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July 31, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-30 十勝を走る (1) 予告編

 7月30日は休暇をいただき、十勝を走ってきた。

 走るといったって、もちろんマラソン選手のように二本の脚で走るわけではなく、バカ高いガソリンを惜しげもなく消費して(笑)、二酸化炭素をまき散らしながら走るのである。

 レジ袋を有料化したって、結局は必要なものだからたいして数は減らず、だれかがトクをするだけの話なのに、温暖化を阻止できるなどと素朴に信じておいでのあなたは、ぼくみたいなマネをしてはいけない。休日に浮かれてドライブなんかするようでは、いくらレジ袋を節約したってとても追いつくはずもなく、言行不一致のそしりを免れないからだ。

 その点ぼくはワリバシも平気で使えば、無料のレジ袋も喜んでちょうだいする男だから(ただし再利用は心がけているけれど)、一向に良心の痛みを感じないのである。

 ここでしつこくいわせていただくと、ものを大切に使うのは、もちろん立派なことだ。車の燃費が改善されたり、冷蔵庫の消費電力が減るのもありがたいことだ。ただしそれらは地球の温暖化(あるいは寒冷化)とはまったく無関係に評価されるべきことなのである。

 ところが冷静であるべきマスコミまで、竹槍で戦車に立ち向かうように無茶かつ無意味な精神論を展開するから、ついからかいたくもなるのだ。インテリぞろいの新聞社内には当然懐疑的な人々もいらっしゃるはずだが、営業的にうけるからやっているのだろうとぼくは疑っている(あ、それをいっちゃおしまいか?)。

 別になんとかナイトなどと銘打って、ロウロクのたよりない光を浴びながら宗教的な瞑想(?)にふけらなくとも、蛍光灯下で芋焼酎を飲みながら環境について考えることだってできるだろうし、環境や社会に関して優先すべき問題はほかにたくさんあるはずなのに。

 とはいえ、せっかく高価なガソリンを燃焼させるからには、モトは取らねばならない……そう考えたほうがずっと生産的ではないかと思う。

080730obihiro みんなに石を投げつけられそうなことをいうおじさんが実は自然を愛するのだという可能性について、あなたはお考えになったことがあるだろうか?

 帯広市稲田町にある、なつかしい原っぱ。確認はしていないが、すぐ近くにある日甜(日本甜菜製糖株式会社)の社有地かもしれない。

 すばらしい。ワンダフルである。

 無数のチョウが乱れ飛ぶ中、ぼくはいつまでもここでボーッとしていたかったのだが、腹痛を催して撤退を余儀なくされたのは残念の至りであった。

080730lunch この日もまた飛鳥IIでお上品なランチ……なんてことがあるはずもなく(笑)、腹を下したあとだから、おとなしくザルソバとタケノコご飯のセットをお召し上がりになったという次第。

 このあとは根室本線駅めぐりとあいなった。札内、稲士別、そして厚内。明日からのレポートを、どうかご期待いただきたい。

080730atsunai_tunnel 最後はビッグニュース。これでも一応は報道機関だからね。

 厚内へは新吉野から道道1038号線(直別共栄線)を走ったのだが……なんと堂々2車線の厚内トンネルが完成していたのである。

 トンネルの前後はまだ工事中のため、ゆっくり見物して写真を撮る余裕はなかったけれど、あの1車線の狭いトンネルがいきなり2車線になっていたのにはビックリした。

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July 29, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-29

080720azami 日曜日は写真の整理。昨日と今日は植物アルバムに一点ずつ写真を追加……地味な作業だけれど案外時間がかかり、なかなかブログにまで手が回らない。

 そろそろ読書を再開するつもりで、先日来パラパラ本をめくりはじめたから、ますます時間が足りない。しかもブランクが長すぎたせいか、文章を読むのがひどく苦痛なのには参った。最初の数行を読んだだけで、え~い、こんなものが読めるかとばかり、本を放り投げたくなるのである。

 ほんとうは海を扱った小説のたぐいを読んで文例を漁りたいのだが、こんな調子ではとてもおぼつかない。リハビリをかねて、手はじめになんでもいいからうんと短い作品を読もうと考えた末に選んだのが、ポオの『アモンティラードの樽 (The Cask of Amontillado)』である。

 それにはワケがある。

 当ブログへアクセスしてくださった方の検索キーワード上位にこの作品が登場するのだ。どうしてまたこのマイナーな短編を? とふしぎでならず、この際だから再読してみようと決心したのである。

 大胆にも原文を掲げて、段落ごとにていねいに読んでみようという試みだが、ぼくはプロじゃないから翻訳はしない(できない)。どうせ100点は無理なのだから、まちがいを恐れず楽しみながら読んでみたいと思っている。

 ブログには不向きな内容なので、いずれ母屋のほうに掲載したい……などと、えらそうなことを宣言するのは、もちろん自分を追い込むためである。宣言した以上、宿題を片づけなくては大手を振って北大通を歩けないではないか。

 写真は7月20日に春採湖畔で撮ったチシマアザミ。だんだんこういう地味な花におもしろみを感じはじめ、いよいよ枯淡の境地、つまり墓場に近づいてきたような気がする(笑)。

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July 28, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-27

080720suiren 春採湖畔のトンボの池(人工池)に咲く、たぶんスイレン(ヒツジグサ)。どなたかが持ち込んで育てた花ではないかと思う。

 スイレンとハスの区別はよくわからないけれど、ハスならもっと首が長いはずなので、スイレンにしておこう。

 ずいぶんいいかげんな話だが、どうかまちがっていたらご指摘いただきたい。すぐに訂正するのがぼくのいいところなのだから(笑)。

080720ichigefuro 春採湖畔の散歩道沿いにひっそりと咲くイチゲフウロ。

 派手なスイレンよりも、こちらのほうがぼくの好みにかなっている。

 今年どなたかが立てた案内板に教えられるまで、こいつの存在には気づかなかったのだが、それもまたよし。ゆっくりとひとつひとつ花の名前を覚えていくのが、素人らしい楽しみなのである。

 写真を撮ったまま名前のわからぬ植物はいくつもあって、いずれ不明の部としてフォルダをひとつこしらえるつもりがついそのままにしてあるから、このままでは写真を探すのにひと苦労しかねない。

 植物の名前など図鑑さえあればたちどころに判明するかというと、けっしてそんなことはない。人間と同じように植物にも個体差があるため、ますますわかりにくいのである。すっかり泥沼にはまって、芋焼酎を飲みながら空しく時間が過ぎてゆくこともめずらしくはない。

 外国語の勉強もそうだが、こういうときにはつくづくいい先生がほしいと思う。バカもの、そんなこともわからんのか! と怒鳴られても、疑問が氷解するのなら耐えられる。

 問題は時間である。かりにいい先生がみつかったとしても、住み込みの弟子になって、廊下の雑巾がけから子守まで黙々とこなすには、少々年を取りすぎたからだ。

(写真は2008年7月20日撮影)

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July 26, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-26

080726kiri_festival こんな写真を撮っているところをみると、遊びに行ってたんだろうって?

 ご冗談を(笑)。今日は午前5時半に起床してお仕事、あいかわらず勤労青年ぶりを発揮したのだから、ホメてくれなくちゃいけない。

 釧路には霧フェスティバルというイベントがあって、厄介者である濃霧を逆手にとってお祭りをしようという趣向はけっして悪くない。しかしこういうときに限って霧がかからないのだから皮肉である。

 市民はマチに出る機会に飢えているらしく、大きなイベントがあると、いったいどこに隠れていたのかと疑われるほど大勢の人々が集まってくる。人口19万などたいしたことはなさそうだが、北海道にあってはやはりちょっとした都会なのだ。

 中心街の無残なさびれようを目にするにつけ、毎日イベントを開催してはどうかなどとバカなことを考えないでもないけれど、まさかそうもいくまい。人間にしてもマチにしても、ふだんが肝腎なのだから。

 ポテンシャルはあるのだし、みんなで焼酎を飲みながら(笑)策を練ることにしよう。ぼくはお祭りは苦手だが、地味でよければ、及ばずながら協力させていただくつもり。

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July 25, 2008

高橋物川先生特別寄稿 「伊勢再訪」

 京都山科の住人にして、当社名誉農林水産通信員でもある国学者高橋物川先生が老骨に鞭打ってお伊勢参りをされ、(別に依頼したわけではないのだが)写真を添えて一文をお寄せくださった。

 えっ、あのご老人、まだ生きていたの? などと失礼なことをいってはいけない。火に会って焼けず、水に入って溺れず、金槌を一発お見舞いしたってビクともせず、いわば人間界のぬらりひょん、もはや先生は常人の域を越えていらっしゃるのだ。

 せっかくだから今回はほぼ原文のままご紹介することにした。どうか先生の澄み切ったご心境(?)を味わっていただきたい。

 なお「伊勢再訪」とは、ぼくが勝手につけたタイトルであることをお断りしておく。
 

            伊勢再訪    高橋物川

0807ise_2
 およそ十年ぶりで伊勢神宮にお参りをいたしました。写真は内宮へと続く白砂参道です。

 
  なにごとのおはしますかは知らねども
  かたじけなさに涙こぼるる        
西行

 新古今集に最多の九十四首を数える漂白の歌人西行が、伊勢内宮を参拝したときに詠んだこの歌は真情平明、余人なにごとか加えあるいは説くべきことあらんや。

 西行が出家したのは、藤原璋子(フジワラショウシまたはタマコ)のちの待賢門院(タイケンモンイン)への恋の妄執を断つためといわれるが、もちろんそれは仮説であり、ことは陰秘ゆえ確たる証拠はどこにもない。

 待賢門院璋子は後宮に咲く花、蠱惑的で美貌の貴女人であったでしょうな。 なにせ治天の君白河法皇の愛人にして鳥羽院の中宮やからね。

 璋子は鳥羽院との間に二人の天皇を生む、のちの崇徳天皇と後白河天皇ですな。 後白河の皇女が式子内親王やから、式子からみれば璋子は祖母と云うことになるね。ただし璋子初産の皇子崇徳天皇は白河法皇の皇胤であろう。

 鳥羽院の北面武士(左兵衛尉)にすぎなかった西行にとっては、璋子はやはり高嶺の花であったでしょうな。

   あはれとて人の心のなさけあれな
   数ならぬには依らぬなげきを
   西行

 二十三歳で出家した西行早期のこの歌は、卑賤の出自の己を「数ならぬ (身)」となげき、片恋慕の想いを切々と詠っているな。 こののち西行は、生涯をかけてさすらうこととなる。西行ほどの才能を捉えて離さないとは、魔性の佳人はげに恐ろしいですなあ。

 待賢門院璋子に魅せられるオトコは後世にも多い。 たとえば『待賢門院璋子の生涯』を著した角田文衛などもそのたぐいであろう。 なにせこのオッチャンは、待賢門院についての執拗な文献考証を行ない、ついには璋子の生理日の特定まで為したまことに天晴れな御仁であります。

0807ama 二枚目の写真は参拝後にミキモト真珠島に遊び、海女の素潜りの実演を撮ったものです。

 このときは、気象庁が近畿東海に梅雨明け宣言をした翌日で暑かったですな。

 待賢門院とは異なるが、健康的な三十路女の足の裏をご覧ください。 水虫には罹患してないようやな。
 

 先生、どうもありがとうございます。二枚目のお写真などは、先生の才能の片鱗をうかがわせるに足る一枚と、小生おおいに感じ入った次第でございます。

  涙までこぼれはせぬがなんとなく
  かたじけなさに重ねる焼酎
    薄氷堂

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July 24, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-24

080722cpoint 当社ならではの船上セキュリティ・チェックポイント・シリーズも回を重ね……さてこれが何回目なのか、ぼくにもわからない。

 いずれ写真集でもとは考えているのだが、引き受けてくれる出版社がないので弱っている(笑)。

080722corn_2 これが本船の貨物、全部トウキビである。

 なにしろ酪農家のみなさんを困らせているほど値段が高騰し、宝の山ともいえるだろう。せめて宝を手にすくい、じっと手を見る。

080723gangway さてチェックポイントの近くに、こんな掲示があった。

 こう細かく書かれていてはいっぺんに読み切れないけれど、読んだよ、ぼくはマジメに読みました。

 感銘を受けたのは第7条の WALK DO NOT RUN. だなあ。人生の智恵をたっぷり含んだ至言といえよう。もっとも釧路マラソンクラブ会員のみなさんからは異論が出そうだけれど……(笑)

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July 22, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-22 飛鳥Ⅱで昼食を

 ティファニーで朝食を、飛鳥Ⅱで昼食を、そして自宅で楽しいながらも貧しい夕食を……このワケのわからなさがいかにも日本人らしいところなのかもしれない。

080722aska1 昨日茅沼温泉のレストランで550円のラーメンを食べたばかりのぼくは、なぜか釧路に入港した飛鳥Ⅱのレストランで今日の昼食をしたためることとなった。

 先代の飛鳥には仕事で何度かおじゃましたこともあるし、国内クルーズに乗せていただいたこともある。だからいわゆる「まかない」をいただいたこともあれば、ブレックファストからディナーまで一通りは経験したこともある(セレブ、セレブ……)。

 たしか朝昼晩の3食プラス午前・午後のお茶の時間(ひょっとしたら夜食もあったかな)。お茶の時間といえどもごちそう責めゆえ、しっかり食べれば満腹になり、まさにメタボ製造マシンだという記憶があるから、どんなランチかと興味津々、勇躍船に向かったことは申し上げるまでもない。

080722aska2 釧路のえらいさんたちに混じって薄氷堂がテーブルにつくのはどうも気がひける。やはりぼくには大衆食堂がお似合いなのだ。

 プライバシーに配慮して、レストランのピカピカの天井に映るセレブな方々を撮ってみた。

 白樺台さんの弟子だけに、ボーイさんの被写体ブレは計算に入っているところがえらい(笑)。

080722aska3 う~む、今日は和食ときたか。

 ずいぶん品数が少ないのは、ちょっと意外。はてな、いったいどうしたんだろう?

080722aska4 運ばれてきた料理を見て、ハッと思うところがあった。

 ぼくが国内クルーズに乗船したのはちょうど15年前。今や時代は一変して健康志向だし、乗客はほとんど年輩の方々である。どっさり料理を出しても食べ残し続出はまちがいない。

 つまり天下の郵船がケチっているわけではないのである。その証拠にお代わり自由だから、もしあなたがご飯を十杯、ザルソバを二十枚食べたければ、ボーイさんは喜んで運んでくれる。しかし人間だれしもミエというものがあるから、ふつう大食いは控えるにちがいない。

 なるほど乗客の健康に配慮しているのだなと悟りながらも、ついついザルソバをお代わりしてしまったのはぼくの若さのなせるわざであり、もう一枚お代わりしなかったのはミエをはったせいである(笑)。

080722aska5 これが食後のナボナ クリームチーズ。

 ナボナのなんたるかを余は知らぬが、ついつられて食べてしまった(笑)。

080722aska6 これが飛鳥Ⅱのレストランである。

 広角レンズでもおさまりきれないほど広い。興味をお持ちの方はぜひカメラに魚眼レンズを装着して乗船されることをおすすめしたい。

 ついでにいえば、メタボなにするものぞ、人間食欲のあるうちが花、食料の潤沢にあるうちが花なのだから、どうかミエなどはらずに何十杯でもお召し上がりいただきたい。

 なあに、食うものがなくなれば飢えるだけの話なのだから……とは、せっかく豪華客船で食事したくせに、えらく景気の悪い結論になってしまった。

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July 21, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-21

 今朝は出社して2時間ほどで仕事をすませ、温根内へ直行。

 祝日のせいか駐車場には20数台の車が停まっており、大にぎわいである。

080721onnenai1 だれも撮ってくれないからたまには自分を撮ってやろうと、カメラを柵の上にのっけて、置きピンで一枚。

 人さまにお見せするような顔じゃないけど、別に隠す必要もなし……このブログをのぞいてくれる友人諸君、おれはしぶとく生きているぜ。気が向いたら芋焼酎の一本も送っておくれ(笑)。

 あ、帽子はね、ハゲ隠しじゃないんだよ。だれかさんとちがって、まだ髪はフサフサしてるんだ。こいつを振り回して虫を追い払うわけ。

 さて今日は木道をパスして、温根内軌道跡の道を歩いた。

 オオウバユリやシオガマギクが見ごろを迎え、ドクゼリも咲きはじめていた。ミヤママタタビの花も印象深い。

080721onnenai2 定点撮影の場所へ行ってビックリ。

 (あたりまえの話だが)6月とはえらいちがいである。これでは定点撮影はもう無理だな。

 温根内をあとにして釧路鶴居弟子屈線を北上、音羽橋経由でクチョロ原野塘路線の未舗装路を突っ走って国道391号線(摩周国道)へ抜け、茅沼へと向かう。

 そう、今日はめずらしくもうひとつの目的があったのだ。なんと、風呂ぎらいのぼくが茅沼温泉をめざしたのである。

080721kayanuma 会社のHPを手直しする作業にメドがついたので、肩こりを癒しにやってきた茅沼温泉は……なんと月経障害に効ありとは知らなかった(笑)。

 温泉のお湯は体にずしりと効く。汗だくになってガックリと疲れ、併設されたレストランで水をがぶ飲みし、ラーメンのスープで塩分を補給。

 入浴料とラーメンのお代を足して千円でおつりがくるという、エコな(エコロジカルじゃなくて、エコノミカルのほうね)一日であった。

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Daily Oregraph: 2008-07-13 厚岸・浜中を行く (5)

080713hamanakaeki1 やれやれ、やっと浜中駅到着。

 三角を基調としたデザインらしく、左側にある逆三角形の小窓がちょっと目をひくけれど、JRの看板を取り去ればふつうの民家風である。

080713hamanakaeki2 けっして人をうならせるような建物ではないが、待合室のストーブは高得点だ。椅子がストーブを囲むように配置されているのもいい。もちろん発券窓口があるくらいだから、ちゃんとトイレもある。

 最近ストーブのない駅舎を多くみかけるのだが、真冬の朝晩など、いったい寒さをどうしのげばいいのだろうか。おまけにトイレもないときては、文明のシンボルである鉄道の駅が泣こうというものだ。

080713hamanakaeki3 ホームから茶内・釧路方面を見る。

 この駅にかぎった話ではないけれど、どうも風景にそぐわない駅舎が多すぎると思う。浮いているのである。

080713hamanakaeki4 浜中駅前通り。

 この付近は住宅も多く、けっしてさびれているとはいえない。しかしにぎやかな駅前商店街などはないから、アメリカ人の旅行者がやってきたら、Hamanaka, A Dying Town などと題した動画を撮って YouTube に投稿しそうだが(笑)、早とちりしてはいけない。

 浜中町の中心は霧多布地区なのである。

080713hamanakajinja  駅の近くを少し歩いてみると、浜中神社があった。重要文化財とまではいえないが、落ち着いた雰囲気が漂っており、なかなかいい感じである。

 さてそろそろ午後1時、霧多布まで足を運んで昼食を取ろうかどうかちょっと迷ったけれど、徒労に終わることを恐れて(笑)厚岸のソバ屋さんへ向かったことはすでに書いたとおり。

 いずれ再訪して、霧多布地区をゆっくり見学したい。

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July 20, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-19

 いつの間にか日が変わってしまった。

 わけあって会社のHPに手を入れはじめたのだが、やたら時間がかかって、まだ3分の2以上作業が残っている。

 最新の参考書のソースを解読するのに苦戦しながら、初めてエディタでHTMLのソースを書いた頃のことを思い出す。もう二度とこんなヤクザな作業には手を出さぬつもりだったのに(笑)。

   このたびの作業を通じて気づいたのだが、Internet
  Explorer はかなりルーズなブラウザのようだ。多少
  の構文エラーは通してしまうらしい(たとえば とす
  べきところを とミスタイプしてもOK。それはないだ
  ろう(笑))。
 

   わが愛用する Netscape 7.1(古い!)はその点厳
  密だから、ガンとして受けつけないのである。 IE で
  は通るのに Netscape では通らない部分のどこが
  まちがっているのかみつけるのにひどく苦労した。
 
   ついでに世のサイト運営者に申し上げておくと、
  IE だけでテストしてもダメだから、ぜひ Netscape で
  も正しくページが表示されるかどうか確認していた
  だきたい。Netscape ユーザーであるぼくも、ときど
  き IE で正しく表示されるかどうかチェックしている
  のだから。

 さて、とてもすべてのファイルを書き直すわけにはいかないから、既存のファイルを流用することになり(一からやりなおすには気の遠くなるような時間がかかるので、これはしかたがない)、作業が完了しても見栄えはいまひとつだろう。それでも全体にレイアウトの統一感が得られるのは一歩前進だと思う。

080717unknown こんな時間と手間のかかる仕事をぼくみたいに短気な人間がやるのだから、世の中皮肉なものである。

 そんなわけで、17日に星が浦海岸でみつけたこの花の名前を調べる余裕がなかった。すぐにわかるだろうと予想して、一応は図鑑をめくったのだが、意外にも答はみつからなかった。

 ご存じの方がいらしたら、ぜひお教えいただきたいと思う。

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July 17, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-17 宝を拾う

 今日は港湾関係者による星が浦海岸の清掃が行われた。

080717beach もちろんぼくも Daily Oregraph 社記者兼ゴミ拾いとして参加したのだが、はからずも天下のNHKとの共同取材(笑)となったのであった。

 彼らは取材専門だが、こちらはゴミも拾わねばならず、報道の世界でも大手と零細企業との格差が拡大していることを思い知らされた。う~む、三脚をかつぐ助手までいるとは……いまに見ておれ(笑)。

 さてぼくが拾ったのはゴミだけではない。

080717coal な~んだ、石炭か、とは情けない。石炭はわが日本にとっては貴重な資源である。その宝が砂浜に転がっているのだから、いかにも釧路らしい話といえる。

 写真をよくごらんになるとわかるが、どちらも角が取れて丸みを帯びている。かなり長い間波に揉まれたのだろう。

 実はこれと同じ石炭を、先日スコップさんに見せていただいたばかりなのである。だから砂の間に黒い宝石をみつけたぼくは、あっ、ほんとうだ、といささか興奮したのであった。

 スコップさんのお話によると、この石炭を砂浜でせっせと拾い集めている人がいるらしい。一斗缶に集めた石炭を車で運ぶのだというから本格的である。

 -防波堤の外ですし、船からこぼれた輸入炭じゃありませんよね?

 -いや、船じゃありませんね。あのへんには炭層があるんです。

 たぶん炭層が海底に一部露出しており、そのおこぼれがシケのあとに海岸に打ち寄せられるのではないかというのが、石炭のプロであるスコップさんの説である。しかも彼の見立てによれば、かなり良質の炭らしい。

 -それなら海中露天掘り(?)はできませんかね? 枠で囲った中にドリルを入れて掘ったのを、海水と一緒にポンプで汲み上げて、水と分離するんです。

 まあ、たしかそれに似た方法もあったかと思いますが、勝手に掘るわけにもいきませんしねえ、とスコップさんは苦笑され、素人の一攫千金の夢ははかなくも消え去ったのであった。

 しかしルンペンストーブを一回焚くだけの石炭を集めるのは大変であろうという点で、プロと素人の意見はめでたく一致した。

 それにしても砂浜で拾った石炭を燃料の足しにしようとは、やはり石油高騰の余波なのであろうか?

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Daily Oregraph: 2008-07-13 厚岸・浜中を行く (4)

080713chirip 霧の流れる散布(ちりっぷ)漁港を通過し、火散布(ひちりっぷ)茶内停車場線(一般道道599号線)を北上して茶内へ向かう。

 あ、599号線は立派な舗装道路だからご心配なく。あいつの通る一般道道なら砂利道だろうと思われては迷惑である。

080713chanaieki1 -あら、よくきたね。さあ、上がりなさい。いまお茶入れるから。

 茶内駅は、駅というよりどことなくふつうの民家風の造りで、親戚のおばさんが北海道風の歓迎をしてくれそうな感じであった。

 あいにくおばさんは留守で(笑)、お茶を入れてはもらえなかったが……列車が停まっているから、さっそくホームへ出てみよう。

080713chanaieki2_2 2番ホームに待機していたのは、12時06分発の釧路行き快速はなさき

 時刻表によれば、同時刻に根室行きの快速ノサップも発車することになっている。もうそろそろ12時08分ということは、この列車はノサップの到着を待っているのだ。根室本線は単線だから、はなさきがしびれを切らして発車するとえらいことになるだろう。

080713chanaieki3_2 ノサップが1番線に滑りこんできたのは12時10分近くだった。正確無比をもって鳴るJRとしてはめずらしいことだ。

 数人の乗客が下車している間に、2番線からははなさきが発車した。ローカル駅で上りと下りの列車が同時に発車するというのは、あまり例がないのではないだろうか。

080713chanaieki4_2 これが待合室。別棟だがトイレもあるから、合格点をつけて記憶にとどめておくことにする。

 いや、冗談ではなく、トイレのある場所を覚えておけば、なにかと助かるのである。

 なおこの駅は「ノロッコ号の折り返し駅」だそうで、待合室のすぐとなりには、たぶん観光客の休憩所をかねたと思われる「ふれ茶内館」というスペースがあったけれど、鍵がかかっていたため中を確認できなかった。

080713chanaieki5 茶内駅前通り。

 ここをまっすぐ進むと、まもなく国道44号線に合流する。いったん国道に出て東へ向かい、この日の最終目的地である浜中駅をめざすことにしよう。

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July 15, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-13 厚岸・浜中を行く (3)

080713ayamegahara_a 霧のあやめヶ原では、放牧された馬があちこちでおとなしく草をはんでいた。

 馬たちは花には手をつけず草だけを食べるから、ふつうなら茫々と生い茂る草に隠れてしまう花々が比較的よく見えるのだろう。

080713ayamegahara_b ヒオウギアヤメ。

 これあるがゆえにあやめヶ原というのだが、おおかたの花は枯れはじめており、写真を撮るのに一苦労した。見ごろは一週間前だったかと思う。

 花は一般に美しく老いるということがなく、盛りを過ぎると無残な姿をさらすものだが、アヤメのように大柄な花は特にそれが目立つ。

080713ayamegahara_c
 淡い紫のエゾフウロと黄色いシコタンキンポウゲは、道ばたの草むらにいくらでも咲いており、まさにユビキタス。

 

080713ayamegahara_ そのほかにみかけた花をまとめてお目にかけたい。

 ヒオウギアヤメがすっかり枯れてしまえば、ここを訪れる人も激減するのだろうが、ここの花はアヤメのみにあらず、ときどき植物観察にやってくる価値は十分あることが確認できた。

 濃霧の季節が過ぎれば太平洋の眺望も楽しめるので(2007年9月2日の記事ご参照)、ぜひこの秋のドライブコースにあやめヶ原を加えるようおすすめしたい。

 なおアヤメ祭りのすんだあとだったからか、売店からやかましい演歌が流れてこなかったのはなによりだった(笑)。

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July 14, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-13 厚岸・浜中を行く (2)

080713akkeshieki1 まあ、厚岸駅でもごらんなさい。そりゃあ、おもしろくはありませんよ。重要文化財に指定されるような建物じゃない。

 でもね、だからといってレンズを向けないのでは、厚岸駅が浮かばれないじゃありませんか。ジャーナリストたるもの、博愛の精神を発揮しなくちゃいけません。

 あ、そうそう、右手の丘の上に見える建物が道の駅コンキリエです。コンキリエとはイタリア語で貝殻の意味だそうですからビックリ、この町には学のある人がいるものです。

080713akkeshieki2
 さて釧路管内屈指の活気ある町の駅だけあって、これこのとおり、ちゃんと発券窓口もあれば、

 

080713akkeshieki3
Kiosk だってあるんです。


 かきせんべい
かきまんじゅうもありますが、やはり定番はかきもなかかき弁当でしょうね。中でもかき弁当はなかなかうまいらしく、人気があるそうですよ。

080713akkeshieki4 いつもなら脇からホームに侵入してパチリとやるんですが、ここはがっちりフェンスをめぐらせてガードが固いので、歩道橋の上から撮ってみました。

 おや、大きなアクビですね。まあ、いいでしょう。世の中そうおもしろいことばかりじゃありませんからね。

 お坊さんの説教やら、校長先生のスピーチやら、薄氷堂の駄文やら、人間じっと退屈に耐えて成長するんです。成長の糧なのだから、けっして感謝の心を忘れてはいけませんよ。

 さあ、そろそろあやめヶ原へ出発する準備ができたようです。

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July 13, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-13 厚岸・浜中を行く (1)

080713ayamegahara0 熊出没注意。

 こんな注意書きにはもう慣れっこになっているとはいえ、6月27日正午頃というからつい最近、生々しい感じがする。

 しかし日曜日のあやめヶ原駐車場は、植物観賞に訪れた人でなかなかのにぎわい、これならクマも出てはこないだろう。

 

080713ayamegahara1 朝から太陽は出ているけれど、ごらんのとおりの濃霧のため、海岸地帯はまるで天気の見当がつかない。

 あやめヶ原では青空も見えなければ、太平洋も見えなかったのは残念である。

 最初は温根内へ行くつもりだったのだが、ふと気が変わった。去年の9月の2日に訪れたあやめヶ原にはこの季節どんな花が咲いているか、確かめたいと思ったのである。

 ついでだから駅舎もいくつか見学したい。バカバカしく高いガソリンを消費して(二酸化炭素をまき散らし(笑))車を走らせる以上、モトは取らねばならないからだ。

 結局本日のコースは、厚岸駅~あやめヶ原~茶内駅~浜中駅。そこから先はちょっと迷ったけれど、最近疲れ気味だから無理はせず、姉別駅は次の機会ということにして、ふたたび厚岸に引き返し、遅い昼食を取ってから釧路へ戻ることになった。走行距離約 200キロである。

080713tamagawa_soba 厚岸町玉川本店。ここは以前釧路OBさんが紹介してくださったソバ屋さんである。

 原則として、ぼくはソバ屋さんでは季節を問わずモリソバを注文することにしているのだが、こちらのお店の名物は皮かしわソバだと聞いたので、今日は原則を曲げることにした。

 さすが明治以来の老舗だけあって、うまいソバだった。先日足寄町で食べたソバ風ウドン(?)とはレベルがまるでちがう。次はぜひモリソバを食べなくては……

 たっぷり入った皮かしわは実にいいダシが出ていたけれど、やや固くてなかなか噛み切れないから、歯の悪い人にはちょっとつらいかもしれない。

 関西圏の人なら、かなり濃い目のスープにくどさを感じるにちがいないが、東北文化圏に属する北海道人にはこれがいいのである。いや、最近は一般に塩分控え目になったから、なつかしい味といえるかもしれない。

 うまいソバも味わうことができたし、大ロケを敢行した甲斐あって、数日分の記事のネタを仕入れることもできた。レポートは明日から。

 そういえば、ここ数年、取材費を稼ぐために働いているような気がしないでもない。一文にもならぬのに、まったくバカみたいな話である(笑)。

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July 12, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-12

080712sky  朝のうちは曇っていたけれど、買い物に行った先で空を見上げると、だんだん晴れ間が広がってきた。

 しめた!

 買い物を中断して温根内へ行こうとしたら、まもなくにわか雨が降り出した。雨はすぐに上がったが、もう一降りしそうな気配だったから、温根内行きは断念。どうも今年はツイていないようだ。

 しかしそのあとで釧路駅裏に移動し、初めて立ち寄ったスーパーのとなりにある空き地には、意外にもムシトリナデシコ、(たぶん)エゾノミツモトソウほか数種類の花が咲いており、収穫なきにしもあらず。いや、町中もバカにしたものではない。

 夕方には雷鳴轟き、ふたたび土砂降りの雨となる。さて、明日はどうなることだろう?

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July 11, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-11

 またしても霧。夕方からは雨。

 厳島神社の宵宮なので、街にはたくさんの露店が並んでいたけれど、きのどくに、これでは商売になるまい。

080711marinetopos 今日はさるところで50枚ほどシャッターを切ったのだが、先日の夜に感度を ISO800 にセットしたままなのを不覚にも忘れていた。頭の中にも霧がかかっているらしい。

 なにしろポケットデジカメの ISO800 だから、画面はザラザラ、中間の微妙な調子はまるで出ないし、世にも汚らしい絵を見るにつけ、体中にジンマシンができたようないやな気分になる。

 CaptureNX のノイズリダクションは効き目抜群だが、細部は当然つぶれて甘くなり……こりゃ、あきまへん、飲んで寝るしかないね。

 予報では明日も明後日も曇りらしく、まったく今年の天気はどうなっているのだろうか。せめて頭はクリアに保ちたいものだが……

【2008-7-12 追記】

080711marinetopos2
 りらさんがコメントをくださったので、全体の写真をお目にかけたい。

 昔の漁師さんの半纏だろう。千鳥が愛らしく、波の線もすばらしい。イキなデザインだと思う。

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July 10, 2008

Daily Oregraph: 2008-07-06 尻羽岬 7月

080706shirepa1 ひさびさの上天気に誘われて、7月の尻羽岬にやってきた。

 駐車場には先客の車が2台。この場所としては、大にぎわいの部類に属するのではないだろうか。

080706shirepa2 ふんわりした霧のかたまりが次々と海から吹き寄せられ、崖を這い上がっては消えてゆく。

 晴天なのに海面はほんの少ししか見えないのである。

 草原にはエゾフウロ、シコタンキンポウゲ、そしてヒオウギアヤメ。今の時期の最大勢力はシコタンキンポウゲであった。

 ヒオウギアヤメの写真を撮っていると、背後から声をかけられた。先客のひとりは、杖をついた老紳士なのであった。

 -黄色い花がたくさん咲いていますが、名前はおわかりでしょうか?

 -シコタンキンポウゲでしょう。絶対にまちがいないかといわれると自信はないのですが、たぶん……

 -ほう、シコタン……といいますと、やはりこのあたりの?

 -ええ、けっしてめずらしい花ではなく、釧路市内でもときどきみかけます。

080706shirepa3 -そうですか。ありがとうございます。突然声をかけてごめんなさい。

 そういって、人品卑しからぬ紳士は、脚が少し不自由なせいもあるのだろうが、ゆっくりした足取りで駐車場へ向かって戻っていった。

 いかにも尻羽岬にふさわしい出会いである。

080706shirepa4 彼が黄色い花の名を知りたがったのも無理はなく、しばらく先へ進むと、みごとな群落があった。

 シコタンキンポウゲがこれほどまとまって咲いているのを見るのは、ぼくも初めて。

080706shirepa5 そして、フキ。

 フキが岬への路をふさいでいるのである。足寄のラワンブキ圃場を思い出して、ちょっとおかしさがこみ上げてくる。

 先ほど出会った老紳士は、たぶんこのフキ地帯を越えてまでして岬の先端へは行かなかっただろう。