Daily Oregraph: 2007-10-28 (1) 鶴はいずこ?
昨日の天気予報は大外れ、ついに太陽は出なかったが、今朝は予報どおり8時を過ぎると日が射しはじめた。
めずらしく温根内を素通りして向かった先は、鶴居村の音羽橋。温根内から約8キロほど北上し、下久著呂(シモクチョロ)へ向かう道路に入ってまもなくのところに橋はある。
ここは真冬になると、タンチョウの写真を撮りに、全国から愛好家が集まる有名スポットである。
高価な望遠レンズを取りつけた三脚がずらりと並ぶ光景を、TVでごらんになった方も多いと思う。同じ場所からいっせいにシャッターを切るところはモデル撮影会さながら、もちろんぼくとは無縁の世界である。
同じ場所からほぼ同じねらいで同じ対象を撮るというのは、どうも苦手なのだ。
そんなこともあって、ぼくはいままでこの橋に来たことはなかったのだが、一度どんな場所か見ておくのも悪くはないなと思ったのである。
望遠レンズの砲列が並ぶのは車止めのある歩行者専用スペースで、カメラの方向は雪裡川の下流を向く。
特別美しい場所とも思われないけれど、厳冬の早朝、川靄が立ちのぼれば幻想的な光景があらわれるのだろう。しかしそれもツルあっての話で、ツルのいない雪裡川に大勢の人が集まろうとは、とても考えられない。
ぼくはタンチョウのファンではないが、せっかく来たのだから……と目をこらしても、ツルなど一羽もみあたらない。代わりにいたのはやや大型の、たぶん猛禽類と思われる鳥であった。
ポケットデジカメのズームいっぱい、200ミリ相当で撮ってもこのとおり(枠内)。このぶんだと300ミリでもまだ足りず、500ミリは必要だな。なるほど鳥屋さんは金がかかるはずだと、つまらぬことに感心した。
ツルのいない音羽橋をあとにして、標茶方面へ向かう。
このあたりは絶景とは無縁の、やや退屈な風景がつづくけれど、これはこれでノンビリしていいものだ。
下久著呂から標茶へ向かう阿寒標茶線の途中と記憶するが、車を停めてこんな写真を撮っていると、坂道の下からこちらへ向かって、ひとりのおじさんが走ってきた。
おじさんは立ち止まって、
-景色ですか?
と、ぼくに声をかけた。
見れば穏やかな顔立ちをした上品なご老人である。このあたりの牧場のご主人だろう。
彼によれば、この先にいけばツルが見られるらしい。
-運がよければですけどね。エサをやってるんです。
健脚である。人品いやしからず、ひょっとしたら久著呂マラソンクラブの会長さんかな?
いくらぼくが日頃はタンチョウに対して冷淡だとはいえ(笑)、おじさんにそういわれては、ツルを見たいという気持になろうというものだ。
さてこれからどうなることか。次回に説くところをお聞きあれ……いや、ひっぱるつもりはないのだが、もう遅いから寝なくちゃね。
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