Daily Oregraph: 2008-05-31 温根内情報
今朝の温根内鶴居軌道跡。ここは先週も撮ったけれど、今年はこのあたりを定点撮影しようと考えている。
またしても曇り空である。薄曇りなら植物を撮るにはかえって好都合なのだが、う~む、ちょっと暗いなあ。
おまけに寒い。ゾクゾクするくらい寒いのである。
それでも一週間たって来てみると、ミツガシワの花がぐんと増えていた。
先週はやっと申し訳程度に開いたばかりの白い花-清楚のような、淫靡のようなふしぎな花-が今日はみごとに全開、湿原を埋めつくすのはたぶん6月第2週の週末、まさに温根内を訪れるチャンスである。
6月中旬は温根内が一年中でもっとも輝く時期だから、天気がよければ、仕事をうっちゃってでも(笑)断然行くべきだ。Believe me.
さて今日はやっと咲きはじめた花々をご紹介しよう。
左はビジターセンターの手前の道路沿いに咲くコンロンソウ(アブラナ科)。どちらかといえば地味な花だけれど、忘れないでほしい。
右はまだ十分に成長していないけれど、ハナタネツケバナ(アブラナ科)だろう。湿原でこんな早い時期に見るのは初めてだ。
菅原繁蔵著『樺太植物誌』に載るこの花を亡き父が霧多布湿原で発見し、釧路市立博物館に標本を持ち込んだことから、国内における存在を学界が認知したのは昭和54年のことだから、もう約30年も前の話である。
イソツツジの原(濃い茶色に見えるのがイソツツジ)にも、ちらほらと白い花が咲きはじめた。
これまた6月中旬以降になると花盛り、みごとな景色を楽しめるだろう。貧乏人がゼイタクを味わうには、6月の温根内を歩くにかぎる。
しかしなにぶん路傍に咲く小さい花だから(写真左)、鑑賞するにはしゃがみこんで目を近づける必要がある。
かく申すぼく自身、十年前には道ばたにこんな花が咲いていることさえ知らなかった。遠くを見ながら歩いていても見えないものがたくさんあるということなのだろう。
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