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February 29, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-29

071103downtown 昨夜は芋焼酎の効果てきめん(要するに効くまで飲んだということ(笑))、久しぶりにたっぷり8時間眠ることができた。

 まったく睡眠ほどありがたいものはない。しかし睡眠とは半分死んだ状態に近く、永遠の眠りなどという表現があるように、もともと死のイメージに直結していると思う。

 ダンカンを殺したマクベスは、空耳に「マクベスは眠りを殺した(murdered sleep)。マクベスはもう眠れぬぞ」という恐ろしい呪いの声を聞く。

 Murder は犬や猫ではなく「人を殺す」という動詞だから、直接的には sleep すなわち睡眠中のダンカンということになるのだろうが、血まみれになった「眠り」とは実に凄味のあるイメージである。

 人をひとり刺し殺して安眠を失うとすれば、爆弾を雨あられと投下して無数の民衆を殺すような連中にはどんな呪いがかけられるのか想像もつかないけれど、自らの手で直接ナイフをふりおろすわけではないし、別に身内を殺すわけでもないから、案外平気な顔をして今夜もカクテルなんぞを飲み、ぐっすりと眠るのだろう。日曜日にはすました顔をして教会へいくのかもしれない。

 悪いやつほどよく眠る、とはうまいことをいったもので、マクベスなどは悪人になりきれなかった男にちがいない。

 待てよ……ゆうべぐっすり眠ったおれはどうなんだ?

  なお今日の写真(2007年11月3日撮影)は本文と直接の
  関係はないけれど、絵がないのはさびしいから、眠くなるよ

  うな一枚を選んでみた(笑)。

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February 28, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-28

080228imoshochu 本日のブログは休業。

 芋焼酎のつまみには、ピスタチオ、ピーナッツ、それに愛媛産の「食べる煮干し」(これが絶品)。

 たいして働いていないのに、今日はなぜか疲れた。芋焼酎の助けを借りて、丸太のように眠りたいのだが、さてうまくいくだろうか。

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February 27, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-27 ドラフトの話 (1)

 最近は雑学クイズがブームらしく、あちこちのTV局で超インテリの高学歴芸能人(笑)が活躍中である。

 クイズ番組だけに罪のない内容なのはいいが、繰り返し見せられるといささか食傷気味で、毎度のことながら民放TV局の発想の貧困さにはガッカリさせられる。他局のマネはしない、という気概を持っていただきたいものだ。

 そうかといって、あまりにもマイナーな、たとえば「趣味のドラフトサーベイ」だの「ドラフトを読まナイト」などという企画はさすがにNHKでも取り上げないだろう。しかし先日申し上げたように、ドラフトサーベイは地味ながらなかなか人気のある検索キーワードなのである。

 ドラフトサーベイ(喫水検定)はもちろん熟練を要するプロの仕事だ。しかし海国日本の市民としては、ほんのサワリ程度でも知識を得る価値があるのではないだろうか。

 よろしい、NHKがボツにするのなら、弱小地方紙のわが社が記事にしようではないか。物理や数学に強い社員がいないのはつらいけれど、そこは教科書の助けを借りて、ボツボツご案内してみたい。

010108dmark_2 まずは論より写真。ドラフトマークの数字の見方からスタートしよう。

 ペンキを塗り重ねたせいでイビツに見えるのは難点だが、数字の8を観察すると、なるほどよく考えられていることがわかる。

 線の太さは2センチだから、それが目盛りの役目を果たしている。数字の高さはかっきり10センチ、数字と数字との間隔も10センチ。

 写真では、氷の下に「3M」が隠れているので、もしぴったり8の一番下のところに水面があるとすると、ドラフトは 3.80メートルである。

 ドラフトマークが表示されているのは、左右両舷それぞれ船首部、中央部、船尾部の3ヶ所だから合計6ヶ所あり、ドラフトサーベイではそのすべてを1センチ単位で測読することになる。

 さてたったこれだけの知識を得ただけでも、港を歩く楽しみがぐっと増すのではないだろうか。

 今度の日曜日には船の回りに黒山の人だかり、みなさんじっとドラフトを読んでいる……なんてことあるわけないよね(笑)。

 次回はいつになるか、どう話を持っていこうか、まったく考えていない。例によって出たとこ勝負である。

 一般のみなさまにとってはあまりお役に立たないと思うが、織田信長の肖像画を見て織田信長とあてる程度の雑学クイズよりは、案外おもしろいかもしれないので、おつきあいいただければ幸いである。

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February 26, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-26

080226tsan 荷役の進みぐあいを確認するためにカーゴホールドをのぞいてみたら、お仕事中のスコップさんを発見。

 もちろんさっとカメラを取り出して撮る(笑)。

 ぼくも中に入ってご挨拶しようかと思ったけれど、装備が不十分だったので失礼した。

 経験からいって、靴の中が悲惨な状態になるのである。もっと粉っぽい貨物だと全身粉まみれになり、真夏には汗と粉とが入りまじって惨憺たるありさま、とてもお坊ちゃまに勤まる仕事ではない。

 スコップさん、どうもお疲れさま。

080226captain 出港を前にして、ブリッジでインマルサットC通信装置に向かう船長。

 横顔がいいなと思ったから一枚撮ったのだが、このコンパクトカメラ(Canon PowerShot A710 IS)、実にいい写りだ。

 今夜は芋焼酎を味わいつつ、思い切って横道にそれてみることにしよう。

 このカメラ、オートホワイトバランスも優秀だが、自動露出も立派。いつもどおり-1/3補正でシャッターを切ると、このむずかしい場面で、白飛びする直前でピタリとおさまったのには驚く。ぼくがこれまで何台も使ったコンパクト・デジカメのうちでは最高傑作。

 個人的に最近の Canon はあまりほめたくないけれど(笑)、いいものはいい。マクロがどうの、背面液晶の見えぐあいがどうの、いつも持ち運ぶにはちょっと大きめのサイズがどうのと言い出せばキリはないけれど、値段を考えれば文句はいえない。

 そうか、じゃあおれも一台……とお店にいったって、製品開発のサイクルが短いから、もう売ってはいないだろう。後継機ならよかろうと思っても、出来は保証できないのがこの世界、気に入った製品にあたるかどうかはバクチみたいなものかもしれない。

080226departure ……などとノンキなことを書いているけれど、ちゃんと仕事はしているから誤解なきよう。

 ぼくの商売では出港を見送る瞬間が最高のとき。これあるがゆえに働いているようなものである。毎日朝から晩まで机にかじりつく仕事には、いつの間にか向かない体になってしまったようだ。

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February 25, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-25

080225ship 一昨日からのシケの中を走ってきた船の外板が氷の膜に覆われて、おもしろい模様を描いている。しかしせっかくの自然の造形も、太陽の威力の前にははかない命であった。

 ホームページの表紙写真に採用したはいいけれど、適当な題名が思い浮かばないので無題にしておいた。「無題」というのはいかにも思わせぶりだから、ダメな写真でも意味ありげに見えるんじゃないかと思う(笑)。

 やっぱりダメと見抜かれたって平気の平左、「だからさ、無題と断っておいたじゃないか。題名のないものに意味なんてあるものか」と煙に巻くことができるからね。みなさまにもぜひおすすめしたい。

 ここは北国しぶきも凍るコースを取ってきたわけではなく、南からやってきたのに船体に氷が張るのだから、このたびの低気圧のすさまじさがわかる。

080225hatch 船長の話では、このほどのシケはほとんどハリケーンなみで、年に一二度しか出くわさないとのことであった。

 デッキの上もごらんのとおり、乗組員がせっせとハッチ回りの氷を取り除いていた。

080225cpoint さて船とくれば、先見の明ある当社写真部が世界に誇る船上セキュリティ・チェックポイント・シリーズ。

 TIME も NEWSWEEK も朝日新聞もわれらが北海道新聞も、今となっては恥ずかしくてチェックポイント特集を組むわけにはいかないだろう。

 誰だい、ただの隙間産業じゃないか、などと陰口を叩いているのは?

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February 24, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-24

080225snow1  荒天は遅れてやってきた。

 風は深夜になって強まり、物好きにもカメラを持って外へ出てみると、細かい粉雪が、降るというよりも強風に吹き飛ばされているのであった。

080225snow2 一夜明けて玄関を開けると……たいして降ったわけでもないのに、ぼくの家の前だけ深さ30センチほどの吹きだまりができているのには閉口した。

 風が回るせいらしく、いつものことなのである。お向かいの住人は早起きして雪かきをしたのに、ぼくが寝坊したわけではない。どうか誤解なきよう(笑)。

 このままでは車を出せないから、北風吹きすさぶ中、やむなく雪かきをして出社。

080225sunset 朝からついていない一日だったけれど、仕事がなかなかかたづかず、午後からもまた出社するはめになり、やっと問題解決したころには、はや日が沈んでいた。

 ぼくがこんな目にあったのは、乱れたご政道のせいでも、もちろん福田さんのせいでもなく(笑)、強風をもたらした低気圧のせいなのであった。

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February 23, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-23

080223_11pm  天気予報ははずれ。日本海側は大荒れらしいのだが、こちらは朝のうちちらついた雪もすぐに降りやみ、吹雪どころかほとんど風もなかった。

 しかし空は灰色、気分も灰色。さっぱり調子が出ず、つまらぬものに目がとまる。

 法令? いわゆる風営法だろうか。そういえば、昔 11PM というTV番組があったけれど、午後11時からは大人の時間ということらしい。

080223poster おや、福田さん、とんだところでお目にかかりましたね。

 あなたにしては精一杯の笑顔なのでしょうが、いつものことながらどうもぎこちない。そうですね、いわば白とも黒ともつかぬ笑顔のグレーゾーン、「暮らしに安心」といわれましても、さっぱり元気が湧いてまいりませぬ。

 おっと失礼いたしました。あなたはもともと政治家向きではない正直なお方だから、愉快でもないのにニッコリ笑うなどという器用な芸当はおできにならないのでしょう。

 ぼくが不調なのは、あなたのポスターのせいではなく、きっと今日の曇り空のせいにちがいありません。

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February 22, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-22

080222minatomachi マチの灯りがとてもきれいな、というにはちょっとさびしすぎる港町岸壁で、苦しまぎれに撮った今日の一枚。

 こう不作だと、まったくイヤになってくる(笑)。

 気温が高めなのは天気の崩れる兆しだ。予報によれば、明日からあさってにかけては雪。

 吹雪になるというのだが、はたして一日一枚を実行できるだろうか。

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February 21, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-21

 たいして忙しくはなかったのだが、わけあってぐったり疲れた一日。

 こんな日はしゃべるのもおっくうだから、黙って芋焼酎をかみしめる。

70kyoto09 写真は1970年代の京都市北区某所。こんなヘンテコな写真を撮るようでは、たぶんこの日は学校をサボったにちがいない。

 雨の日は登校せず、曇りの日は部屋にこもり、天気がよければ……そりゃあ、もちろん学校なんぞいくわけがない。

 しょうもない写真だけれど、われながらそんな屈折した気分がたしかに感じられる一枚だと思う。少なくとも前途有為の青年が撮るような写真じゃないよね(笑)。

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February 20, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-20

 法学部を悪くいったせいで天罰が下ったのだろうか(最近は厳罰傾向にあるが、どうか情状を酌量していただきたい(笑))、今朝はひさしぶりに宿酔。

080220ramen とても一日一枚などノンキなことをいえる状態ではなかったから、二日つづけて休載かと思ったら、楽しいながらも貧しい昼食のカップ麺が、季節にふさわしいネタを提供してくれた。

 合格ナルトに桜の花びらとは、マルちゃんもなかなかしゃれている。受験生諸君、とりわけ法学部志望者諸君の合格をお祈りしたい。

 さて芋焼酎を一杯やって、今夜は早く寝ることにしよう。

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February 18, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-18

080218koryo 執念で撮った(笑)今日の一枚を、全国数万人の釧路湖陵高校ファンのみなさまにお贈りしよう(みごとに手ぶれのあとがみえるけれど、これきりしかないのだからご勘弁いただきたい)。

 実はこの校舎、ぼくはまだ一歩も足を踏み入れたことがない。

 法学部でもないくせに立派な時計台をおっ建てたところが気に入らず、どうもなじめないのである。ああ、昔のボロ校舎がなつかしい。

 ついでにいってしまうと、どこの大学でも法学部というのはどうしてあんなにえらそうにしているんだろうね。

 ぼくは法律の悪文が大きらいで、かつて民法の参考書を読んでいるうちにムカムカ腹が立ち、「こんなものが読めるか!」と、文字どおり放り投げた男だから、たかが時間を確かめるたびに法学部の時計台を仰ぎ見るのがシャクに障ってしかたがなかったのである(笑)。

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February 17, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-17 駅裏散歩

080217ekiura1_2 物好きにも朝早く駅裏をぶらりと歩いてきた。

 変わらないようでいて知らぬ間に街は変わるもので、駅裏もまた例外ではないのだが、ここはまだあちこちに昔の面影を残している。

 あ、この建物はまだ残っていたのか。

 まるで朝っぱらから幽霊に出会ったような気分である。

 
080217ekiura2 鉄北センターや飲み屋街の路地をフラフラ歩いているうちに、やはり昔あった建物がところどころ姿を消して、空き地が増えていることに気づいた。

 とても酒を飲ませるだけとは思われぬ、怪しげな造りの小さな飲み屋もたくさんあったはずなのだが……

 ほかにも店のトイレがむき出しの地面だったり、隣のエロ映画館のトイレを拝借する焼き肉屋があったり、この界隈はちょっとしたワンダーランドだったけれど、もう十年以上も出入りしていないから、最近はどうかわからない。

080217ekiura3 こういう昭和風のマネキンが立っているのも、駅裏らしい光景である。

 日本人離れした顔のマネキンを見慣れた目には、このふしぎな顔立ちはかえって新鮮に映る(右肩の関節が外れかかっているのは気の毒だが……)。

 多くの都市がそうであるように、駅前と駅裏とでは雰囲気が一変する。暖かくなったらまたゆっくり歩いてみたい場所である。

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February 16, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-16

080216kegani まあこの生きたケガニの顔をごらんなさい。

 こんなみったくないやつを珍重して食らうとは、まったく人間ってやつは…… もちろんぼくは美的見地から(ウソ、ウソ)、買いはしなかったが。

080216lunch 今日のランチは山盛りのスパゲティ。

 2ヶ月にいっぺんくらいは、熱々の鉄皿に盛られたこの釧路風スパゲティを無性に食べたくなるのである。

 いい年をしてこんなに食べられるのは元気な証拠(笑)。え、メタボ?

 メタボなどくそくらえ、年齢とともに新陳代謝が衰えるのはごく自然な話なのだし、おじさんやおばさんをやたら病人扱いして脅かすのはいいかげんにしてもらいたい。

 ご心配いただかなくたって、あなたもぼくも、資本家もルンペンも平等に、遅かれ早かれ心臓が停止してこの世を去るのだから。

 第一冷酷にもケガニを茹でて成仏させるくせに、自分だけ長生きしようとはふらちな話ではないか。

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February 15, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-15

080215wport 今日も写真を撮れなかったな……と、事務所の明かりを消したとたん、スクリーンに映像が浮かび上がった。

 しょうもない写真だけれど、こういう眺めにレンズを向けるようになるまでには、何年もの歳月がかかったし、多くの人々の影響を受けてもいると思う。

 ひさびさに20世紀引用文集を開いてみると……
 
   The virtue of the camera is not the power it has
   to transform the photographer into an artist, but
   the impulse it gives him to keep on looking.

       Brooks Anderson, ONCE AROUND THE SUN 1951

 ぼくのまずい訳でまことに申し訳ないが、入試の答案じゃないからご勘弁いただくとして(笑)、

    カメラの美点は、写真家を芸術家に変身させる力が
   あるところにではなく、見つづけようという気持に駆り
   立てるところにある。

 このアンダーソンという人のことば、日本語 Google ではさっぱりヒットしないけれど、英語で検索すると、写真に関連してあちこちで引用されており、ずいぶん有名らしい。

 残念ながら芸術家にはなりそこねたし、さっぱり腕も上達しないけれど、カメラを持つと目が変わることだけはたしかだと思う。

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February 14, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-14

 今日は一日一枚を達成できなかったので、最近の超ローカルニュースをお届けしたい。新聞である以上、三面記事もなくてはならないしね。

080211warehouse1 まずは2月11日に撮ったこの写真から。

 さびれた北埠頭の一角にある日通の倉庫である。なにやら真新しい看板が見えると思う。めったに人の通らぬ場所だけに、場違いというのはこのことだろう。

080211warehouse2 ぼくは目を疑った。英会話教室の看板だったからである。

 2階へ上がれというのだが、いったいどうやって? 第一この古い倉庫の2階に英会話教室にふさわしい部屋などあるのだろうか。

 冗談にしては手がこんでいるし、いまだに謎のままなのである(電話して確かめるのもなあ……)。

 
080212car つづいては12日に撮影した一枚。

 まだ新しい乗用車が水中から引き上げられるのを会社の窓から見てビックリした。

 港湾担当市職員の方にお聞きしたところ、釣り人が誤って車ごと転落したらしい。ギアを反対に入れたのだろうか。

 ご本人は無事自力で脱出されたと聞いてホッとした。そうでなければ、この写真を掲載することはなかっただろう。

 これでも一応はジャーナリストのはしくれだから(?)、寄らば斬るぞという構えでカメラをさっと取り出すのだが、なんでもかんでも考えなしに掲載しているわけではない。いままでにボツにした写真はずいぶんたくさんあるのだ。

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February 13, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-13 ドラフト会議(?)

080213dmark  ココログのアクセス解析では、このブログにたどり着いた方がどんなキーワードで検索されたかを示す「検索ワード/フレーズ」がリストアップされるのだが……過去4ヶ月間のトップは、なんと「ドラフトサーベイ」だから驚く。

 まさかドラフトサーベイが趣味というお方はいないだろうから(笑)、たぶん仕事がらみでお調べになっているのだろう。

 それにしてもなんでぼくのブログを? と不審に思って、「ドラフトサーベイ」を Google 検索してみたら、おお、日本船主協会や日本海事検定協会のサイトと並んで、堂々ベストテン入りしているのであった。いやはや、えらく出世したものだが、Google には見識があるのやらないのやら?

 せっかくベストテン入りしたのだから、今日はドラフトということばについて考えてみたい。

 ぼくが楽しみにしてチビチビ読んでいる佐波宣平先生の『海の英語』(昭和46年初版。研究社)によれば、

    Draught(吃水)は水を引く(draw)が語源である。

    (注:draught は英語綴り。現在一般に通用するのは
      米語綴りの draftである)

 つまり船が「水を引く」「水をくらう」「水を喫う」が原意であるとされるのだが、そういわれたって、わかったようなわからないような気になる方も少なくないと思う。

 COD第8版の定義は次のとおり。
  
    draw tr. (of a ship) require (a specified depth of
         water) to float in.

    draught n. Naut. the depth of water needed to
          float a ship

 船の底がつかえずに浮かぶギリギリの水深はどれくらいか、というわけである。ついでに Random House も調べてみたが、似たり寄ったりの定義であった。

 理屈はもっともだけれど、直感的にはちょっとわかりにくいような気もするし、広辞苑の説明のほうがわかりやすいかもしれない。

    船が水に浮く時、船体が沈む深さ。船の最下点
    から水面までの垂直距離。船脚(ふなあし)。

 
Hydrometer それにしてもどうして draw 「(水を)引く」が原意なのか、わかりやすい例はないかと考えて浮かんだのが、先日ご紹介した海水に比重計を投じた写真である。

 写真の部分を拡大して見ると……たしかに水を引いていることが直感的にわかるのではないだろうか。比重計を船に、目盛りをドラフトマークに見立てれば、なるほどと納得していただけるだろう。

 もっとも人あるいはぼくの解釈を我田引水と評するかもしれないが(笑)。

 なお「船脚」という日本語はすぐれた表現である。上の写真の比重計をあなたの美しい脚に見立ててごらんになるといい。

080213departure ドラフト・サーベイについては、しまいこんだ参考書を探してまた記事を書いてみるつもりだが、善良なる市民のみなさまにとってはひどく退屈だろうと思う。

 やはりドラフトマークの数字をみつめるよりも、船は出港する姿がもっとも美しい。

 芋焼酎の力を借りなくとも、手持ちで1/4秒、空を舞うカモメはさすがに白い筋としか見えないが、なんとか写ってくれた。この荒波の中でドラフトを測読するよりも十倍はラクなのである(笑)。

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February 12, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-12

080212seagulls カモメなんてめずらしくもないけれど、これほどの数が集まると異様な感じがする。

 ここもふだんは氷の寄らない場所だから、今日の風は南寄り。道理で気温が高いわけだ。予報ははずれて、ついに雪は降らず、早朝小雨が降っただけである。

 カモメたちがそろって尻をこちら、つまり北に向け、南を見ているのにはなにかワケがあるのだろうか。

080212aladder さて氷の上のカモメには定員はなさそうだが、船のタラップ(舷梯。正しくは accommodation ladder という)には定員があるらしい。

 本船の場合は同時に5名までと明記してある。

 ちょうど帰国するチーフ・メイトが船を下りるところであった。

 ……というわけで、今日の記事はあっさりと片づけた。たまには早く寝なくちゃいけないからだ。

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February 11, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-11 (2)

080210imoshochu これは本日の写真ではなく、昨夜撮ったもの。

 ひさしぶりにマニュアル・フォーカスのレンズを取り出して並べてみた。

 このレンズはやや広角寄りなので、フィルムカメラ時代にはあまり使わなかったのだが、デジタル一眼レフに取りつけるとほぼ50ミリ標準レンズに匹敵する画角が得られるからときどき使っている。

 値段は安いけれど、実にいいレンズである。ほとんど肉眼で見たとおりに写るのにはビックリする。あたりまえのようだが、なかなかそうはいかないものだからだ。

 発色もすばらしい。とても設計の古いレンズとは思われず、いわゆる記憶色をよく再現してくれる。

080211tea 今日は上の写真に見える Ai ニッコール35ミリF2S を装着したカメラをぶら下げて、年が改まってから初めてラスカベツにおじゃました。

 タンザニア産紅茶(だったと思う)の色も、ハロッズのティーポットの色も、ここまで再現できればまず文句はない。カップ・アンド・ソーサーもまさに記憶に残るとおり。

 う~む、腕じゃない、やはりレンズか(笑)。

080211hina ラスカベツに飾ってある雛人形が、南大通に面した窓ガラスに浮かんでいた。

 もうそんな季節が近づいたらしい。

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Daily Oregraph: 2008-02-11 (1) 消えゆく倉庫群

080211nwharf1 朝のうちに仕事をすませ、帰りがけに北埠頭に立ち寄った。

 西側岸壁に面する倉庫群の大半が取り壊されたことに気づいたのは先月のことである。老朽化した倉庫のこと、いずれは姿を消すだろうとは予想していたけれど……

080211nwharf2 やはり景色が一変したことには驚かざるをえない。

 2001年12月に撮影したこちらの写真をごらんいただきたい。右側の倉庫(上の写真の正面にも見える)は相棒を失い、ずいぶん間の抜けた眺めになってしまった。

 ただ朽ち果てるのみかと思っていた北埠頭だが、変身の兆しが見られるのは意外である。今となってはふたたび雑貨船でにぎわうことなどとても考えられないけれど、倉庫は建て直されるのだろうか。
 
080211cwharf 変わったといえば中央埠頭の、いわゆる川筋もそうだ。

 古くからある三ツ輪運輸の事務所や倉庫がきれいさっぱり姿を消し、思わずギョッとするほどの変わりようである。

 このあたりはたしか客船バースとして再開発されると聞くが、はたしてモトは取れるのかどうか疑問もないではない。

 客船が朝入港して夜出港するのでは、経済効果もさほど期待できないからだ。やはり一泊してもらわなくてはならないだろう。今後を見守りたいと思う。

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February 10, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-10

080210cpoint 今日のセキュリティ・チェックポイント。

 夏場ならともかく、冬の朝の当番は苦行である。

 テロリスト対策といわれれば、今の世の中、だれも正面きって反論できないのだが、効果のほどははなはだ疑わしい。もし武装した連中が押しかければ、素手では立ち向かいようがないからだ。

 結局迷惑を被るのは善良なる船員や市民である。ぼくは真冬のチェックポイントを見るたびに、寒々しい気分になるのだ。

 だからテロリストが悪いんじゃないか、って? さあ、そこがむずかしいところで、われらが怪傑ハリマオだって(笑)、米英の基準からいえば立派なテロリスト。だれとはいわないけれど、うんと悪いやつはほかにいるんじゃないかと思うのである。

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February 09, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-09

080209dog スーパーの駐車場でご主人を待つ犬。

 こっちはヒモでつながれてこそいないが、起き抜けにメールをチェックし、無粋な携帯電話なんぞを持って買い物に出かける境遇は少しも犬とかわらない。

 -あら、薄氷堂さん、おひさしぶりね。

 -ワン!

080209tara おっ、タラのアラじゃないか。今夜はこいつで鍋だな。

 たちまち機嫌がなおるところも犬そっくり(笑)……だってね、タラはここが一番うまいんだよ。

 さきほど味わった感想を申し上げると、今夜のタラはレバーがプリプリで、実に美味であった。

 こういうごちそうを食べているのだから、もうルンペンとはいわせない。

080209berthing 船は無事日没前に接岸した。

 この時間に岸壁につけることはめったにないから、世界一の夕日を背景に一枚。

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February 08, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-08

 -あっ! 先生、港を見てください。

 -どうした、太郎君?

080208wport -あんなにたくさんあった氷が、すっかり消えてしまいました。ふしぎですね。

 -うむ、一夜にして風向きが北に変わったからね。風が変われ~ば、おい~らも変わる……と歌にもあるな。浮かぶ氷の頼りなさ、か。

 -なんですか、その歌は?

 -なんだ知らないのか。東海林太郎先生の名曲にきまっているじゃないか。どうだい、こんどは歌謡曲検定でも受けてみちゃ?

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February 07, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-07

080206ice めずらしく西港に氷が吹き寄せられた。

 今日はこの写真をもとにして、マニアックな釧路検定の問題を出してみたい。

 -先生、質問です。

 -なんだい、太郎君?

 -京都検定ならわかりますけど、いったい釧路検定に値打ちなんてあるんですか?

 -そこが素人のあさはかさだな。最近では京都学なるジャンルまであるくらいだし、京都検定も商売繁盛、四条河原町で石を投げれば合格者に当たるほどさ。勉強しようと思えば、馬に食わせるほど文献もある。つまり新鮮さに欠けるのだ。

 -でも人気があるから値打ちもあるのでは?

 -そういう考えは、金になるものがすぐれた芸術だという、美学に反する成金趣味と変わらないじゃないか。人気はパッとしないが値打ちのあるものをみつける眼力を養わなくちゃいけない。

 -じゃあ釧路には値打ちが……

 -あるんだよ。あってくれなくては、超ローカル紙である当社としても困るんだ。京都検定受験者千人に対して釧路検定受験者は一人いるかどうか……少なくとも希少価値はあるな。

 そこで問題(笑)。上の写真を見て、今日の風向きを答えよ。

080206wdirection まあ、ちょいとおおげさだったかもしれないけれど、問題に答えるためには地理の知識が多少必要だろう。即答できた方は釧路のプロといっていい。

 釧路港は南に面しており、冬の季節風は北西なので、ふだんはここに氷は押し寄せないのだから、風向は南西でなければならない。

 おやおや、太郎君はどうした? 貴重な受験者1名、どこかに消えてしまったようだ(笑)。

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February 06, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-06

080203bicycle 昨夜の低調を引きずって、今日も冴えない一日であった。

 しかし長く生きると人間しぶとくなるもので、まあこんな日もあるさと、半ば開き直ってしまうものだ。

 よっぽど休載して寝ちまおうかとも思ったのだが、3日に撮った写真でお茶を濁しておこう。

 真冬でも乗組員の足は自転車。

 そりゃそうだろうな。港のはずれからではタクシー代もバカにならないからだ。ぼくだって車がなけりゃ自転車で凍った道をゆくかもしれない。

 そういえば、信じていただけないかもしれないが、ぼくもかつては熱心なサイクリストだったのである。

 釧路市民ならおなじみの富士見坂を一気に自転車をこいで登ったこともあったのだし、京都の賀茂川沿いをさっそうと走った日々だってあるのだといっても……やはり信じらてもらえないだろうな。

 なにしろ今となっては自分でも信じられないくらいなのだから(笑)。

 さておれたちに明日はあるのか?

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February 05, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-05

 えらい方々の居並ぶ席にぼくみたいにえらくない男(笑)がひとりまじるというのは、どうも具合が悪い。

 ゴルフの話にはさっぱりついていけないし、芋焼酎の力を借りようにも、あいにくみあたらない。

 おまけにたいして食べていないのに腹部膨満感に悩まされ、体調も最悪であった。

 幹事のKさんにはまことに申し訳なかったけれど、(めずらしいことに)今夜は二次会を失礼して早々に帰宅した。まだ腹がふくれているので、胃薬がわりに芋焼酎 on the rocks を流し込み、やっと一息ついたところだ。

 ポパイにホウレンソウ、薄氷堂には芋焼酎。あ、BGMはむろんDSCHね。

080205tobacco 帰り道にかろうじて得た今日の一枚。なぜかこの明かりが妙になつかしかったのである。

 やはり酒の肴には浮世離れした話題がいいなあ。一文の金にもならぬことを楽しむ人がお相手だと、いっそう酒がうまい。

 どんな人かって? そこのあなたのことですよ(笑)。

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February 04, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-04

080204seagulls
 空にはカモメ。


 

080204cocacola
 地にはコカコーラ。


 

080204departure
 そして船は出てゆく。

 
 そうか、こういう呼吸で書けばいいのか。たまにはラクをしなくちゃね(笑)。

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February 03, 2008

Daily Oregraph: 2008-02-03