May 19, 2019

Daily Oregraph: 裏庭画報 花見ノンアルコール

 ここ数日冴えない天気が続いていたけれど、本日は上天気の花見日和である。

190519_01

 エゾヤマザクラは早くも散りはじめていた。木が弱ってきたためか、全体にボリューム不足だから、もっとも花の多そうなところにレンズを向けた。釧路の桜は花と葉が同時に開くので、本州以南の桜とは見え方がちがうと思う。

190519_02

 こちらはチシマザクラ。花はエゾヤマザクラよりもやや小さめで、かなり白っぽい。この木はすでに相当衰弱しているとみえて、この付近にしか花が咲いていなかった。電線を入れぬように撮るにはこの角度しかなく、左上に例のナナカマドの葉が入ってしまった。

 悲しいことに、どちらのサクラも老いぼれてきたから、数年後には始末する必要があるかもしれない。もし花咲か爺さんがいたら再生をお願いしたいところである。

190519_03

 オオバナノエンレイソウとニリンソウは今が見ごろ。ユキヤナギも咲きはじめたけれど、写真を撮るにはまだ少し早い。

 せっかくの花盛りだというのに、午後から外出するので花見酒は自粛した。花見は夜桜にかぎる、という友人もいるのだが、あなた、夜はまだ寒いんですよ。熱燗をつけろとでもいうのですか(笑)。

| | Comments (2)

May 18, 2019

Daily Oregraph: 新しい桟橋から

190518_01

 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。

 「こら、勝手に入ってはいかん」と注意している……わけではない。

190518_02
 うっすら霧がかかっていたためくすんで見えるけれど、本日の釧路西港はなかなか賑わっていた。写真は第2埠頭の海側に新しくできた桟橋から同埠頭南側岸壁を撮ったもの。今までとはちがった景色が撮れるようになった。

 ふだんここに立ち入るには許可証が要るけれど、6月には釧路港湾協会主催の見学会があるらしいから、興味をお持ちの方は参加されてはいかがだろうか。なかなかおもしろい場所である。

| | Comments (0)

May 13, 2019

Daily Oregraph: 裏庭画報 開花宣言

190513_01

 予想より一日早く開花宣言。といっても、咲いたのは全体の一割未満だから、満開はまだ先である。

 エゾヤマザクラの下で元禄花見踊を踊りたいという酔狂な方は、今から準備されても十分間に合うと思う。

 ニリンソウとオオバナノエンレイソウの見ごろはやはりあと数日後になりそうだが、毎年今の時期はネタに困らないから、大いに助かる。

| | Comments (0)

May 12, 2019

Daily Oregraph: 裏庭画報 植物観察会

190512_01

 今朝のエゾヤマザクラ。9日の写真と見くらべていただきたい。開きたがってウズウズしているのだが、あと二日くらいかかるのではないだろうか。

 よくよく木を見ると、まったくツボミのない太い枝が一本あったから、バッサリ払ってしまった。枯死したらしく、ちょっと力を加えると、小枝は簡単にポキポキ折れてしまう。全体に傷んでいるようなので、この木もいずれ寿命が尽きるのかもしれない。ぼくとどっちが先か、勝負だな(笑)。

190512_02

 数日気温が低かったせいか、ニリンソウもまだまだ満開にはならない。これも9日の写真と同じ株だから、比較してごらんいただきたい。

190512_03

 オオバナノエンレイソウも半分ほど開花したけれど、まだ半乾きの洗濯物みたいで、ちょっと元気がない。

 観察の結果、エゾヤマザクラの開花とともに、ニリンソウとオオバナノエンレイソウも見ごろを迎えるだろうという結論に達した。

 右ご報告申し上げ候。

190512_04

 ついでながら、これらの大きな葉っぱはギョウジャニンニクである。こちらはずいぶん威勢よく見える。毎年のことだが、わが家では花の観察を目的としているから、山菜として食べることはない。

| | Comments (0)

May 10, 2019

Daily Oregraph: 古本物語

190510_01

 本日古本屋で拾ったのはこれである。えらい先生の著書ゆえぼくも存在を知ってはいたが、学生時代は筋金入りの怠けものだったから、もちろん読んでいるはずもなく、罪滅ぼしになろうかと、神社にお賽銭を上げるつもりで(笑)300円を支払った次第。

 この手の古本を買うと気になるのが持主である。定価1.600円といえば安価だと思うかもしれないけれど、昭和40年発行だから、結構なお値段と考えたほうがいい。今ならまず五千円は下るまい(立派な造りの大著だからもっと高価ではないか)。ふつうのサラリーマンなら、当時買おうか買うまいかちょっと迷う額であったはずだ。

 まず英語の先生あたりが候補に浮ぶけれど、奥付に押してある赤いスタンプを見ると、「釧(路)□□字」という文字が読み取れる。

190510_02

 そして、これ。そう、図書館である。では、どこの図書館だろうか? なお「大正堂」という書店をぼくは記憶していないが、Google で検索すると「釧路市詳図 (大正堂書店): 1932」というのがヒットするので、少なくともかつて釧路市内に存在したことはまちがいない。

190510_03

 本文をぱらぱらめくっていたら「釧赤看学」の文字を発見。奥付に見える「字」と組合わせると「赤十字」であろうと推測できる。してみれば「釧路赤十字看護学校」だろうか?

 検索してみると「釧路赤十字看護専門学校」はヒットするのだが、どうも詳しい情報が見当たらない。関連する項目を探してみると、ウィキペディアの「日本赤十字北海道看護大学」(1999年に北見に設置)の項目が参考になった。以下同項目から引用する(太字は薄氷堂)。

 北海道における日本赤十字社の救護看護師養成は、1894年(明治27年)に始まる。これまで旭川(1923年開設)、北見(1939年)、伊達(1944年)、釧路(1966年)、浦河(1990年)にそれぞれ赤十字看護専門学校が開校され、看護師を養成していた。 当初、釧路市に開校の打診があったが、綿貫釧路市長が財源がないことを理由に独断で拒否、結果的に立地の機会を喪失した。

 1999年の日本赤十字北海道看護大学開学に伴い、北見、旭川、釧路の赤十字看護専門学校がそれぞれ統廃合され、現在は伊達と浦河の2校で看護師養成が行われている。

 つまり釧路赤十字看護専門学校は1966(昭和41年)に設置され1999(平成11年)に閉校になったらしい。ぼくの買った本には「廃」の字のスタンプが押してあるから、閉校になったときに図書館の蔵書を処分したにちがいない。

 ついでにご紹介すると、Google の検索結果にこういうのがあった。

 釧路赤十字看護専門学校同窓会は、今後、同窓会の維持が困難になるため2010年11月6日(土)の同窓会総会で承認を得、解散いたしました。

 母校を失うというのは悲しいことだ。ホロリとさせられる話である。

 さてこれで出所はわかった。看護専門学校では英語も教えていたのだろう。斎藤先生の文学史は(失礼ながら)若い学生諸君の手に負えるような書物ではないから、たぶん英語担当の先生が図書館の予算を使って、ご自分の欲しい本を注文されたのだろうと思う。

 いや、それを悪くいっているのではない。お金の使い途としてはまちがっていないからである。図書館にはまともな本がなければならない。大きな大学の図書館ではなく、地方都市のささやかな学校図書館の本棚に斎藤勇の『イギリス文学史』が置かれていることは誇っていいと、ぼくは思う。学生のだれかがそれを開いて、「ああ、こんな世界もあるのだ」と知り、「私たちの学校にはこういう本だってあるのだ」と思うだけでも、図書館予算1,600円分の価値は十分にある。

 その立派な本をわずか300円の叩き売りで買ったぼくは、先ほど少しだけ読んでみたのだが、名著だと思う。文章はけっしてえらそうな学者風ではなく、明快でまことに読みやすく、通りいっぺんの解説調とは無縁だし、静かな情熱さえ感じられる。

 本は増やしたいどころか、どんどん捨ててしまいたいのだが、つい…… これもなにかの縁というやつか。

| | Comments (4)

May 09, 2019

Daily Oregraph: 裏庭画報 桜はまだかいな

190509_01

 昨日はすべてツボミだったニリンソウが一輪だけ開花した。オオバナノエンレイソウと咲きそろったときが見ごろなので、あらためて写真を撮ることにしたい。

 今日の午後、釧路市内の鶴ヶ岱公園でも、日本一遅いサクラ(エゾヤマザクラ)の開花が発表された。しかし日本一の栄誉はたぶんわが裏庭のエゾヤマザクラのものであろう。

190509_02

 このとおり、少なくともあと数日はかかりそうだが、開花したらお知らせするから、お酒を持っていらっしゃい。貧乏花見もまたオツなものです。

| | Comments (0)

May 05, 2019

Daily Oregraph: 定期コース復帰

190505_01

 ほんとうにひさびさの定期散歩コース。快晴、寒くなく暑くなく、風はあるが強からず、まことに快適である。

 あちこち緑が目立ってきた。季節の移り変わりを味わうには、やはり歩くのが一番である。

190505_02

 この線路もいずれ撤去されるんだろうと考えながらカーブを曲がると、沖に停泊する船が見えた。ハッチは五つ。いわゆるハンディ・バルカーだが、ここで化学肥料でも揚げるのかな。

190505_03

 もう一つカーブを曲がると、プーンと磯の香りがしてきた。あまりにも強烈だったから崖の下を見ると、匂いの出所はみごとな昆布である。これだよ。これはね、山間の盆地に暮していちゃ嗅げない匂いなんだ。千金の値があると思う。

190505_04

 知人の砂浜でもやっと緑が優勢になってきた。やがて来る短い夏の前ぶれといったところだろうか。

190505_05

 おやおや、フキノトウがこんなに伸びている。

 結局歩きながらたいしたことを考えているわけではない。へえ、ほんとに季節が変ったなあ、とあたりまえのことに感心しているだけである。しかし理屈を排除して景色をありのままに受け入れるというのは、案外禅の境地に近いかもしれない(笑)。

| | Comments (2)

«Daily Oregraph: 裏庭画報 カタクリ