September 08, 2008

Daily Oregraph: 2008-09-07 北海道四分の一周 (1)

 やっと写真の整理が終わった。

 このたびの取材では(一応お仕事のつもり(笑))、釧路を起点にして道内をほぼ四分の一周したことになる。

 途中訪れた鉄道の駅名を挙げてみると、

 勇足(ふるさと銀河線……廃線)~新得・落合・幾寅(根室本線)~富良野・美瑛(富良野線)~比布・士別(宗谷本線)~藻琴・北浜・浜小清水・止別・磯分内(釧網本線)

だから、合計 12ヶ所。まあまあの成果である。

 すべての駅を取材しなかったのは、もちろん時間不足のせいもあるが、楽しみを将来に残しておくためである。

 そのほか道の駅も8ヶ所。道の駅とコンビニは、トイレの利用や飲食物の補給にはきわめて便利だし、たしかに車の旅に革命をもたらしたと思う。

 さて富良野・美瑛を選んだのにはワケがある。

 いまでこそ北海道観光の中心然として澄ました顔をしているけれど、かつては観光的にはほとんど無名の地であったことを知らない人も多いのではないだろうか。

 たとえば昭和40年発行の小学館『日本百科大事典別冊 日本案内分県地図』を開いてみると、北海道観光のページには富良野も美瑛もまったく無視されている。

 それなのにどうして本州からの観光客は富良野・美瑛をめざすのか、ぼくはふしぎでならなかったのである。

080905biei 時間の制約もあって、ほんの上っ面だけを眺めたに過ぎないが、ミーハーに徹して美瑛の丘を車で走り、いささか季節外れの写真を何枚か撮ってみた。

 これもその一枚。黄色い部分はたぶん大豆畑だろう。

 お上りさんぶりを発揮して、はずかしいくらい有名な(笑)なんとかの木もしっかり見物してきたのでお楽しみに。

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September 06, 2008

Daily Oregraph: 2008-09-06

080906night ふだんは静かな自宅前の通りが、ごらんのとおりの大渋滞。窓を開けているから、やかましくてしかたがない。

 もちろんこの狭い道路がいつの間にか国道に昇格したわけではなく、これは大漁どんぱく花火大会の見物を終えた人々の車の列なのだ。

 三尺玉が破裂した瞬間、グラリとボロ家が揺れるのを感じた……というのも、今年は花火を見物に出かけなかったからである。

 せっかくの三尺玉を見逃したのは、ロケ疲れのせい(笑)。2泊3日、走行距離 813キロに及ぶ大ロケはさすがにこたえた。

 なにしろ北海道は広いから、一日500キロくらいの移動は十分可能だけれど、無理をせぬよう、あえて一日の走行距離を300キロ以内に抑えたのだが……それでも時間はけっして十分とはいえなかった。

 一日に平均 270キロ移動してあちこち見物しようというのがどんなに無茶な話か、たとえば釧路からちょっと十勝港へ行くだけで約 150キロという北海道に住んでいると、どうもピンとこない。

 そこで岩手県を例に挙げてみよう。

 いま地図を確認したところ、岩手県はおおよそ南北 180キロ東西 120キロである。北海道の感覚からすれば、なあ~んだという距離なのだが、地図を検討すれば、とても一日や二日では県内をゆっくり回れないことがわかる。

 もちろん本州とは人口密度もちがえば集落の数もちがうから、単純に比較はできないにしても、あそこに立ち寄りこちらを見物しているようでは、とても距離は稼げない。その結果として観察がうすっぺらになり、「ああ、北海道は広かった」という漠然たる印象に終わりがちなのは残念なところだ。

 まあ、ぜいたくをいってはキリがない。今回のロケで撮影した鉄道の駅などをボチボチご紹介する予定なので、乞うご期待。

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September 03, 2008

Daily Oregraph: 2008-09-03

 朝から霧が深く、港では埠頭の先が消えて見えなくなるあたりで海陸空が入りまじってひとつになり、混沌たるありさま。沖の船の鳴らすボーボーという汽笛がひっきりなしに聞こえてくるのであった。

 日ごろちがいのわかることを自慢している人間様も、こう霧が深くては東西南北はもちろん、正邪善悪の区別もつきかねるから、つくづく閉口する。

 え、GPSがあるだろうって? バカだなあ、たとえだよ、たとえ。

 ぼくみたいに、いわばふだん霧の中にいるような男は、芋焼酎の助けを借りて、霧の晴れるのをじっと待つしかない。鳴らそうにも汽笛がないから、せめてファンネルから煙を出す気分でタバコをふかすのである。

080903evening_10 写真を見れば、このあたり(幣舞橋付近)ではさほど霧は深くないようだが、さにあらず、道路の両側に建物が迫っているからそう見えるだけである。

 さすがは釧路の誇る霧の幣舞橋、街灯のあかりがなかなか絵になっていたけれど、まさか車を運転しながらシャッターを切るわけにはいかない。

 霧笛のかなしい音を聞きながらひとり焼酎を含みつつ……さて明日こそは晴れるだろうか?

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September 01, 2008

Daily Oregraph: 2008-09-01

080901komeshochu ここのところ低調だから、今日は更新をサボろうと思っていたのだが、そんなときにネタを、いや焼酎をくださったのがスコップさん。

 岩手県は釜石の米焼酎(ともづな)。めずらしいお酒をいただき、感謝感激。

 「纜」とはまた、えらくむずかしい漢字だけど、ちゃんと標準のフォントにあったのは驚きである。

 広辞苑によると、

    艫の方にあって船をつなぎとめる綱

だから、stern line のこと。

 こういうしゃれた名前のものを選んでくださったのはお仕事柄だろうか……と書いたところで、ドラフトの話の続編がまだだったことを思い出した。あともう少しで quarter mean にたどりつくというのに……(笑)

 そこでおのれの怠惰を反省しながら、さっそく一杯いただいた、いや、いただいている。

 ひさしぶりの米焼酎はうまい。スッキリした味わいだから、スイスイとのどを通過してゆく。麦焼酎はイヤ、ソバ焼酎もイヤ、芋焼酎はもっとイヤという人でも、米焼酎ならいけるではないだろうか。

 同じ米を原料にした日本酒よりも、はるかにクセがない。肴にはなにがいいだろうか? なんでもよさそうな気もするが、しょっぱいメザシなんてのはいかが。ホヤの塩辛なんてのも悪くはなさそうだ。そうそう、サンマの糠漬けも忘れちゃいけない。

 てなわけで、今夜もまた依存症の夜はふけるのだが……あいにくメザシもホヤもサンマの糠漬けも目の前になきぞ悲しき(笑)。

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August 31, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-31

 またしても雨の降りそうな曇り空。植物観察を断念し、完成後の千代ノ浦マリンパークへ初めて行ってみた。

 一通り写真を撮ったからすべてご紹介してもよいのだが、正直いって、ここはたいしておもしろみのない場所である。

 ぼくみたいに昔の千代ノ浦を知るものにとっては、景観ぶちこわし、釧路らしい景色がまたひとつ失われたようであまりうれしくはない。

080831chiyonoura_toilet 相当の予算を投じたらしく、施設に金はかかっている。その象徴がこのトイレだろう。

 清潔なトイレがあるのはありがたく、さっそく利用させていただいたけれど(笑)、ちょっとやりすぎじゃないかという気がしないでもない。

 結局興味索然、特集を中止して写真はボツ。

080831lunch せめて昼食は釧路らしいものを……と、無性に食べたくなったのがこれ。

 スパゲティ・ミートソースにトンカツをのっけた、通称スパカツ、あるいはカツスパなのだが、こいつをときどき食いたくなるのが釧路人なんだよなあ。

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August 30, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-30

080830ohyo 地元スーパーの鮮魚コーナーで、ひさびさにオヒョウを目にしたのだが……これはまたずいぶん小さいなあ。ちょいと大きめのカレイくらいのサイズである。

 結局買いはしなかったが、ぎょろ目のメンメが1尾1,680円もするのを考えれば、値段もまあ手ごろだろう。

 オヒョウといえば、こどものころ近くの漁師さんが家に持ってきてくださったのを覚えているけれど、ビックリするほど大きかった。

 それでもたしか体長70センチほどだったと記憶しているから、オヒョウとしては小ぶりだったのだろう。大物になると2~3メートルはあるらしい。

 よく刺身を食べたものだが、最近はあまりお目にかからなくなった。活きのいいオヒョウはコリコリと歯ごたえがあってうまいものである。

 オヒョウの刺身で熱燗を一杯というのもオツなものだ……なんぞと最近めったに飲まなくなった日本酒を思い浮かべるのも、秋が到来した証拠なのだろう。

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August 29, 2008

出口はあちら

    何となく寒いと我は思ふのみ   漱石

 バカバカしいから書くのをよそうかとも思ったのだが……昨日の記事にこんなコメントが寄せられた。

   理系のことはjournalやせめて科学誌読む 大卒の常識

      (リンク先略)

   もう何から何までウソ

      (リンク先略)

    Posted by: お前が騙されてんだよ | August 29, 2008 at 11:11
 

 いやはやお前呼ばわりには恐れ入った。

 ユーモアの精神など微塵も感じられないし、どこの野暮天かと思ったら、書きぶりからして理系の大卒らしく、なんとか Journal や科学誌をどっさり読んだのがご自慢らしいけれど、その挙句がこんな不自由な日本語とは情けない。

 えらそうに人に常識を説こうというものが、他人の家を訪問するときには礼儀をわきまえるものだという最低の常識を備えていないのは滑稽である。こんなバカなコメントを投稿して自分の値打ちを下げていることに気づかないのは悲惨である。

 どうやらコメントの標的はぼくのような無名の人物(笑)ではないらしく、省略したリンク先を参照してみたら、某先生について言いたい放題のことを書いた記事ばかり選んである。

 なにかかんちがいしているようだから断っておくと、ぼくは某先生の信者でもなんでもない。だますもだまされるも、なるほどそういう考えもあるのかと感心したところを一部引用させていただいたまでである。

 堂々と自分の姿を見せて先生の説に反論するのなら、もちろんだれもなんともいいはしない。

 しかし匿名をいいことに、物陰にひそんで人を闇討ちにするようなふるまいは、山なす科学誌を読むほどの高等教育を受けたものにあるまじき行為ではないか。

 一方はご自分の文章をオープンに公開し、他方はこそこそと安全地帯に隠れて抑制もなく悪口を投げつけるのはフェアではない。それがぼくの常識である。

 ぼくが8ビットPCでパソコン通信をはじめた当時から、ネット上ではときどきこの種のたわけた書き込みがみられたけれど、最近はパソコンの台数の二乗に比例して二酸化炭素なみに増加しているらしい。

Exit 今後はこの種の無礼なコメントは一切相手にせず、問答無用で削除することを、ここでハッキリと申し上げておく。

 余ったレジ袋に入れて捨てることにしよう。

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Daily Oregraph: 2008-08-28

080823mint 先週の土曜日に春採湖畔で一枚だけちょうだいしたハッカの葉っぱ。

 毎年一枚だけいただく、夏の思い出である。こいつを辞書にはさんでおくと、冬の晩などにハラリと落ちて、ふっといい香りが漂う。

 え、少女趣味だって? 冗談じゃない。風流と呼んでほしいね。

 さてたびたびイヤミを書いているせいではなかろうが(笑)、26日の北海道新聞夕刊に赤祖父俊一先生の『北極圏「異変」は自然現象』と題する一文が掲載された。温暖化の空騒ぎに一石を投ずる快挙だと思う。

 実をいうと、ぼくもマスコミの大宣伝に踊らされて、つい二年前までは「地球温暖化二酸化炭素犯人説」を素朴に信じていたのである。しかし「二酸化炭素排出権売買」や「マイ箸運動」、「レジ袋有料化」の話を耳にするに及んで、おかしい、これはおかしい、なにか裏があるにちがいないと疑問を抱くようになった(宣伝をやりすぎればボロが出るのだ)。

 そもそも公害問題など臭いものにフタをしてきた過去のあるお上が先頭になって、環境重視や二酸化炭素削減を叫ぶのがおかしい、これは利権や政治的な思惑がからんでいると気づくべきであった。不明といわれてもしかたがない。

 赤祖父先生の文章を以下に要約してみよう。

 マスコミは氷河の末端で氷塊が砕けて海に落下するシーンや、アルプスの氷河が後退する画像をさかんに流して、地球温暖化の証拠として大宣伝にこれ努めている。

 しかし前者は「何万年もの間、毎日起きている自然現象」であり、氷河の後退は「1800年ごろから現在まで進行している。CO2が急増し始めた1946年の百五十年前からほとんど同じスピードで後退している。だからCO2の増加とは無関係だ」と先生はおっしゃる。長いスパンで見れば、氷河は前進することもあれば後退することもあるということ。

 氷河の後退も、北極海の海氷面積の縮小も、小氷河期(1400~1800年ころ)に発達した氷河や海氷が1800年代から現在まで縮小をつづけている現象であるという。

 そして「北極海の流氷の縮小がCO2増加によるなら、南極海の海氷も縮小するはずであるが、逆に発達している」とも。

 途中省略して、結論は「現在の温暖化は、大部分が小氷河期からの回復という自然現象である可能性が極めて高い。従って、CO2抑制に膨大な資金を使うことは、火山にふたをしようというのと同じで、全くむだである」ということになる。

 先生は「寒冷化が起きたらどうするのか」ともお書きになっており、ぼくは思わず膝を打ったのであった。最近ずっと考えているのだが、まさか寒冷化したら二酸化炭素をドンドン出せというのではあるまいね(笑)。

 ツバルの国土が海水面の上昇によって失われつつあるというのも、冷静に考えればおかしな話である。地球上でツバルだけ海水面が上昇するなんてバカなことがあるわけがない。第一もし海水面が島ひとつ沈めるほど上昇しているとしたら、驚天動地の大問題だろう。ぼくには武田邦彦先生のサイトで知ったツバル地盤沈下説のほうが常識にかなっていると思えてならないのだ。

 あまりにもバカバカしい話が横行しているので、みかねた学者たちがついにあちこちで声を上げはじめたということだろう。大本営発表はまず疑え、というのが歴史の教訓だとつくづく思うのである。

 社会はプロパガンダで変化するかもしれないけれど、地球はそうではない。

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August 27, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-27 その後の若波丸

 日本郵船の若波丸に再会したのは2000年の6月であった。

000616pwave1 ところは十勝港。

 おや重量物船とはめずらしいと、M.V. "PIONEER WAVE"の船内に入り、通路に掲げられている一般配置図を見てビックリ。

 書き換えられずに図面に残った船名は、なんと若波丸ではないか。とんだところで昔の女友だちに出会ったような気分であった。名前が変わったからには離婚したのだろう(笑)、君も苦労したんやなあ。

000616pwave2 年期の入った船だけに、事務室には一種の貫禄漂い、黒板に描かれた Stowage Plan にもちょっと味がある。

 どうしてこんな古い写真を引っぱり出したのかというと……ときどき「若波丸」をキーワードにネット検索し、このマイナーなブログをお読みくださる方がいるので、読者サービスのつもりで写真を探したのである。膨大な写真のストックを誇る(?)わが社ならではの企画といえよう。

060620deck ついでだから大サービス。

 ここからは釧路港で撮ったものだが、重量物船だけあってごつい造りであることがわかる。

000620sounding バラスト・タンクの計測をする乗組員。

 こんなところに sounding pipe があるのもいまどきの船とはちがい、なんとなくなつかしい。

 とっくにスクラップにされたであろう彼女の記念のために、また本船を愛するファンのみなさまのために、データの一部を記載しておく。

 建 造         : 1978 / MHI Nagasaki, Nagasaki, Japan
 船 級           : NK
 トン数           : 15,262 tons gross / 8,326 tons net
 寸 法             : LBP×B×D   152.00 (m)×24.40 (m)×14.20 (m)
 ハッチカバー    : Folding type steel hatch cover
 ホールド・ハッチ : 4 holds / 4 hatches

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August 26, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-26

080826gendeavor1  廊下でみかけた表示。

 いや、特に意味はない(笑)。

 

080826gendeavor2
 夜のアッパー・デッキ。

 これもまた、特に意味はないのだが、なんとなく。そういうことってあるよね。

 ブレボケはご愛嬌。

 

080826gendeavor3 出港前にメスルーム(食堂)でくつろぐ乗組員。

 ぼくもセルフサービスでコーヒーを一杯いただきながら、パチリ。

 意味がありそうでないのはこれも同じ。まあね、この世は意味にあふれているから疲れてしかたがない。たまにはナンセンスもいいんじゃないだろうか。

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August 25, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-25

080825cpoint 今日のセキュリティ・チェックポイント。

 おお、時計つきではないか。デスクに小さなめざまし時計を置いているのはよくみかけるが、こういうのはめずらしい。

 備えつけの記録簿には訪船者が何時何分に乗船したかを記録するから、親切といえば親切だけれど、サインするときにはデスクの向こう側に回るので、結局は腕時計のお世話になるのは残念。

 しかしあまり役には立たなくたって、時計は権威の象徴(笑)。アイディア賞には値すると思う。

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August 24, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-24 温根内

0824onnenai1 ここ数日、涼しいというよりも、めっきり寒くなった。

 今朝の温根内もまた肌寒く、おまけにこっちが泣きたくなるような空模様なのであった。

0824onnenai2 ときおり雨の粒がポツリポツリと落下する中、カメラを帽子でかばいながら、本降りになるのを恐れて今日のコースはいつもの半分。

 楽しみにしていたゴキヅルを見られなかったのは残念だった。

0824onnenai3 まだ一面のドクゼリとサワギキョウを楽しめるけれど、もうそろそろシーズンも終わりに近いようだ。

 いちいち写真は掲載しないが、このほかにツリフネソウ、キツリフネ、ミゾソバ、アキノウナギツカミ、ママコノシリヌグイ、ヒヨドリバナ、そしてヤマハハコなど。

 ツリガネニンジンはもうそろそろ終わりかけ。ハンゴンソウが咲きはじめていた。

080824tonumazeri 今日はドクゼリにまじって咲きはじめたトウヌマゼリをご紹介しよう。

 ドクゼリの花はもっと球形に近く、ふんわりした感じだが、トウヌマゼリも盛りになるともう少し丸くなる。

 一番のちがいは葉のかたち。

 写真右上はトウヌマゼリ、右下がドクゼリの葉である。

 トウヌマゼリの葉っぱはひょろりと細長く、縁のギザギザが鋭いトゲ状になっているから、すぐに区別がつく。まちがってドクゼリを食べぬよう、サバイバルのために覚えておきたい。

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August 23, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-22 ドラフトの話 (3)

Yamanashimaru1 いよいよ計算の世界に入る(ぼくのもっとも苦手とする分野(笑))。

 その前に予備知識としてもうひとつ、船の長さについておさらいしておこう。

 ふつうは LOA(Length Over All 全長)で長さを表すのだが、ドラフト計算では LBP(Length Between Perpendiculars 垂線間長。Lpp と表記されることもある)を用いる。これは船首垂線(満載喫水線と船首材前面との交点を通る鉛直線。以下 FP と略す)と船尾垂線(ふつう舵柄中心と満載喫水線との交点を通る鉛直線。以下 AP と略す)との間の距離をいう。

 なお上の図は『海運実務事典』(昭和38年 日本郵船社内報編集室編)付属の「山梨丸(10,100総トン)縦断面図」をもとに作成した。いまどきこんな船はないけれど、実に美しい船型なので借用させていただいた。詳しい図面がないので満載喫水線(黒と灰色の境目)は不正確であることをお断りしておく。

 ここで前回の計算シートをもう一度見てみよう。このシートでは、無地のセルに数値を入力し、うすい橙色のセルには自動計算の結果が表示されるようだ。

 では計算シートの解読に取りかかろう。

Dsurvey2 まず船首部両舷の喫水を平均し、船尾部のそれも平均、船体中央も同じく平均値を計算する。左右の数値がちがうのは、この場合船が右舷側に傾いていることを示しており、これがふつうだから平均を取るのである。

 次に船首の平均喫水と船尾の平均喫水とを足して2で割るのだが……ここまではなにをしようとしているのか了解できる。

 問題は計算の際に、船首・船尾それぞれの平均値の下に corr というセルがあり、そこに表示された数値を引いたり足したりしたあとの数字をもとしていることだ。もちろん corr は correction だから、なにかを修正しているんだなとはわかるけれど、これはなんだろうか?

 初めての方にもわかっていただけるようご説明するので、どうかご心配なく(笑)。ただし根気は必要である。

 計算シートの数値でわかるとおり、船の喫水はふつう船尾のほうが深い(もし船首・船尾ともに等しければ even keel という。またごく稀ながら、前のめりになることもないではない)。

 船首と船尾の喫水差をトリム(trim)という。上の計算シートの場合、目で見た喫水の差(apparent trim)は、10.090 - 7.770 = 2.32 (m) と表示されている(小数点以下の数字の表示が統一されていないのは、このシートの難点)。これを 「2.32 m の船尾トリム」と表現する。

Yamanashimaru2_3 さて喫水の correction(修正)を理解するため、左の図をごらんいただきたい。ここで LBP(垂線間長) が登場するのである。

 ドラフトを計算するには、船首垂線 FP と船尾垂線 AP 上の喫水値が必要である。ドラフトのマークはいずれもふつうは垂線より内側にあるため、ズレが生ずる。つまり肉眼で喫水を測読するのは赤丸の場所の値だが、計算に必要なのは黄丸の場所の値というわけだ(もちろんドラフトマークが垂線上にあれば修正は必要ない)。

 図では、船首垂線と船首ドラフトマークとの距離を d1、船尾側のそれを d2 とした。

 前述のとおり、ふつう船首よりも船尾の喫水が深いから、船体は後ろに傾いている。図中灰色の四角形で囲まれた船首部分の拡大図解を見れば、修正の必要なことがおわかりになるだろう。

 船首喫水の修正量(stem correction)は次のように計算する(単位はすべてメートル)。
 
  (1) 船首ドラフトマークと船尾ドラフトマーク間の距離
    つまり LBP - (d1+d2) を求める。

  (2) 見た目のトリムを(1)の結果で割り、1 m あたりの
    トリム量を求める。すなわち、
        Trim /{LBP - (d1+d2)}
    トリムを計算する際の注意については、あとで説
    明する。

  (3) それに d1 を掛ければ、d1 の長さ相当分のトリム
    量つまり修正量がわかる。

    今回はうかつにも本船のデータを記録しておかな
   かったので、逆算して d1 と d2 を求めてみたところ、
   d1=1.2 (m)、d2=7.8 (m) だとわかった。

    なお LBP は 193.5 m とわかっている。
 
 実際に計算してみると -0.015089 だからピタリである。船尾喫水修正量(stern correction)もまったく同様の計算だから、(3) で d2 をかければ +0.098081 となり、まずはめでたし。

 さて修正量はプラスするのか、マイナスするのかだが、実は船尾トリム(trim by the stern)か船首トリム(trim by the head)かでちがってくる。船尾トリムの場合は上の図のとおりだから、船首側では修正量をマイナスしなければならない(船尾側では当然プラス)。

 ぼくがウンザリしてきたくらいだから、もうイヤになってきた方もおいでかと思うが(笑)、便利な方法がある。修正量を求めるとき、

  船首側修正量計算時……トリム=船首喫水-船尾喫水
  船尾側修正量計算時……トリム=船尾喫水-船首喫水

 として計算シートを作成しておけば、船尾トリムか船首トリムかは無視してもよく、正負は正しく求められる。いま勉強している例では、船首側マイナス、船尾側プラスである。

 例外は球状船首など船首ドラフトマークが船首垂線 FP の外側つまり前方にある場合だ。この場合は、ドラフトマーク間の距離は d1 分だけ増えて、LBP+d1-d2になることに注意する。また修正量計算時のトリムは船首側・船尾側ともに、船尾喫水-船首喫水とすれば正負を正しく求められる。

 要するにドラフトマークが船首垂線の内側つまり後方にある場合とは符号反転するわけだが、納得していただくためもうひとつの図をごらんいただきたい(もちろん船尾トリムの場合)。

Yamanashimaru5 左の図ではドラフトマークが FP より前方にあり、上の図とは逆に修正量をプラスして FP 上の喫水値を求めなければならないことがわかる。

 かくして修正後の船首喫水と船尾喫水との平均値(Mean)は  8.971495 となることがわかった(もとの計算シートでは小数点第4位まで表示されているが、そのままだと電卓では計算が合わないから、ぼくが第6位まで入れておいた)。

 やっと喫水修正をマスターしたところで、どっと疲れが出たから今夜はこれにて。なんでまたこんな面倒な連載をはじめたものか……(笑)

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August 21, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-21 ドラフトの話 (2)

Dsurvey_2 Ship's Office のパソコンをのぞいてみたら、おや、ドラフトサーベイの計算シートではないか。

 そういえば『ドラフトの話 (1)』を掲載したのは今年の2月27日。いやはや、ずいずんサボったものである。

 ちょうどいい材料を手に入れたので、シリーズを再開しようと決心した(えらい!)。上の写真は、これから話を進めるうえで役に立つから、毎回掲載することにしよう。できれば印刷してご参照いただきたいと思う(なお写真の数字は、正しい数値を入力する前のものだから念のため)。

 はっきりいって、おもしろいテーマではない(笑)。しかしこれも海事思想普及のためと、老骨に鞭打って話を進めたい。

 まずは初級編から。

 P-S とF-A というアルファベットを目にしてピンとこないようでは、とても先へ進みようがないから、ここで写真によって確認しておこう。

Vessel P は port(左舷)、S は starboard(右舷)。なんで左舷が port なのかを追求すれば、論文をひとつ書けるくらい奥が深く、興味をお持ちの方は佐波宣平先生著『海の英語』をお読みになるようお勧めしたい。

 一方右舷が starboard なのは、佐波先生によると、   

   この言葉が steer(舵を操る)+board(舷)、つまり
  「舵器のとりつけられる舷」の意に由来するというの
  は語源学者間の定説として動かし得ない。

 右舷だけをネタに論文を一編というのは無理のようである。

 F は fore(船首。オモテ)、A は aft(船尾。トモ)。P-SとF-Aさえ押さえておけば、船体の位置関係はたいてい表現できる。

 M つまり midship (船体中央)は、ふだんあまり使われないのだが、ドラフトサーベイにおいてはもっとも重要な部分である。

 P-S両舷のF-M-A、合計6ヶ所にあるドラフトマークを測読した結果が、最初の写真の、

   Fwd(P)  7.76   Aft(P)  10.08    Mid(P) 8.760
   Fwd(S)  7.78   Aft(S) 10.10   Mid(S) 8.970

である(単位は m。なお下の写真は別の船のもの)。Fwd はもちろん forward の略。

 疲れたから今夜はこれでおしまい。

 次回はいつになるかわからないが、検索しやすいようにドラフトサーベイのカテゴリーを新設したのでご利用いただければ幸いである。

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August 19, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-19

080819cpoint1 今日の船上セキュリティ・チェックポイント。本船はチップ船である。

 あまりにもシンプルな手前のデスクはともかく、うしろにある控え室(?)にご注目いただきたい。

 雨風をしのぐ……もちろんそれも目的にはちがいないのだが、それではどうして陸上側だけカーテンを開けているのだろうか? そして雨も降っていないし、風だって弱いのに、なぜ三方のカーテンを閉める必要があるのだろうか?

 -え~? わかんない。 Hindi ko alam.

 -だから現場に行かなくちゃいけないのさ。

 答えはチップよけ。荷役中に飛散するウッドチップのダストまみれになるのを防ぐためのしかけなのである。うまいことを考えたものだ。生活の知恵だね。

080819cpoint2  それにしても配置が悪い。狭いデッキではほかに撮りようがないのだ。あまりにも愛想がないから、

 -写真、写真。写真を撮るから出ておいで。

 え、マジかよ、というような顔をして出てきたところをパチリ。おれもずいぶんずうずうしくなったものだ(笑)。

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August 18, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-18 鶴丘神社

080818tsuruoka1 鶴丘神社。

 釧路空港近くにあるこの神社を、あなたはご存じだろうか? え、ご存じないとは情けない……などとえらそうなことをいう資格は、ぼくにはない。

 実は今日の午後お客様を空港までお送りした直後に、ふとカーナビを見たら(会社の車には、分不相応にも(笑)カーナビが装備されているのだ)、鳥居のマークも鮮やかに「鶴丘神社」が表示されていることに気づいたのである。

Tsuruokajinja 場所を示しておこう。

 道道釧路空港線ができるまでは国道240号線と空港とを結ぶ唯一の道として活躍した道路沿いにあるのだが、ぼくがそうであったように、気づかずに通り過ぎてしまうのがふつうだと思う。

 この神社、Yahoo で検索したところ、わずか3件しかヒットしなかった。

 よろしい、4件目はマイナーな物件を愛するマイナーな Daily Oregraph  社が引き受けようではないか。

080818tsuruoka2 引き受けたのはいいけれど、この神社の由来がさっぱりわからないのには弱った。古くからあったお社を改築したものなのか、比較的歴史の浅い神社なのか、まったく判断がつかない。

 一応はご報告までに掲載しておくことにするが……またしても宿題である。

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August 17, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-17

080817shiundai 紫雲台墓地の制空権を握るものはカモメである。

 見よ、堂々の布陣。

 悪知恵に長け動作機敏なカラスもここでは控えめ、釧路のカモメは図体がでかいから、まともに立ち向かっても勝負にならないのだろう。

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August 16, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-16

080816minatomachi ひさびさに港町岸壁周辺を歩く。

 ここではときどき想像を絶する珍品をみかけるので、チェックを怠ってはいけないのである。

 今日もまた期待を裏切らず、怪奇趣味あふれる謎のオブジェが……いやはや、これ、いったいなんだろうね(笑)。

 

080816minatomachi2 いつも焚き火を囲んで椅子が置いてある場所にきて、またもやビックリ。

 かつて魚を煮ていたものだろうか、巨大な鍋がデンと据えられているではないか。

 椅子もちょうど三脚。

 魔女が三人、グツグツ煮える大鍋を囲んで、腐った臓物やガマガエルに、うわばみの切り身、イモリの目玉にカエルの指……なんてのはまだマシなほうで、ユダヤ人の肝やらトルコ人の鼻、タタール人の唇、ドブに産み落とされた赤ん坊の指などというものすごい材料を放り込んで、呪文を唱えていると、

 -親指がチクチクするからには、だれぞよからぬやつがやってくるな。

 そこへ薄氷堂登場。え、よからぬやつって、おれかよ(笑)。

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August 15, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-15

080814imoshochu 昨夜はこの芋焼酎。

 芋くささがほとんど感じられず、スッキリとした異色の焼酎である。同僚のY氏とふたりがかりだから、一滴余さず頂戴したことは申し上げるまでもない。

 ビンの向こうには魅力的な女性がいるけれど、タダでお見せするわけにはいかないので、ボカシをかけておいた。

080814sanma いわゆる食べ歩き系のブログでは、口にした料理をほとんどすべて撮影して紹介するのがふつうである。しかしお試しになってみるとわかるように、一皿ごとに写真を撮るのは、できそうでいてなかなかできることではない。

 ぼくはそれほどマメじゃないから、あ、これうまいね、などといいながら、ムシャムシャ食うだけ。

 そうはいっても、写真一枚だけというのも愛想がないから、二軒目のお店でY氏の注文したサンマをパチリ。光の当たりぐあいが悪かったか、ちっともサンマがうまそうに写っていないのは残念である。

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August 13, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-13

 このところ低調である。夕食を終えたあとはなにをする気力もなく、一杯飲んで(飲む気力だけはあるからふしぎ(笑))、せいぜい本を数ページめくってから寝るだけというていたらく。

080805fukagawafudo 困りはてて深川不動のお狐さまに相談したら、汝海難事故の記録を読むべしとのお告げがあった。ヘンな狐だね、まったく。

 そんなバカなとは思いながらも、NTSB(国家運輸安全委員会)のサイトから海難事故報告の pdf ファイルを印刷して読みはじめたところ……いや、これが実におもしろい。

 事故の記録をおもしろいといっては不謹慎かもしれないけれど、余計な装飾のない、事実をきびきびと伝える文章が小気味よいのである。ヘタな小説よりもよっぽど緊迫感に富んでいるというのは考えるべきことだろう。

 高校あたりで英語を教えるのなら、なにがなにしてなんとやらということがよく伝わる、こういう記録的文章のほうがいいんじゃないだろうか。第一マネをして今日からでもすぐに仕事に使えるしね(報告書を書けとはいっても、小説を書けという会社はふつうないだろうし(笑))。

     お断りしておくと、報告書にも当然うまいへたはあり、
    中には要領を得ないダメな文章だってある。ぼくがいま
    手にしている報告書はムダのない名文である。よほど
     の秀才が書いたものにちがいない。

 はてさて NTSB のおかげでリハビリ成功……するかどうか?

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August 11, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-10 (2) 秋……?

080810sawagikyo 10日に温根内で撮った写真のうち、もう一枚だけ。

 暑さのさなかになにをバカなとお思いになるかもしれないが、毎年この花、つまりサワギキョウを目にすると、ぼくは秋の気配を感じるのだ。

 もう立秋は過ぎているのだからけっして無理のある話ではないし、道東の四季のうちで俳句の季と一致するのは、まさにこの時期だけかもしれない。

 さて一杯やって寝るとするか。秋だからね。

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August 10, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-10

080810onnenai 温根内湿原のドクゼリとサワギキョウ。

 今夜は時間がないので写真を割愛するが、ほかにエゾニワトコの赤い実、ツリフネソウ、ヒロハヒルガオ、クルマバナなど。

 木道を歩くとさすがに汗ばむけれど、先日の東京を思えば、比較にならぬ涼しさであった。

 ただいま23時54分。部屋の窓を開けっ放しにしているせいか、ちょっと肌寒いくらい。ぜいたくなものである。

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Daily Oregraph: 2008-08-05 深川あたり (4) 番外編

080805_1shinagawaseaside いつの間にかできていた、りんかい線の品川シーサイド駅。

 線路を新設すればするだけ商売になるのだから、廃線だらけの地方から見ればウソみたいな話である。幸い廃線の運命をまぬがれた地方にあっても、ローカル駅では極端に便数が少ないため、利用者は不便をしいられている。

 駅舎などに金をかけていられないというので、ポンコツの車掌車や崩壊寸前の掘っ建て小屋が置かれているのはまだ雨風をしのげるからマシなほうで、屋根のない粗末なプラットホームだけという駅さえある。

 この駅などいかにも無機質かつ無趣味な造りだが、おれは採算が取れるのだという自信満々の面構えである。こんなイヤミなやつとつきあいたくはないけれど(笑)、やむをえまい。

080805_2tokyo 東京駅は工事中であった。

 なにをいまさら東京駅なんて、という方もおいでだろう。しかしこの駅はさすがに風格があり、やはりシャッターを切らずにはいられない。失礼ながら東京にはもったいないから、京都に移築してはどうかとぼくは思うのである。

080805_3monzennakacho 地下鉄門前仲町駅。

 そばうどん。かき揚げそば 320円か……少し前にソバ屋で取った昼食の値段のほぼ三分の一である。

 ローカル駅愛好派としては、こちらを食べるべきであったかと反省。財布に金のあるなしではなく、これは心がけの問題なのである。

 日本中を歩き回って測量された伊能忠敬先生も、地方でごちそうをふるまわれたことはあったかもしれないが、ご自分からは美食を求めなかったにちがいない。その程度の人物であれば、あれほどの偉業を達成することはできなかっただろうと、ぼくは勝手に確信しているのだ。

080805_4kayabacho 地下鉄茅場町駅。これまた無趣味な駅である。

 ここで雨は本降りになり、ぼくは地下鉄へ逃げこんだのであった。短い東京レポートだったが、これで終わりにしよう。

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August 07, 2008

Daily Oregraph: 2008-08-05 深川あたり (3)

080805fukagawa00 門前仲町。

 暑い。いふまいと思へど、暑い。

 いっそカンカン照りならましなのだが、いまにも雨の降り出しそうな空の下、たっぷり湿気を含んだ熱気が体にねっとりまつわりついてくる。無数のエアコンの排熱が目に見えぬ渦を巻いて立ちのぼり、いずれ台風が発生するんじゃないかと疑われ