Daily Oregraph: 2008-05-03
ほとんど一日中街も港もすっぽりと濃霧に包まれ、特に午前中は車のウィンドウがじっとりと水滴に濡れて湿度はほとんど100%、イヤな感じであった。
……まあ、こっちは朝から仕事だからかまわないが、ドライブなどを楽しみにしていた方には気の毒な天気である。
こういう日はなんとなく体が重く、動作が万事緩慢になるものだ。そのせいか、ふだんは見過ごしてしまうものに目がとまってパチリと一枚。
さて仕事が一段落した午後は、帰国する船長たちにつきあって市内を案内した。
案内といったって釧路市内に見物に値する名所旧跡などあろうはずもなく、米町公園(霧でまったく景色は見えず)、厳島神社(これはちょっと珍しかった様子)、そして春採湖畔(ちょっと散歩したところ、とても喜んでもらえた)……さてこれからどうしようか?
湿原展望台はつまらないし、細岡か温根内といいたいところだが、入管の上陸許可の関係上、市内から外へ出るのはご法度だから困る。
窮余の策として港文館へ立ち寄ったら、なんと啄木先生、やはり夭折したフィリピンの英雄(スペインとの戦いで活躍したという多才の人物)に顔が似ているというので好評(笑)。
おまけにちょうど啄木をめぐる女性たちの写真が展示されていたこともあって、わずか76日間の滞在なのに、あれだけたくさんのガールフレンドをみつけたのはえらい、プレイボーイであるという意外の評価を得たのであった。
港文館の喫茶コーナーで休憩する3人。勝手に掲載するけれど、別に迷惑はかかるまい。
コーヒーを飲みながら、船長(右)が意外なことを言い出した。
-タクボクといえば、fish paste で作った食べものはなんといったっけ?
-フィッシュ・ペイスト?
-ほら、外が赤くて中が白く、麺に入れて食べるやつだよ。
ラーメンに入れるナルトのことかと思って、ハタと気がついた。
-You mean カマボコ?
-ハハハ、イエス。
ああ、このあたり、むちゃくちゃな英語で会話しているのだが、なんとなく通じてしまうから恐ろしくもあり、おかしくもある。
タクボク、カマボコ……似ているようで似ていないが、外国人の耳にはタコボコ、カマボコというふうに聞こえるのかもしれない。
-あのね、キャプテン、タクボクは食えないよ。
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