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April 30, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-30

 仕事を午前中で切り上げ、帰り道にひさしぶりに書店で買い物したあと、ちょっとだけ春採湖畔へ寄ってみた。

070430nekonomeso ツルネコノメソウにレンズの限界まで接近して一枚。それをトリミングして、ほぼ等倍にしてみた。これ以上の大きさに撮るためには、エクステンション・リングを使うか、等倍マクロを使うしかない。そのどちらも持ってはいるのだが、三脚も必須だろうからめんどうくさい。

 ほんとうに小さな花である。「ネコノメ」というのは開いた花のかたちからではなく、この写真からもわかるように、開きかけたところが猫の目に似ているからだと思う。

070430students -クモだ、クモだ!

 という声が聞こえたかと思うと、こちらでは

 -先輩、熱帯魚の死んだのがありますよ!

と、トンボの池では変声期前やあとの声が入りまじり、背中の文字を見れば、KUSHIRO NUSAMAI J.H.S. とあるから、幣舞中学校の生徒諸君らしい。

 ごらんのとおり、今日は上天気であった。

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April 29, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-29

070429fukujuso この春わが家の裏庭で植物の写真を撮るのは、今朝がはじめてである。それほど余裕がなかった。

 エゾエンゴサクはまだ咲いていたが、すでにしおれはじめ、とてもレンズを向ける気分にはなれなかった。

 背丈の伸びたフクジュソウはまだあちこちで黄色い花を開いていたけれど、一部は花を落として金平糖だけが残っている。

 しかし盛りをすぎたものばかりではない。

 イチリンソウの仲間が咲きはじめていた。こちらはこれから見頃だが、わが裏庭ではあいにく写真を撮りにくい場所にある。

 それでは幸い天気もよし、春採湖へ行こう。

070429azumaichige 今シーズン初めての春採湖畔では、アズマイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)がみごとに咲いていた。

 春採湖の常連としては、やっとほんとうの春がめぐってきたという実感がして、柄にもなくちょいと感動。

 ごく弱い風を受けてかすかにふるえる姿は、実に繊細微妙なものであり、それを鑑賞できるのは接近してレンズを向けるものだけの特権だと思う。

070429kibananoamana キバナノアマナ(ユリ科キバナノアマナ属)も、今が見頃だろう。

 周囲の緑とくらべてみると、この花の葉はやや青みがかっていることがわかる。

 そのほかネコノメソウの仲間や、バイケイソウなど、一面の枯草や枯葉の間から緑が顔を出し、いよいよわがマイクロ・ニッコールの出番がやってきたようだ。

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April 28, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-28

 昨夜は酔った。

 芋焼酎とワインをチャンポンしたのが悪かったようだ。ワインを実にうまそうに飲む仲間に、ついつられてしまったのである。しまいには足元定まらず、まともに歩けなかったのだから情けない。

 あの状態でどうしてブログを更新できたものか……ひょっとしておれは奇跡の人じゃないかと思う。

 それでも宿酔の苦しみを味わうこともなく、せっかくの休日を有効に使うことができたのはめでたい。

070428hokki まずはスーパーで食料調達。

 これはホッキ貝である。漢字では北寄貝。昔肉が高価だった頃は、こいつをカレーに入れたものだ。

 シーフード・カレーといえばしゃれているけれど、ようするに貧乏人の知恵というわけである。

 カレーも悪くはないが、煮ると固くなるから、やはり刺身にするのがいいと思う。バター焼きもうまい。

070428rail 買い物から帰ると、息つくひまもなくタイヤ交換。自分でやれば数千円浮くので、芋焼酎購入資金ができるという、涙ぐましい事情があるのだ。

 夕方はまたしてもいつもコースを散歩する。この辺の景色はもう撮りつくしたような気もするが、やはり季節季節で漂う空気は変化する。

 冬とは明らかに写りがちがう。霧よりもなお微細な粒子が空気中を浮遊しているような感じがするのである。

070428fukinoto 日当たりのよしあしによって、今の時期フキノトウの成長にはずいぶんちがいがある。

 知人海岸ではフキノトウの盛りは過ぎ、フキが続々と葉を広げはじめていた。

070428angle 今日はちょっと足をのばして、港町から大町のあたりを歩いてみた。

 これは大町の木造家屋。人はもう住んでいない。何度も目にしているのだが、今日はちいさな発見があった。

 軒下の鉄製の飾りである。こういうのはほかでみかけた記憶がない。

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April 27, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-27

070427sunset もう少しねばりたかった。あと十分くらいで日没だろうか。世界三大夕日といわれる釧路の夕日の美しさは、見なれているはずの市民の足をとめるほどである。

 しかし今夜は飲み会。仕事ではないだけに(笑)遅れてはならない。

 こう飲んでばかりだと、おまえどこが忙しいんだといわれそうだけれど、そりゃあね、人生いろいろあるんだよ。

070427imoshochu 明日明後日と、どうやら休めそうなのはなによりだが、どうしたものかちょいと迷っている。休むことにいささか罪悪感を感じているのである。

 それにしても……したたか酔っ払っているくせに、よくまあブログを更新できるものだ。

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April 26, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-26

070426wport かろうじて一日一枚。

 なに、会社の前から天気が崩れる直前の妖しい空を撮っただけのしょうもない写真で、いつもながら申し訳ない。

 天気予報が的中し、このすぐあと雨がザアザア降りはじめた。

 さてこういうしょうもない写真を撮る人間のことを、わが国ではアマチュア・カメラマンという。写真がうまくなると頭に「上級」という称号(?)が付き、どんなもんだいとご本人も鼻高々である。

 しかしぼくはこの「カメラマン」ということばに以前から疑問を抱いていたのである。

 カメラマンという以上、あくまでもカメラが主であり、主人公であるカメラという機械を扱う技術者というイメージをぬぐえない(いいわるいをいっているのではない。一流の技術者はたしかに存在するのだから)。

 もしカメラではなく写真を主と考えれば、どうしても photographer でなければおかしいのではないか。

 そこでアメリカの辞書 Random House を調べると、

   cameraman     a person who operates a camera, esp. a
             movie or television camera

   photographer   a person who takes photographs, esp.
             one who practices photography
             professionally

 COD も参照したのだが、cameraman は professionally という副詞が追加されているだけでほぼ同じ定義(photographer は独立した項目になっていなかった)。

 ぼくの語感はやはり正しかった。カメラマンは「カメラを操作する人」なのである。しかも そのカメラは、ふつうテレビ・カメラや映画用のムービー・カメラを指すらしい。

 しかしどちらであれ、そのままでは通常プロを意味するから、もっぱらスチール写真を撮る素人を英語で表現する場合、アマチュア・フォトグラファー(amateur photographer) というのが正しいと思う。

 以前どこかで書いたけれど、某写真雑誌が写真家を「Cマン」などと表記しているのは情けない。「フォトグラファー」は長すぎるというなら、「写真家~氏」と表現すべきである(まさか、Pマンとはいわないだろうが……)。

 万国の素人写真家諸君、今日からは晴れて photographer を名乗ろうではないか。もっともうまいへたはまた別の話だが(笑)。

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April 25, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-25

070422chair まだ芋焼酎のビンは空いていないから、今日も22日に撮った写真を一枚。こちらは港町岸壁である。

 しょうもない写真で申し訳ないが、椅子を撮るには深いワケがある(笑)。2003年5月に同じ椅子を紹介した記事があるので、どうかこちらをごらんいただきたい。

 くたびれたときに座るべき椅子そのものが、4年間も野ざらしにされ、すっかりくたびれてしまったのを見るのはつらい。

 ああ、ぼくもまた後ろ姿から老いていくのだろうか。

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April 24, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-24

070422park1 日曜日(22日)に撮った写真から、南大通の「啄木ゆめ公園」。

 南大通商店街のみなさまのお気持は痛いほどわかるのだが、公園の名称にはいささか無理があるように思う。たしかに歌碑はあるけれど……

 さいはての駅におりたち雪あかりさびしき町にあゆみ入りにき  啄木

070422park2_2 う~む、さいはての駅よりも殺風景なこの公園から、啄木の歌の情景を想像しろといわれてもなあ、と残念がっているとき気づいたのがこれ。啄木のゆめはともかく、半世紀前をしのぶよすがにはなるだろう。

 昔の共同水道栓である。明治時代はどうかわからないが、ぼくのこどもの頃はあちこちにこれがあった。

 各戸に備えてあった鉄製のカギのようなものをはめて、グイとひねれば、獅子の口から水が噴き出すしかけになっていたのである。

 とはいえ、上の写真を見たってとても水が出るとは想像もつかないと思う。

Hydrant_1 またホラを吹いているんだろうと思われるのもシャクだから(笑)、やむをえない、秘蔵の写真をお目にかけよう。

 これは亡父の遺した写真である(いわゆるセミ判のフィルムで撮ったもの)。撮影年月日のメモはないのだが、1950年代はまちがいない。

 右側のおぼっちゃまは、たぶんぼくだろう。だろうとは情けない話だけれど、彼は昔の彼ならず、五十年以上前の自分をはっきり覚えているわけがない。

 そんなことはどうでもいいから(笑)、獅子の口から水がほとばしっているところをごらんいただきたいのである。

 一見の価値はある。あなたも一度啄木ゆめ公園を訪れてはいかがだろうか。

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April 23, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-23

070423imoshochu 今日の芋焼酎。

 ありがたいことに、バンコク勤務のYさんが絵はがきを送ってくださったので、となりに並べて撮らせていただいた。小僧さんが拝んでいるのは、アユタヤの仏頭である。

 連日30度を越す猛暑とのことで、かつてご一緒した冬の釧路の炉ばたをなつかしんでおいでのようだ。

 機会があれば、また炉ばたで一杯やりましょう。どうかお元気で!

070422wiper こちらは昨日南大通で撮った一枚。

 路上観察派いうところの「ワイパー」である。なるほどワイパーの拭き跡そっくりのかたちが壁に残っている。犯人は窓から垂れ下がったTVのアンテナ線らしい。

 つまらないといえばつまらないが、おもしろいといえばおもしろい。おもしろくもない世の中を生きるには、こういうものをおもしろがるのもひとつの手ではあると思う。

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April 22, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-22

070422spring 今日は仕事を午前中で切り上げて、帰り道に撮った一枚。

 ミュージカル『マイ・フェア・レディ』中でヒロインのイライザ・ドゥリトルが歌う Without You という歌の一節に、

 

   There'll be spring ev'ry year without you.

というのがある。

 ふん、なにさ、えらそうに。あんたなんかいなくたって、毎年ちゃんと春はくるわよ、というところだろうか。さよう、こぶしなんてふりあげなくたって春はくるんだから、ポスターの文句がちがいやしないか?

 「いい政治を呼ぶ春を」ならまだわかるけれど、まあ、どっちにしても陳腐、平凡、words without thoughts のたぐいだね。自民党にかぎらず、どこの政党もセンスのなさにはがっかりさせられる。

070422spring2 政治はどうあれ、北国の散歩道のあちこちにタンポポが顔を出しはじめた。

 さすがに今日は夕方の散歩コースを変更して、浦見町から南大通を経由して知人町を歩くことにした。

 たいした写真が撮れたわけではないが、明日から一日一枚を実行できなくとも、これで数日はしのげることだろう。

070422spring3 豆大福で有名な南大通の餅菓子店のウィンドウには、こんな置物が飾られていた。

 もうすぐ五月とは!

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April 21, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-21

 昨夜はとうとうブログをさぼってしまった。

 さぼったワケが、実は家で仕事をしたためだというのは皮肉な話だけれど、やはりメールを読めばすぐに返事を出したくなるのが人情である。

 簡単な内容ならともかく、微妙な問題について、話をこじらせぬように文章を書くのは疲れるものだ。まして英作文ともなれば、とてもシラフじゃやっていられない(笑)。

 芋焼酎の力を借りて無事書き上げたときには、もう余力はなかった(つまり酔っ払ってしまったわけ)。もっともそのかいあって今日はよい返事があったから、まずはめでたし。

070421hotate 疲れを癒すため買い物につきあうというのも、なんだか情けない話だが、いつものスーパーではホタテ貝がぼくを待っていた。

 ごらんのとおりまだ生きている。ひとりの女の子がおもしろがってさかんに貝にさわるのを母親がたしなめていたけれど、彼女が手を触れたくなる気持はよくわかる。

070421kegani ぼくもとなりに並んでいたケガニを、つい指でなでてしまったのである。だって生きているんだからなあ。

 このロシア産活ガニ、398円という安さなのだが、それだけにサイズはかなり小さめ。捕獲制限したほうがいいんじゃないかと思う。

070421fukinoto 夕方はいつものコースを散歩。

 先週雪の中から顔を出していたフキノトウは少し成長していたが、ここは日当たりがよくないから、まだ可憐さをとどめている。

 すっかり冷たさの消えた風が心地よい。そろそろ春採湖畔を歩く季節がめぐってきたようだ。 

 

070421shirito 知人の岩場に寄せる波。こどもの頃は海岸沿いにこのあたりの岩の上をヒョイヒョイと歩いて知人の砂浜まで行ったものだ。

 いや、こんな写真を撮ったからといって、身投げをしようと思ったわけではない。夜になったら芋焼酎を一杯やる都合上、まだ死ぬわけにはいかないのである。

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April 19, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-19

 契約に署名して仕事に就くことを、英語で sign on という。その反対はもちろん sign off 。サインしてオン・オフだから、たいへん覚えやすい。

 船員の場合、それに対応する日本語は「雇入れ・雇止め」ということばで、船員手帳にはそれぞれの日付が記録される。

070419signoff1 この写真はサイン・オフのほうである。船の売買にともなって、総員下船となったわけ。

 トラックの荷台には続々と船員の手荷物(というより家財道具一式?)が積み込まれる。みんな意外に物持ちなのには、毎度のことながら驚かざるをえない。家族や親戚へのおみやげも、どっさりあるのだろう。

070419signoff2 みるみるうちに荷台は一杯、これでも積み切れないから、残りはバスの中に詰め込むのである。

 外国人船員とのつきあいは、それこそ一期一会といいたいところだが、十年以上たってからひょっこり再会することもないわけではなく、まったく地球は狭いものだと思う。

 みんな元気で暮らせよな。

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April 18, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-18

070418imoshochu だんだん芋焼酎が脇役に回りつつあるこのシリーズだが、飲む前に撮るという姿勢は崩したくない。

 撮ったら飲むのはもちろん(笑)。天地神明は前回の天使のはしごとは大ちがいで、まことに重厚な味わいの焼酎である。

 さて今日のLPレコード(LPは Long Play の略なのだが、もう若者には通じないだろう)は、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」。ピエール・モントゥーの指揮である。

 記憶ちがいでなければ、このパン屋さんみたいな風貌のおじさんこそ、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を初演したお方なのである。「春の祭典」はだんだんトゲトゲしい演奏が主流になり、いまモントゥー盤を聴くと物足りなさを感じる方もおいでかと思う。

 しかしモントゥーの演奏には、写真でいうところの空気感があるのだ。シャープネスをたっぷりかけて、輪郭がハッキリクッキリになったはいいが、遠近感もなにもあったものでなく、すっかりひらべったくなってしまったデジカメ写真とは正反対の雰囲気をご想像いただきたい。あるいは上等の真空管アンプの音といってもいいだろう。

 モントゥーの「ダフニスとクロエ」をほめる批評家が多いかどうかは、ぼくも知らない。しかしいいものはいいのだから、まあ黙って聴いてみなはれ、というしかないのだ。

 まるで深い森の中をさまよっているかのような気分を味わえることだろう。

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April 17, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-16

070417cpoint このチェックポイントはすでにお目にかけたのだが、今日は乗組員がのんびり新聞を広げているところに春を感じた。真冬だと、とてもそんな余裕はないだろうからだ。

 ……しかし「こんな光景に春を感じてどうする。春採湖にでもいってこいよ」という声が聞こえるのである(笑)。わが戦友のマイクロ・ニッコールもしょんぼりしているしね、ほんと、おれもそうしたいよ。

070417game あ、仕事をさぼってトランプをしたわけじゃないから念のため。問題がひとつかたづいたので、メスルームでお茶を飲んで一息ついたら、同じテーブルで乗組員がカードに興じていたのである。

 いい手がきたのでニンマリしているのか、これじゃしょうがねえなあと苦笑いしているのか、よくわからない。

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April 15, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-15

070415beach ひさしぶり、ほんとうにひさしぶりの散歩。自分でもよくあきないものだと思うが、夕方近くいつものコースを歩いた。

 たいして風情のある景色ではないけれど、風に乗って鼻をくすぐる海の匂いがいい。

070415fukinoto 線路際にはところどころ昨日降った雪が残り、その間から顔を出すフキノトウ。

 このくらいのサイズだと、ちょいと可憐に見えるのだが、フキノトウはタフなやつである。

070415fukinoto2 日当たりのよい知人の崖には、ごらんのとおり、かなり成長したフキノトウがボコボコと生えている。

 こうなれば可憐もなにもあったものではなく、ふ~む、女性と同じだな、トウが立つというのはこのことか……おっと、石を投げつけちゃいけない。

 男だって同じじゃないかとおっしゃるかもしれないが、男はいくつになってもバカだからかわいいものだ(笑)。女とはちょいとちがうのである。

070415shirito 知人の浜にポツンと見える人物は釣り人ではない。

 しばらく見ていると、まだ海も冷たいだろうに、ときどき果敢に波の中に入り、流れコンブを拾っているのであった。

 日中暖かかったのに、だんだん風が冷たくなりはじめ、カメラを持つ手が少しかじかんできたので、そろそろ退却することにした。
 

070415poster 帰り道に撮った選挙ポスター。先日道知事・道議選があったばかりなのだが、今度は市議選である。

 裁判員制度の話を聞くたびに思うのだが、いっそ市町村議員も無作為抽出で決めてはどうだろうか。いや、国会議員もそうしてはどうか。

 一見デタラメのようでいてそうではない。金も地盤もない市民が議員に選ばれるというのは、案外もっとも民主主義にかなった方法かもしれないからだ。見識ある議員が増えることはまちがいない(笑)と、ぼくは信じている。

070414imoshochu さてそんな妙案が湧いてくるのも芋焼酎のおかげ。

 昨夜封を切ったこの芋焼酎、ラベルを見るとベトナム製なのでビックリした。ちょいと甘口でパンチに欠けるが、ぼくはちがいのわからぬ男だから、文句をいわずに飲む。

 バックのLPレコードは、ぼくが京都で初めて買った記念すべき一枚。米セラフィムの廉価盤である。

 ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルのマーラー『大地の歌』(1936年録音)。ほかにかけるべきレコードがないから、一ヶ月間毎日これを聴き続けたことを思い出す。

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April 14, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-14

070414berthing 春の雪。今朝は吹雪に近い降りだった。

 さすがにこの季節、道路に舞い降りた雪はほとんどすぐに融けて消える。しかし午後まで降り続いたから、家々の屋根は夕方にはまっ白に変わった。

070414cpoint さて今日のセキュリティ・チェックポイントである。

 ここを通過できないほど怪しい人物など、そうざらにいるとはとても思われず、チェックするほうもされるほうも面倒千万な話だけれど、規則は規則。

 何度も乗船すれば顔なじみになるから、お互い苦笑いを浮かべながら挨拶を交わすこともある。

070414clock これは本船の通路でみかけた時計だが、天津甘栗に似た三角形のデザインはちょっとめずらしいと思ってシャッターを切った。れっきとした SEIKO 製である。

 めずらしいといえば、港でご商売をしておいでのSさんに、船上で何年ぶりかでお会いしたところ、「薄氷堂さんのホームページ、見ていますよ」とのこと。

 意外な読者の存在を知ったのは、本日の good news であった。超マイナーなぼくのサイトは、こういう貴重な(奇特な?)読者に支えられている。

 もちっとまともな記事を書かなくちゃ(笑)。

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April 12, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-12

930702asuka 今日はとうとうシャッターを切れなかった。

 よほどカメラの裏ぶたを開けようかと思ったのだが、それも芸のない話である。そこで机の中を漁ってみると……おお、こんなものが。

 いつも貧乏くさい話ばかりしているぼくにも、こういう栄光の日々があったのだ(笑)。

 1993年7月2日付け初代「飛鳥」の船内新聞 ASUKA DAILY から、食事案内のページをスキャンしたもの。

 いったい一日何食なのだろうか? 豪華客船の乗客は、来る日も来る日もこういうごちそうを食べて時間を過ごすのである。実際料理はうまい。質量ともにケチのつけようがないものである。

 ではそれが幸せかというと、慣れない客にとってはけっしてそうではない。居心地が悪くて落ちつかないのだ。お里が知れるといいたければいってもかまわないけれど、こどもの頃ルンペンストーブでシシャモをあぶって食べたぼくは、とても comfortable な気分を味わうことができなかった。

 もちろん「飛鳥」はすばらしい船であり、サービスも満点。乗船できただけでも幸福といわねばならないのだが、万国の負け組の代表たる薄氷堂としては、ヤキトリをほおばりながら芋焼酎を一杯やれる二流客船の登場を望みたい。

 いや客船だけでなく、ぼくはレストランも一流どころは苦手なのである。成り上がりが見栄をはるのはみっともないしね。

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April 11, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-11

070411wport なんだい、これは、なんていいっこなし。かろうじて得た一枚なんだから。

 にわか雨のあとに、雲間から太陽が顔を出し、アスファルトからほかほか湯気が立ちのぼっていた。春だなあ。

 そいつを仕事に出かける直前に、車の窓を開けてシャッターを切ったのだが、絵になるもならぬも、とりあえず撮らねば今日もまたカメラの裏ぶたを開けるはめになる(笑)。

 もうそろそろ野の植物を撮る季節だというのに……この苦しい胸の内を知るや君? おまけに芋焼酎もとうとう切らしてしまったから、今夜はウィスキー・オンリー。

 For us there is only one season, the season
     of sorrow.

と書いたのは、オスカー・ワイルドである。

 この "us" というのは囚人をさしているらしい。われわれ獄中にある身には春もなければ夏もない、ただ悲しみの季節あるばかりというわけだが、幸い娑婆に暮らすぼくはそこまで悲しいわけではない。

 しかしこの春はかってに通り過ぎていきそうな気がしてならない。

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April 10, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-10

070410camera 今日の日中もシャッターを切る機会のなきぞ悲しき。

 しかし人間苦しまぎれになんでも思いつくもので、今夜は昨日ちょっと触れた Canon FTb の裏ぶたを開けてごまかしてみようと考えた。

 こちらは Quick Loading を名乗るだけあって、実にらくちんである。裏ぶたをもう一段開けると、フィルムを押さえる中ぶた部分が上に開く。そこでフィルムの先端を赤いマークまで引っぱって中ぶたを閉じ、さらに裏ぶたを閉じればそれでおしまい。

 ラクなのはいいのだが、いったん New FM2 の面倒なやりかたに慣れてしまうと、なぜかこいつが物足りなく感じるからふしぎなものだ。バカなやつだとお思いだろうが、そうなのである。あなたもご自分で体験してみると、きっとおわかりになると思う。

 儀式があまりにも簡素化されると、儀式としての意味を失ってしまうということを、Nikon はよく知っていたのかもしれない。

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April 09, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-09

 今日の日中はとうとうシャッターを切れなかった。

070409camera めんどうだからこのまま芋焼酎を飲んで寝ちまおうかとも思ったが、それもシャクにさわる。そこでしばらく使っていないフィルムカメラの裏ブタを開けて撮ってみた。

 あ、こんなこと絶対にしちゃいけないのだから念のため(笑)。

 カメラにかぎらず、機械ものは長期間使わないとダメになる。しかし空シャッターを切るのはよくないと聞いたので、フィルムを装填してときどきシャッターを切っているのである。どうせ現像しないのだから、光線を当てても平気というわけ。

 見てはいけないものを見たくなるのは人情だし、このカメラ(Nikon New FM2)の場合、フィルムの巻き取りかたがおもしろいから見ごたえがある(?)。

 一眼レフは Canon FTb しか知らなかったぼくは、最初フィルムをうまくセットできなかった。なんじゃ、これは? と途方に暮れたことを思い出す。上手にできるようになったときは、なんとなく写真までうまくなったように錯覚したものだ。うまくなるわけないよ、ほんと。

 うまくなるわけはないけど、フィルムをセットするという儀式には、気分を一新する効果があり、今度こそは……という希望が湧いてくるものだ。

 期限切れのフィルムを入れて、ひさしぶりに撮ってみようかな。

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April 08, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-08

070408election 今日は北海道知事と道議会議員選挙投票日。

 ここ数年投票する意欲を次第に失いつつあるが、出社前に投票をすませた。

 もちろん自分の一票で世の中が変わるなどと信ずるほど素朴ではない。だが投票せずして文句をいう資格はないから、重い足を引きずって(笑)、毎度投票所へ向かうのである。

 Losers of the world, unite!

なんてね。

 ※冗談で書いた "Losers...." だが、Google でヒットした。同じことを考える人はいるものだ。

 ふ~む、はるみちゃん、強いね。もう当確だそうな。さとし君が二人がかりでもかなわなかった。

 東京都では週休4~5日というトンデモ某氏が再選。21世紀ははや世紀末、今夜も芋焼酎のはかがいきそうだ。

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Daily Oregraph: 2007-04-07

 今日は休みをいただいたのだが、保安部に書類を出したり、郵便局へいったり、まったく仕事をしなかったわけではない。

 俗にいう貧乏ヒマなしというやつだ。しかしこの「貧乏」ということばがよくないね。貧しいんだから乏しいのはあたりまえだし、乏しいからには貧しいに決まっている。

 石につまずいて転んだら、頭上から瓦が落下してきたようなもので、踏んだり蹴ったり、そこまでイヤミをいわなくたっていいじゃないかと思う。

 あ、そういえば貧窮、貧困も同じだね(笑)。

 写真家の風間雅昭さんは、Diary にときどき「貧棒」という雅号(?)で歌を詠まれるのだが、最近の記事によれば、「貧忘」と改名されるらしい(【2008-11-14追記】 残念ながら現在風間さんのサイトは閉鎖されている)。芸術家らしい反骨精神やセンスが感じられ、ぼくはおおいに感心した。

 その風間さんが、メールにこう書いてくださった(勝手に引用し、まことに申し訳ないが……)。

 海の写真撮って下さい。
   なにも写っていない海の写真。
    その時の、自分の心境が、出ますよ。
   その思いのときでないと撮れない写真。

 余計なものがなにも写っていない海の写真とは、まことにむずかしい宿題である。しかしいただいたおことばは実にありがたい。対象が海であれ、空であれ、地であれ、心がまえは同じなのだろう。ぼくが港の仕事にたずさわっているから、そうおっしゃってくださったのである。

020407tokachi_1 さて5年前の今日、ぼくは人っ子ひとりいない十勝の海岸で、こういう写真を撮っていた(Nikon Imaging のアルバムに既掲載)。当時は仕事の合間にこんなさびしいところをひとりで歩いていたのである。

 ぼくもあと十年くらいは生きられるだろうから(?)、風間さんの宿題、チャレンジしてみたい。

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April 07, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-06

 帰宅が遅くなったので日付は変わってしまったが、6日の記事を掲載しておきたい。

 なにしろこのところ目の回るような忙しさで、同僚諸君もよくがんばっていると思う。ここでぼくがさぼると石を投げつけられそうなので、やむなく、ほんとうにやむなく(笑)仕事をしている次第。

070405cpoint さてまずは5日に撮影したセキュティ・チェックポイント。デスクに描かれているのは、本船のファンネル・マークそのままの意匠である。

 船舶ファンにはファンネル・マークおたくがいるらしいけれど、ぼくは予言しておきたい。次はきっとセキュリティ・チェックポイントのデザインがブームになるであろう。

 そのとき人々は初めてぼくの偉大さに気づくのだ。薄氷堂こそ世界初のチェックポイント写真家だからね……などとバカいってる場合じゃないか。

 画面左の人物が手にしている筒にご注目いただきたい。これがなにかおわかりになる方は、船舶マニア黒帯である。

 先日お話ししたドラフト・サーベイに必要な海水の比重を測るため、この筒で海の水を汲み上げるわけ。あなたはご存じだろうか、海水の標準的な比重を?

 答えは1.025。だからアサリの砂出しをするには比重1.025の塩水を作るとよい。一家に一本比重計。

070406departure 上の写真の船は今夜(6日夜)出港した。

 ダメもとで撮ってみたら、ヤッパリダメだった。手ブレというより被写体ブレである。しかしブレようがなんだろうが一日一枚、今日もぼくは立派であった。

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April 04, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-04

070404untitled 出勤途中で通り雨のようなアラレが降り出したかと思うと、みるみるうちにあたりはうっすら白くなりはじめた。ここでは雪が積もりはしなかったけれど、釧路空港では10センチほど積もったと、ラジオは報じていた。

 歴史に足跡を残すのはむずかしいが、地面に残すのなら簡単な話だ、なんぞとつまらぬことを考える。

 だが実はできるだけつまらないことを考えようとしているのだ。

 なぜなら人間疲れがたまると怒りっぽくなる。疲れた人間同士が衝突すると、事態は最悪。よくよく気をつけなくてはいけない。

 わけあって、いま周囲を見渡せば疲れた人ばかり。カンシャク持ちのぼくが、つとめてアホなことを考えようとしているゆえんである。

 いや、別につとめなくとも芋焼酎の効果てきめん(笑)、 

   薩摩路の恋も焼酎飲むほどに
      やつれた頬に咲く桜島   薄氷堂

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April 02, 2007

Daily Oregraph: 2007-04-02

070402imoshochu  この写真、実は3月31日に撮ったのだが、封を切ったのは今夜。ひさびさの一升瓶である。

 なにも足さない、なにも引かない……いや、焼酎をストレートで飲むという話じゃなく、たまにはシンプルにビンだけを撮ってみた。

 めんどうくさいから真上から蛍光灯を照らしてシャッターを切るだけの話だが