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March 30, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-30 朝日のあたる横丁

080331mannequin ひさびさの朝の散歩コースは、もはや死語となりつつある「マチ」、それも釧路を代表する飲み屋街のあたり。

 これまたひさびさの定点撮影……季節の変化を確認するには、このマネキン観察がなかなか有効なのである。

 大胆に開いた胸元は、たしかに春の到来を告げている。おや、ヘアスタイルもちょいと変わったね。

080331crow 春は名のみの風の寒さ、マネキンのおねえさんのような格好をして、さっそうとマチを歩くのは、ちと早すぎるようだ。

 通りの果てには寒鴉枯木(?)、ほとんど人影の絶えた朝の景色としては、こちらのほうがふさわしいかもしれない。

 朝の日射しにもあたりの空気にも、もはや冬の鋭さは感じられないのだが、欠けているのは体の芯をとろかすようななまめかしさだ。そればかりは、いくら待っても釧路ではけっして味わうことのできないものだろう。

080331girl 朝っぱらから飲食店街を歩くのは酔狂な話だが、酔っぱらって歩いているときには見落としがちなものをあれこれ発見できるから、案外おもしろい。

 闇にひそんでいたものが、次々と朝の斜めの光に照らし出されるのである。

 このお店には入ったことがないけれど……こんな大胆なおねえさんがほんとにいるのなら(笑)、一度ドアを開けてみようかな。

080331akachochin1 朝日を浴びる釧路赤ちょうちん横丁。

 ここは夜と朝との落差がもっとも激しい場所かもしれない。

 

080331akachochin2 何度も来ているのに、案内板を見るのははじめて。説明を読んでちょっと感心する。

 みなさまのご参考までに(いや、自分のメモ用?)、写真を掲載しておくことにした。

 なにしろ店内はいずれも狭く団体はちょっと無理だが、安く楽しめるのでおすすめできる。昔を知る人なら、現在の清潔なトイレに入れば、きっとビックリ仰天することだろう。

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Daily Oregraph: 2008-03-30 裏庭のフクジュソウ

080331fukujuso この様子だと、開花してから相当の日数がたっているようだ。

 ゆとりのなかった去年は裏庭のフクジュソウを撮っていないが、一昨年は3月25日に撮影している。

 さすがキンポウゲ(buttercup)の仲間だけあって、とろけるような黄色が売りもの。

 フキノトウのほうがずっと早く顔を出すけれど、花らしい花としては、やはりこいつが春一番である。

 一面の枯れ草の間に輝く鮮やかな黄色が北国で珍重されるのもむべなるかな。

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March 29, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-29

080329warehouse  南埠頭の日通倉庫補修工事の進みぐあいを見物にいったのだが(われながらバカじゃないかと思う(笑))、めだった変化はなかったので、気乗りせぬまま記録写真を数枚撮っただけで車に戻った。

 近くに停まっていたもう一台の車をちらと見れば、おお、ここにも物好きな人がひとり! 風が冷たかったせいだろうか、車の中からカメラを構え、日通倉庫をねらっているのであった。

080329kamome ひょっとしたら某氏(笑)じゃないかと思ったけれど、後ろ姿では確認できず、そのまま入舟のあたりまで車を走らせて、ゴミ捨て場と化した空き地に立ち寄ってみた。

 おっと、ボロ切れとまちがえてうっかり踏んづけてしまうところだった。

 またしても「死を思え」という天の教えである。

 そのあとは例によって一週間分の食料調達。

 数軒の店を回ってぐったり疲れてしまい、なにをする気力もなく、ボーッとして一日を過ごす。きわめて低調。

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March 27, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-27

080327bridge 海図を広げて次の航海の計画を練る船長。

 こういう真剣な表情は、いつ見ても気持のいいものである。

 

080327departure そして船は出てゆく。

 ぼくはというと、あいかわらず地面にへばりついたままだ(笑)。

 

080327snow このまま一直線に春を迎えると思っていたら、意外にも夕方から雪が降りはじめた。

 どうせつもらずにすぐ融けてしまうのだろうが、あまりにも降りっぷりがいいから、車を岸壁に停めて一枚。

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March 26, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-25 & 26

080325cpoint  昨日撮影したセキュリティ・チェックポイント。座り机のような小さなデスクがめずらしい。

 変なやつといわれてもしかたがないけれど、散文派としてはこの写真がちょいと気に入っている。ゲージツでないところがクールでいいんだなあ(笑)。

080326etelegraph これが今日の一枚だが、クール度ではもっと上(?)。

 エンジン・テレグラフ(engine telegraph)である。テレグラフというからにはどこか離れたところと通信するわけで、海文堂の「英和海事用語辞典」によれば機関伝令器、なんとなく機関室につながっていると見当がつく。

 しかし Random House の説明のほうがずっとわかりやすいと思う。
 
   Naut. an apparatus, usually mechanical, for transmitting
   and receiving orders between the bridge of a ship and
   the engine room or some other part of the engineering
   department.

 
 つまりブリッジと機関室との間で命令のやりとりをする装置のことで、たとえばブリッジで FULL AHEAD(全速前進) などと指示すると、それが機関室に伝わり、指示を受けたという返事がブリッジに返ってくるわけ。

 ずいぶん以前はこの近くに伝声管もあったのを覚えているが、最近ではみかけない。

 エンジン・テレグラフをいつどう操作したかは自動的に記録されるので、事故の際にはウソをついてもばれてしまう。ぼくもかつて実際に記録を見たことがあるけれど、事故直前のあわただしいエンジン操作の様子が克明にわかるのには驚いた。ぼくが見たのは、スーパーのレシートみたいに印字されたものであった。

 もっともそれはずいぶん昔の話だから、現在では別のかたちで記録が残るのかもしれないし、そもそもこんなおおげさなエンジン・テレグラフが今なおどの船にもあるのかどうか、ちょっと自信がない(なんとなくひさしぶりに目にしたような気もするのである)。

 ちょいとクールな装置だから、ぼくは気に入っている。

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March 24, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-24

080324berthing0  朝から陰鬱な空模様のせいか、気分が重い。

 おまけにここのバースに接岸するときは、船を回す場面がないから、どうも気乗りがしない。入ったなりにそのまま接近するから変化に乏しく、おもしろみがないのである。ダンスだってくるりと体を回転させるから美的なのだ、とぼくは思う。

 船首方向から撮りたがる人が多いけれど、やはり船はお尻から斜めの方向に見たときがもっとも美しい。何年もかかって、ああでもないこうでもないと、さんざん撮った結果発見した法則だから(笑)、だれがなんといおうと、一歩も譲れない。

080324berthing そうはいってもムダに船を180度回転させれば時間もかかるし、金も余計にかかるから、ぼくの首があやうくなるだろう。贅沢をいっちゃいけない。

 あ、この写真は全国一千万のファンネルマーク・ファンへのサービスね。

080324lboat そして今日も活躍する綱取りボート。

 う~む、次回は望遠レンズを用意しようかな……なんてね、おいおい何を考えているんだ(笑)。

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March 23, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-23

080323akan 仕事帰りに南新埠頭に立ち寄って阿寒の山々を眺めると、まだ少し雪は残っているものの、冬の終わりを感じさせる景色であった。

 画面左が雌阿寒連峰、右側日本製紙の煙突のとなりが雄阿寒岳。

080323swharf おおっ、これは……!

 南埠頭の古い日通倉庫にがっちりと足場が組まれ、いよいよ補修工事をするらしい。いったい予算はいかほど……などと、つい余計な心配をしてしまうのは悲しい習性というべきか(笑)。

 こういう予想もせぬできことがあるから、地元紙釧路新聞でも取り上げないニュースをねらう超ローカル紙としては、定期的に港を巡回しなくてはいけないのである。お色直しの結果はいずれ。

080323harutoriko さて冬の終わりを確認するには、やはり春採湖を忘れるわけにはいかない。

 湖面を覆っていた氷もほとんど融け、斜面にはところどころフキノトウが顔を出していた。そろそろ浮気はよして春採湖に戻るべき時期が近づいてきたようである。

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March 22, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-22

 今日は事務所には行かぬつもりだったが、まあいろいろあって、結局午前中に二度も出社するはめになった。

080321shiundai1_2 さてここは家人のお供をしてやってきた紫雲台墓地。

 キリストさんも海風に吹かれておいでだし、仏教と平和共存、まずは結構なことだと思う。

 ついでに太陽を信仰する(?)ぼくも、いつかお仲間に入れていただければありがたいのだが……

 

080321shiundai2 ゲゲゲの鬼太郎以来墓地といえばカラスがつきもので、たしかにここでもカラスは少なくはないけれど、紫雲台墓地を支配するものはカモメである。

 いや、墓地だけではなく、最近では住宅地にもカモメが進出し、わが家の近所でも生ゴミをねらうカモメの姿をときどきみかけるようになった。数が増えすぎたのだろうか。

 進化論に従えば、墓地や住宅地の生ゴミをあさるカモメはいずれクチバシが変化し、独特の進化を遂げるはずだから、カモメ研究家は長期的視野のもと、カモメの記録写真を撮っておくようおすすめしたい。

 もっともたったの五年や十年という話じゃないから、少なくとも親子三代(笑)、覚悟はしておいたほうがいいだろう。

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March 20, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-20 鶏モツを食う

080320kani いつもの地元スーパーにて。

 紅ズワイガニが安い! 山と積まれて、さあ、もってけ、といわんばかりの勢いに押され、つい手を出しそうになったけれど……おっと、待てよ。

 かつてはあちこちで売っていたのに、このところめっきり目にすることのなくなった鶏モツがあるではないか。断然買わざるべからず。

080320torimotsu01_2 こいつで芋焼酎を一杯やったら、さぞうまかろうと思い、たまには自ら腕をふるうことにした。

 冷凍ものだから解凍すると……う~む、見た目はあまりよろしくない(笑)。しかし第一印象があてにならないのは人間と同じで、決してみかけで判断してはいけない。

 

080320torimotsu02 過去の経験に従って、まずは茹でてアクを取る。

 アクを取ったら一皮むけてビューティフルになるどころか、ますますみかけが悪くなり、ほのかに独特の臭気さえ漂う。

 ここが我慢のしどころである。

 得体の知れぬ膜などをていねいに取り除きながら、包丁で適当なサイズに切り、ふたたびナベに放り込もう。

080320torimotsu03 醤油適当、味醂適当、日本酒適当、砂糖適当、黒酢スプーン1/2、水適当をナベに投入し、長ネギの青いところ適当、ショウガ適当を追加して煮る。

 落としぶたをしてコトコト煮ることしばし、冷めたのを保存用容器に移して、はいできあがり。

 え、やっぱりみかけが悪いって? たしかに最初から最後まで見た目はよくないけどね……(笑)

 うまい!

 予想たがわず、芋焼酎に合う絶品である。ウソだとお思いなら、あなたもおいでなさい。ただし焼酎持参のこと。

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Daily Oregraph: 2008-03-19

080319_01
 昨夜は風邪がまだすっかり治っていないというのに、こういう通りをふらついて、

 

080319_02




 ときどきおじゃましているお店で、オリジナル・レーベルの芋焼酎をぐいぐい。

 こいつをお客様とふたりで空けたのであった。







 

080319_03 フィニッシュは赤ちょうちん横丁でボスにごちそうしていただく。

 -グラスの中の液体はなに?

 -Это водка. ウォッカだよ。

 赤ちょうちん横丁はかつてのイメージを一新、フランスパンにチーズをのっけて、ロシアの酒を飲むという空間まで出現したのである。

 もっともここでクダを巻いている連中は昔とちっとも変わらないのだが……(笑)

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March 18, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-18

080318etube 捨てるに捨てられないもの。

 忌まわしい記憶、おのれのみすぼらしい肉体、残高乏しき預金通帳、古女房(笑)、そして真空管……一応記録しておくことにしよう。

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March 17, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-17

 昼近くなって急に体の調子が悪くなった。背中に汗がにじんで、額がちょっと熱っぽい。ははあ、昨日たいして働いていないのに疲労を覚えたのは、この前兆であったか。

 右の耳が旅順湾閉塞状態になって聴力にわかに衰え、もともと左耳はほとんど聞こえないから、ベートーヴェンのごとき天才ならぬ身にはつらかった。

 むろん風邪の症状である。ウィルスをまき散らした犯人の目星はついているのだが、ウィルスを憎んで人を憎まず(笑)、今夜は軽く芋焼酎(薬、薬……)をやるだけにして、早く床に就くことにした。

 昔の西洋の絵画には、机の上に人間の頭蓋骨を置いて、memento mori なんぞという文字を配した教訓調のものがある。西洋版諸行無常、人はいつか死ぬ。

 そういえば、睡眠不足の呪いに悩まされたマクベスだって、その死とともに永遠の眠りに恵まれたはずだ。キリスト教信者の諸君にいわせれば、マクベスは地獄の業火に焼かれて苦しんだにちがいないけれど、あいにくぼくはそんな話を信じない。

 人がいつか死ぬのは悪いことではないのである。死は芋焼酎の楽しみを奪うかわりに、一切の苦痛や不幸から解放してくれる特効薬でもあるからだ。

 健康増進法なるふざけた法律によって長生きを迫られたあげく、年金の目減りによってさんざんな目に会い(笑)、それがいやなら死ぬまで働けという、手のこんだ悪い冗談から逃れるには、安らかな死は決して不自然な選択ではない。ポックリ寺にお参りする爺さん婆さんたちを、だれが笑えるだろうか?

010505skull よし、ぼくも机の上に頭蓋骨を置いて、死を忘れぬようにしよう。もうお迎えの近い年だしね……といっても、頭蓋骨はなかなかスーパーでは手に入らないから、写真で間に合わせることにした。

 Exif データは失われたが、2001年5月5日にNikon E800 で撮影したもの。場所は雄別と記憶している。

 落語の「野ざらし」なら、酒をふりかけて回向してやれば、夜中に美女の霊が出現し、ちょいと色っぽい展開になるところだけど、こいつはどうみたって人間じゃないね。

 バカはたいがいにして、そろそろ寝るとしよう(笑)。

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March 16, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-16 海水比重を測る

080316hydrometer -1.025?

 -1.024.

 数字だけで会話が成立するプロの世界(笑)。今日は疲れたので、これにて。

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March 15, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-15

080315cpoint 早朝まで風雨激しく、雨が上がると濃霧、午後からは晴れという落ち着かぬ一日であった。

 船上のチェックポイントでは、雨風をどうやってしのいでいたかというと……まさにスラム街以下の涙ぐましきありさま、これを見て同情を覚えない人がいるだろうか?

 しかしカメラを向けると、なにかカンちがいしたのだろうか(笑)、とっさに微笑を浮かべるのが連中のいいところ。明日プリントを進呈することにしよう。

080315chiyonoura -ところで海岸の流氷はどうなったんだい?

 お任せあれ。花火のようにニュースを打ち上げてあとは知らんぷりという無責任な大マスコミとわが社をいっしょにされては迷惑千万、ちゃんとフォローするのだから。

080315nschool -それとさ、建設中の釧路市医師会看護専門学校の校舎全景は?

 はいはい、それもちゃんと取材してきたから、まあごらんなさい。

 -おお、さすがは超ローカル紙、気に入ったぜ。芋焼酎を一本差し入れてやろう。

 ……なんてね、気前のよい読者はいないものだろうか?

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March 14, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-14 二引特集

080314onc 逆さにしても酒が一滴も出ない空ビン、インクの切れた万年筆、火の絶えたルンペンストーブ、調べたい単語が載っていない辞書、さっぱり智恵の湧かぬからっぽの頭……そして煙を吐かぬ煙突。

 ファンネルが飾り物でなく煙突である以上、煙を吐いてもらわなくては困る。絵にならないからだ。

080314funnel_2 そうとも。そうこなくっちゃ。

 ……というわけで、今日は Kushiro-OB さんのために、二引のファンネルマークを狙ってみた。

 たしかにこのマークはシンプルで美しい。傑作といえよう。

 わが家の煙突にもこのマークを塗りたいと思うほどだが(笑)、無断使用はご法度のはずである。

080314nightwork 夜の西港にたちのぼるウッドチップの水蒸気。

 だいぶ暖かくなってきたとはいえ、タイ産のウッドチップの温度と外気温との差は大きい。

 ブレブレの甘い写真だが、よくごらんいただきたい。夜空に浮かぶファンネルマークを。

080314cpoint おまけは本船のセキュリティ・チェックポイント。

 おやおや、これも二引ではないか。

 ここまでくると、われながら出来すぎ(笑)。今夜は Kushiro-OB さんだけではなく、全国のファンネルマーク・ファンのみなさまにも、きっと満足していただけたことと思う(?)。

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March 13, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-13

 さあ困った。

 今日も写真は撮れない。リルケにはもう頼れない……いや、頼れないこともないのだが、二日も続けるのではぼくのプライドにかかわるからなあ。

Painting1 苦しまぎれにカラープリントのアルバムをパラパラめくってみたら、こんな写真があったのでスキャンしてみた。

 いつ撮ったのかな? たぶん6~7年前だろうと思う。フィルム・コンパクトカメラで撮ったのはまちがいない。

 なんてことのない写真だけど、この頃からぼくの記録精神が少しずつ成長してきたように思う。なんてことのない日常を記録するのは、なんてことがあるのだ(笑)。

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March 12, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-12

 昨夜は手ぶれ写真しか撮れなかったため、苦しまぎれに特派員報告でごまかしたのであった。

 ところが今日は手ぶれどころか一日一枚を実行できなかったから、やむをえず昨日ボツにしたその手ぶれ写真を掲載することにした。

080311wport だけどさ、このぶれぐあいもオツなもんだね……などと強がりをいうつもりはないけれど、雑文科としては、格好だけはつけなくてはいけない(笑)。

 大学のレポートでもそうだが、困ったときには名のある人物の文章を引用するにかぎる。先生だって、チェッこのやろうと苦い顔をしつつも、引用文そのものにはケチをつけられないので、たいていは60点をくれるだろうから(たぶん)。      

      さびしい細い街(とおり)の上に 灯が
      ゆらめいている。あそこの家の
      明るいマンサードの窓が
      泣きはれた目(まなこ)のように見えやしないか。

       -リルケ 「夜景」(星野慎一訳)より。

 あいにく会社の前は細い通りでもないし、明るいマンサードの窓も見えない。しかし降ったとたんに融けて舗装を濡らした春の雪が、涙のように見えやしないか?

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March 11, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-11 特派員報告: Banjarmasin 石炭荷役

 小なりといえども Daily Oregraph、海外に特派員を派遣する実力があるのだからあなどってはいけない。上場こそしてはいないけれど、ぼくが社長、えらいものだ。

 R船長に依頼したところ、無報酬にもかかわらず(笑)、ちゃんと写真を撮ってきてくださった。持つべきものは金、いや友である。

080220banjarmasin1 インドネシアはバンジャルマシン(Banjarmasin)。岸壁ではなく沖荷役である。いっぺんに数千トンを運ぶという大型のバージ(艀。barge)に山盛りの石炭が運ばれてくるところだ。点々と見える船は、どれも石炭の到着を待っているらしい。

 停泊中は海賊対策として乗組員が夜間も交代で巡回せねばならず、ヘトヘトになるという。

080220banjarmasin2 バージを本船に横づけして……これがなかなか難しい作業だそうで、どうかするとガツンと接触して船体にダメージを与えることもある。

 幸いこのたびは無傷だったのはなによりだ。
 

080217banjarmasin 無事接舷すると、本船のデッキクレーンを使って、バージから本船のカーゴホールドへ石炭を積むのである。

 こうして積まれた石炭を、釧路港では石炭アンローダーで揚荷するのだが、その様子はいずれレポートしたい。

 なお揚荷専用の設備をアンローダー (unloader) というのだが、積荷用の機械はローダー (loader) と呼ばれ、釧路コールマインの石炭を積み出す釧路港にはそのどちらもある。こんな港は日本広しといえども、ほかにはないだろう。

 もしぼくに時間の余裕があり、現場での撮影許可さえいただければ、石炭ローダーの活躍する場面もご紹介したいと思う。

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March 10, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-10

080310ice 今朝の釧路東港。正面に見えるのは北埠頭である。

 わずかながら流氷が港内に侵入しているけれど、この程度では船の出入りには支障ないだろう。

 ただし薄い氷もバカにはできない(薄氷堂だってバカにしちゃいけないのだが……)。

 薄氷がもっと密集すると、船が接岸するときに船体と岸壁との間にある氷がサンドイッチになり、ぴったり着けられないこともあるからだ。

 昨日の記事中で流氷が接岸したと書いたけれど、この目で見たのだからまちがいはない。しかし新聞記事によれば、船舶の航行に支障がない以上、気象台としては接岸宣言をしないのだそうだ。そんな基準があるとは知らなかった。

 寒気がゆるんでいるせいもあって、流氷の勢力はこのまま衰えるらしく、実にありがたいことだ。港が閉鎖されれば商売上がったりになるからである。

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March 09, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-09

080309ice1 いつもの散歩コース。

 お、流氷だ。釧路の流氷初日という新聞記事を見たのは6日だったか。

 今日歩いた千代ノ浦から知人にかけての海岸には流氷が接岸し、見物したり写真を撮ったりしている人を何人かみかけた。

 

080309ice2 氷の範囲は岸からせいぜい数百メートルほどだから、オホーツク海岸の流氷とくらべればお話にならないほどスケールは小さいが、ごらんのとおり、かなり厚いものも混じっている。

 こいつが港をふさぐとやっかいなことになる。船が出入りできなくなるのだ。

080309shirito 流氷といっしょに流れ着いたのだろうか、焼酎のペットボトルが夕方の光を受け、これはこれで味がある。

 ふ~む、「武勇伝」ねえ(笑)。

 知人の崖にはあちこちフキノトウが顔を出していたから、そろそろ春だ。

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March 08, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-08

080308camera 船長がカメラの液晶画面に見入っている。なんだろうと思ったら、このあとぼくに見せてくれたのは動画であった。

 オレゴン州ポートランド出港の際、港外で水先人がヘリコプターに吊り上げられて下船するところ。なるほどあの波の中ではボートは無理だろうが、ずいぶん無茶なことをするものだと驚いた。

 ハリウッド映画のアクション・シーンはなんとなくウソくさいけれど、実際にこういう動画を目にすると、案外アメリカ人にとっては抵抗なく受け入れられるのかもしれない。

 ついでに船長のカメラをよく見ると、あれ、これ IXY じゃなくて PowerShot SD870IS か。海外バージョンは型番がちがうらしい。

 今日は疲れた。

 船上で何度かお会いしたスコップさんも一日中お仕事。しかし彼は一日に千里を走るという鉄人、ぼくはアルコール漬けの文弱の徒、とても勝負にはならぬ。

 しかも会社の車のタイヤが埠頭でパンクするというおまけまであって、ほとほと閉口した。

 あたりはすでにうす暗い、スペアタイヤの外し方はわからない(まったく奇妙な方式なのであった)。やっとスペアを外してジャッキをかけたまではいいが、今度はホイールナットレンチがうまく合わない。あまりにも自分の車とちがいすぎるのである。

 やれるだけはやったものの、万事休す。ついに Mayday, Mayday.  Help me!、某社のお助けマンが駆けつけてくださったときはホッとした。手慣れたお仕事ぶりを拝見すると……なあんだ、コツさえわかればワケはなかったのだ。

080308departure ほかにもここには書けぬハプニングがあり、やっと船が離岸したときにはガックリと力が抜けてしまった。精進がいいのやら悪いのやら、自分でもとんとわからない。

 それでも無理に写真を撮るのがジャーナリスト魂である(笑)。ちょっとわかりにくいけれど、ぜひ夜空にまたたく星をごらんいただきたい。

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March 07, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-07

080307cpoint 2日もブログをさぼってしまったから、あいつとうとうくたばったかな、とお思いの方はお気の毒さま。

 憎まれっ子世にはばかる、I'm still alive.(う~む、ルー大柴風だね)、どっこいちゃんと生きている証拠に、今日のセキュリティ・チェックポイント。なんでこんなん写真に撮るんやろという、乗組員のきょとんとした顔をごらんあれ。

080307bicycles 自転車もまたきょとんとした顔をしている。

 夜のうちにうっすら雪が積もったけれど、自転車たちは乗組員の足として大活躍である。

080307alcohol そしてぼくも大活躍、昨夜に引き続き今宵もアルコールをたっぷり摂取したのであった。

 昨日今日と船の写真も撮ったのだが、アルコールが抜けてから掲載することにしたい。

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March 04, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-04

080304cpoint 今日のセキュリティ・チェックポイント……といってもデスクはなく、担当の乗組員がひとり立っているだけである。

 この素っ気なさがまた今日の気分にぴったり(笑)。気ぜわしい一日であった。

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March 03, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-03

080303wport1 このやわらかさはたしかに3月の光ならではのものだ。

 まだまだ肌寒いけれど、冬が退却を開始したことはまちがいない。

 この時間に船を接岸させることはめったにない。もう少し遅ければ夕日を背景にして撮れたのだが、まさかぼくの都合で予定をねじ曲げるわけにはいかないから(笑)、文句はいうまい。

080303wport2 今日は「ドラフトサーベイ」と並んで隠れた人気検索キーワードである「綱取りボート」をパチリ。地味な存在だが、まさに縁の下の力持ちである。

 綱取り作業だけではなく、あるときは港湾工事の監視船として、またあるときは通船としても活躍し、ぼくも昔は沖の本船へ行くときずいぶんお世話になったものだ。

 波が高く、ウネリのある釧路の沖へ小さなボートで行くのはスリル満点、決死の覚悟で本船に乗り移るときなどはワクワクしてこたえられないものがある。きっと病みつきになるから、生命保険をかけたうえで、あなたもぜひ。

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March 02, 2008

Daily Oregraph: 2008-03-02 弥生中学校はいま?

080302yayoi1 おおっ、いつの間に!

 弥生中学校のグラウンド跡に看護学校が建設されるという話を聞いてから何度か通りかかったけれど、そのたびにグラウンドはガランとしたままで、いったいいつ建てるのだろうと思っていたのである。

080302yayoi2 ひさびさに散歩にきてみると、真新しい建物がいきなり目に飛びこんできたからビックリ。ジャーナリストとしては不覚であった。

 「釧路市医師会看護専門学校」の、こちらは裏門である。建物はまだ未完成らしい。

 中学校が閉鎖されてすっかりさびしくなったこの地域に、やがて多くの若い女性の姿がみられるようになるのはうれしいことだ。いや、誤解しちゃいけない(笑)。

 なお今日のレンズはあいにく50ミリ相当の単焦点だったので、うまく全体をとらえることができなかった。いずれ出直すとしよう。

080302yayoi3 それにしてもなぜグラウンドに? という疑問に答えるかのように、弥生中学校の校舎は残っていた。以前市の職員にお聞きしたところ、わけあってまだ取り壊すことができないのだという。

 窓をふさいでいるコンパネもすっかり変色し、無惨な姿である。

080302yayoi4 はてな、玄関脇にこんな郵便受けを置いていたっけ?

 新聞も郵便も配達されることのない木箱がいっそう哀れを誘う。

 今日気づいたのだが、この学校の近くにあった古い木造家屋もいくつか姿を消していた。

 まさに万物は常に変化し、自分の近所でさえ知らぬ間に景色が変わってゆく。

 いや変わるのは景色だけではなく、めったに見ない鏡をたまにのぞけば、老いの兆し歴然たる見知らぬおじさんの顔を発見してギョッとするのである。

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Daily Oregraph: 2008-03-01

080301zuwai1 先日ケガニのアップをお目にかけたので、今日は白糠産の活ズワイガニ。このお店の並べかたは豪快である。

 なるほど茹でる前から真っ赤な顔をしているので紅ズワイというのだろう。

 値段は伏せておいたが、一匹300円を少し切るくらいだから実に安い。

080301zuwai2 ケガニにくらべれば顔立ちはやや端正だけれど(?)、や