November 12, 2019

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 11月11日~12日

191111_01
 11月11日。朝のうちは上天気だったのだが、夕方から雨。荷役が遅れるから雨は困る。しかし相手が天気では、苦情の持ち込み先がない。

191112_01

 11月12日。早朝に雨は上がった。最近は天気予報が乱立気味で、雨は06時までとする予報もあれば、12時まで降りつづくという予報もあって、翌日の天気でさえこの調子なのだから、地球の温暖化あるいは寒冷化などという途方もない問題が、たかが人間様に解決できるものかと我思う、ゆえに我あり。

 「おい、コーヒーはどうだい?」と一等航海士が声をかけてくれたけれど、今日はちょいと忙しいから遠慮した。彼は気のいいオヤジさんで、昨日はいろいろ世間話をしたのである。

 夕方無事荷役は終り、夜道をドライブして帰着。ああ、しんど。

| | Comments (0)

November 10, 2019

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 11月8日~10日

191108_01

 11月8日。ああ、とうとうこんな時期になってしまった。まだタイヤを交換していないから、雪が降らぬことを切に祈る。

191109_01

 11月9日16時28分。太陽が山に隠れたとたんに寒くなる。あたりまえの話だけれど、やっぱり寒いものは寒い。

191110_01

 11月10日。いわゆるサンデー・ノーワーク。午前中はホテルの部屋でデスクワークならぬ、座卓ワークをしてまじめに過ごした。

 散歩に出たついでに、昼飯は近くの食堂で麩入りの広尾ラーメンでも食おうと思ったら「本日休業」とは悲しからずや。やむなくスーパーで買ったサンドイッチをビールで流し込んだ。

 さて問題は明日からの天気である。どうなることやら。

| | Comments (0)

November 06, 2019

Daily Oregraph: 夜風が沁みる

191106_01

 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。

 上天気だったけれど、朝から風が強く、乗組員諸君もほぼ冬装備であった。吹きさらしの場所に立つんだから、そりゃあ寒いにきまっている。

 日没とともに一気に気温が下がり、風の冷たいのなんの。それなら熱燗だろう……というのは、素人の浅はかさ(笑)。今夜もいつものごとく、スコッチ on the rocks である。この不屈の精神で、迫り来る冬に立ち向かうのである。

| | Comments (0)

November 03, 2019

Daily Oregraph: 最後のミヤマニガウリ

 分担金だの留置権だの担保だの、およそ自分には縁のない単語を相手にしながら机に向っていると気分がくさくさするから、好天に誘われて散歩に出た。

191102_01

 すっかり葉を落とした不格好な街路樹も、影だけを見れば、琳派の屏風絵のようである……はずがないね(笑)。この木にかぎらず、あちこちの街路樹は落葉が進んで、みすぼらしい姿をさらしている。

 おお、そうだ。相生坂下のミヤマニガウリはどうなっただろうか?

191102_02

 ……こうなっていたよ。しかし、もうすっかり終りかなあと思ったら、たったひとつだけ花も実もあるやつがいた(探してごらんなさい)。万物枯れゆく中、ひときわ異彩を放っている。こういうジジイにぼくもなりたいものだが、もう無理だろうなあ。

| | Comments (0)

November 01, 2019

Daily Oregraph: 霜月のリアリズム

191101_01

 公園の落葉。

 あっという間に11月である。11月には冬の食料にするために家畜を殺したから、アングロサクソン語では Blotmonath (blood month 血の月) といったらしい。同じ赤でも紅葉ではなく血液とは、さすが肉食文化はちがうものである。

 和名では霜月または霜降月……といえば、ぼくは頭髪に霜の降りた爺さんを連想する。

 旅の坊さんが臨港鉄道の線路跡をてくてく歩いているうちに、

 -急ぎ候ふほどに知人(しりと)の浜に着きて候。

てなことをいう。いつも不思議に思うのだが、だれに聞かせようとして、こんなひとり言をいうのだろうか。

 -あまりに苦しう候ほどに、これなる朽木に腰をかけて休まばやと思ひ候。

 またしても要らざる説明をしながら、坊さんは砂浜に打ち上げられた流木に腰かけて、握り飯を食おうとする。なにしろ歩き通しだから、当然腹が減る。ここで坊さんが握り飯を食うのはリアリズムである。

 そこへいきなり小屋から白髪頭の翁が現れる。やせ衰えた、皺だらけの貧相な爺さんである。生気のない顔はとてもこの世の者とは思われず、とたんにリアリズムが怪しくなる。

 坊さんと翁は、型どおりに問答をするわけだが、たいてい翁は幽霊であったというオチになる。ときにはこの翁、今どきの無学な大臣より千倍も教養のある左大臣の亡霊であったりするから油断できない。人と幽霊はみかけによらないのである。

 しかしぼくは21世紀の味気ないリアリストである。ここで現実に引き戻さなくてはいけない。

 -おい、坊さん、握り飯はのどがつまるべさ。お茶でも入れるかい?

 -おや、お爺さん、これはどうもご親切に。

 -ついでにシシャモ焼くから、ちょっと待ってれや。

 浜風にあてて干したシシャモはうまいものだ。その生臭ものを坊さんがムシャムシャ食うところは、現代リアリズムである。

 -いや、すっかりご馳走になりました。おみかけしたところ、ただのご老人とは思えません。(と、芝居がかって)いかなる人の果やらん、その名を名のり給へや。

 -バカ、なにこいたもんだか。おれはただのジジイさ。はんかくさいこというんでねえ。

 ああ、霜月のリアリズムは、やっぱりつまらない。

| | Comments (2)

October 27, 2019

Daily Oregraph: 水菜の奇跡

 わが家では今年は不作だったし、ここしばらく部屋にこもって仕事していることが多かったので、しばらく畑を放置していた。もう一ヶ月以上になるかもしれない。

 しかしさすがに気になってきたので、今朝おそるおそる行ってみると……これは驚いた。いや、雑草が増えたことにではない。それは予想していたことだから、やっぱりなあ、とすぐにあきらめがついた。

191027_01

 びっくりしたのは、これ。前回見たときは影もかたちもなかったはずの水菜が、はびこる雑草の間に、いつの間にか大きく成長していたのである。東夷に囲まれた京水菜。

 写真ではわかりにくいかもしれないが、わが家の収穫としてはものすごい量であって、容器からはみ出している。手にするとずしりと重い。

 収穫が遅くなりすぎて、茎はやや固くなっていたけれど、立派に晩飯のおかずの役目を果たしてくれた。こういううれしい驚きは、しょせん上級国民にはわかるまい。ざまあみろ(笑)。

| | Comments (2)

October 24, 2019

Daily Oregraph: 冬遠からじ

191024_01

 本日の船上セキュリティチェックポイント。

 これは夕方近くに撮ったもので、めずらしくコックさんが出てきて、なにやらおしゃべりをしていた。もう晩飯の支度はすんだのかな?

191024_02

 この椅子、いい。絵でいえばヘタウマの味がある。もちろん坐ってみた(笑)。釧路の港に詳しい方なら、影の方向からお気づきのとおり、朝撮影したものである。

191024_03

 16時12分。日が短くなった。もう冬はそう遠くはない。

| | Comments (0)

«Daily Oregraph: 目玉焼きの味