Daily Oregraph: 2007-08-09
カラフトマスが釣れるらしい。このところ連日釣り人でにぎわっている。
……と、一日一枚を消化したものの、どうも納得がいかない。自分が釣りに興味のないせいもあるのだろうが、いかにもおざなりな写真である。撮ればいいというものじゃないよなあ。
そこで港町に寄ってみたのだが、霧にかすんだ景色同様、ボンヤリして気分が乗らない。
いつもの黒猫もいないしなあ……帰ろうかなと思ったら、いた。
今日は運良く魚にありついたのだ。よほど腹をすかせていたのだろう。ガツガツとむさぼる音が聞こえてくる。
ところがダメな日というのはなにをしてもダメなようで、カメラの露出がとんでもない数値を示すのであった。
えっ、8分の1秒? 6分の1秒? そんなバカな。
せっかくいいタイミングで撮れたショットが、いずれも2段以上の露出オーバー。おまけに被写体ブレだからいやになる。
故障かなと思ってレンズをほかの対象に向けるとほぼ納得できる値を示すのに、黒猫に向けたとたんにおかしくなるのである。60~40分の1秒から、いっぺんに8~6分の1秒に変わるのだから、目を疑った。
この一枚はマニュアル露出に切り替えて撮ったもの。いいかげん疲れたので、今日はこれでやめにしたのであった。
心霊ファンの諸君なら訳知り顔にうなずいて、ふん、唯物論に毒された薄氷堂に霊がイタズラしたのだとかなんとか、おもしろい説明を発明するところだろうが(笑)、あいにくぼくはアルコールには依存しつつも、そこまでアホではない。
帰宅後じっくりカメラの設定を確かめてみると……おやおや、露出設定ダイヤルがいつのまにかスポット測光に切り替わっていたのであった。相手が黒猫だから、故障どころか、カメラは正確に測光していたのだ。心霊学よりはニコンの測光のほうが信頼できる証拠である。
そういえば思い当たることがある。
異常に気づいたのは昨日のこと。どうも露出にハズレが多く、へんだなあとは思っていたのだ。しかしふだんいじったことのないダイヤルがずれているとは、思いもよらなかった。
ファイルを調べてみたら、一昨日(7日)からスポット測光に切り替わっていることがわかった。ところが7日に撮ったのは霧の中を出港する船だったので、あたりはまっ白。どう測光したところでたいしたちがいは出なかったはずだ。
ダイヤルのズレを教えてくれたこの黒猫はぼくの恩人?
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