July 08, 2009

Daily Oregraph: 2009-07-08

090708yanetabirako 西港の花々おまけ編として……会社前の駐車場に咲いている、たぶんヤネタビラコだろうと思う。

 本来なら貧乏くさいので引っこ抜いてしかるべきところ、まだ花が開ききっていないから、格別の情けをもって命は助けてつかわすことにした。

 それにしてもワルタビラコやヤネタビラコのタビラコとはなんだろう?

 なんとかタビラコというのはいくつかあるが、本家本元ただのタビラコには、カワラケナやコオニタビラコという別名もあるらしく、牧野先生の図鑑によれば、

 田平子は田の面にロゼットの葉がひらたくはりついている形を述べた名。カワラケナは無毛の菜の意味。

 なるほど田平子ねえ。しかしおもしろいのはここからだ。

 
小鬼田平子はオニタビラコに似て小型を示すが、無駄な名である。

 
無駄な名である……すばらしい、実にすばらしい(笑)。さすがは牧野富太郎先生の図鑑である。

(RICOH R10)

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July 07, 2009

Daily Oregraph: 2009-07-07 続・西港の花々

090707odaikonso1 オオダイコンソウの背丈を測ってみた。

 1mを越していると思ったのは錯覚で、実際はおおむね80cm台。つまり見た目では 1mあっても、グリーンベルト部分は舗装面よりも土が盛り上がっているから、その分差し引かねばならなかったのである。

 しかし実測88センチのものもあったから、全体に大柄であることはまちがいない。

090707odaikonso2 茎もいやに赤っぽいし、ほんとうにオオダイコンソウなのだろうか?

 一応確かめてみると、花はどう見てもダイコンソウのそれだし、背丈からいっても、托葉がダイコンソウの仲間ではもっとも大きく、縁に鋸歯があるという特徴をそなえているところからみても、まずまちがいないと思う。

090704odaikonso3  しかし 4日に春採湖畔で撮ったこちらのオオダイコンソウの写真と見くらべていただきたい。

 ずいぶん印象がちがうと思うけれど、いかがだろうか?

 茎の色がまるでちがうし、西港のほうは托葉がやや細身で鋭い印象を与える。

 ニシコウオオダイコンソウとでもいいたくなる気持をおわかりいただけるのではないだろうか。

  
090707seiyonokogiriso さて一番上の写真からもおわかりのとおり、セイヨウノコギリソウが開花した。

 いくらハーブだといわれても、こうボコボコ生えているものを摘んで食用にしようという気にはとてもなれない。

 この花は学名を Achillea Millefolium というのだが、

 属名はギリシャの英雄アキレスを記念しており、彼はこの草で部下の兵士達の傷をなおしたといわれている。(『牧野 新日本植物図鑑』)

 こういう豆知識を覚えておくとサバイバルの役にも立つし、高学歴芸能人チームに一泡吹かせることだってできるかもしれないのだから(笑)、バカにしてはいけないのである。

(RICOH R10 & Nikon D80 + Tamron 172E)

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July 06, 2009

Daily Oregraph: 2009-07-06 西港の花々

090706hamanasu 植物観察は別に野山へ行かなくたってできるわけで、港にもいろいろの花が咲いている。

 時間にゆとりのあるときは、てくてく歩きながら道ばたの花をながめるのもオツなものだ。不景気なときほど余裕が必要だしね。

 釧路市港湾庁舎近くにある緑地のハマナス。

 これは植栽だろうと思うが、赤い真っ赤なハマナスではなく、ちょっと淡い色をしている。

 
090706warutabirako 咲きはじめは可憐な印象を与えるワルタビラコ(ムラサキ科)だが、成長するとごらんのとおり、はっきりいって実にむさくるしい。

 牧野先生の図鑑には載っていないし、名前の由来はよくわからないけれど、ワルは「悪」にちがいない。この姿はどうみたってワルである。

 清少納言がこいつを見たら、まあ憎らしいとかなんとかいって、ボロクソにけなすんじゃないかと思う。

 まあ、そう嫌いなさんな。あいつがこんなワルになったのも、今の政治が悪いのさ。

090706seiyonokogiriso_2  開花前のセイヨウノコギリソウ。

 こいつはハーブの一種らしく、苗をネット販売しているのだが、港の道ばたにいくらでも生えている姿を見ると、わざわざ金を出して買うほどのものかなあと疑問に思う。

 食欲増進、強壮に効あり。ハーブティーとしても用いるという。そういえば、ノド飴の包装にこの花の絵が描かれていた。

 ご希望があれば格安で販売するので、ご一報くだされたし(笑)。

090706odaikonso  会社前のグリーンベルトに群生している黄色い花は、たぶんオオダイコンソウ(バラ科)だと思うが、春採湖畔で見るお上品なものとはずいぶん印象が異なる。

 まず背がずば抜けて高い。図鑑には 60~80 cm とあるのだが、どう見ても 1m以上はありそうだ(明日測ってみよう)。そして茎が褐色を帯びている。つまりたくましいのである。

 とても同じオオダイコンソウとは思えないくらいなのだ。子細に観察したわけではないから断言はできないけれど、同じ植物でも生育環境によって差異が大きいという証拠といえるかもしれない。

 この仲間には、ダイコンソウ、オオダイコンソウ、カラフトダイコンソウといくつか種類があるし、たぶんその中間種だってあるだろう。勝手にニシコウダイコンソウとでも名づけたいところだが、やっぱりまずいかな(笑)。

(RICOH R10)

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July 05, 2009

Daily Oregraph: 2009-07-05

 昨日今日と雑用が多い。最近あれこれ持ち物が壊れるのである。

 先日メガネのツルに亀裂が生じたと思ったら、昨夜はクランプ式蛍光灯が根もとからボキリと折れる始末。持ち主自身も相当くたびれているから、骨折をせぬよう気をつけなくてはなるまい。

 そこで昨日は春採湖畔を歩いてから何年ぶりかでメガネ屋へ、今日は軽く裏庭の草刈りをすませてから蛍光灯を買いに電器屋へ。

 先日のハナタネツケバナ・ショックがちょっと尾を引いているので、温根内はやめにしておいた。そろそろ気分転換に遠出が必要かもしれない。

090705spaghetti 無事買い物をすませ、今日のランチはこれ。

 カツスパ(=スパカツ)と並ぶ、釧路名物のひとつだろうなあ。月に一度は無性に食べたくなるのである。

 ごくあっさりしているので、ぼくはこちらのほうが好み。粉チーズをどっさりふりかけてパクパクやるのだが、いくらでも食べられそうな気がする。

 まことに安上がりの幸福だが、ビールを飲めないのは実につらい(笑)。

(RICOH R10)

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Daily Oregraph: 2009-07-04 春採湖畔

090704harutoriko 今日の春採湖は親子連れの団体が目立った。次から次へとゾロゾロやってくるのである。

 写真の人々の服装をごらんになればおわかりのとおり、気温はやや低め。いまの時期、本州でこんな格好をしていたら汗がダラダラ流れてやりきれまいと思う。


 あいからわずランナーも多い。年少の諸君がすれちがいざまにいちいち「おはようございます!」と挨拶してくれるのは、礼儀正しくてけっこうなのだが、こちらは手の震えをとめながら(笑)カメラを構える都合上返事を返せないから、無愛想なおっさんだと思われているかもしれない。

 今夜は4月以降の写真を整理・保存するのに時間がかかり、いちいち掲載している余裕はないけれど、エゾノシモツケソウ、ダイコンソウ、エゾオオヤマハコベ、カンボクなど。

 花はまだこれからだが、わがミヤマニガウリもそろそろツルを延ばしはじめていた。

 大型のセリ科植物もいくつかみかけたけれど、この連中は区別がむずかしいので、これから勉強しなくてはいけない。まだまだ修行が足りないのである。

(Nikon D80 + Tamron 172E)

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July 03, 2009

Daily Oregraph: 2009-07-03

090703ika 昨日はなぜか気分が乗らず、昔の写真をながめたりしてボンヤリ時間を過ごしてしまった。

 例の『1984』はやっと4頁目。

 もう往年の馬力はとっくに失われ、日本語の文庫本でさえ最近は一日に数十頁がいいところだから、こういう気の重くなるような内容の小説ならまあそんなところだろう。

 活字を読んでくたびれるよりは、イカの一夜干しを肴に一杯やったほうが楽にきまっている(笑)。昔はこいつをよく食べたものだが、しばらくごぶさた。ひさしぶりにうまかった。

 さて仕上げにウィスキーでもやって寝ることにしよう。今夜はもう一頁くらい進むかな?

(RICOH R10)

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July 01, 2009

Daily Oregraph: 2009-07-01

090628kusafuji 7月最初の朝はすさまじい雷鳴とともにはじまった。驚いて目を覚まし、ちらと時計を見たら 4時45分だったと思う。

 今日の日の出は 3時47分だから、激しい雨が降りしきってはいても、外はもう明るかった。

 やれやれ、とんだ時間に起こされてしまった。いくらでも眠ることのできた昔とはちがって、いったん目が覚めるとなかなか寝つけないのである。

 
たいして眠くもないのだが、この時間に起きるのもいやだ。叩きつけるような雨の音と、ときどき思い出したように響く遠くの雷を聞きながら、あれこれとつまらぬことを考える。

 まだ一頁しか読んでいない『1984』の主人公には、右のくるぶしの上に varicose ulcer(注参照) があるらしいけど、なんじゃそれは? Ulcer が潰瘍なのは知っているが、varicose なんて単語を見たことあるかな? (……実は昨夜辞書を引かなかったものだから、これが一番気になった(笑))

 しかしたった一頁読んだだけで、ははあ、ハリウッドのSF映画にはこの小説を下敷きにしたのがあったなあと気づいた。影響力抜群らしいね。インテリとおつきあいするにはやはり読まなくちゃダメかなあ。

 ……などとバカなことを考えているうちにふたたび眠ってしまい、次に目が覚めたのはちょうど 7時。こうしてぼくは7月1日を迎えたのであった。

 写真は6月28日に撮った温根内のクサフジ。本文とはまるで関係ない(笑)。

【注】 Varicose ulcer は静脈瘤性潰瘍のことらしい。といっても、どんなものかさっぱりわからない。どうせ日本語にしたって意味がわからないのだから、なにか腫れ物でもあるのだなと解釈して読み飛ばすべきところである。もう残された時間はそんなにないのだから、ささいなところにこだわっていてはいけない。

 なお varicose はぼくの単語帳にちゃんとあったけど、覚えているわけないよ、そんなヘンな単語。

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June 29, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-28 裏庭観察

090628onnenai 6月28日の温根内。この日は訪れる人が多く、大にぎわいであった。

 しかしお目当てのハナタネツケバナが姿を消していたのには失望した。いったいどうしたのか、どうも腑に落ちない。

 まさか盗掘されたのでは?

 気分がすっきりしないので、予定を変更して裏庭レポートに切り換えることにした。

090628gyojaninniku まずはギョウジャニンニクの花。

 まだ満開ではないが、開花を確認できたのはなによりであった。

 けっして「まあ、きれい」という花ではない。都会の洗練とはほど遠く、化粧のへたくそな田舎の娘さんのような感じもする。

 それだけについ応援したくなるのだが、おじさんに応援されたって、ちっともうれしかないか(笑)。

090628sikotankinpoge 
 おやおや、なんでまたこんな日陰に咲いたものか。一番日当たりの悪い場所にシコタンキンポウゲが群がって顔を出していた。

 葉の色が周囲の草とはちがって、妙に暗い色をしている。

 しかしバターカップのかたちはみごとに整っているし、ギョウジャニンニクの花にくらべれば、地主のお嬢様ほど気位が高そうである。
 
 
 
090628sumire_2  意外といえば、シコタンキンポウゲから少し離れたところでみつけたスミレもそうだ。こんなところに咲いていたっけ?

 スミレの仲間を見分けるのはむずかしく、たぶんエゾノタチツボスミレではないかと思うが自信はない。側弁には毛がある。

 そんなわけで、狭いながらもなかなか楽しめる裏庭なのだが、またしても雑草が伸び放題だし、いつの間にかクモがあちこちに網を張って、そいつが顔にひっかかり、だんだん足を運ぶのがおっくうになってくる。

 へたに除草剤などを使って貴重な植物を失うのはつらいし、さてどうしたものか。

(Nikon D80 + Tamron 172E)

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June 28, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-27 春採湖畔

090627harutoriko  一日遅れのレポートになるが、27日の春採湖畔。

 今月の天候不順が信じられないほどの好天である。

 この日の最高気温は 23.8度だから、本州の暑さとくらべれば天国みたいなものだが、釧路の住民にとっては十分暑い。

090627harutoriko2  大勢の市民が湖畔を走っているけれど、ぼくは歩行協会だから、のんびりと歩きながら植物をながめる。

 白いのがシャク(セリ科)、黄色みを帯びているのがヤマブキショウマ(バラ科)。

 ヤマブキショウマには雌雄があって、ずいぶんみかけがちがうから、一見別の種類のようだ。ふさふさしているのが雄、細身なのが雌。写真のは雄だろう。

090627harutoriko3  それぞれ寄って見たのがこちら。実に精巧なものである。

 シャクの花は5弁それぞれの大きさが異なり、この写真からもそれがわかると思う。

 ヤマブキショウマの雄花にはオシベ20個内外、雌花にはメシベ3個。雄花が太って見えるのはそのせいである。

090627karamatsuso  

  
 こちらはカラマツソウ(キンポウゲ科)。

 花火のように開いている白い糸状の部分は、花弁ではなくオシベ。中心部にはメシベが10~15個ある。

 がく片は4個で開花と同時に落ちる。花弁はない。 (滝田謙譲 『北海道植物図譜』)

 
 

  
090627okasamochi_2  オオカサモチまたはオニカサモチ(セリ科)。高さ約 1.5mにも達する。

 北海道、本州北・中部に分布し、朝鮮半島、中国東北部、カムチャツカ半島、シベリアにも見られる。 (小学館『日本野生植物館』)

 夏にふさわしい堂々たる大型植物である。カサモチを「傘持」とする本もあるが、牧野 新日本植物図鑑では、
カサモチは語源不明とする。

 28日は温根内とわが裏庭のレポートとなるが、掲載は明日の予定。

(RICOH R10 & Nikon D80 + Tamron 172E)

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June 27, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-27 1九84

 『1Q84』について麦穂亭が掲示板に書いた記事をお読みになった高橋物川先生からメールをいただいたので、一部ご紹介したい。

 まさか物川先生もお読みにはなったのではあるまいと思ったとおり、

 村上春樹なる小説家の作品「1Q84」は、とんと存じ上げないが、ジョージ・オーウエルの「1984」なら知っている。

 全体主義(共産主義)を揶揄した作品やね。 欧米のインテリゲンチアが、読んだこともないのに、読んだことがあると嘘をつく本の筆頭やそうな。


 ぼくは村上春樹にかぎらず、昔からベストセラーというものにまったく興味がないので、気にもとめずにいたけれど、なるほどそういわれてみれば、1Q84=1984だったのか。

 オーウェルなら Animal Farm は読んだことがある。たしかスターリンみたいなブタが登場したと記憶している。ぼくも雑文科のはしくれだから Nineteen Eighty-Four を知ってはいるけれど、まだ読んだことはない。何度か書店で手にして、そのたびに宣伝文句を読んでは気が重くなり、結局購入しなかったのである。

 村上氏の小説の中身は知らないからコメントのしようはないけれど、タイトルの1Q84が1984のもじりとは、ずいぶんベタなおやじギャグのような気がする。なにか凡人にはわからぬ深い意味でもあるのだろうか?

 それにしても「9」を「Q」とは、ダシャレにもならんな。

 ところで、村上春樹のベストセラーのおかげで、「1984 文庫本」は、古書市場で現在六千円也の値がついてるらしい。

 これまた、アホやな。日の本の行く末は大丈夫かい。


 う~む、物川先生と意見の一致をみることはきわめて稀なのだが(笑)、ぼくもまったく同感である。文庫本が六千円とは、アホちゃうかと思うね。ぼくだったら、六千円もあれば、うまいものを食って一杯やりたいところである。

0906maiko さてなぜか先生のメールに添付されていたのがこの写真。

 1Q84とどういう関係があるのか……まことに測り知れぬお方である(笑)。

 ぐっと接近して舞妓はんの頭部を撮影中の物川先生に呆れているらしい右端のおじさんがいい味を出している。

 先生、写真も結構ですが、そろそろ暑さもきびしくなるころ、舞妓はんを追いかけているうちに日射病でバッタリ倒れてQQ車のお世話にならぬよう、くれぐれもお気をつけください。

【6月29日 追記】

 ふと気づいたのだが、オーウェルの作品は著作権が消滅したはずだ。それならテキストはきっと手に入る。

 ネット検索したところ、PDFファイルをこちらからダウンロードできたので、興味をお持ちの方はぜひ。

 え、横文字じゃないかって? あのね、タダですよ、タダ。昔を思えば夢みたいな話なんだから、文庫本に六千円も出そうという方が、そんな根性のないことでどうするの(笑)。

 それにオーウェルの文章は実に明快だから、高校の教科書が読めればだいじょうぶ。ウソだと思ったら、出だしの一行をごらんなさい。

 It was a bright cold day in April, and the clocks were striking thirteen.

 まだこれしか読んでいないけど、1時ではなく13時というところになんとなく意味があるのかな? ぼくは焼酎を飲むつごうがあるから、あとはあなたにお任せしたい(笑)。

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June 26, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-26 温根内レポート

090625imoshochu_2 昨夜の芋焼酎はこれ。はじめての銘柄である。

 -あのね、おまえ週になんべん飲みに出るんだよ?

 -いや、おれは酒はきらいなんだ。つらいんだよ、ほんとうは。

といったって、だれも信じやしまい(笑)。

 会社の同僚とみごと一本空けたはいいが、こちらは薩摩白波ならぬ寄る年波、若い人には勝てっこない。ひどく酔っ払ってしまった。

090626onnenai1  そんなことではいけない。知者は水を楽しみ、愚者は酒に溺れる。

 そこで野に出て太陽の光を浴び、正気を取り戻すことにした。

 今日は所用あって午後から半休をいただいたので、まずは温根内へ急行し、時間があまりないのでショートコースを選んだ。

 すばらしい天気である。時間が許せば半日ここにいてもいいくらいだ。

090626onnenai2  ちょうど昼時。エゾシカが葉っぱをむしゃむしゃ食べていた。

 ぼくと目があっても、一向に逃げようとしない。

 なお RICOH R10 の望遠側で撮ったもう一回り大きめの写真をアナログ熊さんの BBS に投稿させていただいた。

090626yanagitoranoo  さてこの日温根内を制圧していたのはヤナギトラノオ(サクラソウ科)である。

 北半球の亜寒帯に広く分布し、北海道、本州北部の山地湿原にまれにみられる多年草である。(『牧野 新日本植物図鑑』)

 ヤナギトラノオは草の間に生えているため、全体像を写真に撮るのはなかなかむずかしい。

 この個体は花としては貧弱だけれど、生え際を確認できるので、あえて選んでみた。木道改修工事がなかったら見えなかったに違いない。

 

090626hanatanetsukebana_2  お目当てのハナタネツケバナは、なぜか数が減っていたような気がする。先日の暴風雨の影響だろうか?

 まだつぼみが残っているから、この分だと7月の初めあたりが見ごろなのかもしれない。

 ぼくのカンでは、今年は温根内のハナタネツケバナの当たり年ではないようだ。来年に期待したほうがいいかな?

 昆虫がこの花の蜜を吸うところを見たのははじめてなので、いっしょに掲載しておいた。

 

090626kakitsubata カキツバタは咲きそろって見ごろ。

 この花の名前の由来は、

 書き附け花の意でその転化である。書き附けとは、こすりつけることで花汁で布をこすり染める昔の行事である。(『牧野 新日本植物図鑑』)

 大急ぎでパンをかじり、ジュースでのどに流しこんでやってきた温根内レポートは以上。

 明日はひさしぶりに春採湖へ行こう。ただの酔っ払いに見えるかもしれないけれど、ぼくもこれでなかなか忙しいのである。

(RICOH R10 & Nikon D80 + Tamron 172E)

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June 24, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-24

090624wport ひさびさのすがすがしい青空にはふさわしからぬ水面。無数のゴミが浮かんでいる。

 これは23日の暴風雨によって阿寒川方面から海に流出した倒木や木の枝などが、西港に流れ込んできたもの。
当地方ではめずらしい豪雨となったため、JRの特急が運休したり、白糠町内では道路の路肩が決壊するなどの被害が生じたけれど、これはその余波である。

 昨日は流木によるスラスタの故障を恐れて入港をあきらめる船まで出る始末であった。

 写真は昨夕から作業ボートを何隻も出して回収した流木をクレーン船で陸揚げ作業しているところ。

090624wport2 回収作業が夕方で終わったので、会社帰りに確認したら、ごらんのとおりものすごい山ができあがっていた。

 何十年も港で働いているが、これほど大量の流木を見たのははじめてなので記録に留めておくことにした。

 こういう異変が起きるからには……きっと選挙も近いことだろう(笑)。

(RICOH R10)

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June 23, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-23

090623fog 午後になって太陽が姿を現した。

 しかし喜びもつかの間、流れる霧に光が遮られてごらんのとおり。風もひんやりしている。

 さすがは低地に高山植物咲き乱れる、貧乏人の軽井沢である。

  
 
090623hotel  昨夜は飲み放題のモトを取ろうとして(笑)、ビールに芋焼酎、赤白のワインをがぶ飲みし、最後には日本酒にとどめを刺されて沈没。

 深き淵より這い上がっていつもどおり出社したのは立派だったけれど、夕方にはまたしても酒席が控えていたのであった。

 ああ、これではとても長生きはできまい。

 二次会は遠慮して、ホテルの会場からの帰りがけに、赤白のワインのビン……に見えたらアル中まちがいなし、ちゃんとドレスと認識はしたのだが、なぜか生身の人間以上の生々しさを感じてぎょっとしたのである。

(RICOH R10)

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June 21, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-21 裏庭観察

090621shiundai まったくこの情けない天気はどうにかならぬものか。

 午前中は家人のお供をして紫雲台へ墓参り。例によって、花を供えたりしている間にそのへんををぶらぶらする。

 人影まばらな墓地にはカラスもカモメも見あたらず、あたりは静まりかえっている。霧に濡れた草むらの間を歩くと、ズボンがたちまちぐっしょりと水を吸って、その冷たさといったらない。

 乳白色の景色の中、ふと鮮やかな一点の紅が目を惹いた。

 ああ、この地蔵さんは前にも見たことがある。女の子を亡くした母親が毎年小さな着物を着せているのだろう。ちょっと哀れを誘う。

 ままごとのような墓参の儀式を終え、さて春採湖にでも行こうかと思ったのだが、冷たい空気と湿気に触れた皮膚がまたしても反乱を起こしたので断念。自律神経失調症というやつかもしれない。油断して手袋を着用しなかったのが不覚であった。

090621konronso 帰宅後(今度は軍手をはめて)裏庭へ行ってみると、コンロンソウが絶頂期に達していた。花びらがはらはらと散り始めている。

 雑草の丈もずいぶん伸びたし、シダの葉の勢いには恐るべきものがあり、もはやここは裏庭などという上品な場所ではない。

 第一この近所にシダの生い茂る場所などほかにあろうはずもなく、まるでどこかの山の中に足を踏み入れたような気分になる。小さな恐竜がシダの間から顔を出してもおかしくはないありさまである。

 しばし茫然としていたが、気を取りなおして鎌をふるい、ほんの少しだけ草刈りをした。しかしなにしろ自然の猛威が相手では、非力なぼくのふるう鎌などはまさに蟷螂の斧にすぎず、いずれは文明の力を借りねばならぬときがくるように思う。

090621tsutsuji そんな原始の山野みたいな場所にも、やや人間くさいツツジが満開になっていたので、日ごろこの種の花には冷淡なぼくもホッとした。

 なにツツジかはしらないが、たぶん園芸種ではないかと思う。

 こういう見ばえのよい植物をあちこちに配して、ふだんからよく手入れをしていれば、あっぱれ山の手の旦那様で通用するのだとは承知しているけれど、それは一生無理だろう。
 
 -植木屋さん、まあこっちへ来てご酒をお上がり。

てなことをいってみたいものである(笑)。
 
090621gyojaninniku ギョウジャニンニクの花がもう少しで開きそうだ。

 2004年には6月25日に花を撮影しているから、次の土日あたりには咲いているだろう。

 派手なツツジより、ぼくはやはりこちらのほうが好み。

 注目されて当然という、園芸種につきもののいやらしさがないところに値打がある。いわば玄人と素人とのちがいだろうか。

 それにしても青空が恋しい。政権交代が必要かな?

(Nikon D200 + Tamron A16 & Nikon D80 + Tamron 172E)

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June 20, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-20 温根内レポート

090620onnenai あいかわらずこっちが泣きたくなるような空模様であった。まあ、政権末期だからこんなものか。

 しかし貴重な休日を無駄にはできない。

 写真はイソツツジの咲く高層湿原帯だが、以下目にした順に植物をご紹介したい。なお本日の目的であるハナタネツケバナを除いては、重複を避けるためすでにご紹介ずみの植物については写真を掲載しない。
 
090620karamatsuso ビジターセンターの近くに咲いていたカラマツソウ(キンポウゲ科)。

 こいつの花期は7~8月だから夏の花。まだ咲きはじめたばかりなのだが、姿かたちはむしろ秋にふさわしいと思う。

 名前どおり、花はカラマツの葉によく似ている。

 
 高さ20~120cm。日本の固有種で北海道と本州の山地帯上部から亜高山帯に生育する。(『日本野生植物館』小学館)

 北海道東部では、山地の花がこのように平気で低地に咲くのである。

090620hanatanetsukebana1_2 さてハナタネツケバナ(アブラナ科)だが、一週間経ってもごらんのとおり。昨日掲載した写真とはえらいちがいである。低温のせいだろう。

 見ごろはやはり27~28日だろうと思う。たいへん貴重な植物なのだが、ラッコのクーちゃんほどの人気はないらしい(もっともそのほうがありがたいけれど……)。

 菅原繁蔵著『樺太植物誌』によれば、

  090620hanatanetsukebana2 多年草。茎高さ17cm内外までに達す。全株平滑。葉は羽状全裂、概ね7~8対、裂片は楕円形~披針形、稍肉質、全縁、繖房花序、花は径約1cm、帯紅白色、瓣片廣倒卵状形凹頭、短爪、萼片は舟形をなす。角は円柱形(長さ約2cm)、種子は長楕円形なり、7月より開花。

 また、

  
湿地に生ず。

とある。

 「帯紅白色」とあるのは、下の写真を見ていただけばおわかりになるだろう。まことに上品に、ほんのり紅が乗っている。一度目にしたら忘れられない花である。

090620sagisuge  サギスゲ(カヤツリグサ科)。

 白髪の仙人然としてあちこちに立っている。これまた夏というより秋を感じさせる植物だと思う。

 白い綿毛は花ではなく、

 
 子房下の刺針は多数あり花後伸張して 2cmに達し、鱗片の脱落後もなお宿存してあたかも白色の綿絮(=綿毛)の様である。 (『牧野 新日本植物図鑑』)

 

 
090620kusafuji 温根内軌道跡のクサフジ(マメ科)。まだ開花前である。

 真空の袋に圧縮されたような花が一気に開くとき、パッと音がして細かい粒子が飛散するのではないかと思われてならない。

 

 
090620hiogiayame  温根内には何年も通っているけれど、ヒオウギアヤメを見るのはこれがはじめて。

 タイミングが合わなければ植物に出会えないのは、残念なところでもありおもしろいところでもある。

 さて来週は晴れるだろうか?

 植物の写真を撮るにはカンカン照りよりも薄曇りのほうがいいけれど、薄曇りどころかこう暗くてはやりきれない。たまには強烈な太陽の光を浴びながら歩きたいものだ。

(RICOH R10 & Nikon D80 + Tamron 172E)

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June 19, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-19

 とうとうブラウザを Firefox 3 に切り換えた。サイトによっては Netscape ではまともに表示されないことがあり、さすがに時代の波には勝てないと観念したのである。

 当ブログからリンクさせていただいている写真家の風間さん(半畳記)も、事情あって Firefox 3 にされたそうだが、ぼくは以前にも Firefox と Thunderbird を試したことがある。

 Netscape から切り換えるには、環境をそっくり移行できる Firefox が一番便利だからである。ではどうして Netscape に戻してしまったかというと、メーラーのThunderbird のアドレス帳がデータをインポートする際に一部文字化けを起こしたからである。

 このたびもやはりアドレスの一部に文字化けが生じたけれど、メールのデータ本体は完璧に移行できたことだし、もはや後戻りはしないことにした。

 ついでに我慢して IE 6 と Outlook を使っていたノートPCのほうも Firefox 3 + Thunderbird に切り換えた。まったく IE ときたらあまり感心できないブラウザだし、Outlook に至っては使うたびにカンシャクを起こしそうになるほど出来の悪いメーラーだと思う。

 ノートPC の環境整備にすっかり手間取り、がっくり疲れてしまった。今のぼくはパソコンいじりなどに時間をかけたくないのだ。

080628hanatanetsukebana_trm そんなことに貴重な青春を浪費するよりも(笑)、音楽でも聴きながら、ゆっくり焼酎を味わったほうがマシだからである。

  明日はマジメに温根内でハナタネツケバナを観察することにしたい。

 写真は昨年6月28日に撮影したハナタネツケバナ(トリミングしてある)。どうも出来がよくないから、今年はじっくり撮るつもり。

 さて今年はどうだろうか。天候不順が影響しているとすれば、明日はまだ少し時期が早いかもしれず、やはり28日かな……と、パソコンいじりよりもずっと胸がときめくのである。

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June 18, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-18

090618sky ようやく日射しが戻ってきたと思ったのに、天気予報では明日からふたたび曇り、日曜日は一時雨というからガッカリさせられる。

 もっとも輝かしい月であるべき6月に、かくもみじめな天気がつづくのは、ただごとにあらず、結局はご政道の乱れが原因であろう。

 南無阿弥陀仏を三べんほど唱え、一杯飲んで寝ることにしよう。

(RICOH R10)

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June 17, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-17 その後のチゴユリ

090617chigoyuri1_2 今日は帰宅が早かったので、チゴユリはどうなったか確かめに裏庭へ行ってみた。

 植物観察などせずに一杯飲もうかとも思ったのだが、GO!  FIGHT!! のおまじないがまだ効いているから(笑)、雑草をかき分けて前進。

 おお、まだ咲いているな。

 ざっと見ただけでも6~7輪あったから、数が増えたというのは気のせいではなかった。

 これは13日に撮ったのと同じ花だと思う。先日より少し首をもたげてはいるものの、やはり元気がない。もともとずうずうしさとは無縁の花であるとはいえ、体調不良なのは気の毒の至りである。

090617chigoyuri2 ぼくが見たかぎりでは、チゴユリはこのように葉っぱの上で横向きに花を咲かせていることが多いように思う。

 牧野先生の図鑑によれば、チゴユリはその可憐で小型の花に基づいて命名されたものであるという。

 この花もまた夕暮れに見るといっそう風情がある。

(NIkon D80 + Tamron 172E)

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June 16, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-16 Go! Fight!!

090616gofight 帰宅すると、先日お会いしたⅠ先輩からのメール便が届いていた。

 なんと母校のスポーツ応援グッズである。おまけに今年のライスボウルのプログラムも。

 ライスボウルは一度TVで観戦したことがあるけれど、ぼくはスポーツ音痴だから、さっぱりルールがわからなくて閉口した覚えがある。

 なんでもボールを持って、熊みたいにごつい連中の固めた敵陣を突破すれば得点になるのだろうと思うが、ちがったらごめんなさい(笑)。

090616harisen 写真右下はハリセンである。ハリセンというのは張り扇のことだろう。

 折り目がついているから、たぶん互い違いに折って使うものだと思う。親切にも使い方が記載されており、「お持ち帰りのうえ再利用にご協力お願いします」とある。

 帰宅後に再利用といっても、ハリセンである以上、亭主あるいは細君の頭をバシッと叩くぐらいしか用途は思い浮かばないけれど、「ご使用上の注意」に、

  
●人や物を叩かないでください。

とあるのには笑った。教育機関らしい注意書きである。

 はてな、Ⅰさんはご自宅でどう再利用されているのだろうか?

 とにかくおまえも応援せよということだから、先輩に敬意を表して、機会があったらぜひ使いたいものだが、パンサーズは釧路に来るのかな(笑)。

 GO!  FIGHT!! のほうはどうしようか? とりあえずこいつを部屋のどこかに掲げて自分に活を入れることにしたい。

 Ⅰさん、ありがとうございます。怠け心が湧いてきたら GO!  FIGHT!! ……やれやれ大変なことになったなあ。

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June 14, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-14 温根内レポート

 天気予報によれば日中は曇りなので、温根内行きを決意したのだが、出がけにパラパラ小雨が降りだした。

 あいかわらず寒い。6月に入ってからずっと天候不順なのはどうしたことか。

090614onnenai1 無駄足覚悟で温根内に来てみると、空模様は釧路市内よりずっとましで、ときおり小さな霧の粒がまばらに降る程度であったからホッとした。

 このところ冷たい風にあたると手が腫れるので手袋を着用に及び、雨が降り出したときにカメラを入れるポリ袋を用意して出発。
 
090614mitsugashiwa ミツガシワが一面に咲き誇っていた。

 最近の雨のせいで水が増え、湿原らしい景色であった。

 せめて薄日でも射していればよかったのだが、こう暗くてはすべての色がくすんでいけない。

  
090614onnenai2 1日にⅠさんをお連れしたときには葉っぱしか見えなかったヒメカイウ(左)の花が咲きそろっていた。

 エンコウソウ(右)は盛りを過ぎて、もはや群落の面影はなかったが、それでもまだところどころに顔を出していた。

 
 
090614hanatanetsukebana_2 今日の大目的はハナタネツケバナの花を確認することだったが……おお、あった、あった。

 わたしはアブラナ科でございます、という姿をしているからすぐにわかる。

 寒さがつづいたせいだろうか、まだ咲きはじめたばかりである。

 過去のファイルを確認したところ、2004年は6月13日には花盛り、2005年と2006年には6月25日、2007年は写真がないけれど、2008年は6月28日に撮影している。2004年はかなり暖かかったことがわかる。

 こんなしょぼくれた姿ではとても満足できないから、次の土日の天気に期待したい。

090614mokudou2 さて水面から顔を出すハナタネツケバナを見たのは今年がはじめてである。

 こいつは木道のすぐ脇に咲くのだが、ごらんのとおり木道の改修工事によって地面が無残にえぐられたため、水たまりができたのである。

 ビジターセンターに木道の模型があったので一緒に掲載しておく。なるほどこういう構造では、地面が掘られるのもしかたがない。木道がなければぼくたちは容易に植物を観察できないのだから、むやみに文句をつけるわけにもいかず、このあたり、永遠の課題だろうな。

 しかしこの貴重な植物が生き残っていたのを確認できたのはなによりである。手袋をはめてまで歩いたかいがあったというものだ。

090614isotsutsuji 高層湿原帯ではイソツツジが咲いていた。

 まだつぼみも多く残っており、見ごろはこれから。

 次の土日はぜひ晴れてくれなくては困る。頼むぜ、おい。

  
090614onnenai3 鶴居軌道跡。

 低温つづきとはいっても、この景色を見ればいよいよ夏だなと思う。

 道路沿いには、コンロンソウ、シコタンキンポウゲ、そしてアザミの仲間など。

 あいにくの天気だったが、一眼レフを持ったおじさん二人のほか、ゆっくり歩きながら植物を観賞している人々をみかけた。

 駐車場には乗用車が十数台。ここには熱心なファンがいるのである。

【6月16日 追記】

0614mitsugashiwa2 gatayanさんがミツガシワについてコメントをお寄せくださったので、同じ日に撮った写真を一枚追加したい。

 これだと全体像がよくわかると思う。

  種子の化石が漸新世(約
 3700万~2400万年前)の地
 層から発見されている古い
 植物

  和名は、3枚の小葉がカシ
 の葉に似ていることによる。

(『日本野生植物館』小学館)

 カシワ(柏)ではなく「カシ葉」だから、gatayanさんの紋所とはちがうかもしれないが、きっとこれもなにかの縁(笑)、気に入っていただければ幸いである。

(Nikon D80 + Tamron 172E & RICOH R10)

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June 13, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-13 チゴユリ復活

 またしても雨。

 ひどく寒い。傘をさしてしばらく裏庭を観察しているうちに、例によって手がかゆくなりはじめた。

 雨をものともせず温根内へ行こうかとも考えたが、この体調ではまずい。ハナタネツケバナなら次の土日でもまだ見られるはずだ。

 ギョウジャニンニクもまだ固いつぼみのままだし、ふたたび伸びはじめた雑草にうんざりして、家に戻ろうとしたときだった。

090613chigoyuri なんとチゴユリが咲いていたのである。雨に打たれてしょんぼりうなだれているけれど、たしかにチゴユリだ。

 数年前に簡単な土留め工事を依頼したとき、斜面の下の地面が踏み荒らされたせいで、エゾウスユキソウやスズランとともに姿を消したはずのチゴユリが、意外にも少し離れた場所に復活していたのである。おまけに数も増えているようだ。

 一見弱々しい花なのだが、意外なしぶとさを秘めているようだ。

 チゴユリの仲間には数種類あって、同定するには勉強不足だけれど、それは宿題にしておこう。

 まずはめでたい。

 ああ、また昼間から酒を飲みたくなってきた。いや、昼間じゃない、まだ朝だというのに(笑)。

(Nikon D80 + Tamron 172E)

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June 12, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-12

98070447  ここのところずっと天気が悪く、肌寒い日がつづいている。

 そのせいもあって、昨日今日と一日一枚を実行できなかったため、ぼんやり昔の写真をながめていたら、こんな一枚が目にとまった。

 1998年7月4日11時23分、京都市北区にて撮影。東京出張のついでにふと思い立って京都へ行ったときのものである。

 なんの変哲もない写真だが、見たとたんにこの日の強烈な暑さを思い出した。寒さしのぎにはちょうどいいかもしれない。

 しかし30万画素デジカメの写真は実に情けないもので、この日撮った数十枚(当時はメモリカードが高価だったから、それしか撮れなかったのである)は、いずれも細部がガタガタで不鮮明、無理をして一泊した成果がこれではガッカリしたのもあたりまえだろう。

98070447b なんとかならないものかと、ちょっといじってみたのがこちら。

 元画像が640×480ピクセルなので、どうせたいしたことはできない。そこでいったん2,400×1,800ピクセルに拡大し、少し手を加えてから800×600ピクセルに縮小してみた。

 ちっとはマシになったような気もするが、いちいちこんな手間をかけてはいられない。まあ、気分転換にはなったけれど……(笑)

 今では携帯電話付属のデジカメでもまともな写真が撮れるのだから、技術の進歩をすなおに喜びたいものだ。

 ついでに京都の暑さの中を、はるかにまともになったデジカメ片手に、てくてく歩いてみたいものだが、はたして実現するのはいつになるだろうか?

(FUJI FILM DS-20)

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June 10, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-10

090610warutabirako 西港にふたたびワルタビラコ(ムラサキ科)の季節がめぐってきた。

  
花冠は濃黄色で、下部は
 筒状、開口部は径約 4mm
  (『日本の帰化植物』平凡社)


 北米原産の帰化植物だから、輸入飼料に混じって運ばれてきたのは確実だと思う。「あまり多くはない」と前掲書にあるので、興味のある方は西港へぜひ。

 それにしても寒い。風の通り道に立つと、まるでエアコンの吹き出し口前にいるような感じがする。

 長く外にいるとまた顔が腫れそうになるので、手早く写真を撮って事務所へ逃げこんだ。

 週間天気予報を見るとここ一週間は絶望的な空模様である。今度の土日に温根内のハナタネツケバナを無事確認することはできるだろうか?

(RICOH R10)

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June 09, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-09 湯治幻想

090609port_2  会社帰りにちょっとだけ副港に立ち寄り、ぶらぶらと歩いていたら、たいして寒くもないのにやがて顔がほてりはじめた。手も少しかゆくなりかける。先日と同じ症状である。

 ひどく調子が悪いというわけではないけれど、ひじの腫れも完全にはひいていないし、まだ身体がすっかり回復していないらしい。去年あたりから体質がちょっと変化したような気もする。

 いつまでも若くはないということなのだろう。

 鍋釜背負ってしばらく湯治にでも行けばいいのかもしれないが、そんな時間の余裕はない(金もか?)。しかしそれでは話がおもしろくないから(笑)、温泉宿へ行ったとして話を進めよう。

 ふん、湯治なんてどうも爺さんくさくていけないね。第一時間を持てあますにちがいないと考えて、いずれ読むつもりで若いころ買いためた本をどっさり持ち込んだと思っていただきたい。

 おんぼろ宿の破れ畳の上に寝ころがって本を広げたまではいいけれど、いつの間にか細かい活字を読むのがおっくうになっていたのは思わぬ誤算である。

 目が疲れてかなわないから、さっさと本を放り出して、長い廊下を渡り、硫黄臭漂う湯船につかりながら、

 -まったく年は取りたくないね。思うようにはいかないものだ。

と、つい愚痴をこぼしたところ、

 -ハハハ、お若いの、どうされたかな?

 ぎょっとして湯煙の向こうを見ると、先客がひとりいたのであった。ぼくも年だと思っていたら、上には上があるもので、年の頃は八十にも届こうかと思われる骨と皮ばかりの老人がニコニコ笑っている。

 そこでわけを話すと、

 -うむ、いつまでも若いつもりで楽観的な計画を立てるのがまちがいのもとですな。年を取ると身体も弱れば、目も弱る。そもそも湯治に来たというのに書物を読んで賢くなろうなどというのが心得ちがい、まだ娑婆気が残っておりますぞ。万事をうち捨てて湯につかるのがよろしかろう。禅のほうでは只管打座と申しまするが、それと同じ心がけが必要ですて。

 -ははあ、これは恐れ入りました。お教えありがとうございます。

 さてはこのご老人、ただものではあるまいとすっかり感心していると、しきりの向こうの女湯から、カランという音とともに、

 -あなた、わたしもう上がりますよ。

という若い女の声が聞こえてきた。

 -おお、おれも上がるぞ。

 あっけにとられて老人の顔をみつめているぼくに、

 -では家内が呼んでおりますでな、これにて失礼。

 ちぇっ、なにが
只管打座だよ。

(RICOH R10)

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June 07, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-07 雨の裏庭

090607rain 予報どおり雨。

 一日一枚を実践するため、傘をさして裏庭へ。

 ぼくは傘というやつが大きらいで、多少の雨なら濡れたままでも平気なのだが、カメラを濡らすわけにはいかない。

 もちろん身体よりカメラが大事というわけではなく、カメラには健康保険が効かないからである(笑)。

090607obananoenreiso 二輪だけ残ったオオバナノエンレイソウ。

 雨に濡れて花びらの繊細な模様が浮き上がり、これはこれで美しいものだと思う。

 やはりこの花はカンカン照りの日中よりも、夕暮れどきや雨の日にながめるのがいい。

 今日はひどく気温が低いから、燗をつけた日本酒なんぞをやりながら鑑賞するとよさそうだ。いや、きっとそうにちがいない。

 -おいおい、昼間っから酒かよ?

 そりゃあね、風流のためなら飲みますとも。まさか傘をさしながら外で飲むわけにはいかないから、ディスプレイの写真を横目にね。

(Nikon D80 + Tamron 172E)

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June 06, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-06 裏庭観察

090606flowers 半月ぶりに裏庭へ行ったら、いっぺんにいろいろの花が咲いていた。

 コンロンソウは年ごとに数が増えているように思う。春採湖畔でもこいつがのさばっているにちがいない。

 ムラサキケマンはエゾエンゴサク同様ケシ科に属し、花のかたちもよく似ているが、全体に印象は地味で、なんとなく日陰の身という感じがする。

 シコタンキンポウゲは天気がよければ燦然と輝いているのだが、今日はあいにくのどんよりした曇り空のせいか、ちょっと生彩に欠けていた。

 エゾノクサイチゴはエゾノヘビイチゴとよく似ているが、見分けるポイントはおしべの長さにある。おしべがめしべよりも長いのである。エゾノヘビイチゴはおしべとめしべの長さがほぼ同じか、逆におしべのほうが短い。

 もちろん雑草もぐんぐんと伸びて、もう一度草刈りせねばならない勢いである。シダも大きい葉をひろげ、まるで太古の森を思わせるありさま。

 しょうがないからさっと草を刈って汗を流す。

090606gyojaninniku こちらはギョウジャニンニクのつぼみ。

 もしタイミングよく花を撮れたらお目にかけたいと思う。

 明日の予報は雨。春採湖畔行きは絶望的である。

 次の土日はぜひ春採湖畔と温根内へ行かなくてはならない。特に六月中旬の温根内は、ハナタネツケバナの時期だから見逃せないのである。

(Nikon D80 + Tamron 172E)

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June 05, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-05

090605shochu いただきものアルコール第三弾は焼酎。これほど集まると、ほんとうにつらい(笑)。

 会社のえらい方に冗談でおみやげをせびったら、ほんとうにくださったのである。ダメもとでいってみるものだ。

 黒霧島のほうは、芋焼酎さえ飲ませておけばあいつもおとなしく仕事するにちがいないというお考えからだろうと察しがつくけれど、おまけの麦蔵は謎である。

 しかしこの謎は解くためにあるのではなく、飲むためにあるのだから、あまり深く考えないことにしよう。

 さて今度の土日、どうも天気予報はよろしくない。植物観察に最適の季節だというのに……こりゃヤケ酒だな。

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June 03, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-03

090603beer 今日の一枚は、埼玉県のAさんからいただいた高級地ビール。

 このところアルコール類をいただくことが多いので、大いに困っている(笑)。

 けなげにも少し控えめにしようと決心した矢先にこれではなあ。

 しかしである。ビールは健康によい。なんでも第2次大戦中、英国では妊婦にビールを配給したらしい(うろ覚えだけれど、たしかあるイギリスの小説で読んだのではなかっただろうか)。

 妊婦によいものがおじさんに悪いはずはない。日本政府も、もし本気で国民の健康を願うのなら、おじさんにビールを配給してはどうだろうか。

 だからこれから飲むことにした。なあに、一本だけね。

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June 02, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-02

090602sake 神戸のIさんがお送りくださった貴重な日本酒。なかなか入手できないらしい。

 どうもありがとうございます。

 ぼくごときにはもったいないお酒であって、まさに猫に小判のたぐいである。

 まだ身体が本調子ではないし、もったいないからもう少し熟成させてからいただくことにしたい。調子のよいときに味わいたいのである。
 
 
 
090601cdish こちらは昨夜会社の仲間と味わった中華料理。彩りのよいものを一枚選んでみた。

 実に上品で洗練された味かげんであった。これまた薄氷堂にごちそう、某首相に「字統」のたぐい。

 すっかり中国酒に酔ってしまい、体調いまだ万全ならざるを知る。

 だからといってアルコールを断つつもりはない。ちょっぴり控えて、軽く。軽くね(笑)。

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June 01, 2009

Daily Oregraph: 2009-06-01

090601isan 今日は充実した一日であった。

 実はこの写真、某氏の掲示板にも掲載したから、禁断のダブル投稿である。

 こちらでお顔を公開するのは遠慮しておくけれど、畏れ多くもぼくの先輩にして、昨日開催された「ジャパンマスターズ短水路北海道大会1500m」の優勝者(すごいなあ。ぼくはカナヅチ(笑))。

 札幌まで来たのだから……と、わざわざ釧路まで足を伸ばしてくださったのである。不肖の後輩としてはひたすら恐縮するしかない。

 もちろんかねてより存じ上げてはいたのだが、実際にお会いするのはこれが初めてである。その先輩に向かっていきなり注文をつけ、釧路空港前でビフォア・アンド・アフターの写真を撮ったのだから、ぼくもかなりずうずうしい。

 さてぼくたちの学んだあの古色蒼然たるキャンパスは移転して久しく、もはやこの地上にはないから、やがては忘れ去られる運命にある。

 陸軍省の建物みたいだった法学部の無骨な校舎、女子学生がひとりで歩くのははばかられるうす暗い地下通路、いまとなってはとても信じられぬ当時の地味な校風、カビくさい図書館……けっして愉快な思い出ばかりとはいえないが、そのどれもがなつかしい。

 生粋の京都人である先輩と交わした、狭いキャンパスをめぐる会話は、記憶のひだの底の底を刺激するものであった。忘れかけていたあれこれが、次々と鮮明によみかえってきたのである。

 お互いに予定があったため、ほんの四時間ほどおつきあいしたにすぎないが、ああ、この先輩とぼくはたしかに同じ時代の同じ空気を共有しているなと思った。この年になると、それだけのことでもちょっとした感動を覚えるものだ。

 同時代を生きた人ならもちろんいくらでもいるが、遠く離れたこの地にあって、もっとも感受性に富んだ時期に同じ場所の同じ空気を吸った人に出会える機会というのは、そうざらにはないからだ。しかもその場所はもう失われたのである。

 短いけれど濃密な時間を過ごすことができたおかげで、毎日二日酔いのぼくも少しは正気を取り戻せたような気がする。いっぺんにビタミン剤一年分くらいの元気をいただき、心より感謝。どうか一層のご活躍を。

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