Daily Oregraph: 2008-07-13 厚岸・浜中を行く (3)
霧のあやめヶ原では、放牧された馬があちこちでおとなしく草をはんでいた。
馬たちは花には手をつけず草だけを食べるから、ふつうなら茫々と生い茂る草に隠れてしまう花々が比較的よく見えるのだろう。
これあるがゆえにあやめヶ原というのだが、おおかたの花は枯れはじめており、写真を撮るのに一苦労した。見ごろは一週間前だったかと思う。
花は一般に美しく老いるということがなく、盛りを過ぎると無残な姿をさらすものだが、アヤメのように大柄な花は特にそれが目立つ。

淡い紫のエゾフウロと黄色いシコタンキンポウゲは、道ばたの草むらにいくらでも咲いており、まさにユビキタス。
ヒオウギアヤメがすっかり枯れてしまえば、ここを訪れる人も激減するのだろうが、ここの花はアヤメのみにあらず、ときどき植物観察にやってくる価値は十分あることが確認できた。
濃霧の季節が過ぎれば太平洋の眺望も楽しめるので(2007年9月2日の記事ご参照)、ぜひこの秋のドライブコースにあやめヶ原を加えるようおすすめしたい。
なおアヤメ祭りのすんだあとだったからか、売店からやかましい演歌が流れてこなかったのはなによりだった(笑)。
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