Daily Oregraph: 2008-05-18 門静への道 (1) 伏古編
三津浦までは釧路市。ここを過ぎて又飯時(マタイトキ)に入ると釧路町の領分である。二俣を2俣と表記するのはどうかと思うが、たしかにここで道は分岐していた。
この写真のすぐ左手には小さな川が海に注いでおり、「普通河川 ビシャモン川」と記された木柱が立っている。
いま詳しい地図をネット検索したら、少し手前にある毘沙門神社を見落としていたのであった。この日は白樺台さんの雑誌最新号のドライブコースをたどるのが目的のひとつだったから、毘沙門神社を見学できなかったのは残念。
切り立った崖の間に点在する浜は狭いから、多くの干場は崖の上の道路沿いにある。ここもそのひとつだが、小型漁船ごとウィンチで引き上げるのだろうか。
三津浦を過ぎて又飯時から昆布森を素通りし、次に向かった先は伏古(フシコ)である。KUSHIRO DAISUKI 48号の巻頭を飾る伏古の断崖の写真を見て、これはぜひいかなくちゃと思ったのだ。
釧路町の漁業集落はどこもそうだけれど、道幅の狭い急カーブときつい傾斜はスリル満点、運転を誤ればサンタ・マリア、一巻の終わりだ。
白樺台さんの写真にある断崖絶壁が見えてきた。思わず息を呑む景色である。
ぼくはけっして絶景マニアではないが、釧路東部海岸にあまたある絶壁中でもここは超A級、一見の価値ありと太鼓判を押したい。
カミソリですっぱり切り落としたような断崖は、まちがいなく垂直90度。崩落した巨岩がゴロゴロ転がっており、その昔は岩が落下する轟音を住民が耳にしたこともあるにちがいない。その恐怖たるやいかばかりであったか、想像を絶するものがある。
この集落の歴史については白樺台さんの雑誌に紹介されているので、ぜひご参照いただきたいと思う。
ついでに上の写真とは反対の昆布森方向を望む景色をお目にかけたい。東西まるで印象を異にすることがおわかりいただけると思う。
なおどんどん坂を下って海岸に出ようとしたところ、浜の手前には車進入禁止の柵があり、歩いて浜へ出るぶんには問題はないのかもしれないが、よそもの入るべからずと叱られたような気がしたので、そのまま引き返したのであった(そんな予感はしたのだが……)。
だからといって住民が閉鎖的というわけではなく、そもそも地形的に大勢の人がゾロゾロ押し寄せるには不向きな狭い土地なのだし、昆布漁師さんたちの仕事の場なのだからしかたがないだろう。
もちろんそれは伏古だけにかぎらない。旅人は控えめに、と自戒をこめて……
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Comments
伏古までの道が何とも言えないんですよね。
また行きたくなってしまいましたw
Posted by: 白樺台 | May 26, 2008 at 07:27
>白樺台さん
伏古の断崖絶壁はすごいですね。そしてもちろん道も。
釧路から根室にかけての海岸風景は、ほかのどこにも見られない、日本離れしているだけに日本の宝だと思います。
こういう景色を前にすると、大都会の高層ビル群など、こけおどしというか、見かけ倒しというか、ぼくなどはてんで驚きも感心もしないわけです。
Posted by: 薄氷堂 | May 26, 2008 at 23:09