Daily Oregraph: 2007-09-05
わが家では茶の間のスピーカーはふだん沈黙している。
聴きたくとも聴けない理由は、たぶん申し上げなくてもおわかりだろう。テレビとステレオでは勝負にならないのである。
それならそっくり二階の自室に移せばいいのだが、スピーカーやアンプを置くスペースの問題もあれば、重量の心配もある。
昨夜はほんとうにひさしぶりに(何ヶ月ぶりだろうか?)アンプのスイッチを入れて、ショスタコーヴィチのバービ・ヤール(交響曲第13番)を聴いたとお思いいただきたい。
やっぱりいい音なのだが、なんだかヘンだ。バランスがおかしく、全体にがさつでうるさい音がするのである。
第3楽章にさしかかると、なんだかヘンどころか、いきなり低音がすっぽ抜けて、ビビリ音まで聞こえてくるようになった。
サランネットを外して点検すると……南無三、ウーファのエッジ部が経年劣化によってボロボロになり、一部脱落しているではないか。録音のいいCDだけあって、ものすごい重低音が弱っていたウーファに致命傷を与えたらしい。
ヤマハの往年の名器 NS-690II もついに臨終を迎えたのだ。三十数年間ほんとうによく働いてくれた。
弔鐘にはじまり弔鐘に終わるバービ・ヤールを鳴らしつつ死を迎えるとは……
世の中金さえ出せば修理は可能かもしれないが、ウーファがこのありさまではスコーカもツィータも劣化が進んでいるはずだし、今さらなあ。
ボックスを再利用して20センチ・シングルコーン一発のシンプルなシステムにするのも手だが、最近は根性がないから、それすらめんどうくさい。
それに三十年という月日は人を変えるものだ。ぼくはもう悟りの境地に達したから(笑)、たとえ5千円のCDラジカセでも音楽を楽しめるのである。音はおそまつでも、曲のエッセンスは伝わるからだ。
さてどうしようか?
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