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February 28, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-28

070228dangerous この写真、名づけて危険な関係

 というのは冗談だが、D70のプリセット・ホワイトバランスを試してみた。ちょっとだけ明るさはレベル調整したけれど、ホワイトバランスは撮ったままである。

 おっ、なかなかいけるじゃないか。手の色など、実物とくらべてみてもほとんど変わらない。このへんはデジタルのありがたさだなあ。

 芋焼酎は無色透明だけど、こうしてみればやはり水とはちがう。水よりも澄んだ感じがする。ブランデーじゃないが、命の水というところだろうか。

 勉強のため、光の当て方や露出を変えてみようかとも思ったのだが、別にレポートを提出して単位を取る必要もないのだし、おまけに芋焼酎を何杯飲めばいいのかしれたものじゃない。

 この写真は2杯目。それもグラスの中身がかなり減っている。このまま撮りつづけたらたいへんな事態になりそうだから、やはりぼくと芋焼酎とは危険な関係

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February 27, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-27

070227tobacco 伝統的な「たばこ」の看板。いや、ここがSmoking Room だからわざわざ撮ったわけではない。

 ここはある酒屋さん。ぼくの会社でも長年お酒を届けてもらっていた老舗なのだが、昨年の秋店をたたんでしまったのである。降りたシャッターには、連絡先の弁護士事務所の名前を書いた紙が貼られていた。

 一軒また一軒と、こういう商店が消えてゆく。降りたきりのシャッターを撮るには忍びなかった。

070227dsch わが Smoking Room 選定の写真はこちら。

 おおいに気に入ったので、もとの写真は印刷してぼくの部屋に飾ることにした。無断借用だから、遠慮してサイズをうんと小さくしておいた。

 くわえタバコのドミトリ・ショスタコーヴィチ。副流煙が気になるお方はどうかお引き取りいただきたい(笑)。

 ショスタコーヴィチはヘビー・スモーカーだったらしく、タバコをくわえた写真をあちこちでみかける。

 タバコぎらいの方ならフンと軽蔑するのだろうが、タバコを吸わぬ健康志向の三流芸術家よりも、ぼくは一万倍彼を敬愛しているのである。

 もちろんタバコを吸う三流駄文書きが最低であることは、いわれなくとも十分自覚しているけれど(笑)。

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February 26, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-26

070226exit EXIT はもちろん出口だが、演劇用語では退場する

 たとえば仕事を終えたぼくが舞台から立ち去るときは、

 Exit Hakuhyodo.

と使われるわけ。まあどうせたいした役者ではないが……

070226manju 楽屋に戻った役者は化粧を落とし(ウソ、ウソ)、煎茶をすすって一服する。

 愛媛県は今治から出張においでになった方の手みやげは道後温泉饅頭。ダイエット中の身ではあるが、こういうコンパクトな饅頭なら、ひとつくらいいいだろうというわけで、おいしくちょうだいした。 

 シンプルで美しいかたちに惹かれた。

 もっとも焼き印の文字を「松山道後」から「道東釧路」に変更すれば、そのまま釧路饅頭になってしまいそうな気もするが……

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February 25, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-25

070225nwharf 仕事帰りに寄った北埠頭にて。

 毎度同じ場所を撮るのは芸のない話で、1月28日の記事にも似たような写真を掲載している。はずかしいからモノクロ化してごまかしておいたが、マンネリズムはぼくの病気みたいなものだから、どうかご勘弁いただきたい。

 今日は記録を意識して埠頭のあちこちを撮ってみた。いつになるかはわからないが、いずれこの倉庫群は確実に姿を消すだろうから。おもしろかろうがなかろうが、平気でシャッターを切れるのはデジカメのありがたさである。

070225daruma さて港にはいろいろな謎の物体が転がっているけれど、ダルマを見たのは初めてだ。

 だれが置いたかはしらないが、まだ目が入っていないところをみると、望みはかなっていないらしい。

 「T商店」という消えかかった文字の上に、「A電気工(業?)」と書かれている。ダルマの使い回しもまためずらしいと思う。なんとなくふしぎな、水木しげるさん風のながめである。

070225imoshochu 今日の芋焼酎。

 ショスタコーヴィチはピアノの名手でもあった。

 このアルバムには収録されていないけれども、ぼくが初めて彼のピアノ演奏を聴いたのは、傑作チェロ・ソナタ作品40、チェロはロストロポーヴィチ。

 このソナタを雨の日の午後などに聴くと、ぐっと胸にしみるものがある。

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February 24, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-24

070224wport 今朝はすばらしい天気であった。

 こういうときは、仕事のため出勤したのではなく、ブログ用の取材に来たのだと考えることにしている。

 おれは遊びに来たのだ、仕事じゃないぞというわけだが、悪天候だと気が滅入ってそのおまじないも効き目がない。

070224cpoint 今日のセキュリティ・チェックポイント。

 "Do not go on board." といわれたってねえ、乗船しなければチェックしてもらえないのに……などと細かいことはいわず、すなおにノートにサインして許可証をもらう。

 いつものことだが、"Thank you, sir." といわれると、あたりを見回したくなる。ぼくは sir なんて呼ばれる身分じゃないから、なんとなく落ちつかないのである。

070224minatomachi1 仕事帰りに港町岸壁に立ち寄った。朝は風もなく暖かかったのに、冷たい北風が吹きつけてくる。

 パラパラパラパラ……捨てられていた週刊誌が大きな音を発していた。どのページが写るか、おみくじがわり。

 ははァ、やっぱりね。

070224minatomachi2 このあたりの漁師さんたちはなかなか遊び心に富んでいる。

 まあ一服していけよというわけで、岸壁の隅に喫煙コーナーがしつらえられていた。こういう気持のゆとりがうれしい。

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February 23, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-23

 今日は趣向を変えて、1970年代の貧乏学生が過ごした音楽生活の一端をお目にかけたい(要するに、今日は写真を撮れなかったということ)。

Kyoto_in_1970s アホな写真だけど、なつかしい。

 一番下の段に見えるオープンリール・テープデッキは、大阪日本橋でむき出しのメカだけ売っていたのを、たしか2,500円で買ったもの。録音アンプはむずかしいので、再生専用の真空管イコライザ・アンプをこしらえて聴いていた。右どなりのプレイヤーは CEC 製の安物。このときのピックアップはグレース製だったと思う。

  その上の段に見えるのは、LPレコード用の真空管イコライザ・アンプ。最初はマランツ・タイプ(ジャズ・ヴォーカルには最高だったなあ)、のちに回路をマッキントッシュ・タイプに変えた記憶がある……てなことをいっても、もうわかる人も少ないだろうが。

 -えっ、駄文学部のおまえが真空管アンプを作ったのか?

 もっともな疑問だけれど、実はぼくにはアンプの先生がいたのである。上から2段目のパワーアンプは、その先生からお借りしていたもの(先生はご健在。現在では自動車のレストアに情熱を傾けていらっしゃる)。ぼくが大阪といえば日本橋しか知らないのは、先生のせいである。

 本棚にほとんど本の姿が見あたらぬことからもわかるとおり、アルバイトで稼いだ金のほとんどを音楽につぎ込み、散髪も自分ですませ、底のはがれた靴をはいてパカパカいわせながら歩き、食生活は最低限、しまいには栄養失調で前歯が欠け、近所の長屋のおっさんには乞食学生とさげすまれ(ホントの話。もっともそれはぼくだけじゃなかったが)、最近はやりのビンボーさんも真っ青な生活であった。

 しかしいい音を聴いていたし、音楽好きの友人にめぐまれていたおかげで、ジャズからクラシックまで、一流の演奏に親しんでいたから、貧乏なんて屁とも思わなかった。

 というわけで最低生活と最高生活の入りまじって写った古い写真、出来は悪くとも少しは値打ちがあるのかもしれない。

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February 22, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-22

070222wport 日が長くなってきた。今日の日没は17:02である。

 この写真は16:50ころに撮ったもの。空にはほんのちょっぴり春の接近する気配が漂っているように思う。

 写真の船はわが社の扱いではないが、前の職場にいたとき、仕事で何度か訪れたことがあり、なつかしさを感じてシャッターを切った。

 さて昨日の記事でご紹介した箏曲『磯千鳥』だが、やはり有名な曲らしく、

    地歌・箏曲の一。橘岐山作詞。菊岡検校作曲。
   八重崎検校箏手付。独り寝の悲しみを千鳥に
   なぞらえる。(広辞苑 第四版)

 お聴きになりたい方は、ぜひわが家へ。ただし酒を持参のこと。

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February 21, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-21

070221kamome1 おお、あれは?

 カモメの群れが、魚を積んだトラックを追いかけている……そんな光景は港町ではめずらしくもないはずなのだが、あっと息を呑むほど異様な雰囲気が漂っていた。

 いつもはやかましいカモメたちが、まったく鳴き声を発せず、まっしぐらに荷台に向かって飛んでいるのであった。食糧の乏しい冬だからだろうか、真剣、必死、戦艦に襲いかかる攻撃機のような迫力がある。

070221kamome2 距離をつめてもう一枚。

 まるで映画でも見ているような、ちょいとシュールな眺めである。

 
【追記】 写真とは直接関係はないけれど、カモメからとんでもない連想をしてしまった。

 ぼくはもともと日本の古典音楽にはとんと興味がなく、多くの青年がそうであったように、ほとんど西洋音楽かぶれに近かった。

 ある日たまたま気まぐれに録音したのが、NHK FM で放送された生田流の箏曲『磯千鳥』である。1979年7月22日。それを聴いたぼくは、けっしておおげさではなく、まるで雷に打たれたように体がふるえたのであった。

 大ホールで満場の聴衆を沸かせるような種類の音楽ではないし、またそんな場所で聴くべきものでもないだろう。西欧の聴き手にどれほどの感銘を与えるものか、おおいに疑問でもある。しかしそんなことはどうでもいい。

 畳の部屋には湿った空気がこもり、頼りない朝の光は障子によっていっそう弱められ、ふっと川の匂いまでが漂ってきそうな……この曲を聴いていると、そんな錯覚を覚えるのだ。

 繊細にして微妙、まさに洗練の極致。日本音楽の到達点のひとつではないか、とさえ思うのである。

 名作『磯千鳥』の歌詞をメモしておきたい。聞き取りによるものなので、原文の表記とは異なっていると思うが、どうかご容赦いただきたい。

 うたた寝の枕にひびく明けの鐘
   げにままならぬ世の中を
   なににたとへん飛鳥川
   きのふの淵はけふの瀬と
   かはりやすきぞかはるなと
   ちぎりしこともいつしかに
   身は浮舟のかぢをたえ
   いまはよるべもしらなみの
   棹のしづくか涙の雨か
   濡れにぞ濡れし濡れごろも
   身にしむけさの浦風に
   わびつつや鳴く磯千鳥

 こいつを聴きながら一杯やれば、どうかすると涙腺が刺激され、こたえられない。文化的ナショナリスト一丁上がり、というわけだが(笑)、粗雑で無趣味な右翼壮士の諸君とは無縁の世界だから念のため。

【さらに追記】

 その後ネットを検索し、歌詞が掲載されているサイトを参照したところ、いくつか明らかな誤記があったので訂正しておいた(ただし仮名づかいの誤りは訂正したが、漢字やひらがなはそのまま)。

 そのサイトでは最後の一行を「わびつつ鳴くや磯千鳥」としてあり、ぼくの録音でもアナウンサーの歌詞説明はそうなっている。

 しかし演奏を聴くと、たしかに「わびつつや鳴く磯千鳥」となっているので、そのままにしておいた。ぼくは邦楽には無知なのでわからないけれど、なにか演奏上の約束事でもあるのだろうか。ご教示いただければ幸いである。

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February 20, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-20

070220rope もやい銃発射の瞬間。

 -ドーン!

 -パシャッ!

 これでは遅いのである。

 射手の姿が見えないからタイミングをつかむのは至難のわざ、まさに一発勝負だ。たとえ一眼レフを使ったって、結果は同じだろうと思う(広角レンズならロープの先のおもりが写るかもしれないけれど、それじゃおもしろくない)。

 う~む、おれもまだまだ修行が足りぬ。庭にリンゴの木を植えて、実が枝を離れる瞬間をとらえる練習をすれば、たとえ万有引力は発見できなくとも、シャッターチャンスには強くなれるかもしれない。

070220imoshochu バカな話はさておき、今日の芋焼酎はこれ。

 バックはスヴャトスラフ・リヒテル弾くところのバルトークのピアノ協奏曲第2番である。B面はプロコフィエフのピアノ協奏曲第5番というから、実に渋い選曲(こういう書き方をするとき、人は間接的に自分の鑑賞眼をほめているのだ。どうかあなたも胸に手を当ててお考えいただきたい(笑))。

 どちらもいい曲だけれど、ことにリヒテルの弾くバルトークは、蒸し暑い夜などに聴くと、すーっと汗の引くような名演である。ロリン・マゼールの指揮もこの曲にはよく合っていると思う。

 さてこういう曲を聴きながら芋焼酎を味わうからには、薄氷堂はさぞかし珍味佳肴を前にしているのだろう……とお思いの方にはまことに申し訳ない。

070218peanuts ピーナッツの皿に「食べる煮干し」をひとつまみ。雨が降っても槍が降っても小判が降っても、来る日も来る日もこれである。われながらよく飽きがこないものだと感心するけれど、別に負け組だからというわけではない。

 寒天やキャベツを毎日食べつづけるのは、いかにダイエットに効ありといえどもむずかしい話だが、こいつはいける。ウソだとお思いなら、ためして合点していただきたい。

 おまけにさすがは清貧の人物と誤解してもらえる可能性もあるからやめられないのである。

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February 19, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-19

 どっさり一時所得でもあって勝ち組の仲間入り、なんて景気のいい話は……薄氷堂にかぎってあるわけがない。

 税金使ってごちそう食い放題、ふだん口ばかり達者なくせにやることはせこい某都知事などをみるにつけ、こちとら一円だって余計な税金は納めたくない。

070219tax 税金を食い物にするような男に愛国心の説教なんぞされたかないよと思いつつ、体に残るメスの跡もあざやかな負け組のおじさんは、ささやかな医療費控除目当てに、めったに近寄らぬ税務署へとやってきたのであった。

 ここ1階はほとんど人の姿が見えないけれど、税務署のある2階は、押すな押すなの大盛況であった。こりゃ一大イベントだね。

 税務署側も心得たもので、間仕切りをした申告書記入用の机など準備万端あい整い、床にはテープで矢印をマークして、最初はそちら、お次はこちら、書類の提出はあちらと実に手際よく、職員の方の応対もすこぶる親切丁寧なのには感心した。

070219snow2 計算どおり税金が戻ってくれば、芋焼酎何本買えるだろうか、などとみみっちいことを考えながら一杯やりはじめて、ふと窓の外を見れば夜の雪降りしきり、こいつは撮らねばならぬと、カメラを持って外へ飛び出すところはわれながら立派である。

 う~む、雪を撮るのに1/10秒ではやはり今ひとつか。ISO800にすればよかったかな。

 もう一度外へ出ればいいのだが、そこまでの根性はなく、立派さも中途半端なところが情けない。

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February 18, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-18

070218yayoi1 わが家の向かいにある雪の山。除雪したあとスコップでかたちを整えたらしい。

 雪だるまというよりは、お供え餅風だが、ふつうはこんな手間をかけやしない(笑)。純然たる遊び心のあらわれだろう。
 

070218yayoi2 今日は風もなくおだやかな一日であった。

 天気がいいのに家でじっとしているのはシャクだから、悪路をものともせずに散歩に出た。

 いつもの道を通って浜へ向かう。もう何十年も同じコース、それこそマンネリもいいところだが、そのときどきで微妙に変化する光を浴び、風を感じ、海のにおいをかぎながら、あきもせずに歩いている。
 

070218yayoi3 臨港鉄道沿いに知人まで行き、米町公園下から東栄小学校へともどってくるのがいつものコースなのだが、今日は雪にじゃまされてしまった。

 線路脇の雪が思ったよりも深く、線路内を歩かなくてはならないのだ。今日は列車は通らないとは思うが、油断は禁物。

 これ以上線路内に足跡を残しちゃいけないと反省し、米町の踏切まで来たところで、知人行きを断念した。散歩も満足にできないのはつらいね。

070218yonemachi そのまま引き返すのもつまらないから、米町の崖の上から千代ノ浦漁港・紫雲台方面を一枚。

 線路内に足跡が残っているところをみると、ぼくのような散歩愛好家がほかにもいるらしい。

 このあたりはかつては美しい遠浅の砂浜だったのに、浸食が進んだ現在では、日本国中ユビキタスな消波ブロックの隊列が景観をそこね、見るも無惨なありさまである。

 日本列島満身創痍か……

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February 17, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-17

070217road1  いったん雪がつもると、しばらくの間はカメラをぶら下げて散歩するのがイヤになる。

 食料やアルコールを調達するため、車で買い物には出かけるのだが、帰宅してからもう一度外出しようなどという気分にはなれないことが多い。

 この写真のあたりでは歩道も除雪されているからいいが、長靴をはかなければ歩けない場所も少なくないのである。

070217road2 こちらなどは歩道の雪がそのまま残っているので、車道の端を歩くしかないのだが、車が通るたびに雪解け水をはねていくから、とてもそんな気にはなれない。

 結局スーパーの近くでつまらない写真を撮ってノルマを消化するしかないのは、実に情けない話だ。

 北国の春はまだ遠い。

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February 16, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-16

070216fport 仕事の帰りに通りかかった副港にて。

 人影も見あたらぬ漁港は眠ったような静けさであった。ただ冷たい風が吹くばかり。

 そのせいだろうか、一日一枚を消化したというだけの寒い写真である。こんな日は、アルコールとショスタコーヴィチ。

 いやこんな日でなくとも、もう30年以上にもわたって同じことを繰り返してきたような気がする。アルコールと煙草と音楽。

 東海林太郎から淡谷のり子、長唄・箏曲からジャズまでなんでも聴くけれど、たいていはショスタコーヴィチ。ときには同じ作品を百回以上もつづけて聴くものだから、しまいには歩いていても車を運転していても、頭の中でさかんに音が鳴り響き、もはやほとんど病気である。

 勉強はとっくの昔にやめちまったのだが、人間生きている以上、見たり聴いたり酔っ払ったりすることはやめられないらしい。

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February 15, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-15

070215snow 新聞によれば、市内中心部は積雪19センチ。

 たいしたことはなさそうだが、除雪していないところでは車が立ち往生しかねない深さである。通りに出るまでがちょっとしんどい。

070215imoshochu 一昨日といい昨日といい、一杯やって早く寝るつもりが、わけあって夜ふかししてしまった。今日こそは……

 芋焼酎五合をきっかり5日で空け、今夜はこいつの封を切る。焼酎のとなりに並べる小物のタネがつきたため、LPレコードのジャケットを引っぱり出してみた。

 第一回目はわが愛するショスタコーヴィチにご登場願うことにした。第8交響曲だな。

 (コンドラシンの指揮はあまり好みじゃないけれど)1975年に買ったレコードだ。ああ、知らぬ間に30年以上もの歳月が過ぎ去っていたのか……それがまた焼酎を飲む立派な理由になるのである。

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February 14, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-14

070214snow 夕方から雪になったが、風はさっぱり吹いていない。

 今しがた予報をチェックしたら、雪は明朝まで。吹雪は気象庁が取りやめにしたらしい。

 ダメだろうなと思いつつ、車の中からシャッターを切ったら、案の定ダメだった。やはり雪が止まって見えるには、せめて 1/30 秒以上のシャッタースピードが必要なのだろう。

 ところで来月オープン予定のホテルだが、写真を見ると、一室だけ灯りがともっている。ここもどうせふつうのビジネスホテルだろうと思って、先日チラシを見たら、強気の料金設定なのには驚いた。

 いくら温泉付きだって、あれじゃ客は入らないぜ、というもっぱらの意見なのだが、あいにくぼくの周囲には勝ち組はひとりもいないから、あんまりアテにはならない。

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February 13, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-13

070213barometer 今日も上天気。最低気温はマイナス14度以下であった。冬はこうでなくちゃいけない。

 以上報告終わり。

 ……ひどく素っ気ないけれど、今夜は一杯やって早く寝るつもりなのである。

 気圧計の針は、明日の夜からぐんぐん下がりそうだ。あさっては吹雪になるらしい。

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February 12, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-12

070212akan  昨日は一日中雪がちらついたけれど、今朝は快晴。

 ふたたび米町公園へ行ってみると、期待たがわず、阿寒の山並みがかなりクリアに見えた。

 雄大で彫りの深い日高山脈にくらべれば、やや女性的な感じのする山々だが、これはこれでまた美しい。

070212wport 朝の雪かきで疲れてしまい(年だなあ)、日中の散歩はやめにしたため、予定していた散歩写真は撮れずじまいであった。

 夕方ちょっと出社したついでに、会社の窓から港の空を一枚。

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February 11, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-11

070211yonemachipark 久しぶりの雪である。

 外に出たついでに米町公園に寄り、展望台から東栄小学校方面を撮ったのがこれ。

 雪がちらついているから、散歩しながら写真を撮るような日和でもなし、こういう日はこのブログのアクセス解析でもしてみたいと思う。

 ココログのアクセス解析では、日々のアクセス数のデータだけではなく、読者がどういう「検索ワード/フレーズ」でこちらにたどりついたのかわかる仕掛けになっている。

 では最近4ヶ月間の検索ワード/フレーズから、トップテンをご紹介しよう。

(順位) (検索ワード) (アクセス数) (割合) 
    1   宮中賢所物語    12      3.1%
    2   幣舞橋        10      2.6%
    3   薄氷堂         8        2.1%
    3   Capture NX      8       2.1%
    3   capture NX      8       2.1%
    3   初釜 のし袋     8       2.1%
    7   御菱葩        7       1.8%
    8   capture nx       6       1.6%
    9   ai 55mm F2.8S    5       1.3%
    9   薄氷           5       1.3%

 これを整理すると、

    1     宮中賢所物語関係      27
    2    Capture NX        22
    3     幣舞橋           10
    4     薄氷堂           8
    5     ai 55mm F2.8S      5
    5     薄氷             5

 実は記事別のアクセス数では『雄別の廃墟を歩く』が98回と群を抜いて多く、上の順位はあくまでも検索ワードによるものだが、『宮中賢所物語』に関係するものが第1位とは意外であった。

 宮中行事などに関心を寄せるのは、畸人高橋物川先生くらいのものだろうという予想がみごとに外れてしまったからである。ほんとうに世間は広いものだ。

 Nikon の Raw 現像ソフト Capture NX も、多くの方が興味をお持ちらしい。けっして使いやすいとはいえないソフトだし、細かいバグがいくつも残っているけれど、ぼくも最近はかなり操作に慣れてきた。これはこれで長所もあり、使い込んでみる値打ちはあると思う。

 幣舞橋の第3位は、釧路市民としてはうれしい結果である。釧路を売り込むために、これからもときどき写真を掲載したい。

 薄氷堂第4位はパスして(笑)、Nikon の名作 Ai (Micro) 55mm F2.8S が第5位というのも、一ユーザとしてはすなおに喜びたい。自分の写真の出来はともかく、まずはその堂々たる造りにみとれ、ピントリングをぐりぐり回して撮るのを楽しむという、泣かせるレンズなのである(笑)。

 「薄氷」を検索ワードに指定して薄氷堂のブログにたどりついたみなさまには、大変申し訳なく思っている。宝を求めて地図に従い、やっと到着したところがゴミの山では、きっとやり場のない怒りと失望を味わわれたことだろう。

 ちょいと反省して、芋焼酎を一杯やりはじめたところである。

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February 10, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-10

050212kururin_1  1月21日の記事で、長野市の中心街循環バス「ぐるりん号」をご紹介したが、このバスはそのときにちょっと触れた釧路の「くるりん号」である。

 「100円循環」と表示されているのだが、よく見ると、上の方には FREE BUS とある。つまりこのバスは当初無料だったのだ。補助金で運行されていたはずである。

 無料ではとても長続きするはずもなく、ぼくは「くるりん号」が登場したときに、どうして有料にしないのかと疑問を呈した覚えがある。最初から料金100円を徴収すべきだったのだ。当然経費もかかるのだから、タダならいい、というものではない。

 善光寺という集客力抜群の観光施設がある長野市とはちがって、釧路の場合、料金100円でスタートしていたとしても、結局は失敗に終わったことだろう。写真を見てもわかるとおり、乗客はほんの数人いるかいないかである。観光振興のため……という言い分はよくわかるのだが、一応は手を打ちましたというだけの結果に終わってしまったのは残念だ。

 くるりん号廃止はいろいろなことを考えさせるが、魅力のない場所に人は集まらないという厳しい現実を、市民は冷静に直視しなければならないだろう。

1951minamiodori さてこの写真は、亡くなった父が1951年に南大通を撮影したものである。以前別の場所に載せたものだが、やや大きめのサイズで、こちらに再掲載することにした。若い市民がこれを見ても、いったいどこの景色かわからないだろうと思うが、ぼくなどはなつかしくて胸がジーンとしてくる(笑)。

 南大通もすでに往時の面影をとどめず、遊郭でにぎわった米町一帯もカラー舗装をほどこしたこぎれいな住宅街と化したいま、観光客に昔をしのべといったって無茶な話だ。いつまでも啄木や『挽歌』にすがって、現実に背を向けていると、くるりん号と同じような失敗を繰り返すのではないか。

070210imoshochu そうはいっても、観光振興の妙案がすぐに湧いてくるわけではないところが、市民のひとりとしては悲しい。釧路が誇る自然の宝庫春採湖も、植物や野鳥の愛好家にはともかく、観光客向けとはいいにくいしなあ。

 そこでつい頼ってしまうのが芋焼酎。釧路には福司というおいしい地酒もあるのだが、ダイエットの都合上、まことに申し訳ないけれど、このところ日本酒は敬遠しているのである。

 となりの置物は、わが家に昔からある獅子。蔵の神さんにはふさわしかろうと考えてあしらってみた。
 

070210sukesodara  今夜のごちそうはこれ、スケソウダラの鍋であった。

 昔はスケソウダラなどはバカにして、だれも鍋にして食おうとはしなかったらしいのだが、どうしてどうして、実にうまいのである。淡泊なマダラよりもさらに淡泊かつ上品な味わいには、一度口にすると忘れられぬものがある。

 しかも安い。写真のトレイ、298円也。サンマより安いんじゃないか。

 こいつの鍋をつつきながら芋焼酎を一杯……負け組がしてやったりと思う瞬間である。

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February 09, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-09

 気が乗らないときは昔の写真をながめるにかぎる。

 ぼくの撮ったモノクロ・フィルムはさほど多くはないが、その半分以上は行方不明になってしまい、実に惜しいことをしたと思う。

 物川先生のように口の悪いお方なら、きっとこうおっしゃるだろう。

 -ふん、しょうもない。君のヘボな写真のどこが惜しいんや。

 -どうせヘボですとも。おまけに昔はもっとヘボでした。見直すほどに、われながらほんまに情けなく、芋焼酎五合一気飲みして頭から蒲団をかぶり、ふて寝したくなるほどの出来ですからね。

 しかし、である。

 -先生、NHKのど自慢に出ても最初の一節で鐘ひとつ、という音痴がカラオケ歌ってはあきまへんか? へたくそな短歌や俳句を「昼のいこい」に投稿してはいけないとおっしゃるのですか? ヘボな写真をブログに載せちゃいかんのですか? そりゃあんまりじゃなかとですか(と、涙声になっている)。

 腹が減っているときには賞味期限の切れたカップ麺でもうまいものだ……それじゃ全然たとえになっていないけれど(笑)、ようするにないよりはマシ、古い写真には少なくともなにがしかの記録的価値はあるものだ。

 かつてせっせとフィルム・スキャナで取り込んだ写真、もうすっかり見飽きたはずなのだが、丹念にチェックしてみると、保存しっぱなしでろくに見ていないものが何枚かあったのには驚いた。

Katsurakoi_1970s これは1970年代(たぶん)半ばの桂恋漁港。以前同じ日に撮った別の写真をご紹介したが、これはスキャンした記憶が残っていない。

 このころから港湾造成工事が始まっていたのだろうか。造りかけの突堤の上に重機が見える。

 遠足で訪れたらしいこどもたちの姿がいかにも釧路らしく、水遊びや砂遊びはしても、けっして泳いではいない。海水が冷たいから、たとえ真夏でも泳げないのである(もっと以前には、浜で焚き火をしながら泳いでいる猛者もいたけれど、このころにはもう遊泳禁止になっていたはずだ)。

 のどかな砂浜に重機が現れたところなどは、いかにも1970年代の風景といえる。

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February 08, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-08

050629untitled ときどき芋焼酎の写真なんぞを掲載しているから、あいつは大酒飲みにちがいないという印象をお持ちの方もおいでだろう。

 しかしよくお考えいただきたい。もしそうなら、毎日のようにちがった酒ビンの写真が登場するはずではないか。

 -薄氷堂さん、焼酎の五合ビンを何日で空けるの?

 というスコップさんのご質問に、

 -そうですね五六日でしょうか。芋焼酎だけじゃなく、ウィスキーも一杯やりますからね。

 な~んだ、そんなものか、と大軽蔑の調子なので、

 -あなた、まさか?

 -だって五合でしょう、ぼくなら一日。

 ああ、それでは写真を撮るヒマもないだろう!

 ※苦しまぎれに載せた写真と本文は関係がないので念のため。

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February 07, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-07

 どうもこの数日は気が乗らず、今日も今日とてブログをさぼるつもりで芋焼酎を一杯やっていると、死んだはずだよお富さん、じゃなかった、京都の怪人高橋物川先生からの電話である。

 悪い予感が的中し(笑)、受話器を耳に当てるなり、人肉食についての講義が始まったからには、どうせ先生もシラフではあるまい。

 北海道新聞はひどい左巻きであるだの、君みたいな唯物論者はかわいいもんやだの、例によって言いたい放題だが、こちらはとっくに慣れっこになっているし、ハイハイとうけたまわっていると、

 -君とこの植物アルバム、なんやあれは、万葉にうたわれる花がひとつもあらへんやないか。大和の文化のメインストリームたる和歌の世界からはずれた、しょせんは夷狄の地やな。

 そんなこといわれたって、ブラキストン線にへだてられているんだからしかたがないけれど、たしかに古典的な和歌の世界とのへだたりは大きく、こどものころからずっと違和感を感じてきたことは否定できない。

 おおげさにいえば、日本語を非常によく解する外国人が、真っ赤になったストーブにあたりつつ、へえ、これが日本の伝統文化ねえ、といいながら万葉集や古今集をめくっている……そんなところもないではない。

 -花の写真だけ見せたかてしょうもないしね。写真に和歌でも添えたらどないや。

 よくいうよ、ほんと。ぼくにそんなセンスがないのはもちろんだけど、夫子ご自身和歌なんて詠めるんかいな?

 もちろんアイディアとしては悪くない。そこで Google で検索してみると、花の写真に和歌や俳句を添えたサイトはたしかにある。むろん自作とはかぎらず、歌集や歳時記から選んだものを掲載しているのだが。

 あるサイトでは、ニリンソウの写真に添えて、

 二輪草の一輪すこしおくれけり  岡村英子

なる句を紹介していた。ちょっと理のまさった句だとは思うが、手慣れたものだ。

 ところでそこに掲載されている写真のデータを見ると、ニリンソウは東京では4月の中旬から下旬に咲くらしい。まずそこに問題があるのだ。

 歳時記によれば、春は立春(おおむね2月4日)から立夏(おおむね5月6日)の前日までをいう。

050611nirinso ところが釧路ではニリンソウは5月下旬、どうかするとこの緑変したニリンソウのように、6月上旬(写真は2005年6月11日撮影)まで咲いている。

 つまり季がひとつずれてしまうのである。「一輪すこしおくれけり」どころではない。大和や関東の基準に合わせろといわれても無茶な話だと思うのだが、北海道の国語教師のみなさまはどうお考えだろうか?

 しかし酔漢物川先生の言い分にも、耳を傾けるべきところはある。ぼく自身は短詩型の素養に欠けているから遠慮しておきたいが、花の写真に先人の和歌や俳句を添えるとおもしろいかもしれない。

 ※ニリンソウなのに、どうして写真のは一輪なんだとおっしゃる方もおいでかとは思うが、これは別にめずらしいことではない。

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February 06, 2007

Daily Oregraph: 2007-02-06

070206house この木造家屋は以前から目をつけていたもの。(たぶん)某社が所有・管理している住宅で、現在も使われているようだ。

 板塀をめぐらしているので、勝手に中に入って撮影するのをこれまで遠慮していたのである。今日は用事があって敷地内に車を停めたので、無断ながら撮らせていただいた。

 手入れが行き届いているため大変状態がよく、建築様式はもちろん古いのだが、建物自体は十分現役、決して昭和の「遺物」などではない。ワンダフル。まさに優良木造家屋である。

 あいにく家の前に別の車が一台停まっていたため、このアングルからしか撮れなかったのは残念。しかし大収穫であった。