Daily Oregraph: 2008-04-29 古瀬はいずこ (2)
駅の位置はわかったから、大体の見当をつけて道を探すと、すぐにみつかった。
未舗装の坂道をしばらく下ると、駅が見えてきた。待合室のあるふつうの駅舎とはまるでちがうけれど、切符を売る窓口の跡らしきもの(写真)が残っている。
どう見ても建物は無住なのだが、二階の窓のアルミサッシは割と新しいし、煙突も古くない。必要あれば宿泊も可能なのではないかという印象を受けた。
ぼくのおぼろげな記憶では、たしかこの駅は昔「古瀬信号所」といったはずなのでネット検索してみると、Wikipedia の記事には「古瀬信号場」とある。
こんな辺鄙な駅でも乗り降りする客がいる証拠に、自転車が1台おかれていたのでちょっと驚いた。
ホームを見物しようと木の階段に足をかけたとたん、列車がやってくるので注意せよというアナウンスがスピーカーから流れたのには仰天した。まるでギシギシいう階段がスイッチを入れたかのようなタイミングだったからである。
カンカンという警報が鳴り出したかと思うと、すぐに轟々という音が聞こえはじめ、釧路方面から特急スーパーおおぞらが恐るべきスピードで近づいてきた。
心の準備ができていないから(笑)、余裕をもってカメラを構えることなどとてもできるはずもないし、おまけに板張りのホームは極端に幅が狭く、猛スピードで通過する特急列車の風圧に恐怖を感じつつシャッターを切るのがやっとというありさまであった。
この駅に最新の特急列車はてんで似合わない。蒸気機関車ならさぞ絵になることだろう。
もっともSLが走れば鉄道ファンがわんさと押し寄せ、こんな浮世離れした静寂は望めないだろうけれど。
中途半端にモダンな駅舎がないだけに安っぽさをまぬがれ、いとあはれなる駅といっていいと思う。
といったって、列車の本数がこれしかないのでは、だれにでも想像はつこうというものだが……
彼または彼女(たぶん彼)はずばり07時46分発の釧路行きに乗ったにちがいない。06時43分では早すぎて時間のつぶしようがないからだ。
問題は帰りの列車だが、たぶん18時07分着。そうでなければ15時57分。片道620円かけて出かける以上、たっぷり時間をかけて釧路市内で行動するだろうから……などとバカなことを考えながら(笑)、ぼくは古瀬駅を後にしたのであった。















































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