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October 29, 2007

Daily Oregraph: 2007-10-28 (1) 鶴はいずこ?

 昨日の天気予報は大外れ、ついに太陽は出なかったが、今朝は予報どおり8時を過ぎると日が射しはじめた。

071028otowabashi めずらしく温根内を素通りして向かった先は、鶴居村の音羽橋。温根内から約8キロほど北上し、下久著呂(シモクチョロ)へ向かう道路に入ってまもなくのところに橋はある。

 ここは真冬になると、タンチョウの写真を撮りに、全国から愛好家が集まる有名スポットである。

 高価な望遠レンズを取りつけた三脚がずらりと並ぶ光景を、TVでごらんになった方も多いと思う。同じ場所からいっせいにシャッターを切るところはモデル撮影会さながら、もちろんぼくとは無縁の世界である。

 同じ場所からほぼ同じねらいで同じ対象を撮るというのは、どうも苦手なのだ。

 そんなこともあって、ぼくはいままでこの橋に来たことはなかったのだが、一度どんな場所か見ておくのも悪くはないなと思ったのである。

071028bird 望遠レンズの砲列が並ぶのは車止めのある歩行者専用スペースで、カメラの方向は雪裡川の下流を向く。

 特別美しい場所とも思われないけれど、厳冬の早朝、川靄が立ちのぼれば幻想的な光景があらわれるのだろう。しかしそれもツルあっての話で、ツルのいない雪裡川に大勢の人が集まろうとは、とても考えられない。

 ぼくはタンチョウのファンではないが、せっかく来たのだから……と目をこらしても、ツルなど一羽もみあたらない。代わりにいたのはやや大型の、たぶん猛禽類と思われる鳥であった。

 ポケットデジカメのズームいっぱい、200ミリ相当で撮ってもこのとおり(枠内)。このぶんだと300ミリでもまだ足りず、500ミリは必要だな。なるほど鳥屋さんは金がかかるはずだと、つまらぬことに感心した。

 ツルのいない音羽橋をあとにして、標茶方面へ向かう。

071028rolls このあたりは絶景とは無縁の、やや退屈な風景がつづくけれど、これはこれでノンビリしていいものだ。

 

071028sky 下久著呂から標茶へ向かう阿寒標茶線の途中と記憶するが、車を停めてこんな写真を撮っていると、坂道の下からこちらへ向かって、ひとりのおじさんが走ってきた。

 おじさんは立ち止まって、

 -景色ですか?

と、ぼくに声をかけた。

 見れば穏やかな顔立ちをした上品なご老人である。このあたりの牧場のご主人だろう。

 彼によれば、この先にいけばツルが見られるらしい。

 -運がよければですけどね。エサをやってるんです。

071028runner そういって、おじさんはまた上り坂を走りはじめた。

 健脚である。人品いやしからず、ひょっとしたら久著呂マラソンクラブの会長さんかな?

 いくらぼくが日頃はタンチョウに対して冷淡だとはいえ(笑)、おじさんにそういわれては、ツルを見たいという気持になろうというものだ。

 さてこれからどうなることか。次回に説くところをお聞きあれ……いや、ひっぱるつもりはないのだが、もう遅いから寝なくちゃね。

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