Daily Oregraph: 2007-06-22
そろそろ暑さにうだっておいでの地方の方も多いのではないかと思うので、今日は涼しい(?)写真を掲載したい。
これは1980年代の終わりか、1990年代の初めに撮ったもの。調べればわかるけれど、ぼくがそんな調査をするという保証はない。
もはやネガがみあたらないため、プリントをスキャンしたのでちょっとぼやけているけれど、これはいろいろ見所のある写真なのである。
場所は釧路東港。今となってはウソのような話だが、かつては東港にこれほどのサイズの貨物船が停泊したのである。
まず貨物を艀取りするため、両舷の錨を打っているところにご注目いただきたい。こういう光景は釧路港では二度と見られないであろう。
次にデッキの着氷を見逃してはいけない。
ふつう航行中の貨物船の喫水は、スピードに配慮して、船首側よりも船尾側のほうが深い。たとえば船首側が8メートルで、船尾側が9.5メートルだとすれば、その差(トリム)は1.5メートル。その場合、船尾側が深いのだから、英語では be trimmed 1.5m by the stern という。
船首側の方が深いことはごくまれだけれど、もし船首側のほうが 1m 深い場合は 1m by the head と表現する。
この船(日本郵船の若波丸)は、釧路に入港したときには、着氷による重みのため、なんと船首側の方が深くなっていたのである(!)。記憶によれば、1m まではいかなかったものの、たしか数十センチくらいの船首トリムがついていたと思う。
だから船体着氷によって漁船が転覆するというのは、けっしてふしぎなことではないのである。
こういうこともあったのだ、というなつかしさだけから書いているのではない。アルコールで脳味噌がやられる前に記録しておきたかったのである。
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