Daily Oregraph: 2008-05-11 (3) とまどいの直別駅
まるでちょいと厚化粧した清純派とでもいいたくなるような駅舎を前にして、ぼくはいささか落ち着かない気分になった。別に悪趣味な建物とはいえないのだが、どうにもあたりの景色にそぐわないのである。
モンペをはいた娘さんに会おうと畑にやってきたら、意外にも口紅をさした女学生が立っていたといえば、なんとなくおわかりいただけるだろうか?
歩道橋から帯広方面に向かって駅の裏手を見たところ。こちらのほうが建物を正面から見るよりも違和感は少ないと思う。
実にふしぎな建物である。
待合室の狭さにはもっと驚いた。五六人も入れば息苦しく感じることだろう。乗客には開放されていない第3のスペースが、かなりの面積を占有しているらしい。
第2のスペースがトイレであることはいうまでもなく、これはコンパクトな直別駅の名誉として特筆すべきだろう。五十石駅のようにトイレのない駅舎は、とても公共の駅とはいえないからだ。
ぼくはふだんはこういうノートを読まないのだが、パソコン上で写真を拡大してみると、「駅舎が変にモダンなのが残念ですが云々」と書かれていたので、おかしさがこみ上げてきた。
若い旅人もぼくと同じ印象を受けるらしいのだ。
しかし時がたてば、この駅もまた古びて周囲になじむような気もする。十年、いや二十年かかるかな?
そんなことを考えながら車に戻ろうとしたとき、意外なものを目にしたのであった。
さんぽ道? 石川木道?
ああ、だから道東ドライブはやめられないのだ。利権にまみれた道路族のせいでガソリン代がふたたび高騰したからといって、家にじっとしているわけにはいかないのである。
引っぱりに引っぱった(笑)今回のシリーズもいよいよ次回が最後。最終回はぜひ芋焼酎、いやアッサム・ティーを味わいつつお読みいただきたい。
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