくちゃいけない。

 さて無事パトロールを終えたぼくは、このあと食事に向かったのだが、それは食事編にて。

(以上 2008年12月8日 新橋にて)

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December 13, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-13 東京パトロール (1) ひとびと

081209asakusa1 どこの街でも通りによって時間の流れ方がちがうものだ。

 しかし東京はその落差が極端だから、一歩裏通りへ足を踏み入れると、まるで別の世界へ迷い込んだような気分になる。

 すいません、ちょっとおじゃまします……ここはどうも観光客の領分でもなければ、転勤族のにわか都民がわが物顔で歩き回るべき場所でもないようなのである。
 
081209asakusa2 そこで第一回は主に地元のひとびとを取り上げてみたい。

 -よう、いるかい?

 通りすがりに声をかけると、主人が店先に出てきて立ち話がはじまる。

 こんな光景にお目にかかるのはひさしぶりのような気がしたのであった。
 
081209asakusa3 浅草寺は観光施設ではなく宗教施設なのであった。
 
 そんなことあたりまえの話なのだが、ワイワイガヤガヤと各国語入り乱れ、どうやら日本人と外国人が半々ではないかと思われる観光客の群れの中にいると、お坊さんがかえって場違いな存在に見えてくるから奇妙である。

 金龍山浅草寺、秘仏聖観世音菩薩を本尊とする聖観音宗の総本山だそうな(そんな宗派があるとは知らなかった)。

  
081209asakusa4 素人ではなさそうなおねえさんが颯爽と歩く。

 もう一枚、このおねえさんの横顔がちらりと写ったほうは公開しないでおこう。芋焼酎をぶら下げて遊びにきた方にのみお見せしたい(笑)。


081209asakusa5 これが浅草マルベル堂。有名なお店だから、ぼくも存在は知っていたが、実際に目にするのはこれがはじめて。

 今どきこういう商売が成り立つのだから驚く。

 ずらり貼られたブロマイド写真に見入っているおじさんが地元民かどうかはおおいに疑問だが、観光客ではなさそうな気がする。

 仲見世通りのすぐ近くにあるこの商店街では、あまり観光客の姿をみかけなかった。

 
081209asakusa6 こちらは浅草橋付近だったと思う。

 いったい何屋さんなのか、どういう客層を相手にしているのか見当もつかないふしぎお店。

 こういうお店が残っている東京もまたふしぎな街である。

 店番のおばあさんが読みふけっているのは、シェイクスピア全集でもなければ資本論でもなく(笑)、チラシ広告。

 いやね、ひょっとしてそんなことでもありやしないかと想像してみたんだ。この街ではなにがあってもおかしくはないのだから。

(以上 2008年12月9日 浅草界隈にて撮影)

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December 12, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-12 シュトーレンの季節

081212stollen_2 


 ああ、もうこんな季節になったのか。

 麦穂亭謹製のシュトーレン(Stollen)、ぼくみたいにバカな男でも、腐っても先輩として(笑)毎年送ってくれるのだから、ほんとうにありがたいことである。
 
 
 
  
  
 古くからドイツに伝わる、クリスマス
  には欠かせないこのお菓子には、6
  種類のナッツがたっぷり刻まれてい
  ます。

   高温窯でじっくりと焼き上げたこのお
  菓子は、8週間ほど日持ちします。

   ドイツの暖かな家庭の味を、心ゆくま
  で味わっていただきたい……

   そんな想いをこめてお届けいたします。
 
 う~む、またしてもお礼に駄句をひねらねばなるまい。そういえば、このクリスマス菓子にふさわしいエーリヒ・ケストナーのすばらしい作品があった。

   『飛ぶ教室』おもひ出す夜のシユトーレン  薄氷堂

 あ、季語はシュトーレン(冬)だからね、妙な突っこみはやめるように(笑)。

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December 11, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-11

081211snow 
 
 
 みぞれに近い雪降りしきる晩に街に出かけ、
 
 
 

  
 

081211wine_2 
  
 
 こういうものを飲んでいるようでは、写真の整理なんてできるわけがない。

 明日はきっと……

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December 10, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-10

081210fog_2  昨夜も暖かかったが、今日は季節外れの濃霧。コートなしでも歩けるほど気温が高かった。

 やけに太陽が大きく写っているが、これはカメラの限界のせいである。もしほんとうに太陽がこのサイズにまで膨張したら、人類は確実に蒸発して地上から消滅しているにちがいない(笑)。

 ぼくの乏しい知識によれば、何億年先かは知らないが、いずれ太陽は大膨張し、地球も一巻の終わりになるらしい。

 もっともそんな先のことまで心配する必要はなく、人類があと一万年も生き延びられるかどうか大いに疑問である。なんとか霊園の広告をみると、よく永代供養などと書いてあるけれど、大ボラもいいところだと思う。

 そういえば最近はこなくなったが、以前はよく日曜日の朝などに子連れの某宗教信者が訪れて、

 -やがて地球は滅びます。

などと縁起でもない預言をもって人をおびやかし、しきりに入信をすすめたものだが、そんなことあんたにいわれなくたって知ってるわい。第一地球が滅びるより先に、こっちがお陀仏になるんだから、ちっとも怖くないのである。

 そんなことよりも怖いのは、明日から職を失うかもしれない、雨露しのぐ屋根を失うかもしれないといった生活上の不安だろう。アメリカ流の拝金主義によってボロボロになった今の日本では、地球滅亡なんぞという途方もない話を持ち出さず、

 -やがて日本は滅びます。

とおどかしたほうが真実味もあり、多くの信者を獲得できるかもしれない。

 -おお、この日本を救ってくださるか。ありがたや。で、どのように?

 お布施を出せだの、壺を買えだの、あの世で救われるだのという話は反則だよ(笑)。

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December 09, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-09 東京パトロール 予告編

081209port あっ、こういうことだったのか!

 東京にしてはずいぶんさびしい夜景だなと思ったら、窓の外は品川の港湾地域だったのである。

 ホテルにチェックインしたのは遅い時間だったし、不案内な土地だから、まるで方角の見当がつかなかった。

 今日は当初の予定が変わって思わぬ自由時間ができたので、都内を10キロ(たぶんそれ以上)ほど歩いてきた。

 シャッターを切った回数は、昨日は約100回、今日が約200回 - ぼくとしては異例のことである。

 デジカメだとフィルム代がかからないというので、一日500枚以上撮影する人もいるらしいが、ぼくには想像もつかない。プロが仕事で撮影するなら話は別だが、なにをどう撮ったらそんな枚数になるのだろうか。

 休みなく一分に一枚の割合で500枚撮ったとしても500分だから、8時間20分かかる計算になる(!)。36枚撮りのフィルムにして約14本。善良なる一般市民には(笑)とても集中力がつづくまいと思う。

 ぼくは以前何日か京都で撮りまくったことがあるけれど、そのときでも一日5~6本だったから、200枚というのはぼくの限界なのかもしれない。

081209toy_3 たった200枚といっても、写真の整理にはかなり時間がかかるものだ。

 今夜は予告編をかね、東京みやげをご紹介して、さっさと床につくことにしよう。

 蔵前のあるお店の店先でこんなものをみかけたのだが……これは買いだよね。

 いい歳をしてというより、いい歳をしているから、ついフラフラと手に取ってしまうわけ。

 
081209toy2 買いましたよ、もちろん(笑)。どうみても輸出モデルだろうな。

 -よくこういうのが残っていましたね。

 すると女主人、

 -ありがとうございます。大人気なんですよ。

 ハイウェイ・パトロール。昔そんなアメリカTV番組があったっけ。

 そいつからタイトルをいただいて、たった2日間の東京パトロール、しめしめ案外回数を稼げそうだ。

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December 08, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-08

081208shinagawa  いきなり東京から。

 この部屋から見る夜景はちょっと期待はずれだが、ゼイタクいっちゃいけない。

 たった一日で少なくとも数回分の写真を撮り貯めたので、近日公開。

 それにしても……ここは疲れる街である。

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December 07, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-07

081207shirito ごらんのとおりの上天気に誘われて、いつものコースを散歩。

 何十年ものあいだ同じ道をあきもせず、われながら呆れるけれど、習慣というものは恐ろしいものだ。
 

 
081207yayoi 散歩コースの終わりは、廃校になった東栄小学校前。

 手押し車を押す買い物帰りのおばあさんをみかけた。

 わが家の近くには小さなお店しかないので、ふだん遠くまで車で買い物に行くのだが、車を持たぬお年寄りはたいへんである。雪が降って道路が凍ったら、簡単には手押し車も使えないだろう。

 いや、車があっても運転できぬようになる日は必ずやってくるのだから、けっして他人事ではない。ぼくもいずれは覚悟せねばなるまい。

081207persimmons_2 大垣の麦穂亭がアルコール解毒作用のある(笑)富有柿を送ってくれたので、記念撮影。

 みごとな柿である。どうもありがとう。

 お礼に駄句をひとつ。 

   
雪よりも先に富有柿届きけり  薄氷堂

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December 06, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-06

081206deco 市内のスーパーに並んでいたしめ飾り。気の早い人はもう買うのだろうか?

 さてしめ飾りを英語でなんというのか、参考書を調べてみたら、 straw decorations とあった。それなら「わら飾り」だが、なるほどそう説明するしかないのかもしれない。

 しかし見たことのない人には「わら飾り」とはいかなるものか、いくら説明しても見当がつかないにちがいない。絵や写真の出番である。

 もっともしめ飾りの写真を見せたからといって、そのめでたさが万人に伝わるかどうかはおおいに疑問だ。文化の相互理解といえば耳ざわりはいいけれど、そう簡単にはいかないような気がするのである。

081206poster 選挙用のしめ飾り、いや、ポスターがむなしく水たまりにゆれていた。

 いや、正月あってのしめ飾り、選挙あっての選挙用ポスターなのだから、公示前のポスターをなんといえばいいのだろうか?

 すぐにもやるはずだった衆院選を太郎さんが引き延ばしているものだから、各候補者の選挙事務所では費用ばかりかさんで、実にお気の毒である。

 まあ、たぶんいずれ春は来るのだろうが、あなたたちがどうなろうとぼくの知ったことではない。

 首を切られた大勢の派遣労働者のみなさんの今後のほうが気になるのである。けっして他人事ではなく、ぼくらの身分だってほんの紙一重の運命の差によって保たれているにすぎないのだから。

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December 04, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-04

 まずはギネスを一杯。

 ワインは赤白ね。おっと、芋焼酎を忘れちゃいけない。ついでに日本酒もいっちゃおうか。

 ごちそうも次々と運ばれてきたのだが、お客様の手前撮影は遠慮して、ひたすら飲みかつ食う。

081203bar 雇用情勢悪化の折から、バチがあたるんじゃないかと思うけれど、いつもこんなゼイタクをしているわけではないからご勘弁願いたい。昼飯をジャンクフードですませることだって少なくないのだ。

 昨夜のしめくくりはジャズのLPを聴かせてくれるお店でバーボンのオン・ザ・ロック。

 マスターに所望して、このところお気に入りの Round Midnight をかけていただいた。この曲、胸にぐっとくるのである。

081204caramel_2 さて本日は一日一枚をあきらめかけていたのだが、某氏から話題の生キャラメルをいただいたので、さっそくパチリ。

 毎日いただきものがあれば、記事づくりが大変ラクだけれど、まあ、世の中そううまくはいかないだろうな。

 これ、千歳空港あたりでは大人気で、行列ができるらしい。飛行機に乗り遅れた人まで出たというから驚く。

 猫に小判、薄氷堂にキャラメル(笑)という貴重品、せっかくだからぼくも一粒口に含んでみたら、濃厚なバターのような味わいがしたかと思うと、あっという間に融けてなくなった。

 この高級キャラメルを入手するには、意外にも釧路空港の売店が穴場らしく、飛行機に乗り遅れる心配もないそうだから、あなたもぜひ。

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December 03, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-03

081203fog これから外出する都合上、間に合わせにしょうもない写真をお見せしてまことに申し訳ない。

 さて今朝はやけに暖かいと思ったら、ごらんのとおりの濃霧である。風もほとんどない。

 美容室の前にクリスマスのイルミネーションが飾られたり、準備万端あい整っているというのに、これではなかなか雪が降らないわけである。

 もっとも暖かい朝もあればひどく寒い朝もあるのだから、これをもって温暖化の証拠と決めつけるのは早計で、今年は北極海の海氷面積が増大しつつあるという報告もあるらしい。

 まもなく本格的な冬。ゆらぎながらも気温は確実に低下するだろう。熱燗の恋しい季節になってきたから、さっそくこれから一杯……(笑)

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December 02, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-02

081202illumination こう日の暮れるのが早いと、放課後、いや退社後に写真を撮るのがむずかしく、今夜は休載だなと考えつつ帰宅したら、お向かいの美容院の電飾が、撮ってくれ、撮ってくれと叫んでいるのであった。

 -おお、これは失礼。任せなさい。

といったって、なんの工夫もあるわけじゃない。ただパチリとシャッターを切っただけ。

 -薄氷堂さん、これ、町内会新聞にでも載せるんですか?

 -ああ、そうとも。なにか文句ある?

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December 01, 2008

Daily Oregraph: 2008-12-01

081130shadow1_2  このところパッとしたニュースのない釧路にも、太陽の光は平等に降りそそぐ。

 この季節、光は真上からではなく、矢のように飛来して突き刺さる感じがする。

 歳時記は冬の日を「日ざしは鈍くて弱い」とするが、ほんとうにそうだろうか。

 壁にしとめられた影を見ると、鋭利な刃物でスパッと切り取られたようなものもあるし、光と影のコントラストも強烈で、冬の陽光はけっして弱々しいとばかりいえないことがわかる。
  
 

081130shadow2
 まだ夕方までだいぶ間があるというのにこういうふうに陽があたるのもこの季節ならではだろうと思う。

 真っ昼間から盛り場をうろつく物好きなおじさんを、きれいどころがさかんに誘惑しているけれど、まだ時間が早すぎる。

 こんな看板、いつのまに立てられたのか、気づかなかった。ライトに照らされたところを、雪のちらつく真冬の晩に撮ったら絵になるかなあ(笑)。
 
  

081130shadow3 光に強弱があるように、影にも濃淡がある。

 そんなあたりまえのことも、おのれの足で歩き、わが眼で見て、はじめてシミジミわかるものだ。

 つまり本ばかり読んで頭が膨れると、かえって見えないこともあるということなのだが、本を打っちゃって昼間はマチをうろつき、夜は焼酎を飲んでばかりというのもまた困ったもんだ(笑)。

(以上11月30日撮影)

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